第4回サタデープロジェクト(12月15日)

 

洛北古典漫遊

 6回目となった洛北古典漫遊、本年度もサタデープロジェクトの一環として、12月15日土曜日、参加生徒10名で『源氏物語』宇治十帖ゆかりの宇治を探索しました。宇治橋、平等院、塔の島、宇治上神社というコースの中で、宇治に関わる古典作品を紹介、最後に源氏物語ミュージアムを観覧しました。生徒たちは、平等院の国宝・阿弥陀堂(鳳凰堂)や「鳳凰」が展示してあるミュージアム鳳翔館、源氏物語ミュージアムでの映像を凝らした展示を熱心に鑑賞していました。10円玉の絵柄(阿弥陀堂)をバックにした撮影も含め、有意義且つ楽しい半日だったと思います。

Observational Astronomy(観測天文学)

 The goal of the project was to observe several constellations, and learn about the connections between a stars light, temperature, size and color. Using the iPad application Star Chart we were able to observe the night time sky, during the day! Students learned about how to find stars and then students searched for and drew many constellations finally using the temperature and brightness information from a wide variety of stars to make a famous graph showing these relationships (The H-R Diagram). The students were surprised to see many strong correlations appear, and puzzled over the stars that did not immediately fit. Many students enjoyed looking at the variety of objects in the night sky, and were able to glimpse the true scale of the universe and the stars within.

 このプロジェクトの目標は、いくつかの星座を観察し、星の光、温度、大きさ、色の関係について学ぶことでした。 iPadアプリケーションスターチャートを使用して、私たちは夜間の空を昼間に観察することができました! 生徒たちはどのように星を見つけるかを学び、次に様々な星からの温度と明るさの情報を使って最終的に多くの星座を検索し、それらの関係を示す有名なグラフ(H-Rダイアグラム)を作成しました。 生徒は多くの強い相関関係が現れるのを見て驚き、すぐには適合しなかった星々についても解決の糸口を探りました。 多くの学生が夜空のさまざまなものを見て楽しんで、宇宙と星の真のスケールを垣間見ることができました。
 

脳がものを見るまで

 はじめに眼球の凸レンズとしての性質を実験し、眼の「近くを見る力」が弱くなる老眼と、瞳孔の大きさとの関係などを学びました。その後、自分たちの眼の血管を「Purkinje血管影」という方法で観察し、眼の光が視細胞に届き、視細胞が働くための血管や神経の構造の様々な工夫について学んでもらいました。
 次に、錯視を通して双極細胞や神経節細胞の性質の一部について学習してもらいました。また、両眼視の実験を通して両方の眼がある理由を体感し、対光反射や両眼視の状況を見て、脳梗塞などの脳の異常部位を把握できることを学んでもらいました。生徒たちは自分たちの体の構造に1つ1つ理由があることを実感してくれたようでした。
 

化学マジック

 試行錯誤に重きを置いた企画です。教員の化学マジックを見て、参加者はそれを実現する方法を考えます。最後は用意された試薬(飲み物)を自由に使い、マジックのタネを各自で実験して考えました。今年は積極的に行動する人が多く、例年にないほどのハイペースで実験を行っていました。こういった行動力こそが、新しい時代を切り開いていく際に必要な力なのだと思います。
 

オリガミクス

 テーマを自分たちで決めて、「折り紙」と「数学」の魅力の発見に取り組みました。折り紙で正十二面体や正二十面体を作成し、折り紙の折り跡に黄金比を見つけたり、菱形三十面体をみごとな「編み込み」手法で作成したり、定期考査で出題された五角六十面体を紙面上だけでなく実際に作成し、その「美」に感動したり、世の中に垣間見える数学を楽しんだ時間でした。
 

第3回サタデープロジェクト(10月27日)

 

グローバル文化カフェ

 11月10日(土)、京都で学ぶ留学生を洛北高校にお招きし、グローバル文化カフェを開催しました。京都工芸繊維大学と同志社大学からの留学生と教授が洛北高校生とグループになり、茶道部員が英語で、お辞儀の仕方、お菓子のいただき方、お茶の点て方、あいさつの仕方をお伝えしました。お茶会に参加したり、お互いにお茶を点てていただいたりしながら、英語や日本語でお話しし、互いの文化を知り、新しい友人を増やすことができました。

度量衡とThe Factor - Label Method ~11月1日計量記念日を前にして~

 前半(50分)後半(80分)の二部構成で実施しました。前半は度量衡(長さ・時間・質量)の話から、現代の科学技術のお話をしました。この秋に質量の基準が変わるかもしれません。新聞等をしっかりとみておいてください。後半は、The Factor-Label Methodを用いて化学基礎のモル計算を振り返りました。1 mol =6.0×1023 個は正しくても、標準状態で、1 mol = 22.4 Lは誤りなのを説明しました。教科書がなぜ回りくどい書き方をしているのか、教科書比較もしました。
 

霧箱の観察

 霧箱を使った飛跡の観察を行いました。霧箱は、放射線の電離作用によりエタノールが凝結する仕組みを利用して、放射線の飛跡を観察する装置で、チャールズ・ウィルソンがその開発によりノーベル賞を取ったことでも有名です。
 今回は、霧箱を組み立てることから実験を始めました。低温領域をつくるために用いたペルチェ素子にも興味を持ちながら、スムーズに作業を進めることができました。当日は、気温が低く空気も乾燥していたこともあり、非常にくっきりとした飛跡を観察でき、α線とβ線の飛跡の違いもわかりました。どうしたらもっともきれいな飛跡が観察できるか試行錯誤したり、飛跡が見える度に感動している生徒の姿が印象的でした。
 

モールス信号と符号理論・4つの4

 前半は、モールス信号の基本的知識を学び、その後グループに分かれて、与えられた文字列を数値化し、豆電球の点灯・消灯のみで伝えることにチャレンジしました。伝える側、受ける側がまずルールを共有し、いかにすればミスを少なく、またできるだけスピーディーに伝達できるかを相談し、実験を重ねて本番に臨みました。
 うまく伝えることができたチーム、うまくいかなかったチームと結果は様々でしたが、熱のこもった討議など、時間の経つのも忘れて活発に活動していました。
後半は、4つの4を用いて、四則演算などにより、0から100までのすべての数を作る数学パズルに取り組みました。参加者全員が協力し、僅か1時間程度で9割を完成することができ、大きな達成感が得られたようです。埋まらなかった難問約10問は持ち帰って、各自更に楽しんでくれていることでしょう。
 

マネーセミナー ~人生100年時代を生き抜くために 賢いお金とのつきあい方~

 講師 メットライフ生命 廣瀬亮(ひろせますみ)

 日本の借金は1秒に3000万円増えている。円の格付けはA1(エストニアと同じ)で、アメリカのAaa(トリプルA)。日本の経済は見た目以上にピンチ。さらに、若い世代は年金も退職金もあてにならない。ところが、先進国では授業でマネーの話があるのですが、日本にはない。
 こういう厳しい時代に、どのように資産を形成していくのかという具体的なお話。メットライフ生命で世界表彰を受けている廣瀬さんの高校時代、大学時代の生い立ちの話から、今の仕事の話まで、なるほどという目からウロコの話まで楽しくマネーを学びました。
 「人と人との縁の大切さ」「何が正解はない」「やりたいことをやる」「プラス思考の人にはプラス思考の人が集まってくる」、そういう生き方についても話は広がり、楽しく学んだ2時間でした。
 

オペラ鑑賞講座 魔笛の世界とモーツァルト(図書館課外講座)

 本年度の図書館課外講座は、10月31日「オペラ鑑賞行事」(高校2年生対象)の事前レクチャーの意味を込め、音楽科東久美子先生を講師に「魔笛の世界とモーツァルト」と題して開催しました。オペラや映画などたくさんの「魔笛」の映像を紹介されながら、演出によって大分イメージが変わり、多様で豊かな「魔笛」が描かれていくことをお話くださいました。今回鑑賞するウィリアム・ケントリッジさん演出の「魔笛」が大変楽しみです。また、王侯貴族の楽しみであった音楽を民衆に開かれた音楽とすることに、モーツァルトが大きな役割を果たしていたことに心を動かされました。
 

フードスケープ

 前回のフードスケープでは、普段食べている食べ物がどのように作られ、どのような経緯を経て自分達の口に入っているのかを想像すること、自分達が将来も食べたい食事をとるためには、今後持続可能なかたちへ転換していく必要があることなどを気づくことができました。今回は、持続可能な食と農をめざす楽西自然農園の見学を行いました。農園の李さんからは、なぜ農園をはじめたのか(東日本大震災の際にはお金があっても、物は買えなかった)というきっかけや、農業を行うことで人と自然が豊かになるような関係を築く方法についてのお話を聞きながら、実際に種まきをして体験をすることもできました。
 

第2回サタデープロジェクト(9月8日)

 

かがくのみかた・かんがえかた ~おもちゃの船を題材に~

 簡単な科学マジックや、ストロボ光源を使った水滴の観察、おもちゃの蒸気船の作成など、実験・観察を通して科学的なものの見方や考え方について考える機会としました。
 生徒たちは、目の前で宙に浮いてゆっくり動いているように見える水滴に驚いたり、ロウソクを燃料にして動く蒸気船のしくみをグループで謎解きしたりしながら、自然現象を科学的に探究する方法を学びました。
 実施後のアンケートでは、多くの生徒が、内容に興味をもち、知的好奇心を刺激されたと答えていました。
 

斜方投射チャレンジ

 「鉄球を専用の発射台から飛ばし、ペットボトルに一発で入れる。ただし本番は机の上から行い、実験は床の上でのみ行えるものとする。」という課題に取り組みました。本番と実験の状況が異なるため、どうしても数学的に予測・計算することが求められるという課題です。
 3人グループでアイデアを出しながら、より正確に2次関数を決定していくことが求められました。実験を繰り返しながら、意見を重ね合い、少しずつ解決に向かう姿勢がとても楽しそうで、授業者としても嬉しい限りでした。最終的に見事成功させたグループがあり、道具としての数学に有用性を感じてくれたのではないかと思います。
 

カンボジアからみえてくるNIPPON

 昨年に引き続き海外でも活躍する女性を二人お招きしてお話を聞きました。NPO法人「GLOBE JUNGLE」代表の森絵美子さんからは、カンボジアで「くっくま孤児院」運営をはじめとして、学校建設や貧困女性を支援する「ナチュラルバリュー」など多方面な活動と、森さんが海外に出るまでの経歴を楽しく聞き、国際的な若手の企業家組織「Global Shapers」に参加し、自らも京都でシェアハウス事業やクリエイターが活躍できる場所作りなど8つの事業を同時進行させている日下部淑世さんからは積極的な学び方や生き方を聞きました。お二人にインスパイアされて元気をいただく素敵な会になりました。
 

第1回サタデープロジェクト(6月2日)

 

フードスケープ あなたにとってよい食とは?

 総合地球環境学研究所の太田研究員による、フードスケープ ワークショップの第1 回目として「食卓からは見えない×食卓を支えている仕組み(フードシステム)を理解する」をテーマに行いました。思い出・記憶に残っている"好ましい食事"を各自書き出し、それを支える役割としてはどのようなものがあるか、を考えるところからスタートし、それを発表しながら、どんなフードスケープを好ましいと感じるのか、何が好ましいフードスケープを支えているのかをまとめていくことができました。また、最後には、そのフードスケープを持続していくために、経済状況(給料が下がらない日本の将来)、条約(貿易のための条約、平和な世界状況を作る)、後継者、余裕のある働き方が必要であるというところまで、参加者の皆で深く考えることができ、とても充実したワークショップとなりました。
 

キッチンサイエンス

 今回は、滋賀大学教育学部の加納先生と京都府菓子工業組合青年部の和菓子職人さんをお迎えして『和菓子をつくって食べてヒミツを探ろう』というテーマで、饅頭をつくりました。各班にプロの職人さんと、大学生の不思議発見アシスタントが付く贅沢な環境の中、材料を変えることで、どんな変化がおこるのか確認をしたり、なぜこんな工程が必要なのかという疑問をたくさん見つけて共有したりしながら、料理を科学の視点で探究することができました。
 

科学の甲子園 実技模擬試験に挑戦

 2つのチームに分かれ、NHK の番組「ピタゴラスイッチ」をモデルに、スタートからゴールまでビー玉を動かす装置を作成しました。装置はいくつかの課題をクリアするように作る必要があり、それぞれが思い思いの方法で課題をクリアしていました。両チーム時間の配分に苦心し、思っていたものが出来上がらず悔しい思いをしたようです。参加者の感想からは「協力が楽しかった」「時間配分の大事さを学んだ」など、この経験を今後に役立てたいという意気込みを感じました。
 

ステップ アップ スピーキング

 英語のスピーキング力を段階的に向上させる活動を行いました。まずは英語のビンゴゲームで交流を深め、次に人物や事柄を説明するための様々な語彙を学びました。その後はそれらの語彙を利用して、実在の人物からテレビや映画のキャラクターに至るまで、描写したり、説明したりしました。最後には自分のことについて語る短いスピーチを練習しました。参加者からは「語彙、特に形容詞の大切さが分かった」、「イラストを描く活動が面白かった」、「話を組み立てる具体的な方法を知ることができた」という反応があり、今後も英語を積極的に話していこうという意欲が感じられました。
 

おもしろくて誰かに話したくなる「社会学」 ~社会学入門~

 アニメ・サザエさんを題材にし、「社会学」とはどのような学問なのかを学習しました。社会学に対して、高校までの社会科の授業をイメージする人も多かったようですが、「①人間と人間、個人と社会の関係を研究する学問。」「②誰もが日常的に知っている"世の中"を研究対象とする。しかし、そこに『私たち(生活者)』の目線で見えているのとは違う事実が隠れているかもしれないという視点をもち、探究する学問。」ということを知り、驚いていました。
 今回は社会学の中でも特にメディア社会学を取り上げ、「メディアが社会をつくる?」「社会がメディアを作る?」の問いに対して、アニメ・サザエさんを観て考えました。答えが出しにくい問いだからこそ、様々な意見が出て、活発に交流することができました。
 
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