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 2014年12月27日
 
 
 

内容  大阪大 分子生物学実習
    科学的キャリア教育「ジャイアントインパクト」
指導者 倉光 成紀 氏
    (大阪大学大学院理学研究科教授)
    増井 良治 氏
    (大阪市立大学大学院理学研究科教授)
    吉本 和夫 氏
    (大阪大学大学院理学研究科 招へい研究員)

 平成26年12月27日(土)~29日(月)、サイエンスリサーチ科の2年生3名・普通科の2年生2名が、大阪大学大学院理学研究科主催の分子生物学実習に他の連携参加校の高校生とともに参加し、遺伝子操作や電子顕微鏡実習などの分子生物学実習を3日間のべ24時間以上かけて行いました。
 高校の生物の教科書の内容であり、入試によく出題されるにもかかわらず、高校での実習実施が困難な遺伝子操作などの分子生物学実験や、先端技術の基本となるDNAの制限酵素処理や形質転換、電気泳動分析、ゲノム分析、電子顕微鏡実習などを体験しました。実験に関する小問を通じて、問題発見や仮説の設定、検証実験などの科学的思考のプロセスを実地体験しながら、その楽しさや喜びを体験しました。

生徒の感想
自分を変化させた三日間
 この三日間は、今まで体験したことのないようなことを体験し、考えたことのないようなことを考え、すべてが新鮮な三日間となった。 まず、"考える"ことを学んだ。今までは、正直に言うと、考えることを面倒くさがって、すぐ先生に答えを求めたり、とりあえず暗記していたりしていたように思う。 でも、今回真正面から考えることに立ち向かってみて、考えることの楽しさを見出すことができた。しかし、実習の序盤は、今まで考え抜くことを怠っていた私は、 考えようとしてもなかなかアイディアが浮かばなくて苛立ったりもした。しかし、実験、観察、問題発見、仮説立てを繰り返すうちに他の結果と比べたり、 様々な知識を用いる、つまり情報活用したりすることによって、アイディアがどんどん浮かんでくるようになった。その思考する方法がだんだん身につくにつれ、 それまでやみくもに考えていたことが筋を立てて考えられるようになり、どんどん楽しくなっていったし、思考することにも方法やプロセスがあるのだなあ、と思った。
 次に、視野を広くすることを学んだ。今回の実習では様々な場面で自分の視野を広くすることができた。一つのことを真剣に考えている仲間や、 斬新なアイディアを次々に出している仲間、鋭い考察をしている仲間を見て、全国にはこんなにすごい高校生がいるのだなあ、と刺激を受けた。 また、研究者の方々のことや研究内容を知ることによっても視野が広がった。世の中ではこんな研究がおこなわれているのだ、とか、こんな人生があるのだな、と思い、 そこから改めて自分の将来を見つめることができた。また、もっともっと世の中のことを知りたいと思ったし、知る義務があると思った。 そうやって、世の中のことを知ることから自分の考えが生まれ、思考する作業が生まれるのだと思った。 このような素晴らしい機会を与えてくださり本当にありがとうございます。

思考をエンジョイする
 高校2年生になって、以前よりもずっと課題などに追われて、いかにたくさんの課題を早く仕上げるかということに重点を置くようになりました。 そして知らず知らずのうちに、すぐに答えを求めてしまうという、受験期を目前に控えた私にとっては痛手である悪い癖を持ち始めていました。 しかしこの実習では、自分で答えを導き、その答えさえ合っているかわからないという初めての状況を経験しました。慣れないうちは、それがとてももどかしくて、 何分悩んでも出てこない答えに苛立ちを感じていました。何度も諦めそうになりましたが、その度にチューターの皆さんが優しくヒントをくださって、 やっと答えのようなものを得ることができたときは、これまで感じたことのない達成感を感じました。レベルの高い問題ばかりなだけに、 その達成感は本当に大きなもので、諦めずに考えて答えが出た時の感動や楽しさも得ることができました。自分で疑問に思ったことを、 自分で考え、自分なりの答えを出す、この一連の過程を3日間の実習中、何度も何度も繰り返すことで、いままで私の短所だった、 すぐに考えることを諦めてしまう癖もなくなったように思います。
 この実習のテーマである、「思考をエンジョイする」ということの意味が、実習が始まった頃はあまりわかりませんでしたが、実習を終えた今考えると、 自分なりの解釈ではあるものの、簡単にその言葉の意味がわかります。いままで、考えることが煩わしいとさえ思っていた私が、進んで疑問に思うことについて考え、 答えを出すことが楽しいと思えてしまうなんて、自らの大きな成長を感じ、本当にこの実習に参加してよかったと思います。ありがとうございました。