2024 サイエンスチャレンジ

 

サイエンスチャレンジは、授業を離れて、様々な「科学」に挑戦する講座です。参加費は基本的には無料!この恵まれた環境を活かして自身を成長させる絶好のチャンスです。高校1年生は好奇心の赴くままに、2・3年生のみなさんは、昨年度末に配られた「Matrixポートフォリオ(黄色い紙)」をもう一度見返して、自分に足りていないスキルを身に付けるも良し、高いStepカテゴリにさらに磨きをかけるのも良し。いずれにしてもみんなチャレンジ!チャレンジ!さらに年間を通じて正課外活動に最も多く参加した生徒は「洛北アクティブラーナーアワード」として表彰されます。

サイエンスチャレンジはサタデープロジェクト(サタプロ)枠、平日の放課後、夏休み等を利用して実施します。詳細は実施時期が近づいたらClassiや教室掲示でお知らせします。

 

サイエンスチャレンジ「宝石の科学」

 

2月19日(水)放課後に、「宝石の科学」と題して今年度最後のサイエンスチャレンジ企画を実施しました。宝石といえるものはどれか?というクイズからスタートし、宝石がどのような構造をもちどんな場所で作られるか、同じ構造をもつのに色が異なるベリル(アクアマリン、エメラルド、モルガナイト、ヘリオドール...)などの仕組みを学び、蛍石がなぜ「蛍」という名前がついているのかなどを実験で確かめました。

後半は、研磨体験!蛍石(フローライト)をダイヤモンドやすりや耐水ペーパーを使って、自分の好きな形&ピカピカに磨くことができました。

 

令和6年度サタデープロジェクト第4回

 

 サタデープロジェクトは土曜日を活用した希望者参加型の企画です。今年度第3回の10/19に開催された企画の中から理数系の取組(サイエンスチャレンジ)の様子をご紹介します。

「光」について実験を通して学ぼう

 京都大学宇治キャンパス工学研究科を訪問しました。齋藤教授による放射線の仕組みや研究されている内容についての講義の後、学部生・院生による光についての様々な実験(分光実験、混合実験、レーザー光の波長測定等)を行いました。最後に実際に研究で使用されているイオンビーム加速器施設を見学しました。普段では経験することのできない貴重な体験ができました。



心臓のつくりを観察しよう!

 情熱はハートに宿っているそうですが、実際の心臓はどのような形をしていて、どのように血液を循環させているのでしょうか?この講座では、食用として入手できるブタの心臓(ハツ)を観察して、その謎に迫りました。ブタの心臓はヒトのそれとほぼ同じ大きさとされていますが、思ったよりも小さいと感じた生徒が多かったようです。ふつうはあまり触ったりすることのない実物に戸惑いながらも、心臓の動きを解説した動画などを参考に、どこから血液が入って、どのように送り出されているのかなどを、グループで話し合いながら観察しました。



草木染めを体験しよう!

 ログウッドという染料を用いて草木染を行いました。ログウッドは、別名アカミノキとも呼ばれる染料で、媒染液に含まれる金属イオンにより発色が異なることが特徴です。今回は6班に分かれて、pHや金属イオンの種類による絹の染まり方の違いを確かめたあと、綿のハンカチやポーチを、媒染液の種類や濃度、手順を工夫して、好きな色に染める活動を行いました。絞り染めの方法を調べて実践した班もあり、その創造性には驚かされました。「思った色に染まらなかった」という班もありましたが、それも草木染の魅力の1つです。探究心がくすぐられた人もいたようで、「別の染料でもやってみたい」「2時間では物足りない内容だった」という感想が見られました。



ペーパーカップクエスト

 紙コップにお湯を入れたときにあらわれる不思議をグループで探究してもらいました。なんてことはない現象ですが、実際に実験によって確かめようとすると、なかなか難しい。異なる材質のコップや容器、ラップやアルミ箔、ドライヤーに電子天秤まで、さまざまな材料や器具を駆使し、仮説を立てて検証するサイクルをまわして不思議の解明に挑み、参加した生徒の皆さんは自分なりの答えにたどり着くことができました。探究のおもしろさを体験してもらうことができました。



GeoGebraで遊ぼう

 関数のグラフや図形を自由に作って動かすことができるソフト『GeoGebra』を使って、実際に出題されている数学の問題などを、グラフや図形を動かして考えました。『GeoGebra』での関数の扱い方や図形の書き方を説明し、実際にある数学の問題を参考に、それぞれ工夫をして教材を作りました。数学の問題を「数式で解く」だけでなく、実際に図形などを動かして理解をすることで、数学に対する考え方が深まったように感じました。



キッチンサイエンス第4回~フォカッチャのひみつ~

 今年度最後のまとめとして、食品ロス削減が目標の「家でも作れるフォカッチャ」、糖尿病の人も食べられる「りんごフォカッチャ」、お年寄りや小さい子供も食べやすい「みんなで作れて食べられるフワフワパン」、小麦アレルギーの人も食べられる「グルテンフリーフォカッチャ」など、前回の実験結果をもとにグループごとにディスカッションを行い、滋賀大学 加納研究室の皆さんの前で研究の成果発表をしました。仮説通りにはいかなかったり、思いもよらない面白い結果となったり様々な実験の結果や考察をそれぞれの視点で分かりやすく発表資料を作成し、新たな課題や疑問も交えながら発表を行うことができました。キッチンサイエンス参加をきっかけに、家庭でも考えながら料理を始めてくれた生徒もいて、料理は科学であること、まだまだたくさんの謎があることを実感できたようでした。


 

洛北数学探究チャレンジ

 

12月15日(日)に京都府内の高校生・中学生を対象に、探究活動を数学を用いて体験する「洛北数学探究チャレンジ」を今年度も行いました。高校8班、中学10班、合計53名が校内外から参加してくれました。「2色交互に並べた石を動かして、同じ色同士が隣り合うようにできるか?できるなら最小手数は?」「班ごとに新たなルールを作って、自由に考察してみよう!」主催者側の想定を超えた面白い探究内容が見られて感心しました。アンケートには「時間が足りない」と大勢が言ってくれるほど、盛り上がりました。

 

京都Scienceコミュニティ連携企画「ペーパーローラーコースターコンテスト」

 

10月26日(土)にペーパーローラーコースターコンテスト(PRCC)を実施しました。このコンテストは京都Scienceコミュニティに登録している高校間をオンラインでつなぎ、同時に科学競技を行うものです。今年度は京都府立高校だけでなく、全国のSSH校にも参加いただき、最終的に8道府県、16校、52チームのエントリーがありました。

当日は洛北高校・附属中学校含め熱い戦いが繰り広げられましたが、最終的に、124.9ptを獲得した宮崎県立都城泉丘高校のチームが優勝しました。来年度は内容を変えて実施予定です。洛北高校・附属中学校が優勝を奪還できるように、皆さんのエントリーをお待ちしています!

 

令和6年度サタデープロジェクト第3回

 

 サタデープロジェクトは土曜日を活用した希望者参加型の企画です。今年度第3回の10/19に開催された企画の中から理数系の取組(サイエンスチャレンジ)の様子をご紹介します。

これでも立派な動物なんです!―驚きの生命力、海綿動物―

 カイメン(海綿)は、進化発生学的に非常に重要な生き物です。そのため、多細胞生物特有のさまざまな仕組みの起源をカイメンから探ることができます。本実習では、カワカイメンの幼若個体を観察し、幹細胞集団からどのように組織や骨格が構築されるのかを考えました。実体顕微鏡で生物を観察しながら、切ったり細胞を解離したりするなどの初めての体験でしたが、一生懸命に取り組んでいました。実験中、「これ本当に動物なの?」という驚きの声が上がりました。


見え方と色彩の科学

 ヒトの眼のカメラとしての機能と脳の画像処理の機能についての8つの実験を行いました。右の図はマッハバンドと呼ばれるもので、3つの灰色の四角はそれぞれ均一の色ですが、網膜の表面や脳で情報処理されて、1つの四角の中で右側は黒く、左側は白く見えます。









水の中でおこる不思議な化学の世界を見てみよう

 「水の中でおこる不思議な化学の世界を見てみよう」ではケミカルガーデンやカラフルカプセルの作成および試験管内で雪を降らそう、という3つの実験を行い、水の中でおこるカラフルな化学現象を体験しました。16名の参加者からは「すごくきれい」、「授業で扱った試薬からこんな変化が見られて興味深かった」などの感想が寄せられ、実験の様子を写真や動画に残していました。




キッチンサイエンス第3回~フォカッチャのひみつ~

 3回目となるキッチンサイエンスでは、SDGsとサイエンスを意識して、食品ロス削減を目標にした「家にあるものでフォカッチャ」、糖尿病の人も食べられる「りんごのフォカッチャ」、お年寄りや小さい子供も食べやすい「みんなで作れて食べられるパン」、小麦アレルギーの人も食べられる「グルテンフリーフォカッチャ」など、グループで設定したテーマを検証するための実験を行いました。完成したフォカッチャは、硬さや内部の気泡の様子、色、食べたときの味や舌ざわりなど様々な要素に注目しながら評価をしました。次回は、それぞれの結果や考察を発表する予定です。


 

サイエンスチャレンジ「らくほく天体観望会~紫金山・アトラス彗星~」

 

10月15日(火)、17日(木)と天気に恵まれず三度目の正直で21日(月)にやっと天体観望会を夜の屋上で実施することができました。西の空に出ている紫金山・アトラス彗星を双眼鏡やカメラで探しながら、望遠鏡で土星の輪や木星の衛星、月のクレーターも観察することができました。お目当ての彗星はなんとか見えた人、見つけられなかった人と様々でしたが、そもそも星空の観察や望遠鏡を覗いたことがない人も多く、とても思い出に残る企画になったようでした。

 

京都府教育委員会 どこでもスペシャル講座「2次方程式のふしぎ」

 

9月25日(水)に、本校で開催されている「ラグランジュの会」でお世話になっている京都大学名誉教授 上野健爾先生による特別講座がありました。府内高校生が対象でありましたが、洛北高校附属中学生5名が参加しました。

「問題を解くことが大切なのではなく、理論を学ぶことが大切だ」と数学の在り方を説かれた後、2次方程式をテーマに「組み立て除法」→「二次方程式の解の公式」→「虚数」→「複素数」→「複素平面」→「オイラーの関係式」、と私たちが学んでいる数学がどのような歴史を辿り発展してきたのか講義していただきました。少し中学生には難しい内容もありましたが、自分に理解できるところを吸収し、疑問を持ち帰る姿が見られました。

皆さんも「数学を点ではなく線で捉え、内容のつながりを考える」と新たな発見があるかもしれませんね。

 

高校1,2年文理コース希望者対象 英語プレゼンテーション講座(全3回)

 

第1回の講座では、英語での効果的なプレゼンテーションに関する講義を受けました。講座の後半では、Breaking Newsというニュースサイトを活用し、プレゼンテーションに向けた準備を行いました。第2回目の講座では、Zoom上で実際にプレゼンテーションを行い、ALTBrian先生とRichard先生にフィードバックをいただきました。準備期間が短かったにもかかわらず、英語で伝えたい内容を的確に話したり、スライドを工夫して使ったりすることができていました。第3回目の講座では、講師として野口ジュディ先生をお迎えし、ご講義いただきました。第2回のプレゼンテーションに対する講評に加え、English for Specific Purposes (ESP)について講義していただき、英語学習時に活用できる様々なWEBサイトもご紹介いただきました。この講座は、英語でのプレゼンテーションについて、様々な知見や経験を得ることができます。ぜひみなさんも来年参加してください。

 

令和6年度サタデープロジェクト第2回

 

 サタデープロジェクトは土曜日を活用した希望者参加型の企画です。今年度第2回の9/7に開催された企画の中から理数系の取組(サイエンスチャレンジ)の様子をご紹介します。

野菜をもっと知ろう パート2

 普段、何気なく食べている野菜。そんな野菜にスポットライトを当ててみると知らないことが沢山あります。今回は、世界中で栽培され消費されているが、少しマニアックなタマネギとトウガラシに焦点を当てて、深掘りしていきました。栽培環境と食文化について発問し、それを生徒が考える形で進めました。「サラダ用のタマネギと調理用のタマネギは何が違うのか?」については、タマネギの成長速度と水分含量について考えていきました。参加した生徒からは「色々な観点から世界の食文化に結び付けることができたし、自分の野菜に対する見方が変わったと思う。」「こらからスーパーに行ったときには、今までとはまったく違った見方ができると思うので楽しみです。」など前向きな言葉が聞けました。


センサープロジェクト ~明るさセンサーをつくろう!~

 ブレッドボードと素子をつかって「暗くなるとLEDが光る」センサーを作成しました。ブレッドボードと低抵抗を使用して、電圧が分配される仕組みを理解したあとに、センサーの基本回路を作成しました。センター回路の基本的な構造は実にシンプルです。ブレッドボードを使うと、簡単にさまざまな回路を作ることができます。初めて使った器具でしたが、みんな上手に回路を作ることができていました。光依存性抵抗(フォトレジスタ)は明るさが変わると抵抗値が変化する特徴があります。これを利用して、暗くなったときにLEDが光る回路を作りました。みなさんとても一生懸命に取り組んでくれ、とても楽しんでもらえました!!


ボードゲームで数学を学ぼう

 「コンプレット」「ゲシェンク」「キャントストップ」という3種類のボードゲームで確率の計算を行いました。 ふつうゲームをするときは行わない長考や電卓を使った計算などを今回はむしろ推奨して、どんな計算をすれば有利になるのか考えながらプレイしました。期待値や条件付き確率といった数学Aの内容を復習するだけでなく、すべての要素を計算することは不可能なので「モデル化」という作業を通じて計算できる問題にするなど、新しい内容も学べました。 ゲーム自体も面白く、大変盛り上がりました。


キッチンサイエンス第2回~フォカッチャのひみつ~

 「料理は原理を知るともっと楽しく上手に」をテーマに条件を変えながら、科学的に美味しく料理をつくる通年の企画です。2回目となる今回は、探究の計画立案です。「食の安全」や「エコ・クッキング」などの視点を取り入れて、フォカッチャをもっと美味しく科学的に作ることができないか、グループで計画を立て、発表をしました。  また、その後滋賀大学加納研究室の学生2名によるお茶のワークショップ」を体験。お茶を煎れる温度を100℃と60℃に変えることで、味だけでなく、色や香りが変化することを体感し、違いが起こる理由等について考えました。これまでお家でお茶を急須で入れたことがない、という人も多かったですが、今回の方法でぜひ家族に美味しいお茶を入れてあげてくださいね!


 
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