第3回サタデープロジェクト(10月15日)①

 

洛北古典漫遊

 10月15日土曜日、秋晴れの下、洛北古典漫遊を実施(参加生徒13名)し、古典と歴史のまち・宇治を訪ね歩きました。コースは宇治橋、平等院、塔の島、宇治上神社、源氏物語ミュージアムを巡るルート。参加生徒は、平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)を背景に写真撮影に興じるとともに、鳳翔館(ミュージアム)では、「鳳凰」や「梵鐘」など多くの国宝展示物に目を見張っていました。また源氏物語ミュージアムでは、映像や体験的な展示を通して『源氏物語』の世界を「垣間見」できたようです。このように古典や歴史に登場するスポットを実際に訪れることにより、生徒がより古典作品や歴史に親しんでくれることを願っています。
(参加生徒感想より)
・平等院に初めて行き、思っていたより小さいと感じた。実際に行き、見ることで、新しい発見ができた。
・源氏物語ミュージアムで、授業で習った『源氏物語』の世界観を詳しく知ることができた。
・みんなでお出かけできて楽しかった。興味が全く無い状態で参加したが、少し興味をもつことができた。



アラビア語講座

 アラビア語は、国連の公用語に指定されているにもかかわらず、日本では肩身の狭い思いをしているマイナー言語です。世界情勢が切迫してくるとテレビによく出てくるので、悪い印象が持たれやすい言語で、世界の主流言語の中でも習得が難しいとされる言語でもあります。そんなマイナーで難解な言語に挑戦しようとたくさんの好奇心旺盛な生徒が集まってくれました。
 実際、20世紀の西洋絵画の巨匠パブロ・ピカソが、アラビア書道のその芸術性を高く評価したように、アラビア語は深い芸術性を持つ、極めて美しく洗練された、本当にすばらしい言語です。
 講座では、アラビア文字と発音を学び、全員で協力しながらクルアーン(イスラームの聖典)をアラビア語で詠むことに挑戦した後、YouTubeでクルアーン詠唱動画を観ました。講座の最後は、アラビア書道です。自分の名前をアラビア語で書き、それを芸術作品に仕上げました。非常にセンス溢れる作品が完成しました。



Introduction to Debating in English

 希望者を対象に「即興型ディベート講座」を実施しました。まず初めに英語での自己紹介を行った後、「即興型ディベート」のルールや英語での反論する練習を行いました。今回は"This house would ban cosmetic surgery."「美容整形を禁止する」という議題で、「即興型ディベート」に取り組みました。日本語であっても難しそうなテーマですが、生徒たちは真剣に考え、英語を用いて一生懸命自分たちの意見を伝えようとしていました。「このテーマで大切なことは何だろう?」と一生懸命に主張するポイントを考え、言葉を絞り出し、苦労しながらも自分の考えを伝えることが出来ていました。終了後には「もう一度やりたい!」、「難しかったけど楽しかった!」などの声が聞かれました。
 自分の意見を英語で話すという場面は、英検などの試験を超えて日常的に頻繁にあります。今回学んだ論理的に考え、それを相手に分かりやすく伝える力を使いながら、発信力・受信力・思考力等を更に鍛え、スピーキング力を向上させてほしいと願っています。



無セキツイ動物(ホヤ)の受精と発生を観察しよう!

 わたしたち脊椎動物にもっとも近い無脊椎動物であるホヤ(カタユウレイボヤ)を使って動物の受精と発生を観察しました。ホヤは幼生(子ども)のときはオタマジャクシの形をして泳ぎ、成体(大人)になると岩などに張り付いて移動しなくなります。今回の講座ではホヤの成体から卵と精子を取り出して受精させ、発生(細胞分裂)を観察しました。今回使ったホヤは受精から1回目の細胞分裂まで1時間程度と大変早く、受精させた卵がみるみるうちに分裂を繰り返し、分裂の瞬間に立ち会えた生徒からは感動の声が上がっていました。iPadで分裂の瞬間を熱心に記録している生徒もいました。また、前日に受精させて発生を進めておいたオタマジャクシ型の幼生顕微鏡で観察してもらい、ホヤと魚の近さを実感してもらえたと思います。



 
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