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 2014年12月27日
 
 
 

内容  大阪大 分子生物学実習
    科学的キャリア教育「ジャイアントインパクト」
指導者 倉光 成紀 氏
    (大阪大学大学院理学研究科教授)
    増井 良治 氏
    (大阪市立大学大学院理学研究科教授)
    吉本 和夫 氏
    (大阪大学大学院理学研究科 招へい研究員)

 平成26年12月27日(土)~29日(月)、サイエンスリサーチ科の2年生3名・普通科の2年生2名が、大阪大学大学院理学研究科主催の分子生物学実習に他の連携参加校の高校生とともに参加し、遺伝子操作や電子顕微鏡実習などの分子生物学実習を3日間のべ24時間以上かけて行いました。
 高校の生物の教科書の内容であり、入試によく出題されるにもかかわらず、高校での実習実施が困難な遺伝子操作などの分子生物学実験や、先端技術の基本となるDNAの制限酵素処理や形質転換、電気泳動分析、ゲノム分析、電子顕微鏡実習などを体験しました。実験に関する小問を通じて、問題発見や仮説の設定、検証実験などの科学的思考のプロセスを実地体験しながら、その楽しさや喜びを体験しました。

生徒の感想
自分を変化させた三日間
 この三日間は、今まで体験したことのないようなことを体験し、考えたことのないようなことを考え、すべてが新鮮な三日間となった。 まず、"考える"ことを学んだ。今までは、正直に言うと、考えることを面倒くさがって、すぐ先生に答えを求めたり、とりあえず暗記していたりしていたように思う。 でも、今回真正面から考えることに立ち向かってみて、考えることの楽しさを見出すことができた。しかし、実習の序盤は、今まで考え抜くことを怠っていた私は、 考えようとしてもなかなかアイディアが浮かばなくて苛立ったりもした。しかし、実験、観察、問題発見、仮説立てを繰り返すうちに他の結果と比べたり、 様々な知識を用いる、つまり情報活用したりすることによって、アイディアがどんどん浮かんでくるようになった。その思考する方法がだんだん身につくにつれ、 それまでやみくもに考えていたことが筋を立てて考えられるようになり、どんどん楽しくなっていったし、思考することにも方法やプロセスがあるのだなあ、と思った。
 次に、視野を広くすることを学んだ。今回の実習では様々な場面で自分の視野を広くすることができた。一つのことを真剣に考えている仲間や、 斬新なアイディアを次々に出している仲間、鋭い考察をしている仲間を見て、全国にはこんなにすごい高校生がいるのだなあ、と刺激を受けた。 また、研究者の方々のことや研究内容を知ることによっても視野が広がった。世の中ではこんな研究がおこなわれているのだ、とか、こんな人生があるのだな、と思い、 そこから改めて自分の将来を見つめることができた。また、もっともっと世の中のことを知りたいと思ったし、知る義務があると思った。 そうやって、世の中のことを知ることから自分の考えが生まれ、思考する作業が生まれるのだと思った。 このような素晴らしい機会を与えてくださり本当にありがとうございます。

思考をエンジョイする
 高校2年生になって、以前よりもずっと課題などに追われて、いかにたくさんの課題を早く仕上げるかということに重点を置くようになりました。 そして知らず知らずのうちに、すぐに答えを求めてしまうという、受験期を目前に控えた私にとっては痛手である悪い癖を持ち始めていました。 しかしこの実習では、自分で答えを導き、その答えさえ合っているかわからないという初めての状況を経験しました。慣れないうちは、それがとてももどかしくて、 何分悩んでも出てこない答えに苛立ちを感じていました。何度も諦めそうになりましたが、その度にチューターの皆さんが優しくヒントをくださって、 やっと答えのようなものを得ることができたときは、これまで感じたことのない達成感を感じました。レベルの高い問題ばかりなだけに、 その達成感は本当に大きなもので、諦めずに考えて答えが出た時の感動や楽しさも得ることができました。自分で疑問に思ったことを、 自分で考え、自分なりの答えを出す、この一連の過程を3日間の実習中、何度も何度も繰り返すことで、いままで私の短所だった、 すぐに考えることを諦めてしまう癖もなくなったように思います。
 この実習のテーマである、「思考をエンジョイする」ということの意味が、実習が始まった頃はあまりわかりませんでしたが、実習を終えた今考えると、 自分なりの解釈ではあるものの、簡単にその言葉の意味がわかります。いままで、考えることが煩わしいとさえ思っていた私が、進んで疑問に思うことについて考え、 答えを出すことが楽しいと思えてしまうなんて、自らの大きな成長を感じ、本当にこの実習に参加してよかったと思います。ありがとうございました。  

 
 
 2014年12月13日
 
 
 

講演  「細胞死について」
     京都大学生命科学研究科教授 米原伸氏
    「京大農学部と海洋について」
     京都大学農学部准教授 笠井亮秀氏

 平成26年12月13日(土)、南陽高校サイエンスリサーチ科1年生希望者10名が京都大学サイエンス講座に参加しました。
 生命科学研究科の米原先生による「細胞死」に関する講義を聞いた後、高次遺伝情報学分野米原研究室の大学院生の誘導で、研究室を見学し、講演で聞いた細胞死の様子を顕微鏡で見ました。現役の学生から大学生活に関する生の声や受験に関するアドバイスを聞き、大きな刺激を受けました。

 午後、農学部海洋生物環境学荒井研究室の笠井先生のお話を聞きました。農学部ではどんな研究をしているのか、また、水産業や海洋研究について、楽しくお話をしてくださいました。
 その後、大学院生のサポートを受けながら、魚の解剖に挑戦しました。小さな魚から耳石や胃の内容物を取り出す作業に生徒たちは悪戦苦闘していました。魚の成長に伴って耳石が大きくなったり、胃内容物が変化していくことを学びました。質疑応答の時間には大学院生に熱心に質問をするなど、意欲的に実習に取り組みました。

 京都大学の研究室の空気を肌で感じ、充実した一日でした。

生徒の感想
・京都大学の研究施設や様々な実験器具を見ることができてよかった。生きている細胞に様々な濃度のアルコールを添加し、どのくらいの濃度のアルコールで細胞が死ぬのか実験しました。よい経験ができたと思います。また、スズキの耳石や胃の中の物を取り出す作業をしました。顕微鏡を駆使しながら耳石を取り出す作業は難しく特に星状石は鱗との区別がつかなくなったりして見つけ出すのはたいへんでした。また、胃の中の物の種類がわかり、やりがいがありました。
・自分の体を作っている細胞というものの死や増加・分化について学ぶことができたり、舞鶴実習でやった魚の解剖を再びできたりして、充実した一日となりました。
・京大生の方と話すことができ、進路を考えるうえでとても参考になる講座でした。この体験で感じたことを日常の学習態度に反映させていきたいと思いました。

 
 
 2014年12月09日
 
 
 

講演  「保育・教育・生活支援のための
      ユビキタスネットワークロボット」
講師   工学博士 塩見 昌裕 氏
        ATR知能ロボティクス研究所
        エージェントインタラクションデザイン研究室室長

 平成26年12月9日(火)2・3限(視聴覚教室)に、精華町光台にあるATR(国際電気通信基礎技術研究所)の塩見昌裕先生をお招きして、 ユビキタスネットワークロボットの研究について講演を受けました。ロボットにも得意な分野や苦手な分野があること、 人間に酷似したGeminoidであるアンドロイドと見た目の印象をおさえて最低限の存在感を伝えるデザインのTelenoidを人間がどのように認識するかや、 ATRにおけるロボット研究の方向性について、実験動画などを利用しながら説明がありました。 コミュニケーションを通じて人々を教育や生活の場面で支援するロボット研究についての話は、将来人間がロボットと共生していく上での課題を生徒自身が考える機会となりました。 研究者に求められる能力について、①研究テーマを考える能力、②論文を書く能力、③お金を取ってくる能力ということは生徒たちにとって印象的だったようです。

生徒の感想
・ロボットの一つ一つの動きが膨大な統計データから一つ一つ計算されていて、ロボットの動きはそういう細かいプログラミングの組み合わせで決まっていることに驚きました。
・人間というものが一体何であるかを考えさせられるものであった。ロボットを人間とは異なるものと見ているのに、人とのかかわりを感じることができることを知った。 これからの社会はいかなる仕事をロボットが行い、人が行うべきか問われていくことになるだろう。便利さを理解しながらも、あまり依存しないようにロボットと付き合って いくべきだろう。
・人間に酷似しているもの(アンドロイド)は本当に人間との区別がわかりませんでした。保育などの現場に使用していくのは、まだまだ課題があると思いますが、 ぜひ現場で使えたらと思います。
・保育園などでロボットが使われると聞くと少し心配です。ロボットが子供にぶつかったりのしかかったりして危なそうというのもあるのですが、 ロボットとは話せるけど、人間とは話が苦手だというような子になってほしくないのです。
・人間らしさや心を表現するために表情や細かい動きを研究して進化しているのを見てびっくりした。あえて人っぽくしないことで不気味さをなくして、 人が行うと負担がかかる様々な作業を行うというのはすごくいい考え方だと思った。
・ロボットの性能がどれだけ上がっても「安心」というのは人間からしか得られないと聞き、ロボットと人間の壁は大きなものがあるのだなと思いました。

 
 
 2014年11月11日
 
 
 

講演  「耳と声の謎に挑む」
     音を立体的に聞く仕組み、声の主を聞き分ける仕組み
講師  工学博士 加藤 宏明 氏
      独立行政法人 情報通信研究機構
      ユニバーサルコミュニケーション研究所
      音声コミュニケーション研究室

 平成26年11月11日(火)5・6限(視聴覚教室にて)、精華町光台のNICT(情報通信研究機構)の加藤宏明先生をお招きして、「耳と声の謎に挑む」という演題で、 音声言語の認知についての講演を受けました。どの方向から音が伝わるのかを立体的に認識するための生物の器官のつくりや原理について、 説明がありました。気道の長さや形によって音の高低や声の個性が表れることを、声道模型を用いて実演していただき、 身近な音に対する研究への興味を高めることができました。講演後の休み時間にも、熱心に質問する生徒の姿が見られました。

生徒の感想
・特におもしろいなと思ったことは,脳が耳に音が届くタイミングの違いでその音がどこから来ているのか判断していることです。音の速さは遅いといっても両耳に届く差はごく僅かなのに脳は瞬時にその違いを無意識に判断していることに驚いた。
・音というものについて更に理解することができた。今の最先端の技術を研究している方の話を聞くことで,この分野への興味が湧いた。
・声の個性は声帯や共鳴腔で決まるというのは興味深かったです。自分の声をつくる器官の模型が欲しいです。こういうビジネスが出てくる時代もそう遠くないのではないかと思います。
・普段は深く考えないことをとても深く考えてみると,新しい発見がたくさんありおもしろい。このような考えはどの学問にも通じることだと思うので忘れないでいたい。
・道具を見ることでより理解ができ,声帯が違うだけで全然声の印象が変わることや、男性と女性とであんなに声帯が違うことに驚いた。

 
 
 2014年11月08日
 
 
 

 平成26年11月8日(土)、けいはんなプラザで行われたまほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバルポスターセッション(奈良県立奈良高等学校SSH事業)に南陽高校のサイエンスリサーチ科の生徒6名が参加しました。
 京都大学舞鶴水産実験所と奈良先端科学技術大学院大学での夏季実習の成果を「由良川沖の海洋環境と生物との関係」「並列プログラミングによる超高速グラフ処理」というテーマで2枚のポスターにまとめました。参加した生徒たちは、来場者に丁寧に説明していました。

 
 
 2014年10月19日
 
 
 

内容  ホタライトを用いた科学的キャリア教育
    ~科学的思考の実践的トレーニングを通じて、
     問題発見・解決の喜びとその意義を知る~
講師  吉本 和夫 氏
     (大阪大学大学院理学研究科 招へい研究員)


 平成26年10月19日(日)、サイエンスリサーチ科の1年生11名と普通科の2年生5名が、大阪大学大学院理学研究科主催のタンパク質科学実習に他の連携参加校の高校生とともに参加しました。
 実習では、遺伝子組換技術で開発された製品ホタライト「発光酵素ルシフェラーゼ」を用いて、実験、思考、問題発見、仮説の設定・検証実験立案、追加実験、研究発表、討論、質疑応答までを1日かけて行い、科学や思考を楽しみながら、高校の授業ではあまり扱わない生命科学やタンパク質科学の本質に迫りました。
 現実の科学の世界に触れることで、自己の適性などを考える機会を持ちました。企業の研究者がどのように遺伝子組換え技術を用いて製品を開発し、それがどのように実社会に貢献しているのかを知ることで、実社会と科学技術の関わりを学びました。


生徒の感想
・光るたんぱく質の実験を通し、仮説を立て実験をして結果を出すという実験のやり方を学びました。塩酸と水酸化ナトリウムでpHを調節し暗くして光った時の感動は忘れられないです。とてもきれいで人工的な光とはまた違いました。
・ホタライト実習で実験の楽しさや難しさを学ぶことができました。何のために勉強しているか等、今の私たちにふさわしい話をしてくださりとても勉強になりました。
・実験はどれだけ失敗してもよいのだ、むしろすべて成功なのだと思いました。実験結果はまったく思った通りになりませんでしたが、その度に話し合って工夫して少しずつよりよいものに近づいていく。これはすべてのことに言えると思いますが、この実験で強く感じることができました。
・仮説を立て実験の手順を考え実験結果を考察していると、あっという間に時間が過ぎました。考えることの楽しさ・わからないことの楽しさを実感することができたのは大きな収穫でした。
・自分ではわかっているつもりだったのに、いざ他の人と意見を交換してみると、自分の意見に大きな穴があったり考えが違っていたりすることがわかりました。いろいろな視点から物事をとらえることができたので、人と意見を交換することの大切さを改めて実感することができました。

 
 
 2014年09月20日
 
 
 

夏季サイエンスプログラム実習発表会
 平成26年9月21日、サイエンスリサーチ科の1年生が、夏季サイエンスプログラム実習の発表会を行いました。「英語で日本紹介実習」「ワタの栽培と糸紡ぎ」「植物園実習」「舞鶴臨海実習」「ラボステイ」の5つのテーマに分かれて8月上旬に行った実習の集大成です。テーマごとに実習の成果や新たに調べたことなどをパネルにまとめて発表をした後、各テーマの代表グループがサイエンスリサーチ科1年生全員の前で発表を行いました。
 代表グループは緊張した面持ちで発表に臨んでいました。どのグループも聴衆にわかりやすく発表しようという姿勢がみられました。

英語で日本紹介実習
 清水寺周辺で外国人観光客に挨拶などの日本語をうちわに書いてもらい英語で交流を深めた様子を発表しました。

ワタの栽培と糸紡ぎ
 ワタの栽培をするとともに、ワタから糸を紡ぎ、山城郷土資料館で自分たちで紡いだ糸を織っていきました。その栽培の様子や体験を発表しました。

植物園実習
 京都大学植物園で採集した樹木の形態や特徴について、京都大学での講義やグループで調べたことをもとに発表しました。

舞鶴実習
 由良川沖で行ったフィールドワークで採取した海洋生物の分類や、ポイントによる海水の透明度や水温の違いについて、グラフや写真を用いて発表しました。

ラボステイ
 奈良先端科学技術大学院大学の数理情報学研究室で実習した、表面筋電図による電気信号をパワーアシストや筋電義手などへ応用する際に必要な遅延処理についての学習内容を発表しました。

 
 
 2014年08月23日
 
 
 

植物の適応と進化を探る
 平成26年8月23日、サイエンスリサーチ科の1年生24名が京都大学大学院理学研究科を訪れました。
 理学部植物園において、様々な在来種の植物の特徴を布施先生から解説を受けました。特に葉脈の様子を比較することにより進化の系統を解明できる話などに興味を高めました。午後からは、イヌビワとイヌビワコバチの共進化の話や布施先生の大学での研究の話などがあり、たいへん興味を深めました。最後に今日採集した植物の標本作りを行いました。

 
 
 2014年08月04日
 
 
 

奈良先端科学技術大学院大学を訪れました
平成26年8月4日(月)~8月22日(金)の期間(各研究室の実施日程3~5日)で、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)で、サイエンスリサーチ科1年生8名が夏季サイエンスプログラムに取り組みました。  「ソフトウェア設計学(2名)」、「数理情報学(1名)」、「コンピューティングアーキテクチャ(3名)」、「植物細胞機能(2名)」の4つの研究室に分かれ、実習に参加しました。それぞれ、日常とは異なる大学における実習で、聞き慣れない言葉の理解から始まり、真新しい設備や学校では使わない機器などを利用した実習に積極的に取り組みました。

 
 
 2014年08月01日
 
 
 

英語でのコミュニケーション
  平成26年8月1日(金)、サイエンスリサーチ科の1年生18名が清水寺周辺に出かけ、英語での実習を行いました。5つのグループに分かれて、外国人観光客に英語で声をかけ、事前に用意した小道具を用いて、日本の文化や行事を英語で紹介しました。日本の食文化をクイズ形式で紹介したり、日本語をうちわに書いてもらうなど趣向をこらし、外国人観光客と楽しくコミュニケーションをとることができました。

 
 
 2014年08月01日
 
 
 

歴史や文化を科学的な視点から見る
 平成26年8月1日(金)、サイエンスリサーチ科1年生13名が京都府立山城郷土資料館に訪問し、綿花から作った糸を箱織という技法で織る作業を体験をしました。事前学習として、綿を紡ぐ作業をし、各自で糸を製作していました。この実習当日は、自分たちで作った糸を織るために、箱を使用した織る道具から作成し、織っていくという作業を行いました。道具の作成に関しては、実際に完成品をみて、その構造を自分たちで観察・理解し、自分たちで考えて作成しました。当日全員完成とは時間の都合上いきませんでしたが、最終的に、全員が立派なコースターを織って完成させました。

 
 
 2014年07月31日
 
 
 

海洋生物の多様性とそれを探る科学的方法
平成26年7月31日(木)~8月2日(土)、南陽高校サイエンスリサーチ科1年生12名が京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所を訪れ、臨海実習に取り組みました。参加した1年生は「群集生態学」「海洋生物や海洋環境の研究について」などの大学レベルの講義を受講し、学問への好奇心を高めました。また、フィールド実習では、京都大学舞鶴水産実験所の船に乗り、海水の塩分濃度や水温などを測定すると同時に、採取ネットで生物収集を行い、海浜生物の生きている姿を直接見たり手に触れて確認しました。測定したデータの解析や、採集した生物の同定作業を主体的に行い、海洋環境と生物の多様性および個体数との関係について考察したことを班ごとに発表しました。

 
 
 2014年07月10日
 
 
 

講義  「光に関する話」
講師  日本原子力研究開発機構 
     量子ビーム応用研究センター
     X線レーザー応用研究グループ
      錦野 将元 氏

講義の様子
 平成26年7月10日(木)の5・6限に日本原子力研究開発機構・量子ビーム応用研究センターの錦野将元(にしきのまさはる)先生に「光に関する話」というテーマで講義をしていただきました。生徒たちの興味・関心が高まるように工夫を凝らされたパワーポイントを使用した先生のお話は、物理分野の最先端の研究分野で活躍されている専門家だからこそできる難しい内容をわかりやすく説明していただいた講演で、光についての基礎知識の少ない生徒たちも物理分野への知的好奇心をくすぐられたようでした。

生徒の感想
・ユニークでおもしろかったです。物理ってかたい内容が多いと思っていたけど、そんな感じをまったく思わせないところがすごい。少しわかりにくいところもマンガなどの例を用いて説明してくれたので、すごくわかりやすかった。実物を見せてくれたので、理解しやすかった。
・「光」について、いろいろな例え話や道具などを使ってのユーモアあふれる講演・実験でとても楽しかったです。光は粒子か波動かなど興味深いお話や、実験装置を組んで光の速さを計算するなど実践的なこともあってとても良かったです。
・光について様々な説明があり興味が持てた。普段当たり前のように見ている光にもまだわからないことがあって、光とは何かしっかりと知りたいと思った。
・私もいろいろな疑問を持つことができてよかったです。
・光について学んで、光にはいろいろな見え方があり、色があって、とても奥が深いと感じ、もっと詳しく知りたいと思いました。昔は今ほど技術もないのに光について議論してきた学者たちはものすごくすごい人たちだなぁと思いました。
・今までまともに考えたことのなかった光について、とても関心が持てるような話だった。空がなんで青とか赤になるのかずっと気になっていたことだったので、理由がわかってちょっと「おー」と思った。とても勉強になった。
・仕切りがあるように見えて実はないという偏光板を利用した箱はすごいと思いました。使い方はよくわからないけど、レーザーガラスなどいろいろと値段が高いということがわかりました。

 
 
 2014年06月20日
 
 
 

講義  「Australia and its Culture」
講師  久御山町教育委員会外国語指導助手
      Amanda Green 氏

講義の様子
 平成26年6月20日(金)、9月実施の2年生サイエンスリサーチ科研修旅行の事前学習として、オーストラリアとその文化について学習しました。講師はオーストラリア出身で久御山町の外国語指導助手、Amanda先生です。オーストラリア特有の自然や動植物からスポーツや文化まで、豊富な写真を交え英語でたっぷり紹介していただきました。 オーストラリアの先住民アボリジニの木管楽器ディジュリドゥを見せていただき、何人かの生徒たちは音を出すのに挑戦していました。生徒たちは研修旅行に向けてさらにモチベーションを高めました。

生徒の感想
・オーストラリアについて様々な面から私たちが理解できる英語で話してくださり、研修旅行への期待が一層膨らみました。
・写真を多く見ることができ、具体的でとてもわかりやすく興味深かったです。
・オーストラリアには固有種の動物が多いと聞いて驚きました。危険動物も多く気をつけたいです。
・アボリジニのダンスの動画が印象的でした。研修旅行中にアボリジニの人とダンスができる機会があると聞き、やってみたいと思いました。
・オーストラリア英語を学んだことが市内散策に役立ちそうなのでよかったです。

 
 
 2014年06月19日
 
 
 

講義  「俳句の授業
      ―五・七・五で開ける新しい扉―」
講師  京都教育大学教授 
      植山 俊宏 氏

講義の様子
 平成26年6月19日(木)、京都教育大学国文学科植山俊宏教授を講師に迎え、「俳句の授業―五・七・五で開ける新しい扉―」というタイトルで、ワークショップを行いました。
 一つの単語が三十一文字の限られた字数の中ではとても重要な働きをし、音感や微妙なニュアンスにこだわると句が劇的に変化することを読み解いた後、生徒たち自身の手で俳句を作り、他の生徒と競い合う「句相撲」を行いました。
 オリジナリティあふれる名句が続出し、生徒たちは奥深い俳句の世界を楽しみました。

生徒の感想
・いくつかの決まりごとはあるが、自分の感性によって自由に創作できて楽しかったです。
・五感を使うなどいろいろな観点から表現することで、読み手がより楽しく読めることがわかりました。
・俳句は人それぞれの価値観や世界観を表現でき、個性を示すのにふさわしいと思いました。
・短い言葉の中にたくさんの思いが込められ、読み手はいろいろなことを考えさせられるところがおもしろいと思いました。
・人によって注目するところが全然違うとわかりました。小さなことにも気付けるようにしていきたいです。
・先生からコメントをいただいたりみんなと交流したりすることで、様々な考え方を発見することができました。
・日常に多くの魅力的なものがあることがわかり、それをうまく表現するのが難しいと思いました。
・自分の思考の世界が少し広がったような気がしました。

 
 
 2014年05月02日
 
 
 

「茶の科学と文化」

プログラムの様子
平成26年5月2日(金)・8日(木)、サイエンスリサーチ科2年生が南陽高校から徒歩10分程度の場所にある福寿園CHA研究センターを訪れました。
 センター内の茶畑でお茶摘みを体験した後、研究所内の見学や薄茶のお点前を体験し、お茶の成分や淹れ方に関わる科学についての講義を聞きました。摘んだお茶の新芽はそれぞれが家庭に持ち帰り、料理に使ったり、電子レンジとホットプレートによる簡単な製茶を試みました。

生徒の感想
・茶摘みを体験して、いつも飲んでいるお茶がどのように栽培され作られるかよくわかりました。家で摘んだ茶の葉でお茶を作り飲みたいです。
・お茶の良さについて多くのことを知ることができ、よかったです。時間の制約上じっくり見ることができなかった所もあり、機会があればまた訪れたいです。
・緑茶にはいろいろな成分が含まれていて、特にカテキンは人にとって大切な成分でウィルスやコレステロールに効くということを知り驚きました。
・今回このような講義を受けることができて本当によかったと思います。お茶には様々な栄養と効果があり老化予防にもなるなど今まで知らなかったお茶の新たな一面を見ることができました。

 
 
 2014年04月28日
 
 
 

講演  「世界の食糧事情」
講師

大阪府立大学名誉教授 けいはんな文化学術協会理事長
髙橋克忠 氏
元日立研究所 津山工業高等専門学校教授
吉永洋一 氏
奈良先端科学技術大学院大学名誉教授
同先端科学技術研究推進センター特任教授
横田明穂 氏
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科助教
宗景ゆり 氏

本格的な「科学」の世界への第一歩!

 サイエンスリサーチ科1年生のサイエンスプログラムが始まりました。これまで勉強してきた理科からステップアップして本格的な「科学」の世界に踏み出します。今回は「世界の食糧事情」というテーマで4人の先生方に講義していただきました。吉永洋一先生には、宇宙の中の地球という視点から始まり、食糧自給率や持続可能な開発などの問題について話していただきました。横田明穂先生には、植物の酵素の働きを高めるなど作物の生産性を上げる研究について話していただきました。宗景ゆり先生には、自分自身のサイエンスとの出会いや研究生活について話していただきました。また、本校サイエンスアドバイザーの髙橋克忠先生には、要点をまとめていただき、生徒からの意見を引き出していただきました。中学校で勉強してきた理科の授業に比べると少し難しい本格的な講義でした。科学とはどういう学問なのか、また、科学的な考え方とはどういうものなのか、知ることができたのではないでしょうか。

生徒の感想
・視点を変えて物を見ることが大切なんだなぁと思いました。
・なぜ人間は食糧を分け合うことが大切だとわかっていながら分け合わないのでしょうか。
・講義で話されていた「持続可能な社会」の作り方に興味を持ちました。
・食糧事情と聞いて「社会」だと思っていたけど理系が活かせるところもあり、一見一つの項目に見えてもいろいろな方面の知識が必要だと感じました。
・人が見たり聞いたりしている世界は非常に狭いことがわかりました。この狭い世界でぼくらは生かされていると思うとおもしろいです。
・植物の持つ能力を最大限に引き出せるよう改良するという発想がすごいと思いました。