図書館課外講座「古代メソポタミア銘菓」

 

 粘土板に残されたレシピをもとにメソポタミア文明時代のお菓子作りにチャレンジ。仲村先生(地歴公民科)によるメソポタミア文明の概説の後、1年生グループは「クルップ」とよばれるクッキー、2年生グループは「ギルラム」とよばれるフルーツケーキ作りに取り組みました。材料は古代小麦・大麦・蜂蜜・ごま油・バター・ドライフルーツなど。材料を混ぜ、型を作り、オーブンで15分、香ばしい匂いとともにお菓子が焼き上がり、冷ます間に話し合いを交えて現在のお菓子の材料・用具・製法とを比較、そこからの古代の文明・文化が感じ取ることができました。最後はもちろんお菓子を試食、"美味しい!"の声が方々から聞こえました。
【参考文献】 『古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ』
遠藤雅司 著 / 大和書房 / 2020年
 
(参加生徒の感想より)
・前々からメソポタミアに興味があり、参考にされたレシピ本も読んだことがあるが、材料に馴染みが無さすぎて、自分では作ろうと思えなかったので、今日本物の材料で作ることが出来て、とても嬉しかった。
・今のクッキーとは材料も味も全然違って面白かった。甘さは控えめだったが美味しかった。古代と今のお菓子の違いが実感できた。

 

図書館課外講座 ラテン語で読む『ハリー・ポッターと賢者の石』

 

 昨年度の「ようこそ、ラテン語の世界へ」に続く、地歴公民科・仲村志穂教諭によるラテン語シリーズ第二弾です。

 講座では最初に、ラテン語は古代ローマ帝国の公用語であり、現在口語としてラテン語を用いている国・地域は存在しないが、欧州連合(EU)の標語が、「In varietate concordia」(多様性における統一)とラテン語で表される通り、ラテン語が今なおヨーロッパの人々の共通言語として機能していることを説明されました。また、現在の日本においても、「AQUARIUS(アクエリアス)」などラテン語に由来するネーミングの商品が数多くあることを紹介され、生徒たちは「あまり関係のない言語かなと思っていたが、日常の近くで関りがあり驚いた」(感想より)ようです。

 続いて、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するラテン語由来の呪文や、ラテン語版『ハリー・ポッターと賢者の石』の抜粋を、仲村教諭のレクチャーにより実際に読み解いてみました。その中で、ラテン語は一つの単語についても、性(男性・女性・中性)、単数複数、人称、格によって何通りも変化する言語であるいうこと学びました。また、ラテン語版と英語版との比較対照の中で、ラテン語は英語に比べて時制などに厳格で、非常に厳密な言語であることが感じられました。現在も学術用語など公式用語としてラテン語が用いられる理由が理解できます。その一方、ラテン語には語順がないことなど、フレキシブルな一面がある言語であることもわかりました。

 参加生徒の感想には、「単語や文法が何もかも違って面白かった」「ラテン語の特徴を知ることが出来て面白いと思った。他の言語についても学びたい」とあり、今回の講座を通してそれぞれの言語や文化の違いを興味深く実感することができたことがうかがえます。今後の学習や進路選択を考えるきっかけとなれば嬉しい限りです。何より生徒たちが熱心に楽しそうにラテン語版『ハリー・ポッターと賢者の石』の訳に取り組んでいた姿が印象的でした。

 

図書館特別企画「魅惑のフラメンコギター」

 

 本校ご卒業生で、映画『CHAIN(チェイン)』の音楽を担当されたプロギタリスト中城隆先生が、ご自身の歩みをご紹介されながら、素敵なフラメンコギターの演奏を聴かせてくださり、ギターのミニレッスン体験も実施してくださいました。

 「フラメンコギターについてまったく無知だったけど、演奏されるときに曲の意味や起源を教えてくださって、知識もついたし、ギターを触ってみて楽しさが分かったので、家にあるギターで練習してみようと思った」「私はギターに触れたことがなかったけど、ギターの演奏を聴いて、また自分で弾いてみてとても楽しかった。またフラメンコギター独自の世界の広がり感じるメロディーでとても惹かれました。素敵なギターの世界をおしえていただいてありがとうございました!!良い経験になりました」(参加生徒の感想より一部抜粋)

 魂が揺さぶられるような演奏、一人一人への懇切丁寧なレクチャー、参加生徒は本当に素晴らしい時間を過ごすことが出来たと実感したことでしょう。

 

図書館課外講座「ようこそ、ラテン語の世界へ」

 

 ラテン語って面白い! これが参加した生徒の共通の感想だと思われます。  本年度の図書館課外講座は、仲村志穂先生(地歴公民科)を講師にお迎えし、「ようこそ、ラテン語の世界へ」と題して開催しました。

 講座では、最初にクイズを通して身の回りにひそんでいるラテン語を紹介された後、そもそもラテン語とは? というお話にうつりました。内容を詳しくご紹介できませんが、「ヨーロッパの民族にとっては『古文』『漢文』」という例えは大変にイメージしやすく、キリスト教関連や学術用語等々でラテン語が使用されていることや、ヨーロッパの国々の中では現在でもラテン語が必修である学校があることの意味がよく理解できました。また、ヨーロッパでは「ラテン語をあえて用いることで、普遍性や中立性を示すことができる」とのお話は大変に興味深く伺いました。

 その後は、日本の各大学のスローガンや哲学者の名言、ラテン語版『ハリー・ポッター』を題材に、「ラテン語を訳してみましょう」にチャレンジしました。ラテン語は一つの単語についても、属性(男性・女性・中性)、格、単数複数、人称等によって何通りも変化するということに大変驚きました。さらに例えば英語のSVOCのような語順がないということに驚きが増しました。実際にラテン語の文章を訳す時は、一つ一つの単語の属性や語の並びを分析しながら解読していきます。それはとても知的な作業であり、担当の司書はまったくのお手上げ状態でしたが、参加した生徒はむしろその部分に興味関心が惹かれたようで、見事に『ハリー・ポッター』の一文を訳す生徒もいました。

 講義の後の質疑も活発で、終了後も積極的に仲村先生に質問する様子が見られました。ラテン語そのものは勿論のこと、ラテン語を通してヨーロッパの歴史・文化・社会への理解と関心が大きく開かれた時間だったと思います。

 

図書館課外講座「TAKARAZUKA(宝塚)の地理・歴史・社会学」

 

令和2年度の図書館課外講座を、10月10日(土)、サタデープロジェクトのプログラムとして実施しました。今回は大の「ヅカファン」である仲村志穂先生(地歴公民科)が、100年以上愛され続けてきた「宝塚歌劇団」について、地理・歴史・社会学の観点からお話くださいました。講義では豊富な映像を通じて「宝塚歌劇団」自体の魅力を存分にご紹介いただいたことは勿論、ワークシートで「なぜ宝塚は男役至上主義なのでしょうか?」などの「質問」を投げかけられ、「質問の答えが『仮説』、データを収集して分析・考察すれば立派な論文になる」と、参加生徒に社会学という「学問」への道筋を示してくださいました。「進路(学部選択)に悩んでいるが、社会学にも興味が湧き、候補の一つとして調べてみたい」という感想もあり、参加生徒は「好き」が「学問」になる楽しさを感じ取ってくれたことと思います。

 

図書館課外講座「魔笛の世界とモーツァルト」

 

 平成30年度の図書館課外講座は、10月31日「オペラ鑑賞行事」(高校2年生対象)の事前レクチャーの意味を込め、音楽科東久美子先生を講師に「魔笛の世界とモーツァルト」と題して開催しました。オペラや映画などたくさんの「魔笛」の映像を紹介されながら、演出によって大分イメージが変わり、多様で豊かな「魔笛」が描かれていくことをお話くださいました。今回鑑賞するウィリアム・ケントリッジさん演出の「魔笛」が大変楽しみです。また、王侯貴族の楽しみであった音楽を民衆に開かれた音楽とすることに、モーツァルトが大きな役割を果たしていたことに心を動かされました。

 
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