網野学舎

 7月12日に開催された京都府高等学校生徒商業研究発表大会において、体験発表の部で見事最優秀賞に輝いた企画経営科2年生の代表に喜びの声を聞きました。

   【テーマ】 「私のドキドキ 誰かのワクワク」

廣野みくさん(2年3組・弥栄中)
 私は自分自身の成長につながると思い、メンバーに真っ先に立候補しました。短期間でしたが何度も練習を重ね、最後は「絶対に最優秀賞を取るぞ」とみんな燃えていました。
 本番前は他の発表に圧倒されました。しかしこれまでの練習で大きな自信がついたせいか、緊張感さえも楽しく、いつしか"ドキドキがワクワクに"変わっていました。最優秀賞だと知った瞬間は、今までの頑張りが報われたと思い、挑戦し頑張ってよかったと、心の底から思いました。表彰式でやっと実感が湧いて、嬉しさMAXでした。
 企画経営科は実践的な学習が非常に多く、活動する度に自信がつきました。壁にぶつかってもそれを解決し、さらに挑戦しようと意欲的に挑む心を育むことができました。これからも幅広い選択肢から進路を選ぶことができるよう、勉学に励んでいきたいです。また、これまで以上に企画経営科ならではの体験に積極的に参加していきたいです。

大木紗衣さん(2年3組・峰山中)
 発表は苦手で不安もありましたが、せっかくの機会を大事にしようと思い、メンバーとはもちろん、家でも一人で練習を重ねました。
 本番前は足が震えました。しかし、何度も練習をしたから大丈夫という気持ちになり、気がつけばみんな自信を持って発表していました。発表の10分間はあっという間でした。最優勝は、納得いくまで練習を重ねてきたみんなの努力の結果だと思いました。はじめは実感がありませんでしたが、先生の喜ぶ顔を見てようやく嬉しさがこみ上げてきました。
 これまで企画経営科ではたくさんのことを経験しました。検定試験や販売実習など様々な挑戦をすることで、数え切れないほどの力や財産を蓄えることができたと感じています。
 私の夢は声優です。今回は将来に役立つ経験をすることができ、自信にもつながりました。今後も発表の機会があれば積極的に参加をして、技術を身につけていきたいです。

...企画経営科には、ドキドキがワクワクに変わる"玉手箱"がいっぱい。そこには喜びや嬉しさが最大限に詰まっています。あとはそれを開けるかどうか、行動するのは君次第!
              (取材・文 安達卓能)

 

 4月のクイーンズカップを経て、7月下旬からギリシャで開催されるU17世界レスリング選手権大会の女子65kg級に、日本代表として出場をするレスリング部の大川さんに、大会の決意や今後の思いを聞きました。

大川光紀さん(1年1組・土浦市立土浦第五中学校)
 私がレスリングを始めたのは幼稚園の年中の時、経験者であった母に連れられて道場に行きました。中学1年生の時にようやく念願の全国優勝をすることができたものの、その後は今も私のライバルである選手にことごとく負けてしまい、2位止まりでした。
 私はやるからには常に全国優勝をしたいと思いました。地元の監督の薦めもあり、中学3年生の時に網野学舎で練習を体験しました。本当にここの練習に三年間ついて行けるのか、親元を離れて一人でできるのかという不安もありましたが、厳しい環境に身を置いて強くなりたいと感じ、網野学舎に入学することを決めました。
 入学して間もないクイーンズカップでは、またもやライバルの子に決勝で敗れてしまいました。様々な事情で、準優勝である私が世界選手権の権利を頂いたのですが、やはり表彰台の真ん中に立ってから世界に行きたかったので、正直悔しく複雑な気持ちでした。
 私は世界で戦うにはまだまだ力不足だと感じていますが、今自分が持っている力をすべて出し切りたいです。また、貴重な経験なのでたくさんのことを吸収していきたいです。
 今年は10月に行われる女子オープン、そして高校三年間ではインターハイで優勝を目指します。やる限りは最後まで頂点を目指します。私には力も技もスピードも、これだと誇れるものはまだありません。三年間で自分の"武器"を見つけて、それをとことん磨いていきたいです。

...今夏のU17世界レスリング選手権大会にはこの大川さんと、男子フリースタイル48kg級に牛窓さんと、本校の二人が日本代表として出場します。二人とも初めてとなる世界の壁に堂々と挑んでください。日本から声援を送っています。
              (取材・文 安達卓能)


 

 6月7日・8日に開催された第79回近畿高等学校新体操選手権大会で10年振りの団体優勝をし、8月のインターハイへの出場が決まった体操部男子の3名に決意を聞きました。

多賀野悠太さん(3年2組・網野中)
 今年度は昨年よりも難しい技に挑戦をして、より高い得点を狙える演技に取り組んでいます。まだ完成とは言えませんが、しっかりと整えて形にしていきたいです。
 近畿大会では個人戦をやり切って終えることができました。そして団体戦では10年振りの優勝でインターハイにつなげることができ、キャプテンとしてとても嬉しかったです。
 インターハイに向けてはチームの課題であるスタミナの弱さを克服し、完成度やしなやかさにさらに磨きをかけ徐々に強度を上げていきます。
 私は部活が終われば大学進学に向けて一気に切り替えるつもりです。そして、どんな形であっても、将来は私を育ててくれた体操に少しでも恩返ししたいと思っています。

眞柴慈温さん(2年1組・網野中)
 私はこの一年で、体操に対する姿勢が変わりました。1年生の時には気づかなかったことが2年生になって気づくようになるなど、人間的に成長できたのではと感じています。
 団体のメンバーはみなジュニア時代からの仲間で、互いに信頼し合っています。近畿大会ではそれぞれミスがあったものの、みんなでカバーし合って勝つことができました。
 近畿大会ではスタミナがなくなる後半がとてもきつかったです。きつくなると技が乱れたり弱く見えてしまうので、しっかり食べて体力をつけてインターハイに臨みます。
 来年は私が部を引っ張る立場になります。やるときはしっかり頑張る、休むときはしっかり休む。オンとオフがしっかりと切り替えられる強いチームにしていきたいです。

小西慶季さん(1年2組・久美浜中)
 私が体操に出会ったのは小学3年生でした。その後、近畿の大会に出場した中学3年生の時、体操を本気ですることの楽しさを知り、網野学舎で体操を続けようと思いました。
 近畿大会は多くの観客の前で演技をしました。私は緊張よりも"ワクワクする気持ち"の方が強く、演技後の大きな拍手と先生の喜ぶ顔を見て、喜びと達成感を感じました。
 私にとっては初めての全国大会となる8月のインターハイに向けて、これまで以上に体力面の強化や演技の丁寧さを追究しながら、毎日実りある練習をしていきたいです。
 私は、今 組んでいるチームが今までで一番いいチームだと感じています。この5人でできる最高の演技をして、最高の舞台であるインターハイを最高に楽しんできます。

... 「今 組んでいるチームが今までで一番いいチーム」だと思うのは、互いを信頼し充実している証拠です。固い絆で、目標であるインターハイ入賞を目指して頑張れ体操部!
              (取材・文 安達卓能)

 

 今年度も1年生にインタビューをしています。今回は丹後中学校出身の二人に話を聞きました。

I.Mさん(1年3組)
 私はオープンキャンパスで対応してくださった先輩の笑顔や学校の雰囲気の良さにひかれました。また、社会で役立つ力を早く身に付けたいと思い企画経営科を選びました。
 3組は元気が良く、誰とでも話せる仲の良いクラスです。また、球技大会では男女が互いに仲間を応援し合い、クラスの団結力をさらに深めることができたと思います。
 商業科目はみんなが一から学ぶので、知らないことも多いですが、互いに教えあったり、放課後に残って友達と一緒に課題に取り組んだりしてみんなで頑張っています。
 経営実習部では現在 検定に向けてタイピングを練習しています。入学して2か月で、打てる文字数が2倍に増えました。さらに打てるようにこれからも頑張っていきます。
 私は高校三年間でたくさんの検定や資格の取得に挑戦します。これから出会う"夢"の実現のために、最初から苦手だと決めつけずにこれからもチャレンジを続けていきます。

I.Sさん(1年1組)
 小学校からバスケットボールを一緒にやってきた憧れの先輩が、網野学舎で充実した学校生活を楽しそうに送っている姿を見て私もここで一緒に学びたいと思いました。
 1組のメンバーはみんな個性が豊かで、休み時間はいつも賑やかです。入学後からすぐに打ち解けましたし、日を重ねるにつれ互いに助け合える関係になったと感じています。
 高校の学習は進度が早く、内容もより専門的になりました。その中で家庭学習の大切さを改めて感じています。これからも習ったその日のうちに頑張って復習をしていきます。
 バスケットボール部では部員全員が同じ目標を持って練習に取り組んでいます。新しい仲間や先輩が増え、私も「上手くなるんだ」と、きつい練習にもくらいついています。
 将来の夢はファッションデザイナーになることです。その夢を叶えるために、これからもたくさんの学びや出会い、経験から多くの刺激を受けて感性を磨いていきたいです。

...勉強も部活も行事の取組も、とても充実していると笑顔で話してくれた二人でした。
              (取材・文 安達卓能)

 

 6月7・8日に丹波自然運動公園においてソフトテニスの府下大会がありました。最後の大会を終えて引退をする3名のソフトテニス部の3年生に話を聞きました。

M.Tさん(3年2組・男子・久美浜中)
 負けたら最後となるこの試合、「絶対勝つ」と今まで以上に集中をして臨みました。しかし、いつも以上に緊張してしまい、マッチポイントを握ったものの、最後は逆転負けを喫してしまいました。それでも試合ではペアとコミュニケーションをとり、自分自身の全力を出し切ることができたので悔いはありませんでした。
 私は2年生から部長を務めました。こんな頼りない私を支えてくれたメンバー、そして、相談にもたくさんのってくださった顧問の先生には本当に感謝しています。
 これからは気持ちを切り替えて、部活で得た忍耐力を武器に、次は大学進学を目指して頑張っていきます。

N.Mさん(3年2組・男子・久美浜中)
 体調不良など、最後の大会の直前に様々なことが重なりましたが、これまでの練習を思い出して試合に臨みました。試合は全力を尽くしましたが、あと一歩及ばず負けてしまいました。それでも逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームとなりとても楽しい最後でした。
 高校3年間の部活では色々な思い出ができました。雨が降った後の寒い日に手をかじかませながら仲間と作業したコートの水抜きも、今となってはいい思い出です。また、私たちに最後まで関わってくださった顧問の先生には大変お世話になり、感謝しています。
 卒業後は経済学を学ぶために大学に進学し、自分の夢の実現に向けて部活動で培った継続力や協調性を生かして頑張っていきたいです。

O.Mさん(3年1組・女子・網野中)
 直前にペアの変更という大きな決断をしましたが、府下大会出場という目標を達成して最後の試合に臨みました。試合では、テニスコートの雰囲気を私達の色で染める思いで、互いに大きな声を掛け合いました。敗れましたが、ペアの子にはとても感謝しています。
 女子は人数が少なく、時には大会に出場できるかさえも危ぶまれる中でも、メンバーは「試合に出て勝ちたい」と黙々と練習をしました。みんな心からテニスが大好きだったので、何よりこのメンバーでテニスができたことが最高に幸せでした。
私は将来美容関係の仕事に就きたいと考えています。部活動から学んだ、"何事も目標をもって取り組むこと"を大切にし、様々な技術を吸収していきたいです。

...男女関係なくテニスが大好きで、仲がとても良かったソフトテニス部。このメンバーとともにテニスができたことは、3年生にとって最高の思い出となりました。
              (取材・文 安達卓能)

 

 5月下旬から教育実習生として本校に帰ってきた5名の卒業生に、実習の様子やなりたい教員像、生徒に向けたメッセージをもらいました。

杉本 豪さん(岡山理科大学大学院理工学研究科自然科学専攻物質科学コース)
 生徒のみなさんはすれ違う度に元気な挨拶をくれ、私は毎日清々しい気持ちで実習に臨むことができました。教師は教科指導はもちろん、未来を担う子ども達に人としてどうあるべきかや、筋を通す生き方を育むことが大事だと私は考えています。そのためにもこれからさらに成長し、自分の良さである"人間味"を発揮していきたいです。生徒の皆さん、多少遠回りしてもあきらめず、将来の夢を叶えていってください。ありがとうございました。

安田尚貴さん(関西学院大学理学部数理科学科)
 私は自分自身が紆余曲折をしてきた経験から、子どもに寄り添うことができ、意見や選択をどこまでも尊重してあげられる教員になりたいです。また、有名な格言に、"魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ"という言葉があります。体系的な授業を通して、生徒に思考力と向上心を育むことのできる数学科教員になりたいです。皆さん、一生に一度の高校生活です。様々なことを吸収して成長していってください。私も頑張ります。

岡田竜輝さん(佛教大学文学部英米学科)
 私は、高校時代に教えていただいた英語の先生の素敵な授業に憧れて、英語の教師を目指しました。今回実習で担当したクラスはとても元気で反応も良く、私自身本当に救われました。私は、一つ一つが互いの思い出になるような、人との出会いや縁を大切にする教員になりたいです。皆さんも今を悔いなく一生懸命頑張り、高校を卒業した後、同級生と思い出話に花を咲かすことができるような かけがえのない高校生活 を送ってください。

森 雄太さん(島根大学総合理工学部数理科学科)
 私は今回の教育実習で、先生方の、生徒に対する思いや熱意、生徒と一体となって取り組む姿に感銘を受けました。教科指導については、まだまだ自分の力不足を感じたので、これからも日々研鑽を重ねて成長していきたいです。今回、何事にも全力で取り組み、今を本当に楽しんでいる生徒の皆さんの姿に、私も懐かしい高校時代を思い出しました。皆さんにはこれからも 二度と戻ることのないこの瞬間 を大事にしていってほしいです。

堀 裕斗さん(島根大学総合理工学部数理科学科)
 実習初の授業はそこまで緊張することはありませんでした。しかし毎日授業があるため、準備がなかなか追いつかず、教科指導の大変さを痛感しました。学級運営では、担当したクラスの担任の先生から、生徒に連絡をただ伝えるのではなく、常に"ねらい"をもって伝えることが大切だと教わりました。生徒の皆さん、好きなことや得意なこと、趣味など何でもいいので"一つ"のことを伸ばしていってください。心から応援しています。

...実習生の皆さん。教職課程を全うし、将来は素敵な教員・頼れる社会人として、それぞれの使命の道で活躍していってください。応援しています!
             (取材・文 安達卓能)


 


 6月4日(水)に行われた球技大会において、各競技で優勝を果たしたチームのキャプテンにそれぞれ話を聞きました。

【ソフトボール】 優勝:ふるさとジャパン(1年3組・男子)
 チームには野球経験者は少なかったですが、「勝ちたい」という思いでみんなの心が一つになりました。みんなの動きも良く、私もランニングホームランを打つことができました。途中で女子も応援をしてくれたおかげで全勝することができ、最高に気持ちよかったです。この球技大会を通してクラスの仲もさらに深まったと感じました。これからもみんな仲良く、やるときは全力でやる楽しいクラスにもっとしていきたいです。

【ドッジボール・男子】 優勝:中川Japan(2年1組・男子)
 私は今回自らキャプテンに立候補しました。試合ははじめからいいプレーの連続でした。ゴールキーパーを経験していたこともあり、私も相手のボールをたくさん取って勝利に貢献しました。優勝決定の場面ではコート上には1対1の緊迫した状況になりましたが、最後はメンバーが決めてくれて、応援に来ていた女子を含め最後は大いに盛りあがりました。今後もみんな仲良くいい雰囲気で学校祭に臨んでいきたいです。

【ドッジボール・女子】 優勝:TOMATO ZIPPER(3年1組・女子)
 メンバーはみんな負けず嫌いだったので、全力でボールを投げていました。当てられて外野に回ってからも悔しさをぶつけるように、さらに強いボールを相手に命中させていました。先に優勝が決まったバレーボールのメンバーも加わって、最後は一緒に円陣を組んで決勝に臨み、私達も全勝で優勝をすることができました。文化祭では1年生のころから毎年賞をもらっているので、今年も絶対に3連覇をします。

【バレーボール】 優勝:Cutie SOMALi-GE(3年1組・女子)
 私達は初戦から円陣を組んで掛け声をあげ、みんなで士気を高めあいました。ですから最初から相手を圧倒する勢いで試合に臨みました。もちろん私達も全勝で優勝することができました。私達はとても元気なクラスである反面、意見がぶつかり合って時にはケンカをすることもありました。今回の球技大会ではクラスで団結をすることができたので、この雰囲気を保ちながら、最後の学校祭を最高の笑顔で終わりたいです。

...球技大会は今年も笑顔と思い出をもたらし、クラスの絆をますます強くしてくれました。次はいよいよ学校祭。最強の団結で最高の思い出を創っていきましょう!
              (取材・文 安達卓能)

 

 5月31日(土)、京都すばる高校において開催された第72回全国高等学校ワープロ競技大会京都府予選で、見事入賞を果たした企画経営科の二人に話を聞きました。

【佳良賞】 松本和希さん(2年3組・網野中)
 競技会は昨年に続き2回目でしたが、やはり本番では緊張してしまいました。前半のミスタイプが影響し、全体的にいつもより少ない結果となってしまって残念でした。
 結果発表で自分の名前が呼ばれた時は悔しさはあったものの、普段の練習のおかげで取れた賞だと思うので、たくさん練習してよかったと思いました。
 次も機会があれば競技会に出場し、個人戦では10位以内を目標とし、団体戦も私が引っ張って上位を目指したいです。そして高校三年間では情報処理の分野をさらに磨いて、最終的には教育長表彰をして頂けるように頑張ります。

【新人賞】 小牧楓耶さん(1年3組・大宮中)
 今回は入学して初めての大会で、自分なりに分析や対策をして臨みました。
 本番はエラーをしないようにと慎重になり過ぎて文字数を稼ぐことができませんでした。結果発表では自分の名前なんて呼ばれるはずはないと完全に油断していたので、新人賞だと聞いた時にはびっくりして混乱してしまいました。しかし、自分の頑張りが賞という目に見える結果として頂けたので嬉しかったですし、今後の励みになりました。
 1年生ではしっかりと基本を積み上げながら、自分の得意を見つけていきたいです。そして高校3年間でなるべく多くの資格を取り、一つでも一級を取れるように頑張ります。

...タイピングだって勉強だって粘り強く進めていけば、今はまだ見えぬ君の夢に、実は着実に近づいているはずです。頑張ろう、これからもコツコツと。
              (取材・文 安達卓能)


 

 5月30日から6月1日にかけて たけびしスタジアム京都 において第78回京都府高等学校陸上競技対校選手権大会が行われました。高校最後のレースを自己ベストの更新で見事に飾った2名の陸上競技部の3年生に話を聞きました。

A.Nさん(3年2組・女子・弥栄中)
 私は小学3年生からこれまで約10年間陸上競技を続けてきました。走ることが好きな私はもっと自分を高めたいと思い、高校に進学しても長距離走を続けました。
 この大会では、これまでの辛い練習を乗り越えてこられた自分の努力を信じ、最後は笑って終わりたいと思い全力で走り切ろうと臨みました。そして最後の、私にとってはメインの3000m走では、これまで私を支えてくださった方達に感謝の思いを示したいと思って走りました。そして自分の全てをぶつけて自己ベストを更新することができました。走り切った後、応援してくれたみんなの喜ぶ笑顔を前に、思いが溢れて涙が出ました。
 三年間、苦しい練習も励まし合いながら一緒に乗り越えてきた大好きな仲間、そして最後まで傍で見守りアドバイスをくださった顧問の先生には本当に感謝しかありません。
 私の夢は"人の命を救う仕事"に就くことです。部活動では体調管理の大切さや仲間の体調の変化に気づく力が身につきました。また、あきらめずに続けてきた努力、集中力、精神力、培ってきた体力は自分の財産です。これらを生かして頑張っていきたいです。

Y.Hさん(3年1組・男子・久美浜中)
 私は小学5年生から地元の陸上教室に入りました。自分の走りをさらにレベルアップさせたいと思い、中学、高校と陸上競技を続けてきました。
 最後の大会は周りとのレベルの違いを感じ、緊張や不安がありました。それでも最後は自分との闘い、自己ベストを出して終わろうとレースに臨みました。
 レースでは課題をどう改善して自己ベストにつなげるかイメージをして走りました。400mではベストには届かなかったものの走りとしては悪くありませんでした。気持ちを切り替えて臨んだ最後の100mでは自己ベストを更新することができてとても嬉しかったです。
 高校三年間の練習はとてもきつかったですが、練習を終えた後の達成感や仲間との会話はとても楽しかったです。また、顧問の先生は普段から話を聞いてくれたりアドバイスをくださったりといつも私をサポートしてくださいました。本当に感謝しています。
 私は陸上競技を通して、自ら進んでしんどいことに挑戦をし努力をすることの大切さを学びました。将来社会に出てもこの経験を糧に忍耐強く頑張っていきたいです。

...努力と経験は積んだ分だけあなたの財産になります。引退になる3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
              (取材・文 安達卓能)

 

 4月26日・27日に横浜市において"2025年度 JOCジュニアオリンピックカップ 全日本ジュニアレスリング選手権大会"が開催され、1年生の牛窓さんがU17フリースタイル48kg級において見事優勝を果たしました。連戦が続く忙しい中、取材に応えてくれました。

牛窓勝心さん(1年1組・横浜市立茅ヶ崎中)
 私は4歳の時に近くの道場に体験に行ったことがレスリングをはじめたきっかけでした。辛く苦しい時もありましたが、これまで小中学生で2度全国優勝をすることができました。
 丹後緑風高校のレスリングは私の理想とする"攻めるレスリング"というスタイルでした。ここなら自分の良さをさらに伸ばすことができると思い入学を決めました。
 初めての寮生活、高校での本格的な練習、そして初めて挑戦する苦しい減量という大きな変化の中で私は4月のJOC杯を迎えました。上級生や強豪との対戦もあり厳しい戦いもありましたが、私はここで通算3度目の全国優勝を勝ち取ることができました。
 中学では日本代表がかかった全国大会であと一歩のところで敗退し、悔しい思いをしてきましたが、今回の優勝でようやく世界選手権への切符を掴むことができ、高校での最高のスタートを切ることができました。住んでいた横浜での凱旋優勝でしたので、観に来てくれていた親や友達も一緒に優勝を喜んでくれました。
 まずは夏の世界選手権で入賞を目指して頑張ります。そして高校時代にはインターハイと国民スポーツ大会で個人戦優勝を狙います。そして将来は大学に進みレスリングの道を究めたいです。これからもこの丹後緑風高校で力をつけ、弱点を克服してさらに強くなっていきたいです。

..."攻撃は最大の防御"。牛窓さん、これからも攻めて攻めて攻めまくれ!
              (取材・文 安達卓能)

 


 今年度も1年生にインタビューをしていきます。初回は網野中学校出身の二人に、本校を選んだ理由やクラスの雰囲気、勉強や部活動、そして将来の夢について聞きました。

【1年2組・女子】 O.Jさん
「夏の体験セミナーに参加したときに先輩方がとても温かく私に接してくれました。私もこんな先輩のようになりたいと憧れを抱き、網野学舎を選びました。
 2組は和気あいあいとした楽しいクラスです。出身中学校や男女に関係なく話せる雰囲気です。クラスメイトは人見知りの私を、初対面なのに積極的に声を掛けてくれて、仲間の輪へと引き入れてくれました。おかげで私は最高のスタートを切ることができました。
 授業のスピードは中学校の時と比べてかなり速くなったと感じています。家での復習の時間がとても大事だと感じ、今は帰ってからも頑張って勉強をしています。
 私は吹奏楽部とESSを兼部しています。先輩方は緊張していた私を仲間として優しく温かく迎えてくださりとても嬉しかったです。勉強と部活の両立は大変なことですが、どちらも自分を高めることができると感じているので、毎日がとても充実しています。
 私は将来の夢がぼんやりあるものの、まだ定まっていません。高校時代にいろいろと挑戦をしていく中で自分の興味を見つけ、将来の進路をじっくり考えていきたいです。」

【1年3組・男子】 H.Rさん
「"牛丼店がどうすれば利益を出すことができるか"が夏に参加した体験授業のテーマでした。とても興味が湧いたと同時に、商業は自分のやりたい分野だと直感し企画経営科を選びました。
 3組は個性的で元気なクラスです。特に、入学して間もなくみんなで行った大阪・関西万博研修を機に仲が深まり、今では男女の壁がなく何でも話し合えるクラスです。
 商業は初めて出会う学問ですが、学ぶ度に自分の成長を毎日実感しています。特に簿記はわくわくしながら日々学んでいます。
 私は小学生から続けているバスケットボール部に入部しました。優しく頼りになる先輩方と切磋琢磨し合って毎日練習をしています。また、情報処理があまり得意ではない私は苦手を克服したいと思い経営実習部にも入りました。どちらも頑張っていきたいです。
 私は高校で学んだ知識を生かして、将来大学でさらに学びを深めていきたいです。高校時代は将来の夢や職業に就くための基盤となると思うので、目の前の勉強や実習、部活動、学校行事などに全力で取り組み、いろいろな経験を積んで力をつけていきたいです。」

 "光陰 矢の如し" ...青春時代はあっという間。だからこそ、勉強や部活動とあらゆることに完全燃焼してほしいと、私は願っています。今年も頑張れ、1年生!
              (取材・文 安達卓能)

 

 令和7年度、生徒会執行部として生徒会運営に本格的に当たる生徒会長と副会長に、改めて自身の決意とメッセージを述べてもらいました。

【生徒会長】 宮下明大さん(2年2組・峰山中)
「私はこれまで大きな役を務めた経験がありませんでした。高校生になった今、自分の長所である"行動力"を発揮したいと思い、生徒会長に立候補しました。
 3学期は部活動の壮行会や卒業式での送辞と様々な仕事が本格的に始まり、今は自身の立場の重さをひしひしと感じています。これからも失敗を恐れず行動することを意識して生徒会の仕事に臨んでいきます。
 私は自分自身や生徒会役員だけでなく、全校生徒それぞれの視点や考え、意見を尊重して可能な限り運営に取り入れていきたいと思っています。そして、みんなが文武両道に励み、元気な挨拶が聞こえる活気あふれる学校にしていきたいです。
 皆さん、ともに支え合い、助け合いながら素晴らしい学校をつくっていきましょう。」

【副会長】 多賀野 樹さん(2年2組・大宮中)
「私は学校やクラスをさらによりよくするために、小中時代に児童会や生徒会で運営をしてきた経験を生かし、高校でも執行部に入って力を発揮したいと思いました。
 3学期は卒業生を送る会で在校生代表として挨拶をしました。先輩方に感謝の思いを伝えたいと思い、作った原稿を覚えて一人一人の目を見て話をしました。
 私は常に"責任感"を大切にしています。執行部として役割を果たすだけでなく、一人の生徒として今何をすべきかを考えて、先生方ともしっかりと連携を取りながらそれを実行していきます。そして、皆がこの学校に入学してよかったと思えるような学校をつくるために全力で取り組んでいきます。
 皆さん、最高の学校生活をともに送っていきましょう。」

...責任感をもって行動力を発揮すると決意した執行部の二人でした。全校生徒の皆さん、来年度も皆で力を合わせてさらに最高の網野学舎をつくっていってください!
              (取材・文 安達卓能)

 

 全国商業高等学校協会が実施する各種検定において、四種目で1級合格を果たした2人に、3年間の高校生活をそれぞれ振り返ってもらいました。

【四冠】 ビジネス計算実務・簿記実務・情報処理・商業経済

増田雨音さん(3年3組・峰山中)
「パソコンに興味があった私は、網高卒業生だった中学時代の先生や網高商業科出身だった母の影響などもあり、企画経営科への進学を決めました。
 私は小さい頃から勉強することも人とコミュニケーションをとることも苦手でした。しかしこの企画経営科の3年間で、商業という私にぴったりあった分野に出会ったことで勉強が好きになりました。またジオパークの全国大会をはじめ、数多くの発表の場を経験したおかげで、人と話すことができるようになりました。こうして全商検定1級を四種目も取るまでに成長できたことは、昔の私からすれば"あり得ない"ことです。先生方、そして一緒に楽しく学びあったクラスメイトには本当に感謝しています。
 卒業後は情報系の専門学校に進学します。情報処理やコミュニケーションスキルをさらに磨いて、将来はシステムエンジニアやプログラマーの道に進みたいです。
 中学生の皆さん。高校では1年生の勉強が肝心です。なぜなら、しっかり基礎を固めておけば、学年が上がって内容が難しくなっても応用していけますし、成績や評定がある程度あれば、心に余裕が持て、上位級の検定の勉強にも移行しやすいからです。網野学舎を受験する皆さん、そして後輩の皆さん、これからもぜひ頑張ってください。」

森田唯月さん(3年3組・久美浜中)
「私は中学生の時に参加した体験学習で学んだ内容が面白いと感じました。頑張ればたくさんの資格を取ることができると知り、将来のことも考えて企画経営科を選びました。
 私はこの企画経営科で簿記や情報処理など商業のことを専門的に学ぶことができて本当に良かったです。また、プレゼン大会や出前授業など、様々な対外的な発表の場で自分自身を鍛えることができ、それも今の私の成長につながったのだと思います。
 私は卒業後、地元の企業に就職をします。これまで学んだ知識を生かすことはもちろん、さらに新しいことをたくさん吸収し、常に"向上心"を持って仕事に取り組んでいきたいです。
 様々なことを教えていただいたことはもちろん、就職活動に際しては、不安な気持ちでいっぱいだった私を励ましていただいたり、一つ一つ親身にアドバイスをくださり、就職が決まったときに一緒に喜んでくださった先生方には本当に感謝をしています。
 後輩の皆さん。3級を取ったら次は2級、2級を取ったら次は1級と、検定ではさらに上のレベルを目指して貪欲に挑戦を続けていってください。私も新しい就職先で、スキルアップやキャリアアップを目指して頑張っていきます。」

..."検定1級"は本来 目的ではなく手段です。ですが検定1級は、自信であり誇りであり、紛れもなくあなたの頑張った証しです。二人とも本当におめでとう!
              (取材・文 安達卓能)


 

 2月1日・2日に第52回美術書道作品展(美書展)を開催しました。すばらしい作品や演奏を届けてくれた4名の文化系部活動のメンバーに話を聞きました。

〔美術部〕
【2年2組・女子】 U.S さん
「私は昨年の10月頃から今回の油絵に取りかかりました。直前までかかって何とか出品することができました。私は特に色の表現に力を入れました。顧問の先生から"色づかい"を褒めていただき、とてもうれしかったです。当日は多くの方が私の作品に足を留めて見てくださいました。嬉しさと心地よい緊張感の中、無事に美書展を終えることができました。次回取りかかる作品は、より自分の内面がうまく引き出せるように、これからも賑やかな部員達と一緒に仲良く頑張っていきます。」

〔吹奏楽部〕
【2年2組・女子】 T.A さん
「私は部員と、顧問の先生と、そしてソロでの演奏と、二日間で数多くの曲目を演奏しました。兼部しているESSでも美書展に出展をしていたので、準備を含めて両立を図ることが難しかったです。しかし、演奏が終わった後に『素敵な音楽をありがとう』と声を掛けていただき本当に嬉しかったです。私は中学生の時に鑑賞した美書展での先輩のサックスの音色に心が動かされて、この丹後緑風高校を選びました。これからは逆に、私のサックスで"多くの人の心を動かす音色"を届けていきたいです。」

〔書道部〕
【1年2組・女子】 Y.R さん
「幼なじみの二人で"闘志"の2文字を大きな筆を使って共同制作しました。難しい挑戦でしたが、コミュニケーションをとって心を合わせて制作に向かうと、日を追うごとに"形"になっていくのを実感しました。私は『闘』の字を担当しました。"字の流れを途切れさせない"こと、"一体感を出す"こと、"力強く書く"ことを意識しました。『迫力があってかっこよかった』と嬉しい感想も頂きました。たくさんの方に私達の作品を見ていただいただけでなく、人を感動させられる作品を書くことができて本当に嬉しかったです。」

〔書道部〕
【1年3組・女子】 S.M さん
「私は闘志の『志』を担当しました。共同制作は一人で書くのとは違った楽しさがあり、お互いに刺激し合いながら納得いくまで真剣に書に向かいました。私は、字が左右対称にならないことを特に意識しました。直前の1月に行われた商業の検定試験と日程が重なり、忙しい中での制作でしたが、完成した作品が想像以上の出来映えだったのでとても良かったです。多くの方が、作品の大きさや迫力を感じてくださり、『かっこいい』とか『すごい』と好評をくださいました。これからもたくさんの書を楽しく書いていきたいです。」

..."受けた感動は、感動で返す"。今年は一段と寒い冬となりましたが、美書展は今年も人々の心を温かい感動で包んでくれました。
              (取材・文 安達卓能)

 

 今年度はこれまで1年生にインタビューをしてきました。最終回となる今回は丹後中学校出身者による2周目のインタビューとして2名の代表に話を聞きました。

【1年1組・男子】 A.S さん
「私は中学まで陸上競技をしてきました。中学時代の先輩が丹後緑風高校に進学して活躍している姿を見て、一緒に頑張りたいと思い入学しました。
 授業は難易度もスピードも上がってきていますが、私はわからないところがあれば先生方に積極的に質問をして解決しようと努めています。そして部活動は、毎日が楽しく充実しています。走ることは苦しいことも多いですが、走り終わった後の爽快感を追い求めて毎日楽しく続けています。
 この一年、クラスの仲間と学校生活を一緒に送っていく中でたくさんコミュニケーションを取ることができ、仲をより深めることができました。私自身、中学の頃と比べても勉強に費やす時間も増えましたし、走る距離も日に日に増えているので、グレードアップしたと実感をしています。
 将来、医療系の道に進み、人を支え手助けをする仕事に就きたいと考えています。それを実現するためにも、この高校時代に勉強と部活動の両立を頑張っていきます。」

【1年2組・男子】 O.S さん
「私は網野学舎の体験セミナーで、生徒にしっかり寄り添って教えてくれる先生の姿や、勉強に集中できる環境が整っているところがいいなと感じ、進学を決めました。
 私は中学校では他の部活をしていましたが、高校では小学生の時以来遠ざかっていた野球をもう一度やろうと思いました。野球部は朝練や放課後の練習など忙しいですが、その中で『次にやるべきことは何か』、と常に流れや段取りを考えながら行動できるようになったところは成長したところだと感じています。ブランクを埋めるのは大変ですが、チームのメンバーの頑張っている姿に刺激を受けながら私も練習に励んでいます。
 私は将来 建築設計の道に進みたいと考えています。そのためにも特に理数系科目を頑張らなければならないと感じています。勉強面では得意科目を伸ばし苦手科目を克服すること。部活動では礼儀を大切にし何事にも真剣に取り組む姿を示す。そうやって勉強と部活動を両立しながらさらに頑張っていきたいです。」

...この一年、私は取材を通して1年生を間近で追ってきました。インタビューの度にどんどん成長していく姿を毎回楽しく、そして頼もしく感じながら取材をさせてもらいました。皆さん、春からは新2年生として丹後緑風高校をぐいぐいと牽引していってください!
              (取材・文 安達卓能)

 

 今年度は1年生の代表にインタビューをしています。今回は2周目となる網野中学校の出身者2名に話を聞きました。

【1年2組・女子】 Oさん
 姉が本校の卒業生だったこともあり、早くから網野学舎に興味を持っていました。オープンスクールを体験したことで進学する決意を固めることができました。
 中学校と比べて授業スピードも速くなり、内容もより難しくなりました。しかし、先生に質問をするとわかるまで丁寧に教えてくださるのでついていくことができています。
 私はボランティア部に所属をし、資源回収やこども園などでのボランティアなど様々な活動に参加しています。多くの学びがあり、入部をして良かったと感じています。
 クラスメイトは個性豊かで、毎日が面白いです。楽しむときは全力で楽しむ、やるときは真剣に取り組めるメリハリのあるクラスなので、とても過ごしやすいと感じています。
 この一年を振り返ると、私はこれまでと比べて、勉強に意欲的に取り組めるようになったと思います。高校に入学してから、大学に進学するという目標ができ、先生にたくさん質問し自分から学ぼうと行動するようになったと感じています。
 将来は"人を支える"職業に就きたいです。そのためにもこれまで以上に周りを見て行動したり、様々な取組を通して自分の意見を周りに伝える努力をしていきたいです。


【1年3組・男子】 Kさん
 私は中学3年生の時に体験セミナーや体験学習に参加をしました。様々な資格を取得して将来の進路につなげたいと思い、企画経営科を選びました。
 クラスの雰囲気はとても明るいです。私達3組は人数が少ないのですが、みんなで楽しく一日一日を大切に過ごしています。はじめて学ぶ商業科目も好奇心を持って毎回の授業に臨んでいます。
 私は高校から陸上競技を始めました。自分の立てた目標を達成するために日々練習に励んでいます。去年のシーズンは良い結果が残せず悔しい思いをしました。今年はそのリベンジをかけて大好きな陸上競技を頑張っていきたいです。
 中学時代と比べて、どんなことにも粘り強く取り組めるようになりました。定期テストや検定勉強、部活など、自分が決めた目標に対して一生懸命取り組めるようになったところが入学して成長できたところだと感じています。
 私は将来 調理師の道に進みたいと考えています。この三年間 勉強と部活動を両立し、知識だけでなくコミュニケーション力を身につけて社会に出て行きたいです。

...網野学舎に入学してから将来の目標を持ち、生き生きと前を向きながらさらに頑張り始めた二人でした。中学生の皆さん、来年度こんな先輩達と一緒に楽しく学びを深めていきませんか?
              (取材・文 安達卓能)


 

 12月17日(火)、第18回丹後活性化プレゼンテーション大会が、今回はじめて丹後文化会館において開催されました。丹後活性化案を発表した企画経営科の代表と、総合的な探究の時間(総探)の取組を発表した普通科の代表に、それぞれ話を聞きました。

【農商連携】 Iさん(3年3組・女子)
「私達は課題研究の授業で、久美浜学舎のアグリサイエンス科と連携をして農作物を利用したスイーツの製造と販売をしました。全世代に伝わるポップ広告やシールデザインを考え、様々な場所で販売しました。プレゼンテーション大会の発表会場は想像以上に広く、音響や照明も本格的で、当日はたくさんの来場者がいらしたので、私はとても緊張しました。しかし、本番は練習の時よりもいい発表ができ、参観いただいた大学教授の先生からも良い講評を頂くことができ、とても嬉しかったです。卒業後はデザインの専門学校に進学をします。これまで学んできた様々なことや経験を生かして頑張っていきます。」

【KENKO SENBE】 Iさん(3年3組・男子)
「私達は京丹後市の魅力の一つである"長寿"をテーマに、健康で美味しい、多くの人が幸せになる食品を開発し販売をしました。京都文教大学様とコラボをして、京丹後市内の企業様のご協力のもと、地元の魚や赤米などの古代米、宇治茶を使った"健康せんべい"を開発しました。練習では緊張しましたが、発表本番はどうしたらよりよく聴衆に伝わるかを考え、抑揚を付けて発表するなど工夫をしました。私は大学で地域社会学を学びます。これまで培った"物事をより深く探究する力"をさらに磨いて、将来は地域の様々な課題を解決し、町おこしや地域貢献ができる人材になっていきたいです。」

【どえりゃーちりめん伝え隊】 Nさん(2年2組・男子)
「私達は総探で取り組んできた"丹後ちりめん"について発表をしました。丹後ちりめんの歴史や現状、課題を調べ、緑風祭や出前授業などの取組を通してより多くの人にその魅力を広めていきました。そして今回 その成果や将来にどうつなげていくかなどをまとめ、発表しました。大きな会場でしたが、私は新鮮な気持ちでほとんど緊張することなく発表することができました。1年生を含め、他のメンバーもしっかり発表ができていて、大成功だったと感じています。今回の経験は、私にとって大きな自信になりました。今後どんな場面であっても、このプレゼン大会の経験を自信にして挑戦をしていきたいです。

【どえりゃーちりめん伝え隊】 Hさん(1年2組・男子)
「私も産業・ちりめん班として発表に取り組みました。はじめは緊張をしていて先輩となかなか話すことができませんでしたが、今では協力し合って仲良く取り組んでいます。発表前日のリハーサルで私は会場の大きさに圧倒されてしまいました。それでもいい発表にしたいと思い、当日はゆっくりと大きな声で臨みました。先生方から良かったよと褒めていただき嬉しかったです。今回貴重な体験ができました。これからもクラスや全校生徒の前で発表をする時には今回の経験を生かしていきたいです。また先輩方や担当の先生が作った素敵なスライドを参考にし、これからの資料作りに生かしていきたいです。」

...今回のプレゼン大会は校外に出て大きなホールで開催しました。初の試みでしたが、生徒達はこれまで探究をしてきたテーマについて伸び伸びと発表をしていました。
              (取材・文 安達卓能)

 

 12月10日(火)、京丹後市総合計画審議会会長である企画経営科3年生の上羽柚夕さんが答申書を中山京丹後市長に提出しました。今回、高校生としては初の会長としてその任を全うした上羽さんに話を聞きました。

上羽柚夕さん(3年3組・丹後中)
「私は4年に一度開催される京丹後市総合計画審議会に、第3次メンバーとして参加をさせていただきました。大人が大半の中、高校生としては初の会長に私が指名されたときはびっくりしましたが、何事も挑戦だと思いお引き受けしました。
 会は全4回行われました。司会進行では各委員の発言を拾ったり、私自身もグループ協議に参加して、委員の皆様と一緒に市の発展のために活発な意見を出し合いました。
 そして最後に、この審議会でまとめた計画案を答申として中山市長に直接お渡しさせていただきました。市長からは私達若い世代が一緒になって市の未来のために携わったことに感謝を頂き、この答申を市の発展にしっかりと使わせていただくと仰っていただきました。会長としての最後の仕事を終え、私は達成感と同時にほっとした気持ちでした。
 私はこれまで企画経営科生として課題研究や様々な発表をする傍ら、生徒会副会長として生徒や学校のために働いてきました。しかし今回は、はじめて学校という枠を跳び越えて、本気の大人の方達の前に立って本気の話を進めるという大きな経験をさせていただきました。度胸がついたと同時に、色々な分野の知識をたくさん知ることができ、視野を大きく広げることができたと思います。私は高校卒業後、就職をしますが、今回培った経験を生かして、職場でも頼られる人間になっていきたいです。」

...何事にも進んで挑戦を続けていけば、振り返ると予想をしていなかったほど大きな境涯に自分がたどり着いていると気付くものです。上羽さん、これからもさらなる挑戦を継続していってください。
              (取材・文 安達卓能)

 

 12月2日から5日の4日間、2年生が両学舎合同で沖縄へ修学旅行に行きました。実行委員長に旅行の思い出を振り返ってもらいました。

【修学旅行実行委員長】 Tさん(2年2組・男子)
「高校生活で一度しかない修学旅行を、『いい思い出になった』、『最高に楽しかった』とみんなに思ってもらえるようにしたいと思い、実行委員に立候補しました。
 私は今回みんなの前で何度か挨拶をしました。結団式では、平和学習にあたって、場をわきまえた礼儀やふさわしい行動で臨もうとみんなに呼びかけました。
 初日の平和学習ではひめゆりの塔や平和祈念公園を巡りました。普段の生活ではなかなか知ることができない戦争の悲惨さを目の当たりにし、千羽鶴を奉納するとともに、戦争のない平和な世界の実現を祈りました。
 旅行中で特に印象に残ったのはマリン体験でした。沖縄の鮮やかな青い海でバナナボートに乗ったり、シーカヤックを体験したり、船底から沖縄固有の魚やきれいな珊瑚をたくさん見たりして、美しい自然を体いっぱい満喫しました。天候にも恵まれ、12月だというのに半袖シャツで充分なほど快適に過ごすことができました。
 旅行はみんなで協力し合って最後まで楽しく行動することができました。私にとってはもちろん、みんなにとっても本当にいい思い出になったのではないでしょうか。
 私は将来 スポーツに関わる仕事に就きたいと考えています。国や言語の違いを超えて世界中の人に大きな勇気や感動を与える、そんな"スポーツの力"で心と心をつなぎ、笑顔を広げていきたいと、今回の平和学習でさらに思いを強くすることができました。そのためにもしっかりと勉強して大学に進み、その実現に一歩でも近づいていきたいです。」

...2年生は沖縄で命の尊さ、文化の違い、自然の素晴らしさを学ぶ中で、たくさんの思い出を作ることができたと同時に"自分自身"を見つめ直すことができたのではないでしょうか。
              (取材・文 安達卓能)


 

 今年度は1年生の代表にインタビューをしています。今回は大宮中学校出身の3名に、総合的な探究活動(SOU-TAN)の取組を披露した"緑風祭"についても聞きました。

【1年1組】 Oさん
「私は進学する高校をなかなか決められずにいましたが、学校紹介で感じた魅力やオープンスクールで感じた印象が決め手となり、丹後緑風高校網野学舎への進学を決めました。
 授業は教科によって少人数に分かれて行うものもあり、自分の学力に合った授業を受けることができ、学力アップにつながっていると感じています。私はボランティア部員として、これまでも資源回収やイベントの手伝いに参加し、地域とのつながりを大切にしながら活動をしています。地域の方々から感謝の言葉を頂くと嬉しいですし、その度にやりがいを感じています。
 SOU-TANでは私は丹後ちりめんのことをより広く知ってもらうための探究活動をしています。11月9日に開催された緑風祭では、他のグループの学習のまとめや発表を見て、新しい発見がいろいろあり、とても楽しむことができました。文化祭も体育祭も、そしてこの緑風祭も思い出に残るとてもいい経験となりました。
 これからの学校生活でいろいろなことを経験したり学んだりして、自分の苦手なことにも挑戦し、自分自身の進路にしっかりと向き合っていきたいです。」

【1年1組】 Sさん
「小学校の頃から勉強が苦手で、少しでも自分の学力を上げるために基礎からしっかりと学べる環境で学習できる網野学舎が自分に一番合っていると思い入学しました。
 勉強は中学の時より難しくなっているので、小テストなどで少しでも高得点を取れるように頑張っています。私はボランティア部に入部をして資源回収などやりがいを感じながら地域に貢献した活動をしています。また、学校祭が終わり、クラスの雰囲気は男女関係なく、個性豊かなメンバーとみんな仲良く楽しく過ごしています。
 私もSOU-TANで丹後ちりめんを担当しています。この総探を通して、緑風祭に向けて一緒にアンケート内容を考えたりと、先輩方との関わりが増えたことがプラス面だと思っています。実際に、緑風祭では予想以上に多くの人がアンケートに協力をしてくださって嬉しかったですし、他の取組や発表もとても良かったです。
 将来の夢はまだ決まっていませんが、勉強は特に頑張りたいと思っています。勉強と部活を両立させ、またよい人間関係を築いて、これからも充実した高校生活を送っていきたいです。」

【1年2組】 Tさん
「あえて慣れない土地や知っている人の少ない環境に飛び込み、たくさんのことに挑戦してコミュニケーション能力やリーダーシップを磨くことで、私の内気な性格を直したいと思い網野学舎を選びました。憧れの先輩を追ってきたこともその理由の一つです。
 今は勉強にしっかりと集中ができ、成績も上げることができていると実感しています。また初心者でしたが、高校ではバレーボール部に入り、現在 同級生や先輩方と楽しく部活動をしています。さらには学校祭を経て、私達2組は入学当初よりさらに明るく、でも、やる時には真面目に取り組む素晴らしいクラスになっていると感じています。
 私は総探では自然環境ゼミとして蛍の生態調査をしました。緑風祭では蛍の出現地域などをポスターにまとめて展示をしたり、手分けをしてアンケートをとるなど、同級生と一緒に取り組みました。
 私は将来 航空自衛隊のパイロットになることを目指しています。その夢を掴むため、勉強と部活を両立し、苦手なことにも果敢に挑戦をして、これからの高校生活を実りあるものにしていきたいです。」

...勉強、部活動、総探、そして数々の学校行事を経て、1年生は入学当初に比べて見違えるほど逞しく成長しました。これからも勇気凛々、果敢に歩みを進めていってください。
              (取材・文 安達卓能)

 
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