サイエンスオリンピアド全米競技会(オンライン)に参加しました!②

 

当日の感想

 「Chemistry Lab」では、50分間で130もの膨大な問題を解くことが求められ、知識問題と計算問題で分担して取り組みました。エントロピーとエンタルピーといった、日本の現行の高校化学では扱われていない内容についての出題や、over saturatedとsuper saturatedといった区別し難い選択肢などに苦労しました。日頃の学習をフル活用しながら時間いっぱい取り組みました。

「Forensics」では、犯罪の証拠品から犯人と思われる特徴を導き出すというハイレベルな問題が出題されました。指紋の一部から推察される犯人の特徴を考えたり、動画で示された実験から導かれる内容を考察し血液型などを特定したりしました。難しい問題ばかりで手応えはあまりありませんでしたが、犯罪捜査を体験することができ楽しむことができました。

「Water Quality」では、窒素循環などのハイレベルな出題に苦戦しました。また、英語の問題を理解するのに時間を要しました。しかし、写真から魚の名前を答える問題など、得意分野の問題を回答することができました。

「Write It Do It」では、事前に公開された物品(トランプ、トイレットペーパー・キッチンペーパーの芯、アメリカの硬貨、レポート用紙など)で作られた構造物を写真で示され、Writerが25分間でその作り方を書きます。数日前に練習をしましたが、実際に出題された構造物はかなり複雑でした。DoerはWriterから伝えられた作り方を元に25分間で構造物を作ります。英語で指示された物品はキッチンペーパーの芯だったようで、用意していたキッチンペーパーからペーパの部分を急いで外すというオンラインならではのハプニングもありましたが、日頃のチームワークを発揮し、かなり再現性の高い構造物を作ることができました。

 このような貴重な経験ができたのは、National Science Olympiad事務局の方々、科学技術振興機構の方々、通訳の方々にご尽力いただいたからに他なりません。中でも、科学技術振興機構理数学習推進部才能育成グループの方々には、事前の準備から当日の運営まで、多大なご支援をいただきました。この場を借りて心から感謝申し上げます。
 
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