京都府立医科大学連携共同教室「ES細胞からの心筋分化誘導実験」

 

8月17日(木)~24日(木)の期間中の4日間、京都府立医科大学解剖学第2講座の八代健太教授のもと、「ES細胞からの心筋分化誘導実験」が行われ、サイエンス科および文理コースの1,2年生4名がマウスES細胞から心臓の筋肉を誘導する実験に挑みました。今回は、ES細胞から心筋細胞を含む「肺様体」をつくり、その中から自動的に拍動している心筋を見つける、という形で行われました。動物の細胞培養は高度な無菌操作を伴う非常に難しいものですが、1週間の培養をとおして、雑菌が繁殖することもなく、きれいな肺葉体を分化させることができました。残念ながら、心筋の拍動を観察するにはもう少し時間がかかるとのことでしたが、少し前に用意していただいたものについて、心筋の拍動を観察することができました。また、ヒトのHeLa細胞に細胞膜や細胞骨格を染める蛍光タンパク質を発現させる実験も行い、こちらはきれいに観察することができました。

合間の時間には動物の発生や心臓などのでき方、八代教授の研究歴についての講義に加えて、医学生との対話や研究室の案内などもしていただき、受講生徒は、難しいけれども貴重な体験ができたことに満足していました。

 
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