第4回サタデープロジェクト 1月27日 ②

 

東山でフィールドワーク

蹴上駅→南禅寺→哲学の道→銀閣寺

このルートは京都東山観光の黄金ルートといって良いでしょう。桜や紅葉のシーズンには多くの観光客でにぎわいます。


しかし京都で生まれたからには美しい景色に見とれているだけではもったいない。そのような思いからNHKのブラタモリを参考に計画したフィールドワークです。


「地理」「日本史」「地学」を学んだ2年生には教科横断的学習となったはずです。

詳細を詳しく書きたいところですが、書き尽くせません。この記事をご覧になられた多くの人にも地図を片手に考えながら歩いて欲しいので、ここには生徒に投げかけたことを書くことにします。


・蹴上駅の上に線路跡がある。これは何だ?


・南禅寺の水路閣。ここを流れる琵琶湖疎水はなぜ必要だったのか?


・銀閣寺の手前で琵琶湖疎水と白川が立体交差している。しかしただの立体交差ではない、どういう構造で流れているのか?


・白川の「白」とは何を表している。

・枯山水の砂はなぜ白い?

・銀閣寺の庭園内に見られる石段は枯山水の砂と違って、黒っぽい色をしている。この岩石は何?

・銀閣寺の展望台から京の街並みを見ると正面に小高い丘のようなものが見える。これは何?その丘はどうやってできたのか?

・前述の丘の存在で京の街並みはきれいには見えない。その丘がなければ、銀閣寺の正面には何が見えるはずなのか?

・銀閣寺は誰によって建立されたお寺?

・銀閣寺を建立した人物はどのような人物だったのか?

・なぜ銀閣寺はそこに建てられたか想像してみよう


古代メソポタミア銘菓

 粘土板に残されたレシピをもとにメソポタミア文明時代のお菓子作りにチャレンジ。仲村先生(地歴公民科)によるメソポタミア文明の概説の後、1年生グループは「クルップ」とよばれるクッキー、2年生グループは「ギルラム」とよばれるフルーツケーキ作りに取り組みました。材料は古代小麦・大麦・蜂蜜・ごま油・バター・ドライフルーツなど。材料を混ぜ、型を作り、オーブンで15分、香ばしい匂いとともにお菓子が焼き上がり、冷ます間に話し合いを交えて現在のお菓子の材料・用具・製法とを比較、そこからの古代の文明・文化が感じ取ることができました。最後はもちろんお菓子を試食、"美味しい!"の声が方々から聞こえました。

【参考文献】 『古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ』 遠藤雅司 著 / 大和書房 / 2020年

(参加生徒の感想より)

・前々からメソポタミアに興味があり、参考にされたレシピ本も読んだことがあるが、材料に馴染みが無さすぎて、自分では作ろうと思えなかったので、今日本物の材料で作ることが出来て、とても嬉しかった。

・今のクッキーとは材料も味も全然違って面白かった。甘さは控えめだったが美味しかった。古代と今のお菓子の違いが実感できた。

キッチンサイエンス

4回目のキッチンサイエンスでは、「ふわふわになるメレンゲの作り方」「シフォンケーキのしっとり感について」「砂糖の種類に着目してシフォンケーキを作ろう」の各グループによる研究発表を滋賀大の加納研究室の皆さんの前で行いました。砂糖を変えるとシフォンケーキの色も変化する等実験の中で思わぬ発見があったり、なぜ卵白の量を変化させると膨らみ具合が変わるのか成分に注目したり、失敗の原因をしっかり考察したり、サイエンスの視点でしっかりと実験結果と向き合ったとても良い発表にすることができました。

 
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