令和5年度京都府立洛北高等学校 課題研究発表会

 

3月12日(火)に課題研究発表会を開催しました。課題探究Ⅱ、SHOOT Lab、サイエンス研究で行っている課題研究の発表に加え、園部高校の発表、さらには南陽高校・福知山高校のポスター・スライドを掲示し、多彩なポスターが会場を埋め尽くしました。当日は、あいにくの雨天にも関わらず、本校SSH運営指導委員をはじめ、SHOOT Labやアドバンスセミナーでお世話になっている大学研究員および大学院生に加え、全国各地の高校から合わせて55名の方に参加いただきました。見学生徒も320名の本校中高生が参加し、たいへん盛況な発表会となりました。発表会場では、和紙で作成した気球を浮かせる実演など、会場がたいへん賑わっていました。

 

総合地球環境学研究所連携プログラム 交流発表会

 

総合地球環境学研究所と連携協定を結んでいる、洛北高校と宮崎県五ヶ瀬中等教育学校はそれぞれ「環境」をテーマに課題研究を行っており、1年間を通して研究の交流を行っています。2月23日(金)の祝日に、「ovice」というバーチャル空間を利用したシステムを用いて、今年の各グループの成果を発表し、意見交流を行うことができました。それぞれの地域をテーマに研究を行ったものも多く、とても楽しい時間を過ごすことができた様子でした。

 

サイエンスチャレンジ「スポーツ科学で真のスポーツマンを目指せ!」

 

2月7日(水)の放課後に「スポーツ科学で真のスポーツマンを目指せ!」と題して、京都工芸繊維大学の来田宣幸氏(基盤科学系教授)にスポーツメンタルにスポットをあててスポーツ科学の講演をしていただきました。アクティビティも交えながら、メンタルコントロールはスキルであり観点に合わせたトレーニングによって向上させることができると学びました。講義後、スポーツ科学を自分たちの部活動に活かそうと積極的に質問が出て、とても良い雰囲気で終わりました。

 

2年文理コース地球科学基礎 校外学習 総合地球環境学研究所

 

1月29日(月)午後に総合地球環境学研究所を訪問し、3名の研究所の方からそれぞれ講義を受けました。総合地球環境研究所、通称「地球研」は、地球環境問題に対して、人文学・社会科学・自然科学において文理を融合させた研究をするだけでなく、社会と連携・協働して問題解決をめざす超学際的アプローチも行っているため、文系・理系問わず様々な角度からの講義を聞くことができ、生徒たちも充実していました。また、今年は数年ぶりに、地球研の研究室を見学することができました。

 

高1文理コース 数学α特別講義「高校数学でわかるデータサイエンスとAI」

 

1月25()、「子どもの知的好奇心をくすぐる体験授業」として、高校1年生普通科文理コースの生徒を対象に、京都大学大学院情報学研究科の山本章博教授に講義していただきました。講義では、「データは独り歩きする(読み取り手によって解釈が異なる)」ということやデータを可視化する際の注意点をさまざまな例から学びました。また、データサイエンスという学問分野に触れることで、進路の視野を拡げる機会にもなりました。

 

本校主催「洛北数学探究チャレンジ」実施

 

12月17日(日)に京都府内の高校生・中学生を対象に、探究活動を数学を用いて体験する「洛北数学探究チャレンジ」を行いました。当日与えられたテーマをもとに探究課題を設定し、調査とレポート作成を行うもので、難しいテーマだったにもかかわらず非常に盛り上がっていました。

参加したのは高校12グループ(洛北5、他校7)、中学7グループ(洛北附属中5、他校2)で、他校の生徒も多く集まり、熱心に交流していました。とても楽しい会になったので、来年はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

 

高2文理コース理系 物質科学特別講義「有機化学とAI」

 

12月8日(金)に、高校2年生普通科文理コース理系生徒対象に特別講義を行いました。講師は、京都大学大学院工学研究科の松原誠二郎教授と松原研究室博士課程の竹邊さんです。はじめに、竹邊さんから、自身が研究しておられる有機合成化学について説明があり、キュバンという高い対称性を持つ物質のキラリティなどについて丁寧に説明していただきました。松原教授からは、有機合成化学の分野において、いかにAIを活用していくか、逆に人間の創造力が欠かせない部分はどこかについてお話しいただきました。先人たちが行ってきた実験手法から大きく進歩した今、若い研究者として活躍してほしいというエールをいただきました。この特別講義は京都府子どもの知的好奇心をくすぐる体験授業の一環として実施しました。

 

高1サイエンス科 生物学探究Ⅰ 特別講義「生物の系統と進化」

 

11月17日()2,3限、「知的好奇心をくすぐる体験授業」として、サイエンス科1年の生物学探究Ⅰ特別講義「生物の系統と進化」が、長浜バイオ大学の福井 充先生を講師に迎えて行われました。

講義は、なぜたくさんの生物がいるのか、それらはどのように分類されるのか、という話からはじまり、「甲殻類のカニ化」などの話題から、かつては形態の類似性などから分類されていた生物が、現在ではDNAなどの遺伝情報によって分類されるようになり、この数十年の間に大きく変化してきたことが紹介されました。その後、様々な生物の遺伝情報を、インターネット上の解析サイトにアップロードして系統解析を行う実習を行い、真核生物の分類(動物とキノコは、植物よりも近縁!)、クジラはどの陸上生物と近縁か(クジラはカバと近縁!)など、驚きの事実を導き出しました。最後には、新型コロナウィルスの変異株について系統解析を行い、このような技術が我々の生活の近くで役立っていることも学ぶ事ができました。

 

高1,2文理コース「英語プレゼンテーション講座」

 

11月1日(水)と11日(土)の2回にわたって、神戸学院大学名誉教授・野口ジュディ先生による英語プレゼンテーション講座を開催しました。1回目は簡単な英語での自己紹介とそのプレゼンテーションの準備をし、参加者一人ずつに丁寧なフィードバックをいただきました。2回目は、自己紹介と、世界のニュースから自分が気になるものを選んで資料を作り、プレゼンテーションを行いました。フランスの洋服リサイクル、イギリスのBed Povertyなど、それぞれが個性豊かなトピックで、資料も英語もレベルの高いものでした。最後には、先生から今後の英語学習へのアドバイスや将来へのメッセージなどもいただき、今後へのモチベーションとなりました。

 

みやびサイエンスガーデン

 

11月11日(土)に京都工芸繊維大学において、課題探究Ⅱの化学・数学・生物・物理地学分野の生徒57名が、課題研究の中間発表として実施された「みやびサイエンスガーデン」に参加しました。スーパーサイエンスネットワーク京都関係校(以下、SSN校)の南部6校(洛北高校・嵯峨野高校・桂高校・桃山高校・南陽高校・亀岡高校)および園部高校の生徒が、これまで取り組んだ課題研究の内容についてポスター発表を行い、お互いの課題研究について交流しました。

みやびサイエンスガーデンは毎年開催され、課題研究を共有する機会をつくり、SSN校の生徒の科学技術に対する興味・関心を一層喚起することを目的に実施されています。生徒たちは、アドバンスセミナーでのポスター発表に続いて、この場で今後の考察やまとめに大いに参考になる研究のアドバイスをもらうことができました。また、さまざまな人の前で発表することで、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が、さらに身についたのではないかと思っています。

 
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