網野学舎

「税に関する高校生の作文」で入賞をした1年生の小路さんに喜びの声を聞きました。

【京丹後地区租税教育推進協議会会長賞】
小路実寛さん(1年1組・峰山中) 「税金の使い道」
 私は新型コロナウイルス感染症の対策予算にも、税金が使われていることをニュースで知りました。私にとって税金といえば消費税しか実感はありませんが、その種類は様々であることを知り、暮らしにどのように役立っているのかもっと深く知りたいと思い、調べて書きました。調べていろいろなことがわかると勉強になることが多く、書いていてとても楽しかったです。
 少子高齢化の影響で国の税収も減る傾向にあるかもしれませんが、税金の使われ方を知れば多くの人が納得してきちんと納めていくと思います。私自身これからも、もっと知りたいですし、将来子供達にも税のことを伝えられるような大人になっていきたいです。

...「税のことをもっと知り、それを伝えていきたい」という言葉がとても印象的でした。

(取材・文 安達卓能)

 

 2学期の終業式後に承認式が行われ、令和4年度生徒会執行部新役員が正式に就任しました。早速生徒会長の川崎さんと副会長の山口さんに抱負を述べてもらいました。

生徒会長 川崎珀杜さん(2年3組・網野中)
 生徒会長に立候補した理由は、いろいろなことに果敢に挑戦をして自分自身の力をもっと伸ばしたいと思ったからです。当選が決まった後、本当に自分で大丈夫なのかと不安もありましたが、校長先生から承認証を受け取り、改めて身が引き締まりました。
 本校の良いところは、生徒みんなが元気や活気にあふれているところです。その良さを大切にしながら、新たな良いところを生徒会活動を通してみんなで作り上げていきたいです。私達生徒会新執行部一同は、学校のため、生徒の皆さんのために精一杯取組んでいきます。皆さん一人一人の力を合わせて、新たな伝統を一緒に築いていきましょう。

副会長 山口素子さん(2年2組・弥栄中)
 私は生徒会執行部の方々の活躍するかっこいい姿に憧れを抱いていました。それに比べて今の私には何もないと感じ、何かを成し遂げたいという思いが強くなり、生徒会副会長をやろうと決めて挑戦しました。承認式を経て正式に生徒会執行部の一員に加わった今、その責任の重さをひしひしと感じています。
 私は生徒会活動の運営にあたり、活動や行動制限の状況の中でも、できる範囲で学年の垣根を越えて仲間の輪をさらに広げられるような取組がしたいと考えています。生徒の皆さん、丹後緑風高校網野学舎をよりよい学校にしていくために全力を尽くしますので、ご協力をお願いします。

...新生徒会執行部を中心に全校生徒でさらなる連帯の輪を広げて、緑風の新たな伝統を築いていきましょう。
(取材・文 安達卓能)

 
企画経営科は私達にとって最高の学び舎

 12月5日(日)に行われた「自転車交通安全CMコンテスト」の表彰式において、協賛団体特別賞であるキョウテク賞を授与した企画経営科3年生のグループに、受賞の喜びや企画経営科に入学をして良かったことなどについてインタビューしました。

石田理咲子さん(峰山中)
 今回のCM案は私が中心になって考えさせていただきました。子供達にも親しみやすくわかりやすい内容にしたいと思い、動物のキャラクターを使って自転車運転のマナーをクイズ形式にして15秒にまとめました。受賞の知らせを聞いた時は、すぐには信じられませんでした。このような賞を頂いたのは初めてだったので、すごく嬉しかったです。表彰式は立派な会場で行われましたし、たくさんの大人の方に囲まれて本当に緊張しました。表彰の時に、たくさんの方から拍手を頂いた時は、まるで夢の中にいるような気持ちでした。
 将来は自分で作ったものを活かして、子供達に笑顔を届けることができる保育士になりたいです。企画経営科で、私はたくさんの力と自信をつけることができました。そして素晴らしい仲間と出会うことができました。私は本当に幸せ者だと、みんなに感謝しています。

鈴木南々香さん(網野中)
 CMは商業デザインという授業の中で考え、みんなで役割を分担して作っていきました。100作を超える応募作品の中から賞に選ばれたなんて、私も信じられませんでした。表彰式は周りの雰囲気に圧倒されて緊張しました。しかし、人生初めての大きな会場で賞を授与され、ようやく本当に入賞したんだと実感することができました。卒業間近でこのような経験ができたことは、とても貴重な体験でした。この取組を通して、一人一人が自分の役割を担ってこそ、良い作品をつくることができるということを学びました。
 私は将来、放射線技士の道に進みますが、患者さんを救う医療チームの一員として、私の与えられた役割を担えるように、これからも様々なことを学び続けていきたいです。企画経営科は、全員が始めて商業を学ぶので、スタートラインは一緒です。検定試験を数多く受けて合格できれば、それが3年生になった時に、希望進路の実現に大きく役立ちます。夢に近づけたという意味で、私は企画経営科に入学して本当に良かったです。

吉岡璃子さん(丹後中)
 自転車の「ながら運転」はとても危険だということを、いくつかの例を示して正解か不正解かを子供達でもわかるように工夫しました。15秒という短い時間の中で、伝えたい内容をまとめることに苦労したので、入賞したと知ってびっくりしました。表彰式では、他の受賞作はどんな内容だろうかと興味津々でした。でも、私達の表彰で名前が呼ばれたときには、我に返って急に緊張しながら壇上に登りました。多くの人の前で堂々と発表できる人間になりたいと思い、一生懸命勉強して企画経営科に入学したことが私にとっての第一歩でした。専門的な勉強は難しくてとても大変でしたが、先生を含め、周りのみんなが本当に良い人ばかりで、私がわかるまで何度も親身になって教えてくれました。私にとって、このクラスは最高のチームであり最高の仲間達でした。中学生の皆さん、進学するならぜひ企画経営科をおすすめします。
 卒業後は、小さい頃からの夢だった美容師の資格を取り、企画経営科で学んだ経営の知識やチームワークの大切さを活かして社会で活躍していきたいです。

...「企画経営科は最高です」と口を揃えて話してくれた彼女達。しかし、何よりも「最高」なのは、真剣に学び実践し、結果を出し、そして仲間と共に喜び合う、まさに彼女達の姿そのものだと私は思いました。

(取材・文 安達卓能)

 
優勝は、まさか、まさか、まさかの連続
 2年生ビブリオバトルのチャンピオンに輝いた森さんにインタビューをしました。
森結菜さん(2年1組・網野中) 紹介した本「コンビニ人間」(文藝春秋)村田沙耶香 著
 この本とは夏休みに出会いました。表紙絵とタイトル、帯の添え書き、そして芥川賞受賞作であることに一瞬でひきつけられた私は、一日で一気に読み切ってしまいました。聞く人の「印象に残る発表をしたい」と思い、原稿を練って何度も練習をしました。ところが何故か、予選から手足が震え、手に汗をかき、喉はカラカラという、演劇部での演技よりも大きな緊張感を覚えながら、それでも精一杯のプレゼンをしました。
 勝ち進んだ決勝ではこの緊張感に加えて、忘れ物を急いで教室に取りに戻ったり、息が切れたままくじを引いたら1番を当ててしまったりと、予想もしていなかったハプニングにも見舞われました。トップバッターで舞台に立ったときには、自分の心臓の音が聞こえるくらい緊張は最高潮でした。しかし、本番のスタートの合図で、私は一気に演劇部の顔になりました。この本のテーマである「普通とは何か?」を問うために、あえて普通ではない行動や言動を見せて、戸惑う観客を一気にこちらの世界に引き込むという手法から紹介をしていきました。すべての発表、そして投票が終わり、いよいよ優勝者が発表されました。私の名前が呼ばれたときには予想外過ぎて、にわかに信じられませんでした。拍手の中、祝福の言葉と共に賞状を受け取ったときには本当に嬉しかったです。
 私にとってこのビブリオバトルは「まさか、まさか、まさかの連続」でした。この大会で本の魅力と同時に、「私」という人間をみんなに知ってもらうことができたなら嬉しいです。これからもいろんなチャンスをものにして、強い自分を作っていきたいです。
...演劇部部長として、また個人として学校内外でまさに大車輪の活躍を見せている森さん。今度は「ビブリオバトルチャンピオン」という新たな金字塔をまた一つ打ち立てました。
(取材・文 安達卓能)
 
友と見た785段目からの景色
 2年生が12月1日(水)~4日(土)まで瀬戸内方面へと修学旅行に行きました。実行委員を務めた原田さんと野村さんの二人に、委員になろうと思ったきっかけや、旅行で一番印象に残ったことなどを伺いました。
原田みちるさん(2年2組・丹後中)
 私は中学時代に修学旅行実行委員長を務めました。みんなの思い出づくりに大きく関わる重要な役割でしたが、やり終えた後の達成感が自分自身の成長につながったと感じたので、高校でも挑戦したいと思い立候補しました。
 委員の仕事が本格的になった時期がテスト期間と重なり、調整に苦労することもありましたが、みんなの協力のおかげで様々なことを楽しく決めていくことができました。
 修学旅行で特に思い出に残ったのが、1日目に行った淡路島(兵庫県)の「SDGs体験学習」でした。持続可能な社会を目指して、私達に今できることは何かを学び考えながら、肥料まき大会や火打ち石を使っての火おこしなどを体験することができました。手が痛くなるほど石を打って、火がおこせたときはみんな嬉しくて盛り上がりました。
 修学旅行は当初の台湾から瀬戸内へと行程が変更になりましたが、どんな困難や状況の変化があっても、知恵を絞って工夫をして前向きに捉えていけば、楽しく変えていけるということをこの旅行で体験し、学ぶことができました。この経験を生かして、これからもクラスや学年のみんなでそれぞれの希望進路に向かって頑張っていきます。
野村美月さん(2年2組・網野中)
 私はこれまで、何かの役割で胸を張れることがありませんでした。2年生になって、少しでも皆のために貢献したいと思い、また原田さんにも背中を押されて立候補を決めました。
 私は委員長と副委員長の仕事をサポートしたり、助言をしたりして裏方で支える役に回るとともに、修学旅行の無事と成功を祈って旅行の日を迎えました。
 旅行での一番の思い出は、2日目に行った香川県の「こんぴらさん」でした。本殿までの785段の石段を登るのですが、直前でおいしいうどんをお腹いっぱい食べ、出発前に麓の売店で皆でおみやげを買い込んでしまい、さらには支えの竹杖も使わずに、私達グループは登り始めてしまったのです。大丈夫だと高をくくっていた余裕も束の間、途中から苦しくて息が上がり、皆で後悔を口にしながら登りました。そしてようやく本殿まで登り切ることができました。本殿からの景色は大きな達成感を与えてくれたと同時に、友達との一生の思い出として深く心に刻まれました。
 新型コロナの影響で修学旅行自体の中止も覚悟していましたが、こうして素敵な思い出を作ることができました。携わっていただいた、すべての方に本当に感謝しています。
...たくさんの思い出話を楽しそうに話してくれた2人。変化の時代であっても、生徒達の笑顔は普遍であってほしいと感じました。
(取材・文 安達卓能)
 
小さなきっかけと、ほんの少しの勇気
 11月7日(日)、京丹後市が主催する「京丹後発!ICT×地方創生甲子園」に企画経営科の2年生が出場しプレゼンテーションを行いました。そこで今回はチームのリーダーとして奮闘した坂本さんにインタビューをしました。
坂本裕亜さん(2年3組・網野中)
 私は、中学生までは「人前に出て話しをすること」なんてあり得ない、というほど大の苦手でした。でも、心のどこかで「克服したい」という気持ちはいつもありました。企画経営科はプレゼンテーションに盛んに取り組んでいることを知り、この性格を変えることができるのはここかもしれないと思い入学しました。入学後は様々な機会を頂いて、自分の苦手な発表や話し合いに少しずつ挑戦をしました。2年生になり、リフレッシュリサーチの授業が始まったときに、先生に調査研究や発表などでみんなを率いるチームのリーダーになってみないかと誘われました。まだ自信も勇気もなく、不安しかありませんでしたが、入学当初の「変わりたい」という気持ちを思い返して、勇気を絞り出して引き受けることにしました。
 私達は、京丹後市の観光業の活性化を進める取組として、「京丹後マップアプリ」の資料作成や発表練習を重ねていきました。当日の発表は様々なトラブルに見舞われて、私達は入賞までには至りませんでしたが、半年以上かけて準備をしてきた内容を堂々と発表出来たと思います。家族に大会のことを報告すると、引っ込み思案の私がここまでできるよになったことに驚きと喜びを隠しきれない様子でした。
 私は将来子どもに携わるような職に就きたいと考えています。高校生活はまだ折り返し地点です。まだまだ残っている自分の苦手なことを、企画経営科での様々な取組で克服できるように、これからも少しずつですが挑戦をしていきます。
...小さなきっかけと、ほんの少しの勇気があれば、人はここまで変わることができるということを、坂本さんは証明してみせました。これからも挑戦を重ねていくことで自分をさらに輝かせ、自身の夢をぜひ掴み取ってください!
(取材・文 安達卓能)
 
爽やかな"緑の風"のように。
 11月6日(土)に行われた京都府高等学校新体操新人選手権大会の個人競技に出場した体操部女子の1年生3人にインタビューをしました。
滝上妃さん(1年2組・峰山中)
 大会に向けて、自分のことだけでなく、メンバーの演技に励ましの声をたくさん送ったり、演技の動画を撮ってあげたりと、みんなで助け合って練習を進めていきました。府大会は、周りのすごい演技を目の前にして自信を失いそうになりました。それでもフロアに入ると「自分の演技をするだけだ」と開き直り、両丹予選で失敗した演技をすべて成功させ、自分の思う満足のいく演技で終わることができました。成績は残念な結果でしたが、この大会から多くのことを学ぶことができ、いい刺激になりました。この経験を今後に活かして、個人演技をもっと磨いていきたいです。そのために冬のうちに、基礎となる土台を築いていく練習にしっかりと励んでいきます。
濵岡千幸さん(1年2組・網野中)
 普段の練習は柔軟体操やステップ練習、演技構成などを部のメンバーと話し合って、和気あいあいとした雰囲気で行っています。高校からの初心者も本当に飲み込みが早いです。私は下を向いて演技をしてしまう癖があり、観る人に暗い印象を与えることがありました。大会前は先生に指導を仰ぎながら、上を向き表現力を上げる練習に取り組みました。両丹大会は私にとって初めての試合で、緊張でうまく演技ができませんでした。しかし、府大会のフロアはとても大きく、私自身吹っ切れてのびのびと楽しく演技をすることができました。結果はともかく、今までで一番いい演技だったと思います。これからも、多くの人に笑顔を届けられるような演技ができるよう頑張っていきます。
上林柚月さん(1年2組・大宮中)
 私は小学生から始めた新体操と中学生から始めたソフトテニスを、高校に入ってからも両立して続けています。今回の大会に向けては、新体操で使う手具を様々な格好で掴む大技の練習に励みました。元々肩が固いので、表現力を出すために集中的に体をほぐして練習に臨みました。緊張で固くなった両丹大会での失敗を受けとめ、府大会までの二週間を修正にあてました。本番は逆に、大きな会場で演技することができたという喜びから、自分自身楽しむことができたと思います。今後は課題である体幹や筋力を鍛えて、さらに楽しく演技をしていきたいです。
...幼少期から同じ体操クラブで切磋琢磨し、互いを認め合ってきた仲良し3人組。取材はまるで爽やかな"緑の風"にあたっているような心地よい時間でした。
(取材・文 安達卓能)

 
心・技・体を鍛えて舞いに舞え!

 10月30日(土)に開催された令和3年度京都府高等学校新体操新人選手権大会の個人競技において、本校では7年振りの優勝に輝いた男子体操部の谷口さんに、喜びと次なる大会への抱負を伺いました!

谷口央弥さん(1年2組・網野中)
 小学校5年生の冬に体験入部したちびっこ体操で、体操の面白さ、演技を見てもらうことの嬉しさを感じたことが体操を本格的にやってみようと思ったきっかけでした。中学校2年生には、全国大会に出場するまでに上達することができました。
 元々は個人競技が専門だったので、鏡の前で自分と向き合い、自分の技を確認しながら一人で練習をしてきました。しかし、高校入学後は先輩方と団体を組み、インターハイにまで連れていっていただきました。今までにない大変貴重な体験をする中で、さらに自信をつけることができました。
 今回の京都選抜は、緊張はなかったつもりでしたが、第一種目の得意のスティック演技で、まさかと思うような初めてのミスをしてしまい、焦りからのスタートでした。それでも、自分の持ち味である「動き」や「表現」はしっかりと見せることができました。インターバルでは最後のクラブ演技に向けてベストを尽くせるように、技を確認しながら、「あとはやるだけだ」と、気持ちを切り替えて準備しました。失敗を恐れず、余計なことを考えず、持てる力を出し切ろうと本番では演技に集中しました。その結果、自分が求めていた「ノーミス」の演技で締めくくることができました。
 結果は二種目とも1位で優勝することが出来ました。ホッとしたのはもちろん、私はこれでようやく「全国」へのスタートラインに立つことが出来た。いよいよこれからだと、すぐに気を引き締めました。
 私の目標は、3月に行われる全国選抜大会で6位以内に入って、来年11月の全日本選手権の舞台で演技をすることです。今の私の力ではまだまだ厳しいと感じています。これからも練習を重ねて、「自分の良さ」をもっと出せるように、技術や技量をさらに高めていきます。

...謙虚の中に王者の風格さえ漂わせていた1年生の谷口さん。「心・技・体」をますます鍛えて、「全国」の舞台で舞いに舞え!
(取材・文 安達卓能)

 
「元気なあいさつ」は伝統と誇り
教育実習で帰ってきた2人の本校卒業生にインタビューをしました。

小石原広歩さん(佛教大学文学部日本文学科3回生)
 小学生の時に私を指導してくださった先生に出会えたことが、私が教師になろうと思ったきっかけでした。その先生は悪いことをするとしっかりと叱り、反面いいことをしたときにはとことん褒めてくれ、いつも私の『中身』を見てくれました。さらに、大学で古典文学の面白さに触れた私は、苦手だと思っている人に古典の本当の面白さを伝えることが出来ればと思い、高校の国語科教員になる夢が具体的になっていきました。
 実習に来て感じたことは、私の高校時代に比べて、生徒の皆さんはとても落ち着いているなと思った反面、当時からの伝統である『元気なあいさつ』がしっかりと受け継がれているなと感じました。実習では毎日様々な先生方の授業を拝見し、発問の工夫や授業展開の仕方などを学びながら自分の実習授業に取組んでいます。忙しくて大変だと思うこともあるのですが、明るい挨拶を交わしてくれる生徒の活き活きとした顔を見て、いつもこちらが元気をもらいました。
 生徒の皆さん、高校生活はあっという間に過ぎてしまいますが、振り返るととても濃い時間でした。この3年間でしか経験できないことがたくさんあるので、悔いなくどんどんいろいろなことにチャレンジしていってください。頑張ってください。

髙屋あかりさん(同志社大学社会学部社会福祉学科4回生)
 私は、教師をしている両親の後ろ姿を小さい頃からずっと見て育ちました。毎年生徒が入れ替わり、環境やカラーもそれぞれ違う学校という現場で、自分が身を置いて働くことに、やりがいや憧れのようなものを感じていました。
 今の高校生は、やんちゃだった私達の時と比べると本当におとなしい印象です。しかし生徒のことを知っていく中で、やるときはやるというメリハリだったり、一つのことを成し遂げようという団結力のかたさは素晴らしいなと感心しました。
 実習では、参観した先生方の授業がそれぞれ生徒達の興味や関心を引くものばかりで、毎日が勉強です。この実習期間を有意義なものにし、私も早く自分自身のスタイルを築いて実践できるようになっていきたいです。さらに、私の頑張る姿を通して、生徒が何かを感じてくれたら嬉しいです。
 生徒の皆さん、高校3年間は人生の中でもとても大切な時期です。この貴重な瞬間を悔いなく過ごせるよう、たくさんのことを見て、聞いて、体験してください。そして、自分自身に限界を決めずに、様々なことに挑戦していってください。

...「元気なあいさつ」と「団結力の強さ」は、今でも卒業生の誇りのようです。実習生のお2人もそれぞれの夢に向かって頑張ってください。応援しています!
(取材・文 安達卓能)
 
「自分最高の泳ぎ」を目指して...

 9月18日(土)、京都アクアリーナで開催された第60回京都府高等学校水泳競技新人大会の女子50m自由形において、水泳同好会の沖野きらさんが見事8位に入賞!10月に行われる近畿大会への切符を手にしました!

沖野きらさん(1年1組・峰山中)
 私は5歳で水泳を始めました。きついと思うことはこれまで何度もありましたが、それでもいいタイムが出せたときには嬉しくて、今も心から楽しんで水泳を続けています。
 感染症対策を守りながら、練習はほぼこれまで通りの環境で行うことができていたので本当にありがたかったです。しかし昨年は特に、「大会」という自分の力を試す場が次々と中止になり、私は先の見えない不安の中で黙々と練習をしていました。それでも家族やコーチ、周囲の人が、いつも傍で私を支え、励ましてくれました。ですから、今回の大会が予定通り実施されることを聞いて本当に嬉しかったです。
 大会には3種目にエントリーをしました。私は特に50m自由形に一番力を注ぎました。レースは実力者ばかりがそろった組でしたが、本番は緊張することなく、最後までリラックスして全力で泳ぎ切ることが出来ました。
 タイムは自分の目標よりわずか0.06秒届きませんでしたが、それでも8位入賞で近畿大会進出を決められてホッとしました。何よりも、応援してくれていた家族やコーチ、引率していただいた先生にいい報告をすることが出来たので、それが一番嬉しかったです。
 来月の近畿大会では、府大会で切ることができなかった目標タイムを突破して、「自分最高の泳ぎ」で自己ベストを更新できるようにさらに頑張っていきます。

...様々な人への「感謝の思い」を推進力に、次は「自分史上最高の泳ぎ」をぜひ見せてください!
(取材・文 安達卓能)

 
努力した分しか「経験値」は上がらない

 7月10日(土)、福知山公立大学にて開催された第21回京都府高等学校生徒商業研究発表大会において、本校生徒が各部門で優秀な成績を収めました!

★体験発表の部 最優秀賞 丹後緑風高校2年3組(7名)
人羅海留さん(2年3組・大宮中)
 私は海岸清掃ボランティアに興味がありました。何故海洋ゴミが発生するのか、どうすれば削減できるのだろうかと前々から疑問を持っていました。それを調べて発表したらどうかと勧められ、7名のメンバーで取り組みました。
 本番は、初っぱなで私自身が間違えるという失敗からのスタートでした。それでもその後は皆練習通りにいき、無事にやりきることができました。終えた後、客席にいた担任の先生が「よくやったぞ」という合図を私たちに送ってくれ、心が救われました。私たちは賞にすら引っかかることもないだろうと思っていたので、「最優秀賞」だと聞いた時には本当にうれしかったです。
 私の将来の夢はゲームクリエイターになることです。自分の「経験値」を挙げていくためにも、今後もこのような大会に積極的に参加していきたいです。

★体験発表の部 優秀賞
尾瀨空さん(3年3組・丹後中)
 私は体験発表の部に個人で出場しました。テーマは、この網高で学び、体験した三年間を振り返り、今後どう活動していこうかという将来の展望について発表をしました。個人での出場のため、資料の作成や操作、原稿覚えや練習はすべて一人で行いました。本番の発表では、審査員長の方と何度も目があってしまい大変緊張しました。それでも目をそらすことなく自分の思いを伝えるんだ、と一歩も退かず発表をやりきりました。
 優秀賞の発表で自分の名前が挙がった時は、素直に嬉しかったですし、今回こうして挑戦して本当にいい経験が出来て良かったと思いました。
 私は国公立大学に進学し、将来の夢である投資家を目指して、情報分野でプログラミングを本格的に学んでいきたいです。

★調査研究の部 優秀賞 網野高校3年3組(6名)
嶋津舞さん(3年3組・峰山中)
 私達は課題研究の授業で取組んでいたテーマを発表しました。キズものや規格外のため商品にできない農作物を、加工して新たな付加価値をつけて商品化して販売し、売上利益を生産者に還元するという、生産者と企業と消費者をつなげる輪を網高が作るというものです。
 発表では抑揚をつけて話す技術を試みましたが、習得するのは簡単ではありませんでした。しかしたくさん練習をしたおかげで、本番は緊張することもなく、いつも以上にいい出来でした。優秀賞に選ばれ、私は6月にあった簿記競技大会と合わせてダブルで賞を頂くことになり、とても嬉しかったです。さらに私達は、8月27日に近畿大会に出場することも決まりました。進路に向けて取組む時期と重なるので大変ですが、しっかり準備をして臨んでいきたいです。

谷岡京香さん(3年3組・網野中)
 かねてから、このような大会に出場したいと思っていましたが、これまでチャンスやタイミングを逃してきました。高校生活も残り半年、悔いは残したくないと思い、今回積極的に手を挙げました。この大会は事前に提出する企画書の内容も評価の対象でした。作成に当たっては、どうすれば私達の企画の魅力を伝えることができるのかにも心を砕きました。
 本番では言葉に詰まってしまう場面があり、採点にどこまで影響するのだろうかと不安いっぱいで審査を待ちました。優秀賞と聞いてほっとしたものの、最高の企画だったと自負していただけに、最優秀賞ではなかったので少し悔しいです。次の近畿大会では、発表するテーマをもう一つ増やす予定です。さらに企画を練って発表練習を重ねて、近畿大会を突破し全国大会に進めるように頑張っていきます。


...費やした努力は、賞となり経験値となり、やがて夢を実現する力となっていくはずです。
(取材・文 安達卓能)

 
士気を高めていざ全国へ!

 6月17日(木)から20日(日)まで和歌山県にて開催された、第57回近畿高等学校レスリング選手権大会で、レスリング部は学校対抗戦でベスト8、個人対抗戦で4名が優勝を果たしました。今回はその個人戦で優勝を飾った4名にインタビューをしました。

細川周さん(2年1組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル65kg級 優勝】
 私はキャプテンとして、近畿大会では団体戦優勝しか考えていませんでした。ですから、個人戦では優勝しても団体戦の悔しい結果に、キャプテンとしてもっとできたことはあったのに、と悔やむばかりでした。来たるインターハイでは、全国から強豪が集う中、団体戦で表彰台に立つことを目標に、チームの士気をさらに高めて毎日の練習に臨んでいきます。もちろん私個人としては優勝しか狙っていません。私が目指すのは、積極的に前に出てタックルを取りにいく「攻める」選手です。将来は大学、全日本、そして世界で活躍するレスラーになります。

松田來大さん(2年3組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル60kg級 優勝】
 コロナ禍でいつ大会が延期や中止になるかわからない中、貴重なチャンスで優勝したいという思いで、近畿大会までの練習に取り組みました。近畿大会の団体戦では全国大会でのシード権を得るために戦いましたが、結果はベスト8でした。チーム勝利のために私自身もっと貢献できたのではと反省しています。インターハイでは個人戦優勝を目標に頑張ります。そのために、近畿大会で見つかったタックルの課題をしっかり修正していきます。将来は大学に進学し、アジア、そして世界へと、一つでも上のステージを目指して力をつけていきたいです。

伊藤大輝さん(2年1組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル92kg級 優勝】
 個人戦の結果次第で次の国体予選の階級が決まるため、私自身が優勝して出場枠を守るとの思いで、インターハイ予選後は団体戦に向けて「増量」をしながら自分の技を磨いていきました。今回私が出場したのは、ベスト体重よりも10kg以上重い階級で、相手は私よりも一回りも大きな選手ばかりでした。不安もありましたが、相手の隙を見てせめてポイントを重ねていき、私にとって初めての優勝を手にすることが出来ました。インターハイはさらに強い相手と当たるので、厳しい戦いになると思います。今よりももう一回り体を大きくし、パワーをつけて臨んでいきます。

坂根海琉子さん(1年1組・島根大学教育学部附属義務教育学校)
【個人対抗戦 女子フリースタイル53kg級 優勝】
 女子にとっては、この近畿大会がインターハイ予選でした。4月に開催されたクイーンズカップでは2位に終わってしまったので、この大会に向けて、課題である「タックル後の次の動き」を修正しようと練習に励みました。今回の優勝は素直に嬉しかったです。しかし新たな課題も見つかりました。一ヶ月後のインターハイまでに課題を克服し、全国優勝を目指して頑張ります。私は将来、網野高校の諸先輩方のように、アジア大会、そして世界大会へと、自分で限界を決めずに行けるところまで挑戦をし続けていきたいです。

...「悔しさ」があるから、人は「強く」なれるのです。レスリング部の皆さん、士気を高めてさらに上のステージへ上りゆけ!

 
表彰以上の価値ある時間

 6月19日(日)に開催された「第37回全国高等学校簿記競技大会京都府大会」において、網野高校は団体競技の部で準優勝に輝きました。そこで、健闘した4名の企画経営科3年3組のメンバーに話を伺いました。

嶋津舞さん(峰山中)
 大会に向けての勉強では、本番さながらボールペンを使って過去問演習にたくさん取り組みました。難しくて覚えることが大変でしたが、この4人で一緒に勉強できてとても楽しかったです。大会本番では、第一部は順調でしたが、第二部は例年と比べて出題内容がバラバラで作戦通りにいかず、終わった後は「失敗した」と少し落胆してしまいました。結果発表で私達が呼ばれたときには、嬉しい気持ちよりも、信じられない気持ちが強かったです。私は高校を卒業したらサービス業に従事したいと考えています。この大会での経験を生かして、接客だけでなく事務処理もできる、会社にとってなくてはならない人材になっていきたいです。

瀬﨑萌さん(網野中)
 大会前の追い込みの時期に、私は勉強と他のこととの両立に悩むことがあり、みんなの足を引っ張っているのでは、と自分を情けなく思うこともありました。しかし最後は、私が出来る分野だけでもみんなに貢献しようと気持ちを切り替えました。本番の目標は、「解くべき問題をしっかりと解くこと」でした。正解だと確信があった解答もあり落ち着くことが出来ました。準優勝の発表を聞いたときには、他のメンバーの力が結果に出たと思い素直にすごいと思ったと同時に、無事に終わったことにホッとしました。私の将来の夢は、食品メーカーで商品企画をすることです。様々なことを両立し、挑戦していける人間に成長していきたいです。

給田江里菜さん(丹後中)
 大会は、緊張と周りの気迫に押されそうで、これまでやってきたことが十分に発揮できるか不安でした。また、想定通りに行かず焦ってしまう場面もありましたが、それでも精一杯の力を出すことができたと感じました。授賞式で名前があがった時は喜びの前に驚きすぎて声も出ませんでした。個人総合4位で自分の名前があがったときも同じでした。私は7月18日の全国大会にも出場することが決まったので、全力でぶつかってきます。私の夢は栄養士になって将来企業に勤務することです。今回の大会で、努力をすればその分しっかり結果が返ってくると実感することができました。これからも何事にもあきらめずに最後まで努力を貫いて頑張っていきます。

谷岡京香さん(網野中)
 勉強は過去問を中心に取り組みましたが、毎年出題傾向がバラバラで、対策を立てることが難しく、とても苦労しました。試験会場に入ると、他校の生徒がみんな賢く見えて初めから自信をなくしてしまいました。競技が始まっても、聞こえてくる電卓やペンの音に飲まれ、私は最後まで気後れしっぱなしでした。団体準優勝の結果を聞いた時にはすべてが報われたと思い嬉しかったです。両親も「頑張った甲斐があったね」と喜んでくれました。私は専門学科推薦を利用して国公立大学に進学し経営や経済を深く学びたいと考えています。将来は企業に入り商品の企画や開発に携わるような仕事に就けるよう、これからも努力していきます。

...勉強期間、オンラインを通してサポートをしてくださった前教諭の岩堀先生に対し、4人は皆感謝をしていました。苦楽を分かち合ったかけがえのない仲間との時間には、きっと「準優勝」以上の価値があるのかもしれません。
(取材・文 安達卓能)

 
「思い」を背負って完全燃焼だ!

 6年振りの京都府予選優勝に続き、6月12日(土)・13日(日)に和歌山県立体育館で行われた第75回近畿高等学校新体操選手権大会で準優勝に輝いた体操部男子Aチームの二人に、8月の全国新体操選手権大会(北信越インターハイ)に向けた意気込みなどを聞きました!

★キャプテン 森勇太さん(3年2組・網野中)
 私は高校入学を機に新しいことに挑戦しようと、未経験ながら新体操を始めました。今年度はコロナ禍で制限もあった中、『全員で勝とう』とメンバーと絶えず確認しあって内容の濃い練習を重ねていきました。ところが、京都府予選では何とか優勝をしたものの、近畿大会ではミスが多く不完全燃焼の演技となってしまいました。全国大会に向けて、もう一度初心に返ってコツコツ練習に励んでいきます。そしてこれまで支えてくださった方々と、大会を開催してくださった方々への感謝の思いを忘れずに、高校最後の大会で完全燃焼します。私は大学で理系分野に進むため現在部活と勉強の両立に挑戦しています。この3年間で学ばせて頂いた、たくさんの経験を武器にこれからも頑張っていきます。

★副キャプテン 山副太智さん(3年1組・網野中)
 私達はインターハイ出場を最終目標に掲げ、府予選も近畿大会もどちらも1位突破を目指して日ごとに熱量を上げながら、短くても充実した練習を重ねていきました。しかし、京都も近畿も本番の演技は課題の残る内容でした。さらに真剣に練習をして、全国大会までにそれらの課題を一つ一つなくしていきます。また、京都府の代表として出場するからには、戦ったチームの思いも背負って悔いのない演技を見せたいです。こうして大舞台に立てるのは、両親や顧問の先生などたくさんの方々が支えてくれたおかげです。感謝の思いを忘れずに、自分達の全力を最後まで出し切っていきたいです。私の将来の夢は理学療法士です。今度は私が患者さんの社会復帰のためにお手伝いをし、心の支えになれるような立派な人間になっていきたいです。

...新体操部の「長くて暑い夏」は完全に燃え尽きるまで続いていきます!
取材・文 安達卓能

 

聖火の如く闘志を燃やせ!

 昨年度のソーシャルディスタンシングリポートから再びタイトル名を戻し、初心に帰って新たな気持ちで生徒の心に「突撃」してまいります!
 さて、通算で64回目となる今回は、5月16日(日)に東京2020オリンピック聖火リレーのランナーとして地元島根を走った1年生の坂根さんにインタビューをしました。

     

坂根海琉子さん(1年1組・島根大学教育学部附属義務教育学校)
 私は3歳の頃からレスリングを始め、小学生では全国大会で優勝をしました。ところが中学ではなかなか結果が出ず、悔しい思いをしていました。そんな時に聖火ランナー募集の話を聞きました。自分自身何かを変えたいという思いと家族の後押しもあって、私はその思いを作文にして応募し、採用されて今回走ることになりました。
 私が走った区間は200mほど。ちょうど小雨も止み、私は聖火をトーチで引き継ぎました。これまでたくさんの人が思いをつないできた聖火の灯ったトーチには、重量以上の重みがあり、私は緊張しながら走り抜きました。あっという間の時間でしたが、私の人生にとって大きな経験になりました。
 私はこの丹後緑風高校レスリング部でたくさん練習をし、全国や世界の強豪を相手に戦える実力をつけるために3年間頑張っていきます。

...聖火の如く赤々と燃える闘志を胸に、全国、そして世界を目指して強くなれ!

(取材・文 安達卓能)

 

企画経営科から国公立大学に3名が合格!

 吉報です!今年度、企画経営科から国公立大学に3名の生徒が合格を勝ち取りました!見事合格を果たした3年4組の原田さん、木本さん、安田さんに、企画経営科を選んだ理由や3年間の高校生活、受験勉強と合格を知った時の喜び、将来の夢、そして受験を考えている中学生の皆さんへのメッセージをそれぞれ伺いました!

原田優奈さん(網野中)【山口大学経済学部 合格
 網高企画経営科出身の姉の影響や、私自身簿記や情報処理などの商業科目を学びたいという思いから、網高に入学を決めました。
 入学すると、企画経営科は学問としての商業だけでなく、プレゼンテーションや実習などの『生きた商業』を多く学ぶことができました。その中で、私はリーダーとして、様々な取組に積極的に参加するようになっていました。それは、人前に出ることさえ苦手だった中学時代の私からは想像もつかないほどの成長でした。
 大学は専門学科推薦入試で受験をしました。小論文の勉強では、私は一日一つの課題を企画経営科の先生からいただき、それを書いて毎日添削をしていただきました。ときには厳しい評価をもらい、何度も挫折しそうになりました。それでも先生達は、私達に最後までつきっきりで指導してくださいました。おかげで本番の試験では、練習通りに書けば大丈夫だと安心して臨むことができました。
 合格は、先生達が見守る中、実習室のパソコンから大学のホームページを閲覧して自ら確認しました。受験番号を見つけた瞬間、喜びと安堵、そして親や先生方に対する感謝の思いが涙になって溢れてきました。皆が自分のことのように喜んでくれたのを見て、私はたくさんの人に支えられていたんだ、と強く実感しました。
 私は将来、高校で商業科の教員になりたいと考えています。なぜなら、高校での商業が、私に学ぶことの楽しさを教えてくれたからです。今度は逆に、私が生徒達に勉強の楽しさを教え、『地域と子供達をつないでいく』温かく優しい教員になっていけるよう、大学でもたくさんのことを学んでいきたいです。
 中学生の皆さん、企画経営科には、商業科目を学ぶことができるという強みはもちろん、『自分を大きく成長させてくれる』今までにはない様々な取組がたくさんあります。自分を変えたいと思う人は、企画経営科で学んでみませんか?

木本結菜さん(網野中)【公立鳥取環境大学経営学部 合格
 母が網高商業科出身だったのと、以前から会計の仕事に興味があったので、私は高校で商業を学びたいと思い企画経営科に進学しました。
 実際この3年間、商業を学ぶことはもちろん、京丹後市の総合計画審議会への参加や、「恐丹後お化け屋敷」を企画し実施するなど、『地域』の皆様と触れあう機会が企画経営科にはたくさんありました。その度に皆で役割を分担しながら協力し合って、地域に貢献する取組を進めることができたのではと思っています。
 大学入試については、原田さんと同様、専門学科推薦で挑戦しました。彼女とともに企画経営科の先生に毎日小論文指導をしていただくために通いました。ときには、同じテーマで書いた互いの小論文を読み合い、互いの良いところや改善点を見つけ合って、教え合いながら技術を磨いていきました。また面接試験では、厳しくも温かく指導をしてくださった担任の先生との面接練習の甲斐もあって、自分が高校でしてきたこと、これから大学でしていきたいことを、自信を持って面接官に伝えることができました。
 合格は家族からの連絡で知りました。一緒にいた友達が喜んでくれたのですが、もし違ってたらどうしようと不安になり、大学のホームページを調べて自分の目で何度も確かめました。
 私は今も、会計の仕事に興味があり、同時に地域活性化のために将来働きたいと考えて大学を選びました。最終的には、私の生まれ育ったふるさと京丹後市に帰り、『地域発展のために貢献できる人材』を目指したいです。
 中学生の皆さん、企画経営科は『就職一本しか道がない』というのはもう昔の話です。商業も学ぶことができ、さらに様々な取組が自身のキャリアになって、専門学科推薦で国公立大学にも進学できるということを、私達は示しました。自分が心から学びたいと思うことに正直になって志望校を選び、合格を目指してぜひ頑張ってください!

安田篤史さん(丹後中)【福知山公立大学情報学部 合格
 かつて商業を学んでいた母から勧められたのと、中学3年生の時に参加した体験学習会でプログラミングの授業を体験して、企画経営科の授業に魅力を感じ、進学を決意しました。
 この高校3年間を振り返ると、部活動である経営実習部での活動を含めて、私は企画経営科ならではの取組をたくさん経験することができました。例えば、みんなで企画したクレープの販売実習や、課題研究でのプロジェクションマッピングなどです。プロジェクションマッピングでは、パソコンを使って動画編集やCG編集を初めて体験しました。メンバーと協力して学び合い、一つの作品を作り上げることができたことは、私にとって大きな『財産』です。
 大学は地域枠選考で出願しました。小論文については、担任の先生が課してくれたテーマについて書き、それを添削してもらう、という実践の繰り返しで体にたたき込みました。事前に提出する自己アピール書の作成にあたっては、企画経営科で経験した様々な資格や検定、取組などをたくさん書いて、強いアピール材料にすることができました。
 合格発表は週末に自宅でパソコンの前に座り、掲載の瞬間を待ちました。ホームページを更新してもなかなか発表結果が掲載されず落ち着きませんでした。気を紛らわそうと他の用事をしていたときに、担任の先生から電話で『サイトに合格と出ているぞ』と教えていただきました。私は嬉しくて、電話口で何度も『ありがとうございました』と感謝の思いを伝えました。
 4月から進む大学は、網高のように地域のつながりを大切にしていると伺っています。大学でたくさんのスキルを身につけて、将来、情報の分野で地域に、そして多くの人に貢献をしていきたいです。
 中学生の皆さん、商業だけでなく、私のように情報処理の技術を学びたいと考えている人であっても、夢を実現することができます。実際に私はこうして情報分野の大学に進学することができました。コンピューターに興味がある、そんな人にもぜひ網野学舎企画経営科をお薦めします。皆さん、受験勉強頑張ってください!

...「地域」に生まれ、「地域」に学び、そして「地域」のために使命を果たしていく企画経営科3年生。彼らそれぞれの「自分史」のドラマは、いよいよ第二幕へと突入していきます!

(取材・文 安達卓能)

 

自身の「最大値」をさらに引き上げる滑りを!

 1月4日(月)から6日(水)まで、野沢温泉スキー場において実施された、京都府スキー選手権及びスキーインターハイ京都府予選で見事な成績を収めたスキー同好会のお二人に喜びと今後の決意を聞きました!

髙屋量太さん(3年3組・網野中)
 私は物心がついたときにはもうスキーを滑っていました。競技スキーは小学1年生から始め、全国大会には小学6年生からこれまで毎年出場してきました。競技としてのスキーは勝負が分かれるので、ときには辛く感じることもありますが、スキー自体はとても楽しいです。
 私はこの大会のために、大会の2週間前から現地に入って合宿に参加して滑り込みました。現地には日本各地からスキーヤーが集うのですが、例年と違うこのコロナ禍の中では、大会側も、そして私自身も感染症対策を万全にして練習や試合に臨みました。
 大会1日目は中学生から社会人まで出場する京都府の選手権で、2日目と3日目がインターハイ出場を賭けた高校生だけの京都府予選でした。私はスラロームを得意としています。スラロームは、アルペン競技の中ではスピードはそこまで出ませんが、最もターンが細かく、より高い技術力が求められるところに魅力を感じています。結果、スラロームは1日目と3日目の両方で優勝することができました。自分の滑りにはまだまだ納得はしていませんが、これが現時点での自分の『最大値』だったのだと捉えています。
 来たる2月のインターハイ本番では、この最大値をもっともっと引き上げていけるように技術をさらに磨いていきます。
 【第63回京都府スキー選手権大会】
  男子スラローム 優勝
 【第73回京都府高等学校スキー大会兼第70回全国高等学校スキー大会京都府予選会】
  男子スラローム 優勝 ・ ジャイアントスラローム 5位

松尾希里さん(1年2組・網野中)
 私も小さい頃からスキー板をはいてゲレンデに出ていました。競技スキーはうまくいかないと悔しくて辛くなることもありますが、エンジョイスキーは大好きです。
 今大会は私にとって高校初めての大会でした。高校生になるとスキー板の規格が変わるなど、これまでよりも条件が難しくなった上に、私は本番前に実質2日しか練習することができず、ぶっつけ本番のような形で試合に臨むという状況でした。とにかく短い練習期間、まずは板に慣れることに必死でした。
 大会は2日目の、どちらかというとまだ自信があったジャイアントスラロームから参戦しました。2本滑って合計タイムで競うのですが、1本目で失敗すると2本目に進めないという緊張感から、私は最後まで大胆に攻める滑りができず、結果6位に終わってしまいました。それでも経験の少ない3日目のスラロームでは、ポールを倒しながら攻める滑りに挑戦し、5位で完走することができました。
 次のインターハイがどうなるのかはまだわかりませんが、もし出場できるとなれば、会場でポール練習をたくさん重ねて、試合では少しでも上位に食い込んでいけるような滑りを見せたいです。
 【第73回京都府高等学校スキー大会兼第70回全国高等学校スキー大会京都府予選会】
  女子スラローム 5位 ・ ジャイアントスラローム 6位

...これからも「攻めの滑り」で、次なる自身の「最大値」を目指すスキー同好会の二人でした。

(文 安達卓能)

 

みんなの心が「一つ」になれる学校を目指して...


 12月22日(火)の終業式において、令和3年度生徒会役員承認式が行われました。新たな生徒会執行部を代表して、生徒会長と副会長のお二人にそれぞれ抱負を聞きました。

生徒会長 奥野颯さん(2年2組・網野中)
 丹後緑風高校網野学舎が併設された今、私達2年生が『最後の網野高校生』となりました。歴史が変わるこの時に、何かできることはないだろうかと思い、私は生徒会長に立候補しました。
 制服が違い、校名も違いますが、全校生徒は同じ一つの学び舎で共に学ぶ仲間です。だからこそ、私達執行部は、『みんなの心が一つになれる』ような生徒会運営をしていきたいと考えています。具体的には、例えば目安箱を設置するなどして生徒の意見を広く聞き、執行部でそれを検討した後、全校生徒に提案し、了承を得て実施に移していく、などの取組を考えています。
 また、生徒会長としての自覚を持って、私自身が自分の明るさを前面に出していき、周りをどんどん明るくしていきたいです。挨拶や声かけも積極的にしていきます。
 私の将来の夢は、航空自衛隊でエンジニアとして、人の命を預かり守る任務に携わることです。そのために、生徒会活動を通して、信頼され、安心を与えられる人間に成長していきたいです。
 皆さん、未熟な私達ですが、楽しい学校生活を実現するために全力で頑張りますので、どうかよろしくお願いします!

生徒会副会長 稲岡桃花さん(2年2組・網野中)
 私は中学生の頃から、生徒の先頭に立ってみんなを引っ張っていく生徒会役員に挑戦したいと思っていました。当選が決まってからは、学校の顔になることを自覚し、これまで以上にしっかりしなければならないと決意しています。
 生徒会執行部の一員として私がやりたいことは、生徒同士、あるいは生徒と先生の間のコミュニケーションをさらに活発にし、何でも相談し提案できる仲の良い関係を築き、『学校全体をさらに明るくしていくこと』です。そのために、私自身が積極的に生徒の皆さんの中に飛び込み、思いや意見、要望を拾い上げて、生徒会活動に取り入れていきたいです。私はこれまでも野球部でマネージャーを務め、部員への気配りや目配りの大切さを学びました。今度はそれを全校生徒に広く向けていこうと思っています。
 私は将来、個性を生かし、自分のアイデアやデザインを形にする商品開発の仕事に就きたいと思っています。生徒会活動を通して、自分の意見をしっかりと相手に伝える能力や、様々な意見を集約して調整する能力などを身に付けて、将来に生かしていきたいです。
生徒の皆さん、たまにおかしなことを言うことがあるかもしれません。でも、学校を楽しくすることに対しては全力で頑張っていくつもりです。私も、そして皆さんも生き生きと輝いていける学校を目指していきますので、御協力をよろしくお願いします!

...「心が一つになれる」、「一人一人が輝ける」、そんな学校を目指して、新たな生徒会執行部は今ここに始動しました!

(文 安達卓能)

 

「結果を残すこと」が最高の「恩返し」


 12月17日(木)から20日(日)まで、東京の駒沢体育館において、「天皇杯令和2年度全日本レスリング選手権大会」が行われ、3年生の伊藤海さんが女子50kg級で準優勝を果たしました。大会での様子やレスリングにかけた高校3年間を振り返っていただきました。

伊藤海さん(3年1組,関西大学中等部出身)
 昨年度の天皇杯では、オリンピックメダリストなどの強豪選手がひしめく中で、私はまったく歯が立たず5位に終わってしまいました。今年度は、昨年度を上回る3位以上を目標に、高校生活最後の大会であるこの天皇杯に臨みました。
 試合は1回戦から先に相手にポイントを先取される苦しい展開でした。気を取り直して臨んだ準決勝は落ち着きを取り戻して勝つことができたものの、決勝では勇気が出ずに慎重になりすぎてしまい、最後まで自分らしい攻めのレスリングができずに敗退してしまいました。負けた後、悔しくて泣いてしまった高校最後の試合でした。
 私は小学校に入る前からレスリングを始め、高校入学までは全国レベルで結果を順調に出してきました。ところが、インターハイ3連覇を目標に掲げて、いざ高校に進んだものの、思っていた以上に全国、そして世界の『壁』は厚く、なかなか破ることが難しいことを肌で感じた毎日でした。私は体が小さい上にパワーもなかったので、強くなるために高校ではウエイトトレーニングに力を入れました。筋力や体力はこの3年間で大きく成長することができたと思います。そのおかげで、インターハイ2連覇、社会人も出場するこの天皇杯にも2度出場することができました。精神面ではまだまだ弱いと感じるところがあるので、将来はそこも強くしていきたいです。
 私は高校卒業後、4月から早稲田大学に進み、次の目標である『2024パリオリンピック』を目指し、さらにレスリングを極めていきます。網高を卒業してからも結果を残して、これまで指導してくださった顧問の先生に、そして私を大きく育ててくれた網野高校に、最高の『恩返し』ができるよう、これからも頑張っていきます。本当にありがとうございました。

...「結果を残すことが最高の恩返し」、と語っていたのがとても印象的でした。伊藤さん、そしてレスリング部3年生の皆さん、これからもますます強くなっていってください!

(文 安達卓能)

 
左2番目から、難波歩未さん、三浦哲史さん、濱本日和さん、髙尾望心さん

私達は決して「無力」じゃない


令和2年度「税に関する高校生の作文」で、入選を果たした4名に喜びの声を聞きました。

【京都府租税教育推進連絡協議会賞】
難波歩未さん(3年1組・丹後中)
題名『シークレット・ドクターと私の歩み』
 コロナ禍の医療現場の話を耳にするたび、看護師を志している私にとって、今は何もできない自分に無力感を感じていました。しかし、例え間接的であったとしても、私達が税金を納めることが、大変な人や困っている人を救うことにつながるということを知り、この作文を書きました。将来、看護師として医療の最前線で頑張ると同時に、『誰かのために』との思いで、納税という国民の義務をしっかりと果たしていきたいです。

【京丹後地区租税教育推進協議会長賞】
三浦哲史さん(3年1組・網野中)
題名『いろいろな見え方』
 私は、レスリングの国際大会で海外に行くと、日本の税率との違いにいつも驚かされていました。しかし、税の使われ方や目的などを深く知る中で、少しずつですが税について興味を持つようになりました。今回レスリング以外の、しかも税の作文で賞を獲ったことに自分が一番驚いています。将来、国民の義務である『納税』という当たり前のことを、当たり前にできる一人前の社会人になっていきたいです。

【峰山税務署長賞】
濱本日和さん(1年1組・網野中)
題名『これからの日本』
 私は、世界と日本の消費税などの税率の違いから税の使われ方の違いについて、細かく比較する内容で書きました。文章をまとめていく中で、それぞれの長所や短所を知ることができ、税への関心を高めていくことができました。さらに、私の中では書き上げた達成感で終わっていたのですが、このような賞まで頂いて本当に驚き、そして嬉しかったです。今回の受賞を自信にして、これからも勉強を頑張っていきます。

【峰山納税協会長賞】
髙尾望心さん(1年3組・久美浜中)
題名『自分がよく訪れる場所』
 私はこの作文を、大好きな本にまつわるテーマで書こうと思いました。学校や公立の図書館の本は、一体どこから来ているのか、という素朴な疑問について、図書館司書を目指している姉にも聞きながら自分でも調べ、これらの本が税金で買われていることを知りました。受賞については私も、そして姉も驚いていました。この受賞を励みに、これからもたくさん本を読み、いろいろな作文に挑戦していきたいです。

...受賞した皆さん、本当におめでとう!

(文 安達卓能)

 
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