「日経サイエンス特別授業」高2文理コース(理系)

 

 平成30年1月23日(火)、日経サイエンス・日本経済新聞主催により、東洋紡株式会社コーポレートコミュニケーション部長の久保田冬彦氏とコーポレートコミュニケーション部IRグループマネージャーの石丸園子氏をお迎えし、SSH特別授業を実施しました。講師の久保田氏は本校を昭和54年に卒業されたOBで、お話にも本校への愛着が表れていました。お二人の講義内容は多岐に渡りました。TVドラマ「ドクターX」の中にも出てきた神経再生誘導チューブ「ナーブリッジ」、ベタつきを数値化するために作った発汗マネキンTOMとSAMを使った快適性の研究、圧力を分散させる繊維「ブレスエアー」、アラミド繊維の2倍の強度と弾性率をもつ「ザイロン」を用いた多種多様な製品開発など専門的なお話とデモンストレーションの一方で、高校時代に習った「啐啄(そったく)の機」が現在も自分の中で、また仕事の上で活きており、前向きに努力していることを誰かが見ていてくれていると実感できたというお話までありました。さらに、企業が求める能力として、自走力、推進力、協調性、コミュニケーション力、素直さ、基礎知識、語学力、ストレスをためないことなどまで、これからの社会人生活に向けた話もありました。日頃の授業とは異なる視点から話をしていただき、多くの生徒が刺激を受けました。
 なお、本日の記事が日経サイエンスの次号に掲載される予定です。

●生徒の感想より
・「 啐啄の機」の言葉を卵を例に紹介してくださったとき、勉強や部活などにおいても、考えたり、努力することは大切なことだけど自分以外(自分の外の世界)からも助けがないと答えは出ないし、成果も出ない(殻も破れない)。だからこそ、自分と自分以外のタイミングが合うまで(殻が破れるまで)考え続けなければならないし、努力し続けなければいけないのだなと思いました。
・温かく感じる素材や冷たく感じる素材を活かし、快適に眠れる寝具の研究など快適さの追求を30年も続けてこられたことに驚きました。

 
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