6月2日(木)

 「生態系を元素の世界から眺めてみよう~元素は天下の回りもの」という講義は、太田民久研究推進支援員が、生物にとっての必須元素 Caの河川や土壌中の濃度変化と生物の関係を研究してきたお話でした。土壌性甲殻類は、杉林のみで生存するそうです。講義後、体操服で来ていた生徒は上賀茂試験地を歩き、太田先生から動植物に関する解説と、水生昆虫や土壌生物の採集の手ほどきを受けました。

平成28年度サイエンスⅡ環境分野 With 総合地球環境学研究所  みんなの研究アイデアメモ 第5弾
5月19日(木) 本校

 科学は価値観を入れず、実験で実証すべきものだが、地球温暖化の実験はできず、その上「環境とはどうあるべきか」という価値観が求められると安成哲三地球研所長は話されました。人類が経験したことのない最近の気候変動は、少なくとも産業革命後の温室効果ガスの増加から人類の関与は明らかであり、特に最大の温室効果ガスである水蒸気の増加がもたらす正負のフィードバックが、気候変動を複雑にしていることがわかりました。

平成28年度サイエンスⅡ環境分野 With 総合地球環境学研究所  みんなの研究アイデアメモ 第4弾
5月12日(木) 本校

 鎌谷かおる研究員は、「環境問題は、いつからあったのか?ー江戸時代の人々の暮らしを通して考えてみようー」という演題でお話をされました。江戸時代には膨大な記録が残っており、古気候学と組み合わせると生産力の増減が裏打ちされるそうです。古文書はなかなか読めませんが、複数見ると同じ所に同じようなことが書いてあり、開発と災害に向き合う人々の暮らしがわかります。生徒は、自分の歴史年表を書いて考察を試みました。

平成28年度サイエンスⅡ環境分野 With 総合地球環境学研究所  みんなの研究アイデアメモ 第3弾
4月28日(木) 本校

 嶋田奈穂子研究推進支援員は、建築が専門でしたが、神社を見て回るうち、建物が定型化していく一方建物がない神社があることに気づき、本日の演題である「カミのモリは何を語るか?ー神社の土地に刻まれた記憶を読み解く」というお話をされました。生徒は、複数のシコブチ神社の立地地図からその信仰を想像するワークを行いました。なぜ?という問いをたてること、その答えの仮説をたてて調べることの大事さを感じました。

平成28年度サイエンスⅡ環境分野 With 総合地球環境学研究所  みんなの研究アイデアメモ 第2弾
4月21日(木)

 本日のテーマは、『野生チンパンジーに学ぼう!霊長類学が解き明かす「家族」の起源』でした。松本卓也研究員は、タンザニアで2年半チンパンジーを観察し、障害を持った子は未経産の姉のサポートが重要だということを発見しました。講演の後、生徒はグループで自分とチンパンジーとの違いを考え、発表しました。松本先生は、『はじめてのフィールドワーク』という本を寄贈してくださいました。

平成28年度サイエンスⅡ環境分野 With 総合地球環境学研究所  みんなの研究アイデアメモ 第1弾
4月14日(木)

 2年1・2組の環境分野生徒16名は、サイエンスⅡのガイダンスを受けるため、総合地球環境学研究所(地球研)を訪ねました。キャラクター「地球犬」の歓迎を受けた後、一昨年のサイエンスⅡの取り組みをDVDで見て、阿部健一教授の「環境問題は文化の問題である」というお話を聞きました。そして熊沢輝一助教から、研究の基本である「問いを立てる」ということと「結論に向けて枠組みを作る」ということを学び、今後の予定を確認しました。地球研のユニークな施設を見学し、幅広い研究分野を目の当たりにしました。

 
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