校長挨拶

 

 京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校のホームページを御覧いただきましてありがとうございます。

  本校は、明治3年に日本で最初に開校された京都府中学校、京都第一中学校を前身とし、今年で創立154年(洛北高校としては74)を迎える、歴史と伝統のある学校であり、「礼節の実践、学業に邁進、山水の愛護」の校訓のもと、各界に有為の人材を多数輩出してきました。平成16年には、京都府内の公立では初の中高一貫教育を推進するために附属中学校を開校し、6年間を通して系統的に学びを深めています。

  洛北高校は、「普通科文理コース」「普通科スポーツ総合専攻」「サイエンス科(中高一貫コース)」が、それぞれ特色を持ちつつ一体となって学校を形成し、今後の社会を主体的に担っていくための高い人間力を培う教育の推進を目指してきました。平成16年度には、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、21年目となる今年度は第5期(先導改革型)指定の3年目を迎えています (活動の様子等は、HPトップ画面のトピックス「洛北SSH」・「洛北SSHだより」より御覧ください。)

 昨年度に策定された本校のスクールミッションは、「探究的な学びや文武両道の実践のもと、確かな見通しを持って主体的に生き抜く、深い学術的な見識と創造性あふれる心豊かな人間性を育み、世界を牽引する人材を育成する。」(京都府教育委員会・抜粋)です。本校前身の京一中の卒業生であり、我が国最初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士は、想像力、構想力、直感的な洞察力が一緒になって人間の創造的活動はなしとげられてゆく旨を著書に記していますが、それら力の働く場には、「創造」を支えるに足る膨大な知の集積、分厚い教養が横たわっていることだろうと思います。本校には、「伝統」の中で紡がれ、また多年に及ぶSSHの研究開発の中で醸成してきた「深い学術的な見識」と「国際性」を育む教育課程内外のプログラムがあります。また、体育系・文化系の活発な部活動や活気に満ちた学校行事、社会的活動等と、学習の双方に邁進する「文武両道」を尊ぶ学校文化が根付いています。そのような環境の中で育ち巣立っていく卒業生には、本校の先の世界でさらに高次に才能を開かせ、世界の人々の幸福に向かって歩を進めていってほしいと願います。

  一昨年に女子ハンドボール部が全国高校選抜大会と国体の2冠の栄誉に浴し、昨年度も男女のハンドボールや放送部、囲碁将棋部、サイエンス部は全国を舞台に優秀な成績を残してくれました。また、陸上競技(中・高)、ラグビー、女子バレー、サッカー、硬式野球、弓道(中・高)、吹奏楽など多くの部活動が全国・近畿・京都府を舞台に活躍しました。科学系等コンクールや課題研究発表会、国際交流プログラム等でも多くの生徒が活躍しています。進路においても、今春の卒業生も素晴らしい成果を残しました(HPトップ画面のトピックス「進路実績」、「合格体験記」より御覧ください。中高一貫卒業生の寄稿による「卒業生メッセージ」も附属中学校の頁に掲載しています)。これらは個々の生徒の努力の成果であるとともに、今日までの教育実践の積み重ねの上に成り立つものであり、多くの方々の御支援の賜物であると考えています。

  今、校門横の枝垂れ桜は薄紅色の花を開いて、春の到来を告げています。美しい自然と恵まれた環境の下、今年度も充実した教育活動を進めてまいります。社会のありようや価値観が大きく変化し、先行き不透明な時代と言われる中、次代を担う生徒たちが、変化に臆することなく、前向きに、たくましく成長できるよう「伝統」と「創造」を基軸に取り組んでまいりますので、今後とも本校教育の発展に御理解・御支援を賜りますようお願いいたします。

 なお、「ふるさと納税」の仕組を活用した、府立学校特色化応援ファンディング事業(HPトップ画面の上部バナー)により御支援を募っています。教育環境向上のために御厚情を賜りますようお願い申し上げます。

 

  令和6年4月1日
     京都府立洛北高等学校
     京都府立洛北高等学校附属中学校       
          校長 川 口 浩 文

 
COPYRIGHT (C) 京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校