5月7日(木)

 

物理・化学分野

 5月7日(木)6限に京都工芸繊維大学 浦川宏教授による特別講義「染織の伝統工芸と先端技術」を実施しました。人間と色の歴史について触れ、「色は、昔、庶民の手の届かなかったもの。身分が高い一部の人が、鮮やかな色の衣類をまとっていた。」という話を皮切りに、「天然染料の研究から化学染料の普及」に話題が展開されました。美しく染色するには、繊維の構造と染料の化学的性質にある密接な関係を探ることが重要だ、と強調されました。夏休みの研究室訪問では多層膜法による拡散実験について行う予定です。



 5月7日(木)7限に京都府立大学 細矢憲教授による特別講義「和紙の底力 その可能性を調べる」を実施しました。理系女子にある9つの特徴など、ユニークな話題が盛りだくさんで、笑いのある和やかな雰囲気の中、講義が進みました。知らず知らずのうちに、本題へ引き込まれ、水とは不思議なもの、体内や自然界での水の循環、世界の水不足、最近の河川の水質汚濁、へと話題が展開されていきました。その中で、和紙繊維の吸着能や抗菌性の高さに触れ、夏の研究室訪問では、「和紙 黒谷の和紙を調べる」をテーマに、和紙の魅力を探る予定です。京都府無形文化財指定「黒谷の和紙」について、現地の職人さんをお招きし、紙漉もおこなう計画で、夏の研究室訪問が楽しみです。

生物・化学分野

 5月7日(木)7限に京都府立大学 池田武文教授による特別講義「森林の衰退と環境変動~樹木の生理生態から」を実施しました。サイエンスⅡでのご指導は3年目になりますが、本年度は、研究テーマこそ変わらないものの、これまでとは違ったアプローチでの研修になるというお話がありました。樹木の生育が地球の環境と密接な関わりがあると言うことを、これまでは、樹木の道管を水が上昇する力について測定することで考察していたのですが、昨年度お世話になった生徒が、課題研究で葉からの蒸散を測定・考察していたことに感心され、今年はそのアプローチを広げてみる方向で計画をしていただいたそうです。夏の研修では府立植物園の様々な樹木について測定を行う予定だということで、その後の課題研究でも成果が期待できそうです。

 
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