第4回 サタデープロジェクト

 
12月13日(土)に第4回サタデープロジェクトを実施しました。今回もたくさんの企画を実施することができました。各プロジェクトの様子をご紹介します。

細胞生物学で学ぶスキンケア

 毎日何気なく使っている化粧水や日焼け止めについて、「どのように肌を守っているのだろう?」という素朴な疑問を出発点に、肌の構造や紫外線の影響について生物学の視点から探ってみました。
 本講座では、講義だけでなく、UVビーズを使った実験も実施。紫外線がどれほど強力なのか、そして日焼け止めやアームカバー、サングラスといった対策がどれほど効果的なのかを、目で見て確かめることができました。
 参加した生徒からは、「実験を通して日焼け止めの効果がよく分かった」「化粧品の成分やしくみについて 理解が深まった」といった感想が多く聞かれ、興味をもって積極的に質問する姿も見られました。
 こうした学びを通して、生物の知識が日常生活とつながり、身近なことを科学的に考えるきっかけになったと感じています。普段のスキンケアに、ちょっとした科学の視点を加えてみると、毎日のスキンケアがもっと面白くなるかもしれません。

虚数単位iをつくる

 数学Ⅱで学習する虚数単位iが行列を用いて表せることを学習しました。前提知識は実数の四則計算のみと銘打っていたので、そこから出発し、行列の和や積を定義して行列の世界の四則演算を考え、行列の世界での0や1を探しました。そのあと、「2乗したらー1になる」という虚数単位の定義をヒントに、これを満たす行列を探しました。方程式を作ってそれを解こうとする人、数値を1つずつ当てはめて探す人などそれぞれの方法で虚数単位となる行列を探し、実際に見つけることができました。最後には複素数の図形的な性質にも触れ、複素数の利点について考えました。

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野菜をもっと知ろう

 普段何気なく食べている野菜について学習しました。はじめに、人気の野菜ランキングを予想し、実際にスーパーで購入した野菜を用いて、各班でプレゼンテーションを行いました。その後、人気野菜ランキング上位であるトマト・キャベツ・ダイコンについて、原産地や地域ごとのタイプの違い、食文化、さらには研究に関する話まで、幅広い内容を学びました。活動後には、「野菜について深く知ることができて良かった」「今日学んだことを意識しながら野菜売り場を見てみたい」といった前向きな感想が多く聞かれました。今回の学習を通して、普段何気なく目にしている身近な野菜を、意識して捉えるきっかけになったのではないでしょうか。

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原子物理学を用いて放射線を「みて」みよう!~霧箱の観察~

 放射線にはα線、β線などがあります。そんな目に見えない放射線を「みえる」ようにするのが『霧箱』です。霧箱の中では、α線やβ線が幻想的に映し出されます。そう、まるで飛行機雲のように。
ペルチェ素子を用いた霧箱では、放射線の種類や透過性について学びました。ドライアイスを用いた大型霧箱では、線源が無くても放射線が観測できる、つまり自然放射線の存在を観察しました。参加者からは、「こんなに放射線が見えると思っていなかった」「空気や食物からも放射線が出ていることに驚いた」などの感想が聞かれ、放射線についての正しい知識と、観察のしくみについて理解が深まったようです。

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だれかのためのデザイン

 3回目となる今回は、これまでの取組状況の発表から始まりました。それぞれのデザインのプリント品を使って、状況や使い方、今後どんな風にしていきたいかを各グループから発表していきました。交流をしながら、自分たちのデザインの価格設定なども考え、実際に困りゴトを解決するプロダクトとしてのイメージを固めました。今後は、次回の最終発表に向けて、デザインの推敲、プリントによる使用テストを行っていきます。

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キッチンサイエンス

 2回目となるキッチンサイエンスでは、人々の健康と食およびサイエンスを意識して、食「小麦アレルギーでもダイエット中の人でも食べれるパン」、「米粉をつかってもちもちのノンアレルギーパン」、「栄養満点アレルゲンフリーのパン」、「糖尿病の人も安心して食べやすい糖質置き換えパン」など、グループで設定した仮説を検証するための実験を行いました。完成したパンは、色、弾力、味や舌触りなどの要素に注目しながら評価をしました。次回は、それぞれの結果をまとめ、発表する予定です。

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東山でブラタモリ【校外】

 蹴上駅→ねじりまんぽ→南禅寺→哲学の道→白川・琵琶湖疎水交差点→銀閣寺という東山をメインとしたフィールドワークを行いました。
 快晴の一日で、終わりかけの紅葉を楽しみつつ、地図を片手に1時間近く歩きました。ねじりまんぽや南禅寺では蹴上インクラインや琵琶湖疎水の役割を確認し、哲学の道では、右手の断層によってできた崖を感じながら歩きました。白川・琵琶湖疎水交差点では,逆サイフォンと呼ばれる仕組みを利用した立体交差を感じました。銀閣寺では、「庭にある枯山水の砂はどこから来ているのか?石畳には何石が使われているのか?」ということについて地図を用いて考え、東山の微地形の成り立ちを理解し、足利義政がなぜこの地に銀閣を建てたのか仮説を立てました。

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「原書で読む Yuval Noah Harari の世界」第2回 Homo Deus を読む

 3回シリーズの第2回目。世界的な大ベストセラーとなっている Yval Noah Harari の著作から、今回は Homo Deus の一部を講読し、その思想性の基盤となる英語表現の理解及び鑑賞を通じて、より高次の読解力の養成の一助とする。
 次回は1月に最新刊のNexus を講読する予定。

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宮大工を知る!建築体験ワークショップ

 首里城の再建などにも携わっている京都の宮大工集団である匠弘堂の皆さんにお越しいただき、講義とワークショップを実施しました。横川社長による講義では、首里城の屋根の修理や今宮神社の大鳥居の修理の話や、200~300年続く建造物をつくる心意気がとても大切であるというお話を聞きました。
 後半では、蟇股(かえるまた)を描くワークショップでは、国宝の長久寺の蟇股(社寺建築などにみられる梁(はり)や桁(けた)の上に置かれる建物構造上必要な支柱に装飾が施されたもの)のトレーシングペーパーで写し取りにチャレンジしたり、木材のかんな掛けにチャレンジしたりしました。生徒たちは木材の香りや表面のツルツル感にとても感動している様子でした。

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