サイエンスチャレンジ

 

サイエンスチャレンジは、授業を離れて、様々な「科学」に挑戦する講座です。「好奇心」がある人ならば、誰でも参加できます。

昨年度より、時間枠を拡大してサタデープロジェクト内でも実施しています。

サイエンスチャレンジ2017 実施予定

 

取組の紹介

 

3月23日(金)「京都市動物園ツアー」

 3月23日(金)、京都市動物園で今年度最終のサイエンスチャレンジ企画として実習&見学を行いました。午前中は、「生物の個体数」をテーマに、ウサギの個体数はどのように変化するのか、どのような制限要素が考えられるのかを実際に計算したり、体を使ったアクティビティを通して体験してもらったり、という数学&生物コラボ授業を本校の教員が実施しました。
 午後からは、動物園の歴史や役割、動物の生態を動物園の研究者に講義いただき、その後園内を案内していただきました。実際にマンドリルがパソコンの画面にうつる数字を順にタッチする、勉強の様子を見学し、動物病院や解剖室、えさを作る部屋など、普段は入ることのできないバックヤードなども見せていただきました。参加生徒は熱心に質問をしたり、自分たちの見つけた動物の行動をみんなで共有したり、とても充実した一日となりました。

3月8日(木)「洛北アナトミア(ニワトリの解剖)」洛北ホネホネ団 第3回ワークショップ

 3月8日(木)、洛北ホネホネ団の企画として、ニワトリの解剖を行いました。食用のニワトリですが、頭から足までそろった状態で初めて目にする生徒がほとんどで、普段食べている肉がどの部分にあたるのか、内臓・器官の位置やつながり方などを熱心に観察していました。
 はじめは恐る恐るのぞき込んでいた生徒も、途中から自分たちで心臓や砂嚢など興味をもった部位を取り出して細かく解剖したり、関節や筋肉の関係を見出したり、各器官のはたらきについて考察をすることができたようです。

 

12月8日(金)「朝永振一郎博士 『物理学をめぐって』ビデオ上映会」

 洛北高校の前身旧制京都一中の卒業生でノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎博士が、40年前に洛北高校生にむけて講演した「昭和52年洛北高校学園祭 特別講演『物理学をめぐって』」のビデオ上映会を実施しました。講演で朝永先生は、物理学をめぐる16世紀以降の科学者や哲学者の考えを、時にはギリシャ神話を交えて、高校生にも分かり易い言葉で話されていました。20世紀の物理学の発展から、科学には負の側面があること、コンピューターの開発が進んだ社会には様々な懸念があることなど、現代社会の抱える大きな課題を40年前に予測し、警鐘を鳴らしていました。
 「これから科学を志す若者は、科学は毒にも薬にもなる。このことを心にとめて、広い視野を持って研究に携わってほしい。」という言葉が、参加者の心に強く残りました。(この様子は2017年12月9日付の京都新聞に掲載されました。)

朝永先生関連図書コーナーも設けられました

10月7日(土)「福井県立恐竜博物館見学&発掘体験ツアー」

 10月7日(土)に「福井県立恐竜博物館見学&発掘体験ツアー」を実施しました。はじめに、博物館の今井拓哉研究員に福井県の手取層群から産出する恐竜化石の話や、「骨や歯は恐竜本体のことしか分からないけれど、卵殻化石は周囲のことや、どのように子育てしていたか等、行動が分かることが魅力です!」と専門である卵殻化石研究を続ける魅力などもお話しいただきました。そのあと、バスで発掘現場に移動し、研究員の方の指導の下ハンマーを持ち発掘を行ったり、地層の見学を行ったりしました。貝や植物化石を発見し良いお土産になったようです。化石に興味のある生徒も多く、展示見学も時間が足りなかったようで、また来たい!という声を多く耳にしました。

 
 

8月22日(火)「日吉ダム見学&立命館大学歴史都市防災研究所訪問」

 8月22日(火)にサイエンスチャレンジ校外学習ツアーとして、日吉ダム見学&立命館大学歴史都市防災研究所訪問を行いました。
日吉ダムでは、ダムの目的や水質保全の工夫をお話しいただき、洪水吐きゲートや、プラムライン(ダム本体の変形を計測する装置)などの設備を見学しました。午後からは、歴史都市防災研究所で、昭和10年の水害がなぜ・どのようにして起こったのか、文献や観測データから調査を行っている研究員の方の話や、ダムの構造や森林の変化が土砂流出に与える影響についての話など、文系・理系双方の視点から水害・土砂災害にアプローチしているのか詳しく説明していただきました。
 参加した生徒は、ダムの大きさに驚いたり、桂川でなぜ洪水が起こり易いのか納得したり、水害を防ぐために様々な研究が行われていることを知ったり、とてもよい経験になった様子でした。

日吉ダム/日吉ダム/立命館大学歴史都市防災研究所

7月12日(水)京都薬科大学特別講義「生命と元素~健やかな人生を送るために」

 7月12日(水)の放課後に、高校生対象の特別講義、京都薬科大学代謝分析学分野 教授 安井裕之氏による「生命と元素~健やかな人生を送るために」をしていただきました。
 ニホニウム誕生のお話から、体に必要な金属元素(バイオメタル)、タンパク質と金属元素がどのように「薬」としてはたらくのか、最後に先生ご自身の研究内容や大学の研究室について、お話していただきました。

7月6日(木)洛北ホネホネ団「フクロウのペリットを調べよう!」

 7月6日(木)に洛北ホネホネ団1回目の活動として、フクロウのペリットを分解する実習を希望者で行いました。ペリットとは、フクロウが食べたもののうち、消化しきれなかった毛や骨などを吐き戻したものです。今回は京都市動物園に譲っていただいたペリットを殺菌したものを使用しました。
 フクロウがペリットを吐き出す様子を動画で確認したあと、ペリット全体の形や色、ピンセットなどで少しずつほぐしながら中に入っている骨などを観察しました。出てきたネズミの骨は、バラバラになっていたので、骨格図を見ながらどこの部位のものか確認しながら復元していく細かい作業を行いました。人によって復元の方法などを工夫していて、とてもよい骨格標本ができていました。

6月30日(金) 洛北Math Seminar「数学コンテストの過去問に挑戦」

 6月30日(金)に、サイエンスチャレンジとして洛北Math Seminar「数学コンテストの過去問に挑戦」を行いました。京都・大阪数学コンテストや日本数学オリンピックの過去問の中から『対称性』と『帰着』をテーマにしたものを選んで解き、問題をより簡単な問題に置き換えていく手法を学びました。今回は過去問に挑戦する取組でしたが、今後も様々なテーマでMath Seminarを行っていく予定です。

4月24日(月) 「海外の数学コンテストに挑戦」

 4月24日(月)、高校3年生1名と高校2年生3名の計4人が、海外の数学コンテスト「Purple Comet! Math Meet」に参加しました。これはインターネットを通じて参加する形式で、チームで相談することはもちろん、電卓やエクセルなども使って問題を解くことができるコンテストです。1チーム6人まで参加できるところを4名で参加しましたが、全体の上位13%に入る好成績を収めることができました。

4月23日(日)「大文字山周辺の岩石・鉱物を見てみよう」

 4月23日(日)に銀閣寺をスタートとして、大文字山に登り山科の四宮まで約10km歩きながら、花崗岩やホルンフェルス、大理石等を観察する地質巡検を行いました。露頭を見たり、褐簾石や高温石英などを採取しながら大文字山がどのように形成されたのかを学びました。実際に目で確認し、手で触れたことによって、興味・関心を高めることができたようです。

 

通年実施「洛北算額」

 1ヶ月に2問、教室や掲示板などに数学の問題を出しています。ここには難しい数学の知識が無くても取り組める代わりに、高校2年・3年生の知識でもすぐに解決することはできないような奥の深い問題が出題されています。取り組んでくれた人や正解者の名前は、本校のwebページに掲載されます(希望があれば載せないこともできます)。問題の解説は、北館2階コンピュータ準備室の前の机にある冊子に載っていますので、自由に取っていってください。  「洛北算額」は今後、皆さんから問題を募集するなどの新しい取組も実施する予定です。まずは問題を解いてみませんか。

 
「洛北算額」問題と解答解説はこちら

通年実施「ラグランジュの会」

 毎月1回、数学者の上野健爾先生による講義を実施しています。内容は、大学で学ぶことも含まれており、難しいこともありますが、講義が終わってからゆっくりと理解すればよいと考えています。6月の上野先生の講義は23日(金)15:40から化学講義室で予定していますが、そこに向けた勉強会を14日(水)15:40からLL教室で行う予定です。


 
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