生命科学基礎 特別講義 「『免疫』味方?それとも敵?」高1文理コース

 

 3月12日(月)、学年末試験後の特別時間割を利用して、文理コース1年生(160名)を対象に、京都大学 理事・副学長の稲葉カヨ教授を講師にお迎えし、生命科学基礎特別講義「『免疫』味方? それとも敵?」を行いました。
 様々な病原菌の攻撃から我々を守ってくれる大切なしくみである「免疫」が、時として我々を苦しめる「敵」にもなり得ることを、進展著しい「がん免疫療法」など最新の知見を交えて説明していただきました。昨年末に授業で学習した内容ですが、教科書には載りきらない、最新の研究成果などをお話しいただき、学んだことを復習するとともに、最先端の研究の世界を垣間見させていただき、より深めることができました。

 

「日経サイエンス特別授業」高2文理コース(理系)

 

 平成30年1月23日(火)、日経サイエンス・日本経済新聞主催により、東洋紡株式会社コーポレートコミュニケーション部長の久保田冬彦氏とコーポレートコミュニケーション部IRグループマネージャーの石丸園子氏をお迎えし、SSH特別授業を実施しました。講師の久保田氏は本校を昭和54年に卒業されたOBで、お話にも本校への愛着が表れていました。お二人の講義内容は多岐に渡りました。TVドラマ「ドクターX」の中にも出てきた神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」、ベタつきを数値化するために作った発汗マネキンTOMとSAMを使った快適性の研究、圧力を分散させる繊維「ブレスエアー」、アラミド繊維の2倍の強度と弾性率をもつ「ザイロン」を用いた多種多様な製品開発など専門的なお話とデモンストレーションの一方で、高校時代に習った「啐啄(そったく)の機」が現在も自分の中で、また仕事の上で活きており、前向きに努力していることを誰かが見ていてくれていると実感できたというお話までありました。さらに、企業が求める能力として、自走力、推進力、協調性、コミュニケーション力、素直さ、基礎知識、語学力、ストレスをためないことなどまで、これからの社会人生活に向けた話もありました。日頃の授業とは異なる視点から話をしていただき、多くの生徒が刺激を受けました。
 なお、本日の記事が日経サイエンスの次号に掲載される予定です。

●生徒の感想より
・「 啐啄の機」の言葉を卵を例に紹介してくださったとき、勉強や部活などにおいても、考えたり、努力することは大切なことだけど自分以外(自分の外の世界)からも助けがないと答えは出ないし、成果も出ない(殻も破れない)。だからこそ、自分と自分以外のタイミングが合うまで(殻が破れるまで)考え続けなければならないし、努力し続けなければいけないのだなと思いました。
・温かく感じる素材や冷たく感じる素材を活かし、快適に眠れる寝具の研究など快適さの追求を30年も続けてこられたことに驚きました。

 

総合地球環境学研究所 特別講義「30年後に何を食べよう?―持続可能な社会を食から描く―」高2文理コース(文系)

 

 12月14日(木)、総合地球環境学研究所の太田和彦先生をお招きして、高校2年生文系コースの皆さんに「30年後に何を食べよう?―持続可能な社会を食から描く―」というタイトルでご講演いただきました。30年後に自分達が実現したい未来にするためには、20年後・10年後・5年後にそれぞれ何ができていないといけないのか、考えされられる内容でした。生徒達も文系・理系の枠を超えた幅広い分野から環境問題にアプローチする総合地球環境学研究所の取組をうかがい、興味関心を深めたようすで、1月23日(火)に行う総合地球環境学研究所を訪問し、施設や研究活動を見学するサイエンスアーのよい事前学習となりました。

 

物質科学Ⅰ特別講義「薬と植物の関係」

 

 平成29年6月13日(火)に高校2年生文理コース理系生徒を対象に京都大学大学院薬学研究科 准教授 伊藤美千穂先生による特別講義「薬と植物の関係」を実施しました。トリカブトが薬になるという意外性のある話や、実際に持って来てくださった生薬となる植物のサンプルに生徒たちは惹きつけられ興味津々でした。

 
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