4月23日(木)

 

物理・化学分野

 4月23日(木)6限に京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科バイオバースマテリアル学専攻教授 櫻井伸一先生による特別講義「身のまわりの高分子化合物の不思議な性質」を実施しました。
櫻井先生の講義では、CDケースやセロハンテープなど日用品を素材にして、高分子でできた物質の不思議な性質を体験させていただきました。偏光フィルムを通して見ると、CDケースは色とりどりの模様が見え、それが高分子の経験した"履歴書"になっているのには驚きました。また、スライムの演示実験では"液体"を切ってみたり、回転する棒を這い上がっていく様を見せていただきました。キーワードは"絡み合い"。夏の研究室訪問では高分子物質の性質の奥深さに魅了されるに違いありません。今から楽しみです。



 4月23日(木)7限に京都工芸繊維大学工芸科学研究科電子システム工学専攻教授 大柴小枝子先生による特別講義「色を識別して制御するライントレースカー ‐デジタルシステムと光センサ‐」を実施しました。
大柴先生の講義は、デジタルシステム(制御)とセンサのお話でした。デジタルシステムの「記憶する」「制御する」「処理する」という働きは人間の脳の働きに対応し、温度センサや光センサは人間の五感に対応します。センサでとらえた情報は電気信号としてデジタルシステムに送られる。人間の五感でとらえた外界の情報は電気信号となって神経を通って脳に伝えられる。通信という観点では同じなんですね。ただちょっと違うのは脳の情報処理が相対的であること。実際に周囲の状況によって人間の脳は違った色として認識していることを体験させていただきました。夏の研究室訪問では、ライントレースカーとコースを作製するそうですが、錯視を利用すると我々には不思議な動きをすると感じるものが作れそうです。

生物・化学分野

 4月23日(木)6限に京都大学化学研究所教授 平竹潤先生による特別講義「ハバネロからのカプサイシンの抽出と精製-辛み成分と町おこしの鍵物質の同定」を実施しました。
特別講義の冒頭で「今日はパワーポイントは使わないぞ、あれで皆が寝てしまうからね」と平竹先生は仰いました。そして特別講義は触ったり味わったり考えたりしながら進行したのですが、生徒たちの目がきらきらと輝き全身が熱を帯び始めたのは、ハバネロの強烈な魔力のせいばかりではなかったに違いありません。「いいかい、参加者はハバネロを窓辺でしっかり干すんだぞ」と言う先生の最後の指示に、目を涙で潤ませながら肯いた一同でした。



 
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