第4回サタデープロジェクト 1月27日 ①

 

「光」について実験を通して学ぼう講座

 京都大学宇治キャンパス工学研究科を訪問しました。齋藤教授による放射線の仕組みや研究されている内容についての講義の後、学部生・院生による光についての様々な実験(分光実験、混合実験、レーザー光の波長測定等)を行いました。最後に実際に研究で使用されているイオンビーム加速器施設を見学しました。普段では経験することのできない貴重な体験ができました。



医療画像で学ぶ体と検出器の世界

  医療は常に発展を続けています。移植などの分野だけでなく、人体を非侵襲的に画像化する技術は診断や治療などに常に役立っています。本講義では、単純X線からはじまり、X線CT[X-ray Computed Tomography]、MRI[(Nuclear Magnetic Resonance Imaging)]、PET[Positron Emmission Tomography]の原理をこれまで学んだ化学、生物、の知識と結びつけて学習しました。みなさん、これまでなんとなく見てきた医療画像が身近な物に感じられたのではないでしょうか?



無セキツイ動物(ホヤ)の受精と発生を観察しよう

  海産無脊椎動物であるホヤを用いて動物の形態や発生をテーマに実施しました。ホヤの成体(大人)は岩などにくっついて移動しないため、貝の仲間だと誤解されがちですが、幼生(子ども)のときはオタマジャクシのような形で泳ぎ回り、脊椎動物に近い特徴を備えています。当日は成体のからだのつくりを詳しく観察したり、受精卵の卵割(細胞分裂)を顕微鏡でじっくり観察したりしました。細胞膜がくびれて、細胞が2つに分裂する瞬間に立ち会うことができ、感動している生徒もいました。さらにオタマジャクシの形をした幼生(前日に受精させたもの)も観察し、ホヤが脊椎動物に近縁であることを実感してもらいました。

今回観察したカタユウレイボヤは東京大学三崎臨海実験所より提供していただきました。


サタデープロジェクト 放射線を「みて」みよう!~霧箱の観察~

 放射線には様々な種類がありますが、そのいずれも肉眼で見ることはできません。しかし「霧箱」を用いることで放射線を「観察」することができます。放射線はエネルギーが大きいため、通過したときに痕跡を残します。その痕跡を目に見えるようにするためには、装置の中で温度勾配をつくりエタノールの過飽和層を作ることが必要です。今回は「ペルチェ素子とカイロ」、「ドライアイスと室温」の温度勾配をつくり、2種類の霧箱を作成しました。霧箱の中で放射線が飛跡となって見えるようになると、「見えた!」「すごい!」と感動の声が聞かれました。ドライアイスを用いた霧箱は、科学館などで展示されている大きさのもので、自然放射線もよく観察できました。次から次へと現れる飛跡に、自然放射線の多さを感じることができました。



サタデープロジェクト「アートホテル探訪」20名参加

 講師 扇沢友樹さん(1988年京都市生まれ。不動産脚本家。2011年、大学卒業と同時に不動産企画会社(株)めいを創業。2019年に、職住一体型アーティストレジデンス・河岸ホテルを開業。梅小路京都西駅エリア「クリエイティブタウン化」のアートの中核を担う。)


若手アーティストやクリエーターの拠点として京都で最も開かれた滞在型共同ファクトリーの「KAGAN HOTEL」を訪問しました。最初に地下にあるギャラリーを見学した後、1Fのブースで扇沢さんの現代アートや建築、不動産事業についての熱い思いのこもったお話を聞きました。ホテル内にはアート作品がぎっしり。残念ながら客室やアーティストのスペースを見ることはできませんでしたが、参加者は期待通りの内容に大満足でした。アートに興味ある人はぜひ次回に参加してください。HPは「https://kaganhotel.com/」です。


 
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