ワシントンD.C.で世界の仲間と学び合う2週間
本校生徒の高橋采花さんが、日米の高校生が参加する国際交流プログラム「Global Classmates Summit」(主催:Kizuna Across Cultures (KAC) / 協賛:米日カウンシル、東芝国際交流財団、他)に参加しました。
このプログラムは、オンライン交流「Global Classmates Program」を通してつながった日米の高校生が、アメリカ・ワシントンD.C.に集まり、約2週間にわたって共同生活を送りながら相互理解を深めるものです。参加者は、国務省や日米関係団体を訪問し、講義やワークショップ、ボランティア活動、文化体験を通して、国際社会でのリーダーシップや多様性の尊重を学びます。最終日には、日本大使館旧大使邸で英語によるプレゼンテーションを行い、学びの成果を発表します。
参加生徒の体験記
私がこのプログラムに参加したきっかけは、学校で実施されていた「Global Classmates Program」でした。オンラインでアメリカの高校生と交流するうちに、もっと直接会って話してみたいという思いが強くなり、募集を見て応募しました。
サミットでは、約2週間を日本人とアメリカ人の高校生14名とともに過ごしました。英語の授業はなく、すべての活動が英語と日本語を交えた実践的なコミュニケーションの場でした。お互いに言葉の壁を越えて理解し合うために、間違いを恐れず積極的に話しかけるよう心がけました。最初は緊張もありましたが、相手が一生懸命耳を傾けてくれることで安心し、会話を心から楽しめるようになりました。
特に印象に残っているのは、スカベンジャーハントやボランティア活動、そして最終日のプレゼンテーションです。さまざまな活動を通して、仲間との絆が深まり、国境を越えて支え合う関係を築くことができました。日本大使館旧大使邸での発表では、これまでの経験を英語で伝える難しさと達成感を同時に味わいました。
また、国務省やミネタアンバサダープログラムの方や米日カウンシルの方々から講義を受け、アメリカで活躍するNPOや企業の方々とのディスカッションを通して、多様な価値観や社会課題に対するアプローチの違いを学びました。自己啓発から社会課題、国際問題などについて議論する中で、現地で出会った方々や参加者の言葉や考え方は、私にとって大きな刺激となり、自分の将来を考えるきっかけにもなりました。
参加前は、自分の英語力に不安がありましたが、帰国する頃には「まだ帰りたくない」と思うほど毎日が充実していました。言語だけでなく、異文化の中で自分の意見を持ち、それを伝える大切さを実感しました。お互いのアイデンティティを尊重しながら対話を重ねることで、国境を越えた友情と信頼を築けたことは、何よりの財産です。主催・引率してくださった方々や関係者の先生方の細やかなご配慮の中、充実したスケジュールをこなすことができ、参加させていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。
この経験を通して、世界の人々とつながる喜びや、人と人とのつながりの温かさを強く感じました。今後も英語力をさらに伸ばし、将来は国際的な視野を生かして社会に貢献できるよう努力していきたいと思います。
※「KAC Global Classmates Summit」についての詳細は、KAC公式サイトをご覧ください。