校長挨拶

 
洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校 校長    川口 浩文 

 京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校のホームページを御覧いただきましてありがとうございます。

 新型コロナウイルスが世界を覆う状況により、私たちの生活が一変してから3年以上の月日が流れる中、4月1日より、学校における生活様式において新たなステージへの移行が始まりました。未だコロナと共にある社会であり、また、不安定な世界情勢に心を砕く状況も続いてはいますが、生徒皆が学び成長する活動をより広げて行いやすくなってきました。安心して学び、自他を尊重しながら充実した学校生活を過ごし、それぞれの学力と人間性を高めていけるよう力を尽くす所存です。

 本校は、明治3年に日本で最初に開校された京都府中学校を前身とし、今年で創立153年(洛北高校としては73)を迎える、歴史と伝統のある学校であり、「礼節の実践、学業に邁進、山水の愛護」の校訓のもと、各界に有為の人材を多数輩出してきました。平成16年には、京都府内の公立では初の中高一貫教育を推進するために附属中学校を開校し、6年間を通して系統的に学びを深めています。

 洛北高校は、「普通科文理コース」「普通科スポーツ総合専攻」「サイエンス科(中高一貫コース)」が、それぞれ特色を持ちつつ一体となって学校を形成し、今後の社会を主体的に担っていくための高い人間力を培う教育の推進を目指してきました。平成16年度には、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、そこから20年目となる今年度は第5期指定の2年目を迎えています。新たな地平に立って、理科・数学に重点をおいた探究的な学びをさらに推進しているところです(活動の様子等は、HPトップ画面のトピックス「洛北SSH」・「洛北SSHだより」より御覧ください。)

 昨年度は、女子ハンドボール部が全国高校選抜大会と国体の2冠の栄誉に浴したことを筆頭に、男子ハンドボール、陸上競技(中・高)、ラグビー、女子バレー、サッカー、弓道(中・高)、硬式野球、放送、吹奏楽、囲碁・将棋、サイエンスなど多くの部活動が全国・近畿・京都府を舞台に活躍しました。科学系・ビジネス系コンクールや課題研究発表会、国際交流プログラム等にも多くの生徒が参加し、各種表彰を受ける年度となりました。進路においても素晴らしい成果を残しています(HPトップ画面のトピックス「進路実績」、「合格体験記」より御覧ください。令和4年度卒業生に関してもまとまり次第掲載します。)。これらは個々の生徒の努力の成果であるとともに、今日までの教育実践の積み重ねの上に成り立つものであり、多くの方々の御支援、御協力の賜物であると考えています。

 今、校門横の枝垂れ桜は薄紅色の花を開いて、春の到来を告げています。美しい自然と恵まれた環境の下、確かな見通しを持って主体的に生き抜く、創造性あふれる心豊かな人間の育成を目標に据えて、今年度も教育活動を進めてまいります。社会のありようや価値観が大きく変化し、先行き不透明な時代と言われる中、次代を担う生徒たちが、変化に臆することなく、たくましく成長できるよう「伝統」と「創造」を基軸に取り組んでまいりますので、今後とも本校教育の発展に御理解・御支援を賜りますようお願いいたします。

なお、京都府では「ふるさと納税」の仕組を活用した、府立学校特色化応援ファンディング事業(HPトップ画面の上部バナー)により、母校への御支援を募っています。京都府中学校(京一中)・洛北高校の関係者の皆様には、教育環境向上のために御厚情を賜りますようお願い申し上げます。

  令和5年4月1日
     京都府立洛北高等学校
     京都府立洛北高等学校附属中学校校長       
     川 口 浩 文

 
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