Rakuhoku English β「英語ポスターセッション」

 

12月14日(水)の5・6限に高校2年生サイエンス科の生徒が英語ポスターセッションに取り組みました。課題探究で行った課題研究と日本語のポスターを基に、事前に英語のポスターを作成し、当日は京都工芸繊維大学から9名の留学生の方にお越しいただいて、英語でのプレゼンテーションや質疑応答を行いました。昨年度に続いて今年度も体育館での実施となりましたが、発表と質疑応答については寒さに負けず、熱心なやりとりが展開されました。最後の閉会式では、留学生の方々から「高校生でこのレベルの研究について英語で発表できることに驚きました」、「間違えてもいいのでアイコンタクトをしながら話してみてください」といった感想や助言をいただきました。また京都工芸繊維大学特定教授の堤直人先生からは、「iPadに入力した原稿を読むのではなく、iPadを有効活用できるとより良い発表になると思います」、「高校生での今回の研究をスタートにして、大学生以降も是非探究活動を続けてください」という激励のお言葉をいただきました。最後には表彰があり、大豆ミートの普及を図るために高校生を対象とした大豆ミートレシピを提案した班が最優秀ポスター賞を、2年2組吉藤真成さんが最優秀発表者賞を、それぞれ受賞しました。発表生徒たちは自分の研究成果を外国の方に英語で直接伝えられたことに大きな喜びを感じるとともに、今後の研究論文の完成に向けて努力を続ける決意をした様子でした。

 

高2文理コース理系 物質科学Ⅰ特別講義「『色』博士になろう」

 

12月7日()に、京都工芸繊維大学の木梨憲司先生をお招きして、文理コース2年生理系講座へ講演して頂きました。動くホログラムや、放射線で色がつく繊維、水は吸わないが油は吸う繊維などのお話は大変興味深く、最先端の研究について知ることができました。実習では、色鉛筆で再現した南天の葉の色が、どれくらい本物に近いかを数値で確かめ、そのデータから、どのように色を重ねたら本物に近づくかを模索しました。分析と色塗りを繰り返して、本物の色を再現する活動は達成感があり、生徒は夢中になって取り組んでいました。身の回りにある色を題材として、科学的に分析するとはどういうことか、楽しく学ぶことができました。この講義は、「京都府子どもの知的好奇心をくすぐる事業」を活用して実施しました。

 

高1文理コース サイエンスツアー名古屋港水族館

 

10月21日()に、高校1年文理コースが愛知県にある名古屋港水族館に校外学習に行きました。500種を超える生物をじっくりと観察し、事前に調べた内容と比較しながら広い館内を見て回りました。イルカやシャチ、イワシのトルネードなどのショーも楽しむことができました。当日に向けて、9月16日(金)に水族館の市川純平先生にオンラインで事前講義をしていただきました。館内の順路に沿って、飼育されている生物を詳しく紹介していただき、実際に足を運べる当日への期待が一気に高まりました。また、事前学習として、生命科学基礎や物質科学基礎の授業では、グループごとに選んだ生物や種について調べました。調べた内容をロイロノートのカードにまとめ、声を吹き込んで解説カードを作り、クラスで1つのオリジナル解説MAPを作り上げました。下調べをして、さらに他のグループが調べたことを視聴したことで、より詳しく観察することができたようです。今後は、事後レポートの作成にとりかかり、観察結果を踏まえた考察、新たな仮説設定に取り組みます。

 

高校3年地学精義 特別講義「地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか?」

 

9月29日4限に、高校3年生文系生徒を対象として、京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学教室の佐々木 貴教先生に「地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか?」をテーマに講義をしていただきました。

太陽系内での生命探しはどこまで進んでいるのか?太陽系外に生命がいる可能性はどれくらいあるのか?こうした問いに答えるため、生命が誕生するような惑星が満たすべき条件について、最新の研究成果をもとにわかりやすく解説していただきました。事後のアンケートでも、「興味深い話でもっと聞きたい!」「生命発見のニュースを目にするのが楽しみにしています!」という声がたくさんありました。

この講義は、「京都府子どもの知的好奇心をくすぐる事業」を活用して実施しました。

 

1年文理 生命科学基礎「名古屋港水族館 サイエンスツアー」

 

10月19日(火)1年生文理コースで名古屋港水族館サイエンスツアーを実施しました。このツアーは生命科学基礎の学習の一環で海の生物を観察し、生物の多様性や進化の理解を深めることを目的にしています。水族館はエビやクラゲのような小型の無脊椎動物からシャチなどの大型の哺乳類まで(その数500種!)大小さまざまな水槽で展示されており、見所満載です。事前学習ではロイロノートを駆使して水族館の各コーナーの解説カードを作りました。現地では、タブレットで展示されている生物を撮影したり、解説をメモしたり、グループごとに水族館を満喫していました。特に巨大水槽内をダイナミックに泳ぐシャチやイルカが人気で食い入るようにその行動を観察していました。普段は見ることのできない海の生き物をじっくり観察することができ、充実した一日になりました。今回の見学の成果を今後の生物学の学習に活かしてほしいです。

 

1年文理 生命科学基礎「名古屋港水族館訪問」特別講義

 

9月10日(金)5限、1年生文理コースの生徒が10月19日実施のサイエンスツアー「名古屋港水族館訪問」の事前学習として、水族館とHR教室をZoomでつないでバーチャルツアーのような形で館内を案内していただきました。ベルーガやウミガメ、イワシの大群など、巨大な水槽で飼育されている生物、迫力あるクジラの骨格標本が紹介され、生徒は興味津々でメモを取りながら聞いていました。講義後は水族館にいるサンゴやウミガメの飼育について各クラスから質問がありました。今後、事前学習として生命科学基礎の授業でグループに分かれて水族館にいる生物の説明動画作りを行います。ぜひ水族館で実際の生物に触れて、海の生物の多様性や進化について理解を深めてもらいたいです。

 

文理コース2年 地球科学基礎 特別講義(2年)「難民問題と環境問題」

 

 3月15日(月)に、総合地球環境学研究所の宗田勝也研究員によるオンライン特別講義を実施しました。「難民」という言葉の定義から地球環境問題が難民を作り出し始めていることを知り、私たち日本人はそこにどのように関わることができるのかを考えるきっかけとすることができました。生徒からは、「同情して何もしないよりは批判的でも向き合うことが大切だ」などの感想が出ていました。

 
 

文理コース1年 生命科学基礎 特別講義(1年)「昆虫と微生物の共生進化」

 

 産業技術総合研究所の深津武馬先生を講師にお迎えして昨秋から連続3回開講された特別講義も、高校1年生の3~6組を対象に行われた3月12日(金)4限が最後となりました。進化生物学研究の最前線を先頭に立って牽引する深津先生の講義は、今回も多くの生徒にとって驚異と学問の面白さが詰まったものでした。生徒アンケートにも「まさか細菌のせいで性転換が起こるとは」とか「寄生する細菌がそこまで宿主の生活を変えてしまうなんていうことがあってもいいのかと」とか「いくらなんでも深津先生が(まさか!)吸血されるとは」、など大きな反響が感じられました。講義は終わりましたが、クラスを跨いで多くの生徒が講義の感想で盛り上がってくれるといいですね。

 
 

梅棹忠夫生誕百周年記念 山極壽一前京都大学総長特別講義

 

「人間を外から眺める―ウメサオ学の発想をゴリラ学から語る」

 12月10日(木)5・6限に、山極壽一前京都大学総長特別講義を2年生サイエンス科の生徒が受講しました。これは京都大学教授や国立民族学博物館の初代館長を務めた京都第一中学校出身の梅棹忠夫生誕百周年記念事業として、日本の文化人類学をリードした梅棹氏の流れをくむ山極氏が、梅棹氏の母校の本校生に向け語るものとして企画されました。講義では梅棹氏の生き方や情報整理の技術に触れ、研究対象の捉え方を自在に変える「物事を捉える縮尺」や、他のものに例えて検討する「アナロジー(類推)」の力に、梅棹氏が優れていたと指摘し、新たな発想を持つことを生徒たちに促しました。また、ゴリラ研究の第一人者として、ゴリラと人間がもつ「共感力」に触れ、「社会」、「幸福」について、長年の研究成果をもとに熱心に語っていただきました。生徒は「ウメサオ学の根源は常に新しい事を探し出す姿勢にあることがわかった」、「人間・社会・幸福について改めて考えさせられた」など、多くの感銘を受けました。最後に、山極氏は「研究のエネルギーは『知らないこと』があること。良い問いを立て知らないことに興味を持ち、好奇心を広げることが大事」と話され、本校生に力強いエールを送っていただきました。


 

高1文理コース 数学α 奈良女子大学特別講義 「確率から確率論へ」

 

12月14日(月)、奈良女子大学から篠田正人教授にお越しいただき、発展的な学習に取り組みました。何のために数学を学ぶのか、数学がどのように発展していくのか、数学がどのように応用されていくのかを「確率」をテーマにご講演いただきました。大学で学ぶ内容を具体的な例を用いてお話しいただけたので、興味を持てた生徒が多くいました。また、この特別講義を通じて出てきたテーマについて、生徒たちは冬休み中に調査・検証・実験をし、レポートにまとめることになります。課題探究のテーマ例も提示していただけたので、深い学びが実践できる特別講義となりました。

 
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