網野学舎

最高に「幸せ」な学校生活

 高校に入学してから早一箇月。1年生の3名に、自身が網野学舎を選んだ理由やクラスの雰囲気、高校で頑張りたいことなどを伺いました。

吉岡琴音さん(1年1組・弥栄中)
 中学3年の夏に行われた体験セミナーに参加したとき、学校の雰囲気がとても明るくて楽しそうだと感じ、私も網野学舎で学びたいと思いました。入学して一箇月ですが、1組はすでに賑やかで明るい、とても仲の良いクラスです。高校の授業は内容も難しくスピードも速いので、聞き逃さないようにいつも集中して臨んでいます。私は陸上競技部に入り、現在は短距離を専門に取り組んでいます。先輩方はとても面白いし、私達にとても優しく接してくださるので、私は毎日楽しく走ることができています。高校では基礎をしっかり固めていく中で、どんなことにも積極的に挑戦をしていきたいです。

田中菜々美さん(1年2組・網野中)
 海や山、自然に囲まれた大好きな地元である網野で、学習や部活動に思いっきり励みたいと思い入学しました。授業では男女や出身中学校の違いに関係なく、みんな積極的に発言したり、活発にグループワークをして楽しく交流しながら学んでいます。部活動は、将来海外で仕事をしたいという私の夢からESSに決めました。仲間と協力して英文を訳しながらゲームを解いていくイースターイベントはとても楽しかったです。高校生活は大変だと思うこともありますが、それでも毎日友達とワイワイ話し、帰りに元気よくバイバイと挨拶する、そんなごく当たり前の日常が、今私にとって最高に幸せな時間です。

岸田槙さん(1年3組・峰山中)
 網野学舎を選んだ理由は勉強に集中して臨める環境が整っているところ、先生が一人一人に寄り添って教えてくれるところ、そして海が近いところでした。3組はとても賑やかですが、切り替えがとても速く、行動も速いところがいいところだと感じています。私は野球部に入部しました。高校からは軟式から硬式に変わり、中学時代よりも練習時間も増えましたが、大好きな野球が長くできて本当に幸せです。クラスの目標は私達のクラスがこれまでの企画経営科の中で一番だと言ってもらえることです。そのためにも様々な場面で挨拶や礼儀、マナーを体で学び、社会で必要とされる人材に成長していきたいです。

...学校生活は最高に楽しいと、3人は異口同音に話してくれました。彼らの充実した笑顔に接し、取材したこちらも何だかハッピーな気持ちになりました。
              

(取材・文 安達卓能)

 

礎究めて夢掴め

 4月15日のワープロ競技会京都予選を勝ち上がり、来たる5月13日・14日に行われる近畿大会への出場が決定した企画経営科3年生の3名にインタビューをしました。

亀井萌さん(大宮中)
 メンバーに選ばれてからは予選に向けてひたすらタイピングの練習をしました。本番は緊張の中、集中して試験に臨むことができました。ミスもほとんどなく、終わってみれば過去最高の得点を出すことができ、達成感でいっぱいでした。団体で、そして個人の部で8位で名前が呼ばれたときはとても嬉しく、今まで頑張ってきて本当に良かったと思いました。次の近畿大会までに自分の力を最大限に引き出せるようにさらに特訓し、個人の目標であるトップ10に入れるよう頑張っていきたいです。企画経営科で学んだ知識や技術を生かし、将来は市民を守り、市民に信頼される立派な警察官になりたいです。

中垣俊介さん(網野中)
 メンバーに選ばれたものの自分が本当に務まるのか不安で自信もなかったので、私も家でタイピング練習に励みました。これまでこのような大会に出場した経験がなく緊張しましたが、本番では練習の時よりも少ないミスで多くの文字を打つことができ、終わった後はとてもいい感触でした。団体で近畿大会に出場できると決まって嬉しかった反面、個人ではもっと上位に食い込みたかったので少し悔しい気持ちでした。近畿大会では自己ベストを大きく上回ることができるように毎日練習を続けていきます。タイピング技術をさらに磨いて、将来は夢であるプログラマーになって活躍していきたいです。

安田和奏さん(丹後中)
 私のタイピングのスピードはそこまで速い方ではなかったので、他のメンバーに迷惑を掛けないようにととにかく自分の全力を尽くすことを心掛けました。私は昨年度もこの大会に出場しました。その時と同じように緊張しましたが、昨年を上回りたいと集中して臨んだ結果、昨年より100字も多く打つことができました。それでも終わった後はもっと打ちたかったと悔やみ、実力不足を痛感しました。近畿大会に出場できると知ってほっとしたと同時に、次はより速く、より正確に打てるように頑張りたいです。今後は商業検定1級などの資格をたくさん取って、商業の分野を広く深くさらに究めていきたいです。

...すべての礎となる「タイピング技術」をさらに究めて、その先にある自身の夢に向かって突き進んでいってください。


(取材・文 安達卓能)

 

 磨き上げた「金の冠」を手に!

 高校三年間で全商検定一級に五種目合格した3年生の二人に話を聞きました。

■全商協会五種目1級合格(五冠)【簿記・ビジネス文書・ビジネス計算・情報処理・商業経済】

福尾楓雅さん(網野中)
 私はいくつかの一級試験で一回ずつ不合格という悔しい結果を味わいました。それでも二回目の試験は、大学受験という進路がかかった時期でもあったので、それまで以上に勉強に対する意識ややる気を強く持って臨みました。特に簿記の原価計算は、私が授業で選択していなかった科目でしたが、担任の先生が一対一でつきっきりで教えてくださったおかげで合格することが出来ました。こうして企画経営科で学んで検定合格や資格取得ができたからこそ、希望通り大学の経営学部に進学することができたのだと思います。これからも、将来の夢である公認会計士を目指してさらに勉強に励んでいきます。

山中莉彩さん(丹後中)
 検定試験の勉強では、買った問題集や過去問をすべてやった上で、間違えたところを何度も解き直し、それでもわからないところは先生に質問するという、自発的な勉強スタイルを貫いていき、一級試験をすべて一回目で合格することができました。企画経営科ではみんなで教え合いながら勉強したり、全国や近畿大会に数多く出場させていただいたことが一番の思い出です。私は卒業後、地元企業の事務職に従事します。これからも自分自身のスキルアップを目指して、働きながらたくさんの資格を取得し、多くの人から必要とされる「頼られる事務員」になって、将来両親に恩返ししていきたいです。

...仲間や恩師、そして家族の支えや励ましによって、人は力強く成長し輝きを増していくものです。卒業する3年生の皆さん。高校時代に自身が大切に磨き上げた「金剛不壊の冠」を携えて、次なる舞台でもさらに活躍されることを祈っています。

(取材・文 安達卓能)

 

高校最後のプレゼンテーション

 1月13日(金)に開催された丹後活性化プレゼンテーション大会において、高校最後のプレゼンを行った企画経営科3年生の4名にインタビューをしました。

lucerna班 「障がい者と作るエコキャンドル作り」
髙尾望心さん・髙尾望月さん(久美浜中)
 私達姉妹は障害者施設の認知度の向上と雇用問題の解決をテーマに研究をしました。障害があっても地域に貢献し活躍できることがあるのではと考え、近隣の障害者施設で利用者の方々と廃油を使ったエコキャンドルを作って販売するイベントを開催し、その成果を発表しました。これからも企画経営科で学んだ簿記やパソコンスキル、接客マナーやプレゼン力をしっかり発揮できるよう頑張っていきたいです。

海洋ゴミを減らし隊班 「30年後の未来は俺たちが創る」
堀慎恭さん(網野中)
 私達は地元企業様の協力を頂いて、海洋プラスチックごみを再利用した商品を開発・提案・販売し、その利益を海洋ゴミ削減の啓発活動の資金に充てる取組を行い、成果を発表しました。私は卒業後就職をします。企画経営科では社会人として通用する知識や技術、礼儀をたくさん学ぶことができました。これまで私のためにいつも真剣に向き合ってくださった先生方、そしてたくさんの思い出をくれた同級生みんなに感謝しています。

動画撮影班 『企画経営科とは何ぞや!?』 ~全国から地元へ~
川崎珀杜さん(網野中)
 私達は当初の研究テーマを途中で変更し、網野学舎企画経営科のPR動画の作成に取り組み、それを高校最後のプレゼンとして発表しました。私は専門学校に進学します。企画経営科で培ったコミュニケーション力やビジネスの基礎を武器に、将来就職しても、地域の方々とのつながりを大切にする、頼られる大人になっていきたいです。クラスメイトや先生方への感謝はもちろん、ここまで育ててくれた両親に将来恩返ししたいです。

...継続的な業務改善の方法に「PDCAサイクル」という商業理論があります。卒業しても、それぞれの分野で人間力をますます「スパイラルアップ」させていってください。

(取材・文 安達卓能)


 

 「縦にも横にも強くつながる」楽しい学校に

 承認式を経て、新たに着任した新生徒会役員を代表して、緒方生徒会長と葉賀副会長に、新任の抱負と全校生徒へのメッセージを聞きました。

【生徒会長】
緒方厚太さん(2年3組・網野中)
 一生徒としてだけでなく、自らが積極的に学校行事や運営に携わって、全校生徒のため、学校のために貢献したいと思い生徒会長に立候補しました。今日の承認式で生徒会長を名実ともに引き継ぐことになり、この学校を引っ張っていこうと決意を新たにすることができました。コロナがまだまだ収まらない中、なかなか大きく動くことは難しい状況かもしれませんが、来年度はクラスや学年を「横断する取組」や環境を作り、みんなが「明日も学校へ行きたい」と強く思ってもらえる楽しい学校を作っていきたいです。
 生徒の皆さん、これからは私達生徒会執行部が率先して学校生活を盛り上げていきますので、ぜひご協力をお願いします。

【生徒会副会長】
葉賀康輔さん(2年2組・網野中)
 これまで学校生活を送ってきた中で、コロナ禍でやむを得ない面もありますが、他クラスや他学年との交流がもっとあってもいいのではと感じていました。そういう現状を破るためにも、私自身が中心となって取組を考えたり、運営に携わって、「縦のつながり」の強い賑やかな学校を作っていきたいと思いました。本日私達は正式に生徒会役員として承認をしていただきました。皆さんの期待に応え、リーダーらしく行動し、目の前の仕事に全力で取り組んでいこうと決意をしています。
 生徒の皆さん、楽しむところは全力で楽しみ、やるときは全力でやるという、メリハリを大切にして、活気ある学校をともに築いていきましょう。

...新執行部の舵取りのもと、「絆」という、縦にも横にも大きく広がる帆を張った「丹後緑風網野号」が、次なるステージを目指して今ここに出航しました!

 (取材・文 安達卓能)

 

 知りたいし知ってもらいたい「税」のこと

 「税に関する高校生の作文」で各賞に入選した1年生の4名に話を聞きました。

【京都府租税教育推進連絡協議会賞】
大野イチカさん(1年2組・網野中) 「税を知ること」
 私はこの作文を書くまで、税を身近に感じる出来事はそこまで多くありませんでした。そこで私を含め、私と同じように感じている人達にも税のことをもっと知ってほしいという思いで自分なりに調べて書きました。今回の作文を通して、将来大人になったら税をただ「受動的に支払う」のではなく、税のことをよく知った上できちんと納めていきたいです。

【峰山税務署長賞】
福尾美空さん(1年2組・網野中) 「税のある世界」
 そもそもなぜ私達は税を納めなければならないのかという疑問から「税のない世界」をイメージするところから始めました。みんなで税を納めなければ、私達の暮らしそのものが不自由になってしまうことに気づき、税の大切さを改めて知ることができました。今は消費税しか納税の実感はありませんが、これからもっと広く税のことを知っていきたいです。

【公益社団法人峰山納税協会長賞】
竹元紫凛さん(1年1組・広島市立翠町中) 「高校生になって考えたこと」
 私は税に対する小さい頃にあったイメージと、高校生になった今の向き合い方の違いを比べて書きました。税を「払わなければならない」のではなくて「自ら納めていく」という意識が大切なんだと気付きました。いまはまだそこまで税は身近なものではありませんが、将来納める税の種類も増えると思うので、今後も税のことをもっと学んでいきたいです。

【京丹後地区租税教育推進協議会長賞】
松浦侑愛さん(1年2組・網野中) 「税金の未来」
 私は「税金の未来」というタイトルで、福祉と負担の関係を視点に作文を書きました。どちらかに偏ってしまうと様々な問題が起きることを知り、バランスの取れた「中福祉・中負担」が理想であると気付きました。将来自分で働いて、住民税や所得税を自分で納めていかなければならないので、これからもっと積極的に税のことを知っていきたいと思いました。

...今はまだ実感が薄くても、将来より身近になるであろう「税」のことを調べ、真剣に考える良い機会になったようです。

(取材・文 安達卓能)


 

 不撓不屈の心で前人未踏の新たな歴史を

 宮津天橋高校と丹後緑風高校の野球部連合チームが、2023年春の第95回記念選抜高等学校野球大会の21世紀枠で府推薦校に選ばれ、11月14日に表彰を受けました。そこで、本校野球部で主将を務める井藤さんに喜びの声と今後への抱負を聞きました。

井藤己純さん(2年3組・大宮中)
 連合チームを組むとはじめて聞いたときには不安や戸惑いもありました。しかし、連合だから力が劣ると言われたくない、どうせやるなら本気でやろうと覚悟を決めて臨みました。秋季大会では守備から流れを作り、攻撃ではパワーがなくても単打で後ろにつなぐ意識をみんなで持って強豪校に必死に食らいついていきました。連合という互いに難しい状況の中、ベスト8に食い込めたことは本当に誇りに思います。この度、21世紀枠の京都府推薦校に選んでいただきました。丹後緑風の主将として身が引き締まる思いでいっぱいです。これまで支えてくださった方々に恩返しができるよう、勉強も部活動も今まで以上に頑張って、部員全員で模範となる姿や行動を示して参ります。

...連合チームの皆さん。たとえ環境や状況が困難であったとしても、「不撓不屈」の心をますます燃やして、「前人未踏」の新たな歴史を、力を合わせて創っていってください!

(取材・文 安達卓能)

 

 「地元」のために私達ができること

 10月22日・23日に石川県で開催された第12回ジオパーク全国大会白山手取川大会に参加した企画経営科2年生の4名から代表の2人に、大会に向けた取組や大会の感想、今後に向けての決意を伺いました。

河井天真さん(2年3組・網野中)
 リフレッシュリサーチという商業科目の授業で、私達のグループは地元の山陰海岸ジオパークについて9月頃から本格的に調べていきました。地元小学生と一緒に海岸清掃を兼ねて漂着物調査をした「ICCキャンペーン」では、プラスチックごみの多さに環境問題への意識を強くしました。また、海洋プラスチックごみを再利用する「プレシャスプラスチック」の地元再処理工場に視察に行かせていただいたときには、ゴミを資源にしてそれを商品化するという企業の発想や取組に感銘を受けました。これらの調査研究の結果を元にポスターを作り、それを全国大会で展示し説明をさせていただきました。大会では、一生懸命に地元ジオパークの魅力をアピールする他校の生徒の発表を見て、私自身大きな刺激を受けました。これからもジオパークの保全活動や有効活用のために地域の魅力を発信し、地元活性化のために貢献していきたいです。

服部汐里さん(2年3組・大宮中)
 私達の住む山陰海岸はジオパークには認定されているものの、有効活用ができなければ認定を取り消されてしまうと知り、観光需要の取り込みや地域活性化のためにも、ジオパークの維持に危機感を持って取り組まなければいけないと感じました。自然観光名所の紹介はもちろん、プレシャスプラスチックやジオガイドの取組、食品ロスを減らすために規格外の地元食材を利用して商品化した缶詰の紹介、アンケートから見えた現状と課題、それを踏まえた打開策の提案や将来への展望など、グループ4人で分担してA0サイズのポスターにめいっぱいの内容を盛り込んでいきました。大会では日本各地のジオパークに住む高校生が集い、会場周辺の地域を一緒に回ったり、それぞれのプレゼンを見学して質問や説明を受けるなどして交流をしました。来年度はこの取組をさらに進化させ、丹後に訪れる観光客に魅力を案内するジオツアーの取組につなげていき、ジオパークの保全活動や活用のアイデアを私達高校生が先頭になって提案していきたいです。

...企画経営科には問題意識を持たせ、それらの課題を解決するための能力を育む「実践的な学び」が無数にあります。一人一人は微力でも、知恵と力が合わされば、地元地域を、そして日本を元気にする「大きなうねり」を巻き起こす...、そんな可能性を感じました。
              

(取材・文 安達卓能)

 

 先輩よ、心も体もますます強くあれ!

 9月12日から30日までの3週間、教育実習で母校に帰ってきた元レスリング部の二人に、実習を終えた感想や将来の目標などを伺いました。

清水美海さん(日本大学文理学部体育学科4年生)
 レスリングを始めて以来、指導者の方から様々なことを学んできました。もし指導する立場になったらしっかりと教えられるようになりたいと思い教職課程を取りました。
 科目は保健と体育でしたが、特に保健では、必死に伝えたいと思うあまり、自分ばかり喋ってしまい、理想にしていた「生徒と一緒に作り上げていく授業」がなかなかできずに苦労しました。他の先生方の授業を見学し、発問の仕方や工夫を含め、自分に足りないところを発見し、多くのことを学ぶことができました。学級経営についても、生徒とのコミュニケーションの取り方や距離の取り方も担任の先生の姿から学ぶことができました。
 生徒の皆さんからは、私の高校時代以上の元気な挨拶でこちらも元気をもらいました。一方、授業は本当に落ち着いた環境でできているなと感心しました。
 まだ将来の進路は決まっていませんが、私はレスリングに作ってもらったと言っても過言ではありませんので、これからも人のために何かできる強い自分でありたいです。
 未熟で不慣れな私でしたが、皆さんが私の授業をしっかり聞いてくれて本当に嬉しかったです。皆さん、何事も他の誰かがいることでできていることなので、周りへの感謝を忘れずに、これからも毎日を悔いなく送ってください。頑張ってください。

田村生吹さん(日本体育大学体育学部体育学科4年生)
 私もレスリングを通して、恩師である顧問の先生方の姿を間近で見てかっこいいなと憧れを抱いていたこともあり、大学では教職課程を取りました。
 教育実習では、生徒だった時とは違い、生徒を指導する立場や目線で先生方の仕事の姿を見ることができました。教科指導でも学級経営でも、生徒に何を気付かせ何を考えさせたいか、その「引き出し」を先生方はいくつももっていることに驚きました。私も知識や経験をたくさん積んで、多くの引き出しを持つ人間になりたいと思いました。
 現役生は、私達の高校時代に比べてとても素直で笑顔がカワイイと感じました。授業ではこちらを向いて話を聞き、しっかりと応えてくれるのでとてもやりやすかったです。
 私は今後もレスリングを続けていきます。辛いことも多いですが、それ以上に楽しいし大好きです。続けていく限り、目標はもちろん「オリンピック出場」です。
 実習中はうまくいかないこともたくさんありましたが、先生方に支えていただき、何より生徒の皆さんの「わかった!」や「できた!」の喜ぶ笑顔に、たくさん助けられました。私も自分の笑顔で周りの人を笑顔にする、そんな人間に成長していきたいです。3週間の短い間でしたが、本当にありがとうございました。

...二人はそれぞれの夢に向かってここからまた新たな歩みを開始しました。清水さん、田村さん。全校生徒、そして教職員一同、お二人の前途をこれからも応援しています!

(取材・文 安達卓能)

 

純粋にこの本を読んでもらいたい一心

 9月から10月にかけて行われた1・2年生各学年のビブリオバトルで、優勝をした二人にそれぞれインタビューをしました。

1年生の部 優勝 大垣柚斗さん(1年3組・弥栄中)
「キャラクター」 長崎尚志 著
 ある漫画家と殺人鬼の物語を描いたこの本は、面白いだけでなく、いろいろと考えさせられる内容だったので、みんなにもぜひ読んでもらいたいと思い選びました。決勝戦での発表は、ほとんどの人が初めての経験だったビブリオバトルにも関わらず、どれもレベルが高く、私はプレッシャーを感じながら見ていました。私は、喋りたい内容をすべて言い切ること、観ている人に伝わりやすいようにゆっくり明確に伝えることを意識してプレゼンをしました。アクションや手振りは、どうすれば観ている人の心を引きつけられるかという思いから本番で自然に出たものでした。優勝者に選ばれて最高に嬉しかったです。私はこのビブリオバトルがあったおかげで本を読み、その面白さを知ることができました。これからも本から知識をたくさん得て、企画経営科生として必要なプレゼン力を磨いていきたいです。

2年生の部 優勝 井上明日香さん(2年1組・網野中)
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 汐見夏衛 著
 私は表紙にあったタイトル文字の色使いと帯の添え書きにひきつけられて、この本を読もうと決めました。読み進めていくと「戦争」という重い内容だったので、ビブリオバトルにふさわしいのかどうか少し悩むところもありましたが、最後まで読んだ後は、純粋にこの本をたくさんの人に読んでほしいという思いに変わっていました。決勝での発表順は最後でした。他のプレゼンは本のジャンルも発表の仕方も私と全く違って面白いものばかりだったので、私は自分の発表を忘れてしまうほど引き込まれてしまいました。私の番が来たときには緊張のあまり、自分でもわかるくらい手が震えていました。ですがいざ始まると自分の伝えたかった思いを一気に最後まで発表することが出来ました。淡々と喋ってしまった予選の反省を踏まえ、決勝では私が本の中で一番印象に残った部分である、出征を前にした男の、愛する人への本心を記した手紙の一文を最後に抜粋して読みました。優勝で名前が呼ばれると、たくさんの拍手の中、友達や担任の先生が祝福してくれて本当に嬉しかったです。これを機に、自分から進んで本を読むことで多くの知識や考え方を吸収して、たくさんの選択肢や引き出しを私の中でどんどん増やしていきたいです。

...読書は人を「深く」してくれます。多くの人に深みを与えるきっかけを作ってくれたビブリオバトル出場者全員に、大きな拍手を送りましょう。

              (取材・文 安達卓能)

 

 「2分の壁」を破れたのは、「1秒」にこだわってきた結果

 10月8日から9日にかけて、たけびしスタジアム京都にて開催された 第57回京都府高等学校ジュニア陸上競技対抗選手権大会において、陸上競技部の小森さんが800m走の部で見事優勝し、京都府1位に輝きました!

800m 第1位
小森知己さん(2年3組・網野中)
 私は高校に入学してから、それまで専門としてきた短距離から中距離に転向しました。スピード感も費やす体力もまるで違うので、はじめは少し苦労をしたものの、今ではこの中距離がしっくりと合っています。
 この大会にエントリーをしたのは中長距離パートからは私だけだったこともあり、練習は一人で別メニューに取り組みました。スタートダッシュの練習の他、ハードルやボールを使った筋力や体幹を鍛える練習を一人で黙々とこなす自分との闘いでした。それでも、隣で走る長距離メンバーの頑張っている姿を見て、「私も負けていられない」と勇気をもらいました。
 大会当日は肌寒かったので、アップを入念にしてレースに臨みました。「1秒にこだわれ」の言葉を胸に、私は得意の800mのスタートラインに立ちました。体の調子が良く、予選では自己ベストを1秒更新することができました。いい流れのまま迎えた決勝では、最終コーナーで先頭に出て一気にゴールを目指しました。終盤、大型スクリーンに映った自分と後ろとの距離を見て勝利を確信しました。結果は予選よりもさらに3秒もタイムを縮めて、自分自身が掲げていた「800mで1分台に乗せる」という今年の目標を達成することができました。本当に嬉しかったですし大きな自信になりました。
 これからも企画経営科や陸上競技部で培った気持ちの良い挨拶や礼儀正しい振る舞いを大切にし、勉強や走ることだけでなく、人間性もさらに磨いていきたいです。

...時には孤独なルーティーンであっても、目標を見据えて、焦らずひたむきに取り組んでいけば、自分史上最高の「壁」でさえも打破できることを、小森さんはこの大会で見事に示してみせました。
             

 (取材・文 安達卓能)

 

 先輩よ、心も体もますます強くあれ!

 9月12日から30日までの3週間、教育実習で母校に帰ってきた元レスリング部の二人に、実習を終えた感想や将来の目標などを伺いました。

清水美海さん(日本大学文理学部体育学科4年生)
 レスリングを始めて以来、指導者の方から様々なことを学んできました。もし指導する立場になったらしっかりと教えられるようになりたいと思い教職課程を取りました。
 科目は保健と体育でしたが、特に保健では、必死に伝えたいと思うあまり、自分ばかり喋ってしまい、理想にしていた「生徒と一緒に作り上げていく授業」がなかなかできずに苦労しました。他の先生方の授業を見学し、発問の仕方や工夫を含め、自分に足りないところを発見し、多くのことを学ぶことができました。学級経営についても、生徒とのコミュニケーションの取り方や距離の取り方も担任の先生の姿から学ぶことができました。
 生徒の皆さんからは、私の高校時代以上の元気な挨拶でこちらも元気をもらいました。一方、授業は本当に落ち着いた環境でできているなと感心しました。
 まだ将来の進路は決まっていませんが、私はレスリングに作ってもらったと言っても過言ではありませんので、これからも人のために何かできる強い自分でありたいです。
 未熟で不慣れな私でしたが、皆さんが私の授業をしっかり聞いてくれて本当に嬉しかったです。皆さん、何事も他の誰かがいることでできていることなので、周りへの感謝を忘れずに、これからも毎日を悔いなく送ってください。頑張ってください。

田村生吹さん(日本体育大学体育学部体育学科4年生)
 私もレスリングを通して、恩師である顧問の先生方の姿を間近で見てかっこいいなと憧れを抱いていたこともあり、大学では教職課程を取りました。
 教育実習では、生徒だった時とは違い、生徒を指導する立場や目線で先生方の仕事の姿を見ることができました。教科指導でも学級経営でも、生徒に何を気付かせ何を考えさせたいか、その「引き出し」を先生方はいくつももっていることに驚きました。私も知識や経験をたくさん積んで、多くの引き出しを持つ人間になりたいと思いました。
 現役生は、私達の高校時代に比べてとても素直で笑顔がカワイイと感じました。授業ではこちらを向いて話を聞き、しっかりと応えてくれるのでとてもやりやすかったです。
 私は今後もレスリングを続けていきます。辛いことも多いですが、それ以上に楽しいし大好きです。続けていく限り、目標はもちろん「オリンピック出場」です。
 実習中はうまくいかないこともたくさんありましたが、先生方に支えていただき、何より生徒の皆さんの「わかった!」や「できた!」の喜ぶ笑顔に、たくさん助けられました。私も自分の笑顔で周りの人を笑顔にする、そんな人間に成長していきたいです。3週間の短い間でしたが、本当にありがとうございました。

...二人はそれぞれの夢に向かってここからまた新たな歩みを開始しました。清水さん、田村さん。全校生徒、そして教職員一同、お二人の前途をこれからも応援しています!

(取材・文 安達卓能)

 

凛々しさと 清々しさと 芯の強さと

 9月24日・25日に行われた第27回丹後高等学校文化祭典(丹文祭)で最後の活躍を見せた3年生の二人に、部活引退の思いと将来の夢を伺いました。

坪坂美波さん(3年2組・久美浜中)
 私は「上手く書を書くことができたらかっこいいかな」という単純な思いと、新しいことにも挑戦したい、そして部の居心地の良さもあって書道部に入部しました。
 今回出品した作品はニ八サイズの1点と半切サイズの2点の合わせて3点でした。高校で出品するのがこれで最後だったので、私は一番好きな書体である隷書で書くことに決めました。今年の四月から構想を練って、顧問の先生の指導を仰ぎながら何度も何度も書き直し、時間も苦労もかけて仕上げた作品でした。この書が特別賞に選ばれたことに嬉しさの余り驚いていますが、三年間をいい形で締めくくることができて本当に良かったです。
 作品に向かう私の書道部の三年間はまさに自分との闘いでした。うまくいかずに悩んだり、大変で辛いと思うこともありました。そんななかでも部員たちと休憩中に三階の書道室の窓を開けて景色を眺めたり談笑したりして息抜きをしたほんの些細なひと時も、私達にとってはいい思い出でした。みんなよく頑張ったし、よくやり切ったと思います。
 私は書道で培った集中力をフル活用して、将来はドクターの意志を汲み取り、それを踏まえて患者様に対して適切な処置を行う、現場の最前線で活躍する歯科衛生士になりたいです。これから始まる受験でも集中力と忍耐力で頑張って乗り越えていきたいです。

西中歩羽さん(3年2組・久美浜中)
 2年生の時、体験入部でお点前をする先輩方のきれいな所作に私は一目惚れをしてしまいました。お菓子もお茶も大好きだった私は茶道部への入部を即決しました。
 丹文祭では丹後の他校の茶道部が集まっての合同お茶席を催しました。コロナ禍だったこともあり、今回は私達3年生にとっても、もちろん下級生達にとっても初めての丹文祭でした。高校によって流派も細かな所作も違うため、当日は始まる直前まで入念にすり合わせを行いましたが、他校の生徒の所作や言葉遣いは私達以上に美しくて感心しきりでした。この丹文祭は私達にとってもお点前を実践するいい機会でしたし、たくさんの方にお茶席を体験していただくいい機会になったのではないでしょうか。
 茶道部の活動はのんびりとしたいい時間でしたが、実践の場であるお茶席はコロナ禍で開けず、先の見えない辛い期間が続きました。イライラすることもありましたが、部長や部員たちの温かさにいつも支えられました。最後の年にこうして練習の成果を披露できて本当に良かったです。この二年は早かったと思うと同時に、今は少し寂しい気持ちです。
 私の夢は言語聴覚士になることです。茶道で培った言葉遣いや礼儀作法などを生かして広い世代の患者様に優しく接し、言葉に悩む方を一人でも救っていきたいです。

...継続は力なり。様々な試練や困難を乗り越えて最後までやり切った二人の表情には、凛々しさと清々しさと芯の強さを感じることが出来ました。次なる夢に向かってさらに頑張ってください。

              (取材・文 安達卓能)

 

 私達にとっても「初めて」の文化祭

 文化祭で参加型展示を行った2年生の学校祭実行委員に話を聞きました。

安井遥香さん(2年1組・丹後中)
 1組の展示のテーマは台湾と日本でした。私は日本の祭を担当しました。楽しんでもらえたらと、射的やスーパーボールすくいなどの体験や文化的な展示物を作りました。国別に教室が分かれたものの、互いの国の展示についてアドバイスを送り合ったりして交流できて良かったです。各個人が作成した展示物を前日に初めて教室に配置したときには、個性溢れる作品がずらりと並んでわくわくしました。当日はみんな楽しんでくれました。取組を通して、クラスの仲がさらに良くなり、互いへの思いやりの心も芽生えたように思います。これからもこの関わりや思いやりの心をもっと深めていきたいです。

伊東愛奏さん(2年2組・網野中)
 2組はタイとスウェーデンの2つの国の文化を、なるべく予算をかけずに段ボールなどの廃材を利用して質感を出しながら展示していきました。普段は積極的に交流しない男子と女子が、取組を通して話す機会が増えてとても良かったです。日が迫ってはじめて危機感を感じたり、もっと多くの意見を聞いて構成を考えるべきだったなど反省点もありましたが、みんなの協力で完成に漕ぎ着けることが出来ました。当日は作品に迫力があるとか、印象深いなど高評価をいただきました。今回をきっかけに、この後の体育祭も修学旅行も、誰とペアやグループになってもみんなが楽しめる仲のいいクラスにしていきたいです。

前川凌万さん(2年3組・網野中)
 3組は韓国とアメリカをテーマに展示作品に取り組みました。どちらの国もそれぞれこだわりを持って作業しました。私はアメリカ担当で、ナイトパーティーをイメージした装飾を手掛けました。昨年は中止になったため、私達2年生にとってもはじめての文化祭だったのでわからないことだらけでした。そんな中でも3組らしく、楽しむときは楽しんで、やるときは一生懸命に取り組むというメリハリを大切にしていきました。当日は体験アトラクションだけでなく、一つ一つの展示物もみなさんに評価されて嬉しかったです。これからも互いに協力し合って、検定試験や進路実現につなげていきたいです。

...1年遅れの「初めての文化祭」は、2年生にとっては わからないことだらけ の出発でした。しかし、彼らの展示にかけた情熱と、仲間と協力して取り組んだかけがえのない時間は、紛れもなく高校生活の思い出の1ページにしっかりと刻まれたことでしょう。
              

(取材・文 安達卓能)

 

一人一人がクラスを支える...そんな理想のクラスに。

 初めての文化祭で、参加型展示に取り組んだ1年生の各クラスの実行委員に、出来映えや感想を聞きました。

横嶋謙心さん(1年1組・網野中)
 コロナ禍で地域の祭がなかなかできない状況だったので、展示のコンセプトは「祭を楽しもう」に決めました。協力して調べ物をしたりアンケートを取ったりする中で、普段なかなか話さないメンバーともコミュニケーションをとりながらみんなで協力して準備や作業にあたることができました。私はリーダーとして、このいい雰囲気の中でいい作品ができればいいなと思いながらみんなの姿を見ていました。展示では特に「鳥居」の出来映えが良く、全体的に好評でした。次の体育祭でもさらに協力し合って、みんなで何でも話し合える仲のいいクラスを作っていきたいです。

今西樹奈さん(1年2組・弥栄中)
 私達の展示はクイズラリーとお化け屋敷を組み合わせた体験型の作品で、昼の部屋と夜の部屋とに分けて作りました。取組中はいいものを作ろうとするあまり、言い合いになったり意見がまとまらなかったこともありましたが、最後はクラスが一丸となって完成させることができました。2組の一人一人がこのクラスを支えようとしていて、とてもいいクラスだと感じました。思っていた以上の出来映えで、参加者からも面白かったと言っていただき本当に嬉しかったです。リーダーとして、みんなの意見をまとめる大変さや計画を立てる難しさを学びました。この経験を今後に活かしていきたいです。

大垣柚斗さん(1年3組・弥栄中)
 テーマは呪いの館を脱出するというゲーム性のあるもので、教室を暗くして不気味な雰囲気を演出しました。はじめは女子が率先して頑張ってくれていたのに、男子がなかなか動かずに迷惑をかけていました。それでも少しずつ協力的になり、最後はみんな仲良く取り組んでいました。私はリーダーとして、班やメンバーに目標を持ってもらいながら役割を振り分けていきました。飾り付けにもこだわり、完成したときにはいいものができたと感じました。当日の反応は上々で、3組のメンバーは満足そうな表情でした。次の体育祭でもクラスのために動き、みんなでいい思い出を作っていきたいです。

...昨年度は中止、初めての文化祭、新たな取組である参加型展示。手本も伝聞もない、まったくの0から作品を作り上げた1年生は見事に文化祭を成功させました。これからも様々な取組を通して、皆さんの手で「理想のクラス」を作っていってほしいと願っています。
                                                 

(取材・文 安達卓能)

 

3年間の思いを詰めた「笑顔の5分間」

 文化祭でダンスパフォーマンスを披露した3年生各クラスの文化祭実行委員に話を聞きました。

奥村心南さん(3年1組・網野中)
 1組は一言で言えば「個性の塊」です。ダンスの統一感を保ちながらも、随所にあるポージングやTシャツのデザインなどはあえて統一感をなくして、バラバラの個性を表現し、観る人に楽しんでもらうことを意識しました。
 取組中は心配していたクラスの「課題」が次々と出てしまいました。なぜみんな私達の思いをわかってくれないのかと悩むこともありました。それでも、後半に進むにつれて「自分達の手で文化祭を作るんだ」と、みんなの気持ちがまとまっていくのを感じました。
 本番は私達が最後の演技でした。他のクラスのパフォーマンスを目にして少し自信を失ってしまいました。でも演技が始まるとみんな笑顔がはじけて、最後の本番がこれまでで一番輝いていました。ミスも含めて1組らしい最高の演技だったと思います。
 文化祭が出来たこと、そしてずっとやりたいと願っていたダンスパフォーマンスができたのは私達の思いと、叶えてくれた先生方のおかげです。本当に感謝しています。

小塚凌雅さん(3年2組・網野中)
 私の苦手な部分である「人前に出て話したり引っ張っていくこと」がもっと出来るようになりたいという思いから、1年生に続き今年も実行委員に挑戦しようと思いました。
 文化祭ではダンスを通して、私達2組が過ごしてきた3年間を「航海日誌を刻む海賊」というテーマで表現しました。皆で揃えるところとか、逆に対立するところとかをメリハリを付けて表現するところにこだわりました。
 本番は失敗した場面もありましたが、思っていた以上に楽しくダンスをすることが出来ました。最優秀賞を逃して悔しがっていたみんなの姿を見て、私は逆にクラスの「絆」の強さを感じることができました。
 この文化祭で協力して一つのことを作り上げる中で、私自身が当初掲げていた苦手な部分を克服でき、またクラスのメンバーもそれぞれに成長できたように思います。それぞれ次の進路に進んでも、みんなさらに成長していってほしいと願っています。

麻田和花さん(3年3組・網野中)
 3組は男子が圧倒的に多く面白いメンバーが多いことから、ダンスの方向性は始めからお笑い路線でいくことに決まりました。衣装にもこだわり、男子もスカートをはくことに快く賛同してくれました。しかしいざ取組が始まると、取組に対するクラスのメンバーの温度差が大きく、本当に一つにまとまるのかと不安だらけでした。それでも最後はみんなの心が一つになっていくのを感じました。
 本番は音響機器のトラブルで曲が途中で止まってしまうハプニングがありましたが、もう一度チャンスを頂いた二度目の演技も、力強く楽しく最後まで踊りきることが出来ました。なかなかできない経験でしたが、終わった後の疲れはとても心地よかったです。最優秀賞は最高に嬉しかったし最高の思い出になりました。
 企画経営科は卒業まで様々な取組がまだたくさんありますが、これからもみんなで協力し合って頑張っていきたいです。

...様々な制限の中で高校生活を過ごさざるをえなかった3年生でしたが、5分間で見せた渾身のパフォーマンスは、コロナをも吹き飛ばす、充実感と笑顔が溢れるものでした。
                                                 (取材・文 安達卓能)

 

安達教諭の突撃リポート №92

   You don't need to be perfect as long as you try your best.
   (あなたが「最善」を尽くす限り「完璧」である必要はない)

 9月1日より新しく本校に赴任したALTの Lavelle Laura さんに自己紹介をしていただきました!

Hello Everyone!
My name is Laura. I'm from England, UK.
I love cooking. In my free time I like to try making new recipes.
What foods do you like?
I also enjoy gardening and reading. I like non fiction books the best.
At university I studied International Business.
My dream is to have a food business, maybe an English cooking school because I love cooking and teaching.
I met my Canadian husband when I was an exchange student at Kumamoto Gakuen University, so Japan is a special place for us. We wanted to come back to Japan and show our children where we met.
I'm still studying Japanese, please help me to learn Japanese.
My teaching philosophy is that you don't need to be perfect as long as you try your best.
Nice to meet you.

皆さんこんにちは! 私はローラといいます。イギリスのイングランドの出身です。
私は料理が大好きで、時間があれば新しいレシピ作りに挑戦することが好きです。あなたはどんな食べ物が好きですか?
また、庭造りや読書を楽しんでいます。本の中ではノンフィクションが一番好きです。
私は大学で国際ビジネスを学んでいました。私自身が料理と教えることが大好きなので、英語を使った料理学校の経営のような食に関するビジネスに携わることが私の夢です。
私は熊本学園大学で交換留学の学生だったときにカナダ人の今の夫に出逢いました。ですから、日本は私たち夫婦にとって特別な場所です。私たちは日本にまた戻ってきたい、そして私達夫婦の出逢った場所を子供たちに見せたいと思っていました。
私はまだ日本語を勉強している最中ですので、皆さんどうか私の日本語の勉強を手伝ってください。
私の教育理念、それは「あなたが最善を尽くす限り完璧である必要はない」ということです。
これからもどうぞよろしくお願いします!

...日本の文化、特に日本食が大好きだと話してくれたローラさんでした。こちらこそどうぞよろしくお願いします!

(取材・文 安達卓能)

 

平和の願いを「光」に込めて

 8月31日までアミティ丹後で開催されたイルミネーションにおいて、アイデアの立案から作成、そして点灯式まで携わった美術部に話を聞きました。

美術部 部長 中山優輝さん(2年2組・峰山中)
 このイルミネーションの話は6月中旬に頂きました。採用された案をもとに7月に入ってから直接会場に出向き、コンセプトである「鳩」を針金で作成する班とLED電球を巻き付ける班に分かれてそれぞれ作業をしていきました。どちらの作業も単純ながら膨大な量だったので、先がなかなか見えず、同じ作業を黙々と行うことが苦手な私には大変でしたが、それでもコーディネーターの方々と一緒に交流しながら協力しあって作業をすることが出来たことは、とてもいい経験になりました。点灯式で点灯ボタンを押し、完成したイルミネーションをはじめて見たときには、本当に綺麗だと感じたと同時に大きな達成感を覚えました。今回のイルミネーションの取組は全美術部員にとって心に残る大きなイベントになったのではないでしょうか。

副部長 野村未果さん(2年2組・網野中)
 「平和な世界」という壮大で難しいテーマに対し、限られた時間の中で3つのグループに分かれてデザインの案を練っていきました。グループの中から「ハートから鳩が出る」というイメージが出たときには「これだ!」と直感し、早速清書の絵を皆で描きました。こうして採用された案をもとに、コーディネーターや地元地域の方々と共に作成に取りかかりました。大量のLED電球が付いたコードは伸ばしていくだけでも大変な作業でしたが、それを鳩をかたどる針金に何周巻き付けるか、鳩の目はどんな風に工夫すればそれらしく見えるかなど、試行錯誤をしながらみんなで和気あいあいと作業を進めていきました。光に包まれたイルミネーションを見たときには、紙に描いたはじめの案がこんなにもきらびやかで幻想的な作品へと生まれ変わったことに本当に感動しました。

 一人ひとりの温かい心からたくさんの鳩が生まれ、平和な世界になることを願って作られたイルミネーション。この平和の願いを込めた「希望の光」が全世界に届きますように...。

(取材・文 安達卓能)

 

やることはただ「100%」で当たるだけ


 7月25日から31日にかけてイタリアのローマで開催されるU-17レスリング世界選手権大会に、女子46kg級の日本代表として出場する松田さんに大会への意気込みを聞きました。


松田幸々さん(1年3組・網野中)

 私は小学1年生でレスリングを始めて以来、全国大会で常に結果を出してきました。しかし決して順調ではなく、ケガや力の伸び悩みを感じて途中で何度も挫折しそうになりました。それでもその度に家族や周囲の励ましのおかげで立ち上がることができました。

 高校に入学してからは主体性や自覚を持って日々の練習や試合に向き合っています。また、同じ思いでレスリングに励む仲間も増えたことで、毎日互いに刺激し合って、体や技術だけでなく、どんなことにも率先して取り組む行動力も磨いています。

 私は4月のJOC杯で優勝して今回の世界大会への権利を頂きました。一番上の表彰台に上った時は、優勝した実感と代表となった緊張感で身が引き締まりました。

 次は私にとって初の世界大会となります。対戦する海外選手の力も技術もスタイルもまったくわかりません。ですが、私がやることは「自分の力を100%出すこと」だけです。目指すはU17で優勝、世界一になることです。

 将来の夢は年齢制限のない世界選手権で優勝、そしてオリンピックに出場することです。そのためにも今はレスリングも勉強も基礎を徹底して鍛えていきたいです。


 自身にとって初めてとなる世界大会に向けて練習に励む松田さん。自分の力を信じて、最後まで攻め抜いていってください。

              (取材・文 安達卓能)

 

挑め、2つの「最高峰」

 7月25日・27日に東京で開催される第38回全国高等学校簿記競技大会、及び 第69回全国高等学校ワープロ競技大会にダブルで出場する山中さんに話を聞きました。

山中莉彩さん(3年3組・丹後中)
 私は姉の影響もあり、中学生の頃には将来公務員になりたいと思うようになりました。勉強次第で資格もたくさん取れ、パソコン技術も上達できる丹後緑風高校企画経営科はまさに夢への近道だと思い入学を決めました。
 普段は学校から帰って一時間タイピングの練習をし、簿記の大会前は平行して毎日一回分の過去問を解いていきました。対策を研究する中で自分なりに作戦を練ってひたすら実践に取り組みました。もちろん勉強だけでなくプライベートの時間も大切にしています。
 簿記の京都大会本番は緊張の中、普段の練習通りとの思いで解答をしていきました。気がつくと、思ったより早く解けたのか時間が余り、その分いつもは時間の関係で手を付けないパターンの問題にも取りかかることが出来ました。表彰式で自己最高点で2位で名前が呼ばれたときには嬉しさよりも驚きの方が強かったです。
 この夏、ワープロと簿記の全国大会にそれぞれ出場してきます。これまで出した自己最高の結果をどちらも更新できるようさらに練習を重ねていきます。
 私は卒業後は警察事務の職に従事したいです。高校で学んだ知識やスキルを活かし、将来 事務という立場から市民の皆様を守り支えることができる大人になりたいです。

...これまで各種検定試験で数々の一級に合格してきた山中さんは、この夏2つの全国大会という最高峰に挑みます。経験値をさらに上げ、自身の夢に突き進んでください。

(取材・文 安達卓能)

 
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