校長挨拶

 
洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校 校長    山本 康一

 令和2年度には、新型コロナウィルス感染拡大防止のために、本校の教育活動計画を変更するなどの対応をとりました。関係各位の皆様には御理解御協力賜り誠にありがとうございました。また、コロナ禍の影響を受けられました方々には心からお見舞いを申し上げます。
 さて、世界では、米国の大手企業4社の時価総額が、日本の東証一部上場企業約2000社の合計に匹敵する経済状況となり、まさに、黒船到来のごときゆゆしき時代の様相です。「データは21世紀の石油である」ともいわれていますが、「5G」「クラウド」「AI」社会では、流通し、蓄積され、処理されるデータ量が圧倒的なものになり、「十年一昔」と言われてきた社会変容の速度が「一年一昔」と言われてもおかしくない状況になるかもしれません。一方で人生100年時代とも言われています。先行き不透明な社会を、長きにわたり心豊かに活ききるために何が必要なのでしょうか。
 学識を積んで時代に即応する直感力の精度を上げることももちろん大切ですが、自ら課題を探究する力を身につけることがますます重要になっています。そして、行動の人になるということでしょう。まさに、今、我々は大きなパラダイムシフトに立ち会っていると言えます。そして、このような社会に対応できる「生きる力」を身につけた人材を育成することが求められています。
 本校は、明治3年に日本で最初に開校された京都府中学校を前身とし、今年で創立151年(洛北高校としては71年)を迎える、歴史と伝統のある学校であり、「礼節の実践、学業に邁進、山水の愛護」の校訓のもと、各界に有為の人材を多数輩出してきました。平成16年には、京都府内の公立では初の中高一貫教育を推進するために附属中学校を開校し、6年間を通して系統的に学びを深めています。
 洛北高校は、「普通科文理コース」「普通科スポーツ総合専攻」「サイエンス科(中高一貫コース)」が三一体となって形作られ、それぞれの特色を生かしながら、今後の社会を主体的に担っていくための高い人間力を培う教育の推進を目指してまいりました。また、平成16年度からは文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定をうけ、理科・数学に重点をおいた探究的な学びの改革に努めてまいりました。
 昨年度も、多くの教育活動、部活動において、生徒諸君が大いに活躍し、進路においても素晴らしい成果を上げることができました。
 これは、生徒諸君の努力もさることながら、今日までの教育実践の積み重ねの上に成り立つものであり、多くの方々の御支援、御協力の賜物であると考えております。
 社会のありようや価値観が大きく変化し、先行き不透明な時代と言われる中、次代を担う子どもたちがしっかりと社会を生き抜くための力を身につけ、たくましく成長できるよう、「伝統」と「創造」を基軸に取り組んでまいりますので、今後とも本校教育の発展に御理解・御支援賜りますようお願いいたします。
 なお、京都府では平成30年度より「京都府母校応援ふるさと事業」という、「ふるさと納税」の仕組みのような取組が始まっています。京都府中学校(京一中)ならびに洛北高校の関係者の皆様には、生徒の教育環境向上のためにご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

  令和3年4月1日
     京都府立洛北高等学校
     京都府立洛北高等学校附属中学校校長       
     山 本 康 一

 
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