第1回 京都サイエンスフェスタ

 

サイエンス部の研究「水の冷却曲線」が奨励賞を受賞!

2018年6月10日(日)、京都大学百周年記念時計台ホールを中心とした会場で、今年度第1回京都サイエンスフェスタが開催されました。
京都府立の9校が参加する課題研究発表会において、本校からは「固まらない食塩を作る」、「水の冷却曲線の違い」、「コンピュータは笑顔を判別できるのか?」の3チームが発表を行い、「水の冷却曲線の違い」を発表したサイエンス部物理班3年が、奨励賞を受賞しました。

 

研究室体験研修2018(サイエンスチャレンジ)

 

研究室体験研修は、サイエンスチャレンジの一環として、夏期休業中の3日間、大学等の研究室を訪問し、最先端の研究を体験して、「研究すること」や「科学の方法」について学ぶ研修です。2年生の希望者(中高一貫コース、 文理コース)が、京都大学化学研究所、京都府立大学、京都工芸繊維大学の3つの大学の6つの研究室で行われました。

 

京都大学化学研究所 青山研究室

 

 青山研究室では、「real-time PCRを用いたDNAの分子認識機構の検証」というテーマで、リアルタイムPCRという手法を用いて、遺伝子塩基配列のわずかな違い(一塩基多型(SNPs))を検出する実験を行い、「DNAが相補的に結合する性質」を調べるとともに、その意義について学びました。

京大化研 青山研究室
 

京都府立大学 神代研究室

 

 神代研究室では、「細胞が作り出す樹木の特徴~生き物としての樹、材料としての木~」というテーマで、木材の性質を調べるとともに、その利用についても学びました。府立大の鷹ヶ峰演習林では、実際にタケを切り出す実習も行いました。また、演習林近くの「ワシタカ工藝」では、地元の木材を使った家具作りを行う職人さんの話を聞き、木の利用などについても考察しました。
 研究室では、木材の強度測定や電子顕微鏡観察など、さまざまな実験を行い、木の性質について学びました。

府立大 神代研究室
 

京都府立大学 織田研究室

 

 織田研究室では、「タンパク質やDNAなどバイオ分子の形と働き」というテーマで、DNAのPCRによる増幅と電気泳動、タンパク質の電気泳動などを行い、生命活動を司る「バイオ分子」の性質について学びました。
 難しい内容ではありましたが、TAの大学院生には本校の卒業生もおり、楽しく学ぶ事ができました。

府立大 織田研究室
 

京都工芸繊維大学 櫻井研究室

 

 櫻井研究室では、「身近な高分子化合物の性質を探る」というテーマで、高分子化合物の性質について学んだ後、生徒自身で輪ゴムを用いた実験を考えて実施し、仮説の検証を行いました。教授や、TAの学生,院生の方々と話をする機会を設けていただき、和やかな雰囲気で体験を行うことが出来ました。

工繊大 櫻井研究室
 

京都工芸繊維大学 今野研究室

 

 今野研究室では、今野研究室では、ノーベル賞も受賞したグリニャール反応についての講義を受けた後、実際に実験を行いました。最終日には、生成した化合物が目的のものか、分光蛍光光度計などの分析機器を用いて同定しました。
高校2年生でありながら、有機化学の世界を体験し、詳しく学ぶことができました。

工繊大 今野研究室
 

京都工芸繊維大学 金尾研究室

 

金尾研究室は、今年初めてお世話になる研究室で、建築構造・材料についての研究を行っています。
研修は「木造接合部の強度実験」というテーマで行われ、実際の木材で作成した木造建築の接合部に力を加えて、木材が破壊されるまでの歪み等を測定しました。1日目では作成済みの木材について実験を行い、2日目に、それぞれが考えたアイディアの模型を作成し、議論しました。その模型を元に新たな接合部を作成し、3日目に実験を行いました。生徒たちは自分のアイディアを元に実験をして検証するという、貴重な経験を積むことができました。

工繊大 金尾研究室
 
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