網野学舎

 10月19日に京都すばる高校で開催された全国高等学校ワープロ競技大会京都府予選において、団体競技の部で準優勝を勝ち取り、来年度行われる近畿地区高等学校ワープロ競技大会への出場権を獲得した本校企画経営科の4名にインタビューをしました。

団体競技の部 【準優勝】

【佳良賞】
Fさん(2年3組・峰山中)
「私は中学生の時に参加した体験学習会が楽しく、資格もたくさん取れると知り、企画経営科を選びました。このワープロ競技会には前回に続いての出場でした。今度は経験者として、大会に出場する仲間と協力し、互いの能力を高めあいながらみんなで大会に臨みました。本番の競技では全力を尽くすことができました。ミスはありましたが、自分とメンバーを最後まで信じました。団体で準優勝、そして私自身が佳良賞だと知ったときには仲間と喜び合いました。今回は自分の中でもたくさんの文字を打つことができたものの、ミスした分は減点されました。それを極力少なくするために、毎日少しの時間でもパソコンに向かって地道に練習を重ねていき、来年の近畿大会に臨んでいきたいです。」

Sさん(2年3組・網野中)
「私は将来進みたい進路が決まった時に役立つようにと、資格がたくさん取れる企画経営科に入学しました。今回 競技会のメンバーに選ばれたからには少しでも上を目指したいと思い、練習を重ねました。当日は大きな減点になる誤字がないように注意しながら競技に臨みました。採点中はミスした箇所に気づき少し不安になりました。結果発表では団体で準優勝となり、来年の近畿大会に出場できるとわかった時にはほっとしました。私は一度ミスをすると続けてミスをしてしまうところが課題点だと気付きました。早く打つことはもちろん、漢字変換をより早く、そして正確に選択してミスを減らし、次の近畿大会ではさらにいい得点が取れるようにこれからも頑張っていきます。」

【新人賞】
Mさん(1年3組・網野中)
「私は人前でプレゼンテーションをする能力を身につけたかったのと、資格や検定を取得して将来に役立てたいと思い企画経営科を選びました。今回競技会のメンバーに選んでいただいたからには頑張ろうと思い、毎日放課後に1~2時間練習をしました。競技本番はいい緊張感で臨むことができました。終了後にはミスを見つけてしまいましたが、それでもこれまでのベストに近い出来でした。団体では準優勝、個人では新人賞を取ることができ、驚きと嬉しさでいっぱいでした。私のタイピング技術はまだまだ未熟だと感じています。まずはゆっくりでもすべての指を使って正確に打つ方法をマスターし、さらにそこからより早く打つ練習をして、来年の近畿大会に臨みたいです。」

Tさん(1年3組・網野中)
「私は昔からパソコンが好きで、それを生かしたいと思い丹後緑風高校企画経営科を選びました。授業でタイピングに取り組む姿を先生に認められ、競技会のメンバーに選ばれました。選ばれてからは放課後に学校で、また家でも練習をしました。本番の実技では緊張して、はじめの書式設定でミスをしてしまい、打っている途中でもう一度設定をし直したり、また正確さを重視しすぎた関係で、思ったほどの文字数は打てませんでした。しかし団体で準優勝だと聞いて、驚いたと同時にとても嬉しかったです。設定ミスや慎重になりすぎたという今回の反省点を修正し、さらにはブラインドタッチをマスターしてタイピング速度を上げ、来年の近畿大会に臨んでいきたいです。」

...この結果、彼らは来年度に行われる近畿地区高等学校ワープロ競技大会への出場権を獲得しました。これからも基礎であるタイピング技術をさらに極め、商業科目に限らず様々な分野に生かしていってください。
              (取材・文 安達卓能)

 

 1・2年生がそれぞれビブリオバトル学年決勝を行い、今年度のチャンプ本が決定しました。そこで各学年の優勝者にインタビューをしました。

2年生の部 優勝 額賀澪 著 「光が死んだ夏」
【2年1組・男子】
「この本は、現在も連載が続いている人気漫画が原作です。内容は、主人公と一度は山で行方不明になったものの、その後無事に帰還した友人の周りで奇妙な事件や事故が次々と起きていくというサスペンスです。ビブリオバトルのクラス予選はそれぞれが楽しく、賑やかに発表をしました。私は原稿なしのアドリブで臨みましたがクラスの代表に選ばれ、想像もしていなかった結果に驚きと嬉しさと不安がいっぺんに来た感じでした。くじの結果、学年決勝の発表は最後でした。大人数の前で発表する機会はこれまであまりありませんでしたが、発表のときはみんな集中をし、時には笑ってくれ、また終わったら大きな拍手をくれたりと、とてもいい雰囲気の中で発表をすることが出来ました。決勝では自分の言いたいことをしっかりと伝えたいと思い原稿を作って臨みました。優勝することができてとても嬉しかったです。自分の思いや考えをまとめ、人の前でプレゼンをしたという今回の経験を、来年の進路(試験)に生かしていきたいです。」

1年生の部 優勝 川崎美羽 著 「聲の形」
【1年2組・男子】
「私が今回紹介した本は、すでに小説化や映画化もされ話題となった漫画が原作です。本の内容は、耳の聞こえない転校生の女の子と、彼女をいじめたことで周囲から孤立を深め、罪悪感や後悔にさいなまれていった男の子が、大人になってから再会し、仲直りし成長を遂げていくという物語です。やるならみんなにしっかり伝わるようにしたいと思い、原稿を見て喋るのではなくみんなの目を見て、さらにはメリハリや抑揚を付けるなどの工夫をして、クラス予選会も学年決勝もプレゼンをしました。最後はすごく緊張してしまい、頭が真っ白になってしまう場面もありましたが、みんなに読んでほしいという強い思いで何とか乗り切りました。ダメかもしれないと思いましたが、チャンプ本に選ばれたと知った時はすごく嬉しかったです。今後プレゼンをする機会が増えてくると思うので、よりわかりやすく伝えることを意識して臨んでいきたいです。」

...本を読み知識を得、その内容や良さを表現し聴衆に伝えていく。ビブリオバトルは、まさに"インプットした知識をアウトプットする"という最高の言語活動だと、私は改めて感じました。
              (取材・文 安達卓能)

 

 今年度は1年生の代表にインタビューをしています。今回は弥栄中学校出身の二人に話を聞きました。

【1年3組・女子】
 私は普通科では学べない商業科目をはじめ、地域の方々や企業とのつながりを生かした商品開発や取組、検定や資格取得を通して、自分の強みを伸ばして将来の進路の選択肢を広げることができるのではと思い、企画経営科に入学しました。
 網野学舎は先生も先輩方もみな個性的で面白く、優しい方ばかりなので、「今日も頑張ろう」と毎日笑顔で登校しています。3組は少人数ですが、普通科に負けない、やるとなったら全員が一つの目標に向かって頑張ることができる素敵なクラスだと感じています。
 商業科目は高校で初めて習うためスタートは同じです。ですから、自分の頑張り次第でどこまでも伸ばせる、自分の新たな可能性を開くことができるので、いつもわくわくしながら授業に臨んでいます。
 陸上部に在籍していた中学時代は、たくさんの人に支えられたり、励まされたりしましたので高校では、自分が選手をサポートする側に回ろうと思い、現在サッカー部のマネージャーとして毎日頑張っています。
 将来の夢や目標はまだ明確ではありませんが、だからこそ、自分の選択肢や幅を広げるためにも、この貴重な高校3年間を勉強や実習に費やしていきたいです。

【1年1組・男子】
 私は中学までは成績はそこまで良い方ではありませんでしたが、自分のペースでしっかり学べる環境で広い分野を学びたいと思い、一念発起をして網野学舎に入学しました。勉強のスピードは中学校の時と比べて早くなり、内容も難しくなったと感じていますが何とか食らいついて定期試験でいい成績を取ろうと、勉強を毎日頑張っています。
 私のいる1組は雰囲気も良く、男女問わず仲がとても良いです。文化祭で取り組んだ体験展示ではみんなで協力し合いました。参加してくれたお客さんの楽しんでいる様子を見て大成功だと感じました。
 私はボランティア部に入部し資源回収やウルトラマラソンの給水スタッフなど、地域に貢献したり参加者のために支援をする活動をしました。一定の時間ボランティア活動を行うと学校から単位がもらえることも大きな魅力です。
 私は成績や学力を伸ばし、自分のやりたいことや行きたい大学を見つけて、将来につなげていきたいです。まずは今いるクラスで上位に入り、来年度進むコースを慎重に選択して、さらに勉強を頑張っていきます。

...入学して半年。1年生は最大の学校行事である学校祭を経て、また一段と逞しく、そして頼もしく成長を続けています。これからもますます進め、緑風1年生!
              (取材・文 安達卓能)

 

9月25日の体育祭において全校生徒を牽引し大成功に導いた体育委員長、ならびに各連合長に話を聞きました。

【体育委員長】
「今年はクラス対抗でなく学年の枠を越えた"連合制"で行うなど、初めてのことばかりで不安いっぱいでしたが、体育委員長としての最後の大きな行事を無事に成功させたいという強い思いで臨みました。
 私は競技説明とAMIKO体操のデモンストレーションで壇上に上がりました。上から見ていて、どの生徒の顔も明るく、特に入学してから半年の間に上手にパフォーマンスができるようになった1年生の生き生きとした姿を見て頼もしく思いました。
 競技に入るとどの生徒も笑顔がはじけ、どの連合も白熱した戦いを繰り広げ、応援にも熱が入っていました。また先輩と後輩もいつも以上にコミュニケーションが取れている様子が見られ、私は連合制の良さを実感しました。
 これまで生徒会活動では執行部や委員のメンバーと取組をより良くするための案を考え、協力し合いました。また、体育委員長としては球技大会や体育祭で周りを見て判断して的確に指示を出すことに務めました。高校での経験を今後の進路先でも生かしていき、さらに大きく成長していきたいです。」

【赤連合】(1年2組・2年3組・3年1組)
「私は連合長としてチームが勝利することはもちろん、メンバーが思いっきり楽しめて思い出に残る体育祭にしようと心掛けました。3年生として選手宣誓も準備体操も競技も全力で取り組みました。この体育祭ではチームのメンバーをまとめ、引っ張るという貴重な経験をすることができました。この経験を卒業後の進路にも生かしていきたいです。」

【青連合】(1年3組・2年1組・3年2組)
「3年生として高校最後の学校祭を全力で楽しむことと同時に、総合優勝を目指してチームをリードしました。私自身が出場した種目では連合長として必死に戦いました。応援の声は私だけでなくきっとみんなの大きな力になったと思います。今回の積極的にコミュニケーションを取って集団をまとめたという経験を将来に生かしていきたいです。」

【白連合】(1年1組・2年2組・3年3組)
「私は連合長として、チームのみんなが楽しむ中で勝つことができたらいいなと思っていました。そのためにも、普段はなかなか発することのない大きな声で応援することを心掛けました。連合のテントでは学年関係なく和気あいあいと話している姿をみることができ、とても良かったです。」

...今年度の体育祭は数年ぶりに、学年の垣根を越えた3つの連合チーム競い合いました。普段はあまり見られない、先輩と後輩が仲睦まじく、一緒に声を上げて懸命に仲間を応援する美しい姿に、まさに"連合制の良さ"を感じました。
              (取材・文 安達卓能)


 

 3年生は高校最後となる文化祭でダンスパフォーマンスを披露しました。各クラスの学校祭実行委員に取組を振り返ってもらい、さらに今後に向けての決意を聞きました。

【3年1組】
「ダンスのテーマは"恋愛"でした。振り付けや構成について話し合いがうまくまとまらず、時にはぎくしゃくすることもありました。しかし本番ではそんなわだかまりやトップバッターとしての重圧を乗り越えてみんな笑顔で踊りきることができました。最優秀賞は獲れませんでしたが、みんな悔いなく本当に明るいやり切った顔をしていました。次の体育祭は最後の大きな学校行事なので、クラスだけでなく連合で団結して勝利を取りに行きます。そして、クラス全員が希望進路実現を果たして最後は笑顔で終わりたいです。」

「私は"人生最後の文化祭"を自分の手で盛り上げたいと思い実行委員に立候補しました。取組では次々と変更が入り、なかなかうまくいかず、メンバー間にすれ違いが生じたこともありました。しかし、話し合っていく中で徐々に課題が改善されていき、クラスがさらに一つになっていくのを感じました。本番を踊り終えた後は"やりきった感"が溢れていてとても嬉しかったです。この勢いをラストになる体育祭、そして自分達の進路実現に思いっきりぶつけて、悔いの残らないような高校生活を最後までみんなと送りたいです。」

【3年2組】
「学校祭をみんなにとって最高の思い出にしたいと実行委員に手を挙げたものの、人前に立って進めることがそれほど得意でない私には簡単ではありませんでした。それでも努力や工夫を重ねる中で、みんな協力をしてくれるようになり、本番は想像以上の歓声と手拍子の中、いつも以上の笑顔でみんな楽しく踊りきることができました。写真撮影では私達の決めポーズで笑顔で収まりました。最高の3年2組と最高の思い出を作ることができて良かったです。体育祭が終われば受験に全力を注ぎます。一人で頑張るだけでなく、クラス全員で頑張れるような雰囲気を、これからも大切にしていきたいです。」

「私は実行委員として、やり切るしかないと心を決めて全体をプロデュースしていきました。練習にはみんな終始楽しく取り組んでくれました。私たちのテーマは"インフィニティ"(無限大)で、自分達の可能性ややりたいことは無限大で、何でもできるということを体全体で表現しました。一人一人の"輝く姿"が最優秀賞につながったと確信しています。これから進路も本格化します。すでに決定した人も、これからの人もみんなが一つになれる、そんなクラスにしていきたいです。」

【3年3組】
「私達クラスは少人数であることから、どうやって会場をうまく使うことができるのかを考えました。私たちのテーマは『ぶち上がれ老若男女』というテーマで、メンバーのラップで観客の心を掴み、最高の衣装とダンスで会場を盛り上げていきました。みんな笑顔で踊ることができていたのでいいダンスになったと思います。私は今回目標としていた"人をまとめるスキルを磨く"ことができました。今後さらにクラスのみんながいろいろな方面で活躍し、楽しんで次の目標に向かっていけたらいいなと思っています。」

「体操経験者であったことからダンスは得意でしたし、将来自分のためになると思い実行委員になりました。ところが最後までクラスをまとめることができた実感のないまま不安いっぱいで当日を迎えました。本番は緊張やミスもありましたが、クラス全員が一つにまとまり、3組らしい個性ある楽しいダンスを踊りきることができました。最優秀賞には届きませんでしたが、みんなのやりきったという表情を見ることができ、実行委員をやって良かったと思いました。今後の行事や進路でも、一人一人が互いに支え合えるクラスにしていく中で、私自身も困難に立ち向かってさらに成長していきたいです。」

...青春時代の真ん中で、彼らはまた一つ大きな思い出と成長を手にしました。卒業まで残り半年。希望進路の実現という高校最後の"総仕上げ"に向かって、3年生はクラス一丸となってここからさらなる前進をしていきました。
             (取材・文 安達卓能)

 

 文化祭では1年生は体験展示と学年合唱に取り組みました。各クラスの学校祭実行委員に、取組から当日本番までを振り返ってもらい、今後に向けての決意を聞きました。

【1年1組】
 「私は学校祭実行委員としてこの文化祭を絶対に成功させるんだと決意して臨みました。限られた予算の中で、どうしたらみんなで協力し合ってよりよい展示にすることができるか、テーマを含めみんなで真剣に考えました。取組に向かう気持ちや姿勢が人それぞれだったので、それらをまとめるのは苦労しましたが、終盤になるにつれ、クラスの心が一つにまとまっていくのを実感しました。文化祭当日の展示では、来場者の皆さんから『これらの企画をよく思いついたね』と褒めて頂きました。課題はいくつかありましたが、私達も来場者もみんな楽しそうでほっとしました。」

 「取組は当初まったく進まなくて大丈夫だろうかと不安でしたが、文化祭が近づくにつれ、クラスで団結して仕上げることができ、ほっとしました。展示の企画ではみんなそれぞれの役になりきって楽しそうにお客様を迎えていました。はじめて話すお客様とも仲良くなることができました。月末に行われる体育祭では連合の優勝のため、私達クラスが貢献をして、またクラス全体の雰囲気をさらに盛り上げていきたいです。」

【1年2組】
 「私達の展示はパネルを使いましたが、重いパネルをみんなで協力して教室に移動させたり、一緒に準備をしたりして交流を深めることができました。お化け屋敷ではたくさんのお客様から"すごい悲鳴"を頂き、また『縁日』ではたくさんの方から好評を頂いてとても嬉しかったです。合唱についてはパート練習に多くの時間を割きましたが、本番ではうまく揃えて歌うことができ、大成功だったと思いました。はじめての文化祭はどの演目もひきつけられました。観客の応援とか歓声がすごくてとても楽しかったです。今後はみんなが積極的に考えてさらに意見を言い合えるようなクラスにしていきたいです。」

 「私は実行委員会としてみんなの手が余らないようにと人手が足りないところに人員を当てたり、異なるテーマのブースを行ったり来たりしてそれぞれの進捗状況に目を配りました。当日はお化け屋敷で怖がってくれたり楽しんでくれたりと、多くの反応や感想を頂いてすごく嬉しかったです。この文化祭でクラスの絆が深まったと思うので、今後の行事や活動をみんなと協力してさらに頑張っていきたいです。」

【1年3組】
 「私は自分の力で、クラスだけでなく学校全体を盛り上げようという決意で臨みました。どうすれば性格の違うみんなが楽しく取り組むことができるかにいつも心を配りました。当日の展示では、来場者が本当に喜んでくれました。接客した際も私は『オーバーリアクション』で来場者の気持ちを盛り上げました。次の体育祭では絶対に勝ちたいですし、一番盛り上がりのある連合チームにしたいです。そしてこの3組を、この学校で一番元気で一番爽やかな、でも一番個性が爆発した楽しいクラスにしていきたいです。

 「私達の展示は『アメリカン』をテーマにし、様々な材料を駆使して装飾に力を入れました。2日間とも来場者の皆さんの楽しむ姿や友達と笑い合う姿を見ることができ、やりがいを感じました。初めての文化祭は私にとってとても楽しくいい思い出になりました。体育祭は学年の枠を越えて、連合が一致団結して盛り上げていきたいです。そのためにも、文化祭で深まった絆を今後のクラスの雰囲気にもつなげていき、先輩後輩問わずたくさんの方と交流して、学校祭を素敵な思い出にしていきたいです。」

...1年生にとっては初めての文化祭が終わりました。取組期間、体験展示、そして学年合同合唱と、たくさんの経験を経てまたさらに大きく成長しました。次の体育祭では今度は学年の垣根を越えて交流を深め、さらに飛躍することを願っています。
              (取材・文 安達卓能)


 

 文化祭では2年生が演劇を行いました。各クラスの学校祭実行委員の代表に取組や本番の様子、そして来年度に向けた決意を聞きました。

【2年1組】
 私はこのクラスをさらによりよい方向にリードしたいと思い学校祭実行委員に手を挙げました。演目は誰もが知っているグリム童話から生まれたアニメーションを題材にしました。背景の城の絵からリンゴなどの小道具に至るまで、細部にこだわりました。なかなか私の指示が全体に通らなかったり、考えが違って意見がぶつかり合うこともしばしばありましたが、本音でぶつかったことで逆に言いたいことが言えるようになり、これがよりよい作品へとつながっていくのを感じました。本番では演者が生き生きと、時にはアドリブを交えながら役を演じきった結果、観客からは想像以上の反応を頂きました。私達が最優秀賞だと知った時には正直驚きました。みんな楽しくやりきることができたし、このクラスで一緒に演劇に取り組むことができて本当に良かったです。来年は最後の文化祭として取り組むことになります。またクラスのみんなで意見を出し合いながら、取組中も発表本番も「最高の時間」になるようにしていきたいです。

【2年2組】
 私はあの達成感をもう一度味わいたいと思い今年も学校祭実行委員に立候補しました。題材は大人から子供まで大人気の推理アニメを選びました。回想シーンや防犯カメラの映像などはあらかじめ動画を撮ってスクリーンで流すなど様々な工夫をしました。台詞の多い場面や難しいシーンをみんなで頑張って仕上げた時には「このクラスの一員で良かった」と感じました。本番はみんな声も通っていたし練習通りの演技ができました。さらに、本番直前に決まった「生徒に犯人を当ててもらうインタビュー」も成功しました。残念ながら最優秀賞には届きませんでしたが、取組初日から力を入れていた大道具や小道具、映像が評価されて舞台装置特別賞を頂くことができて本当に嬉しかったです。何よりみんな清々しい笑顔で終えることができたので、私は達成感でいっぱいになりました。9月末に行われる体育祭ではリーダーシップを執る3年生の先輩方の姿を目に焼き付け、来年最上級生になる私達に必要な力を間近で学んでいきたいです。

【2年3組】
 人数が少なくても協力してみんなで成功を掴みたいと思い、私は学校祭実行委員に挑戦しました。題材は漫画やテレビドラマ、映画化もされた話題の学園コメディでした。私達は演者の渾身の演技と裏方の絶妙なタイミングがぴったり合うように何度も練習をしました。また、小道具を少なくして、演技の練習と映像の作成に時間を費やしました。みんなどんどんアドリブを加えるため元の脚本からは変わっていきましたが、これも演劇だと私は寛容に見守っていました。本番は演者のさらなるアドリブや振り切った演技にもみんな臨機応変に対応し、また観客の反応や拍手が後押しをしてくれ、大成功で終えることができました。最優秀賞は獲れませんでしたが、全員が笑顔で団結でき、私は本当に嬉しかったですし、一つの目標に向かって全員で頑張れるいいクラスだと感じました。来年の文化祭も、クラス全員が、そして観客も楽しめる3組らしさが出る発表にしていきたいです。

...主役も脇役も裏方も、一人でも欠ければ演劇は成り立ちません。皆がそれぞれに与えられた立場におけるスペシャリストであり、その分野の「主人公」です。だとすれば、自分の役割を全うし、自分自身だけでなくクラスの勝利や成長のために頑張った人はみな、「最優秀主演賞」であるといえるかもしれません。2年生の皆さん、お疲れ様でした。
              (取材・文 安達卓能)


 

 8月1日から4日にかけて佐賀県で開催されたインターハイ・レスリング個人対抗戦女子62kg級において、見事優勝を掴んだ竹元さんに喜びの声を聞きました。

全国高等学校総合体育大会レスリング競技 個人対抗戦女子62㎏級
【優勝】
 竹元紫凛さん(3年1組・広島市立翠町中)
 私は小学2年生のときに父に連れられて地元クラブに見学に行ったのがレスリングとの出会いでした。はじめは怖くて泣いてしまった記憶があります。中学生の時はコロナ禍だったため試合が少なく、中学3年生の全中選抜準優勝がこれまでの最高成績でした。
 網野は小学生の頃から合宿で何度か来ていたこともあり、自分を強くすることができるのはここだと感じ、丹後緑風高校に進学することを決めました。
 昨年度の高校2年生で迎えた女子オープンではようやく全国優勝をすることができました。今年度の4月のJOC杯ではU20で2位に入ったことで、私にとって初の海外遠征となるアジア選手権に出場しました。しかし、結果は初戦敗退に終わってしまいました。インターハイの直前の時期の敗戦だったこともあり、焦りや不安がよぎり、少し自信を失いかけていました。それでも顧問の先生のアドバイスを胸に気持ちを切り替えて、高校最後のインターハイに臨みました。
 初戦は動きが固くなってしまったものの、二試合目以降は自分から積極的にポイントを取りにいくという「私の流れ」を意識して戦いました。どの試合も簡単ではなく、緊張感の続く試合ばかりでしたが、最後はフォール勝ちで優勝を掴むことができました。
 表彰台では嬉しいという気持ちよりもほっとしたという思いが大きかったです。会場まで観に来てくれていた父の喜ぶ姿や、リモート観戦で応援を送ってくれた母の涙は一生忘れません。
 私は卒業後、今夏のパリオリンピックで複数のメダリストを輩出したレスリングの強豪大学に進学する予定です。高谷大地先輩をはじめ、メダリストの方々にはまだまだとても及びませんが、少しでも近づけるよう、たくさん練習を積んで強くなりたいです。まずは卒業までに行われる10月の女子オープンや12月の全日本選手権をしっかり戦いきって、次のステップにつなげていきたいです。

...強くなるために親元を離れて丹後緑風高校に飛び込んだ竹元さんは、インターハイ優勝をもって、今できる「最高の親孝行」ができたのではないでしょうか。レスリング修行の旅はこれからも続きますが、もっと強くなって夢を掴み、さらなる親孝行や恩返しをはたしていってください。
              (取材・文 安達卓能)


 

世界中の人々に多くの感動と勇気を与えたパリオリンピックが閉会しました。レスリング・男子フリースタイル74kg級で見事「銀メダル」に輝いた本校卒業生の高谷大地さんが、忙しい合間を縫って取材に答えてくれました。

パリオリンピック レスリング 男子フリースタイル74kg級 【銀メダル】
高谷大地さん(自衛隊体育学校)
 私は3人兄弟の末っ子で、一番上の兄がレスリングをしている姿を見て格好いいなと思いレスリングを始めました。キッズ教室の手伝いをしていた高校生の方々が優しく、たくさん相手をしてくれて楽しかったです。
 高校生の時は大の負けず嫌いで、先生の熱意もあり、とにかく一番練習をしてやるんだと思っていました。大学は次男である一つ上の兄(惣亮・後にオリンピック3大会連続出場)の姿に憧れ、同じようになりたいと思い進学し、兄と一緒に練習ができることに喜びを持って練習していました。そして現在所属する自衛隊では、レスリングそのものが仕事であるため、とにかく結果を出さなければならないというプレッシャーで苦しいこともありました。本気で覚悟を持って取り組んだ時期は入隊3年後の東京五輪が終わった後でした。「負けたらレスリングを辞める」という覚悟で練習に取り組みました。
 パリ五輪では、とにかく自分が出来ること、やってきたことをそのまま出そうと戦いました。試合に勝利した時、私がしてきた努力の方向性は間違っていなかったんだなと気づき、とても嬉しかったです。決勝進出が決まった時にはメダルが確実に手に入るという喜びと、もしかすると金メダルが取れるかもしれないという気持ちでした。ただ、試合は翌日の夜だったので、ほぼ1日中緊張しっぱなしでしんどかったです。
 決勝ではフォール負けをしてしまいました。これまでも負けてしまう時はあっさりと負けてしまうことが多く、また、自分に過度に期待をしてしまった時などもそういうことが多かったので、最後は自分に負けてしまったところが「自分らしいかな」と思いました。ただ、ここまでくるとは思っていなかったですし、ここまでよく頑張ってこれたという思いが込み上げてきて、最後はオリンピックを楽しんで笑顔で終わりたいと思いました。
 観客席を振り返り、こんなにもたくさんの人に応援してもらえたこと、またレスリングは多くの人に出会わせてくれたと感じました。人として成長させてくれたのは、あのときキッズでレスリングに出会うことができたからだと思いました。敗戦後に観客席に走り、みんなとハイタッチをしたのは、できるだけたくさんの人に直接感謝の気持ちを伝えたいという思いと、「レスリングは誰でも楽しめる身近なスポーツ」であり、もっと多くの人がレスリングの楽しさを知って始めてほしいと心から思ったからです。
 私は3月に母校であった壮行会で、「全力で続けて、全力で失敗をしてみてください。その失敗が必ず、自分をさらに『最強』にしてくれます。」と話しました。パリ五輪でメダルを獲得したことは私にとって大成功でしたが、勝負に関しては決勝で負けるという「失敗」をしました。しかし、全力で取り組み、全力で表現することは見てくれている人や応援してくれている人たちに多くの勇気や感動を与えるということを知りました。一生懸命やることは恥ずかしいことでも格好悪いことでもありません。努力の方向性を正しい方に導き、自分の目標や夢に少しでも近づくために一生懸命に取り組む姿勢は何よりも格好いいことだと私は思います。人生これで終わりではないですし、この失敗もまた私を成長させてくれました。やはり、挑戦することは最高に格好いいことだと思います。
 今後は関わってくださった方々へできるだけ直接感謝をお伝えしに行こうと思っています。そしてしっかりと英気を養い、次の挑戦に向けて色々な情報を得ながら、人間力をさらに向上させていきたいです。

...決勝後は勝者を笑顔で担いで最大限に称え、帰国後はレスリング普及のために自らが発起人となってメダリストによる握手会や撮影会を実施した高谷さん。決して自分だけのためでなく、人のため、競技のために全力で行動する姿や人間性は「金メダル」以上の輝きがあると私は感じました。高谷さん、しっかり休んで、次の目標に向かってさらに前進していってください。これからも応援しています。
              (取材・文 安達卓能)

 

 4月に開催されたJOC杯において、各年齢区分の各階級でそれぞれ優勝や準優勝に輝き、7月20日からタイ王国のシラチャ市で開催される「U20アジアレスリング選手権大会」、及び8月19日からヨルダン王国アンマン市で開催される「U17世界選手権大会」に出場をする本校レスリング部の5名の選手に大会への意気込みを聞きました。

伊藤優隼さん(3年3組・吹田市立第三中)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 60㎏級出場】
 4月のJOC杯は私は年齢区分の中では最上級生でしたので、接戦だった準決勝を除いた残りの試合はテクニカルフォールで勝つことができました。昨年度から階級を一つ上げ、今は減量の必要もないので精神的に充実しています。世界選手権出場が決まり、私にとってははじめての国際大会ですが、一つでも多く勝ってメダルを狙いたいです。そのためにもウエイトトレーニングでさらに力を付けると同時に、平常心で試合に臨みたいです。オリンピックに出場する高谷大地先輩のように、将来はすべてにおいて圧倒的な選手になれるよう、まずはこの世界選手権で悔いなく戦ってきます。

江口翼さん(2年3組・東京都大田区立蓮沼中)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 71㎏級出場】
 4月のJOC杯の決勝は相手の反則があり、ケガを負ってしまいました。優勝を拾ったものの、倒して勝った訳ではなかったので内心もやもやした気持ちでした。私は昨年度は一つ下の階級で世界選手権に出場をしましたが、自分のミスもあって早々と敗退してしまいました。その反省を踏まえ、世界選手権に向けてポイントを取れるところを確実に取るためにもう一度基礎から徹底して練習をしました。今度は年齢も一つ上がったので、最低でも1回戦を突破して少しでも上位に食い込み、昨年度よりも成長した姿を見せ、前回の世界選手権の悔しさを晴らす大会にしていきたいです。

西村翔偉さん(1年1組・静岡県立城山中学校)
【2024 U-17世界選手権大会 男子グレコローマンスタイル 45㎏級出場】
 4月のJOC杯は高校生になって初の大会で、グレコローマンスタイルもはじめてでした。試合は緊張をしましたが、最後まで自分らしく楽しんで戦うことができました。私は幼稚園の頃にレスリングを始め、小・中学生の頃にはアジア選手権予選で優勝し、日本一になって国際試合の経験もありました。グレコローマンスタイルは前に押す力が特に必要です。普段のフリースタイルの練習でも、このグレコの世界選手権を意識して相手にプレッシャーをかけて攻めることを心掛けてきました。海外の選手は強いと思いますが、押し負けないようにはじめての世界選手権を頑張ってきます。

竹元紫凛さん(3年1組・広島市立翠町中)
【2024 U-20アジアレスリング選手権大会 女子フリースタイル 62㎏級出場】
 4月のJOC杯では準決勝で格上の選手に勝って嬉しかったものの、決勝では勝てると思った試合を逆転されて落としてしまいました。ですからアジア選手権に出場できるという喜びよりも、世界選手権を逃してしまったという悔しさの方が大きかったです。今回のアジア選手権は私にとってはじめての国際大会です。海外の選手は力が強い印象なので、力負けをしないような練習をしてきました。今できることを思い切り出し切ることと、レスリングのこと以外にも様々なことを吸収して帰ってきたいです。目標はメダルを獲ることです。直後にあるインターハイにもつながるような戦いをしていきたいです。

水崎竣介さん(3年1組・静岡市立城内中)
【2024 U-20アジアレスリング選手権大会 男子フリースタイル 79㎏級出場】
 JOC杯は昨年度から年齢区分が上がり、対戦相手は大学生が多く、特に2回戦は接戦でした。決勝の相手は強豪選手でしたので、少しでもいい試合をしようと臨みましたが完敗でした。私は昨年度もアジア選手権に出場をしましたが、大逆転で負けてしまい、メダルを逃してしまいました。今年は2回目なのでそこまで緊張はしていませんが、前回感じた海外選手のパワーの強さを意識して、アジア選手権に向けてウエイトトレーニングに一層力を入れました。区分が上がった関係で対戦相手のほとんどが年齢も経験も上なので、経験を積ませてもらう思いでマットに上がりたいです。

...故郷を離れ、レスリングをさらに究めるために丹後緑風高校の門を叩いた彼ら5名の戦士は、パリオリンピックで戦う高谷大地選手に続けと、この夏世界やアジアの強豪相手に戦いを挑みます。皆さん、高谷選手ともども応援をよろしくお願いします。
              (取材・文 安達卓能)


 

 7月6日(土)に福知山公立大学で行われた令和6年度京都府高等学校生徒商業研究発表大会において、本校企画経営科が調査研究の部と体験発表の部の両部門において最優秀賞を2年連続でダブル受賞しました。調査研究の部については、8月の近畿大会出場も決定しました。今回、各部門の代表に喜びの声を聞きました。

調査研究の部 【最優秀賞】
企画経営科3年生 「プロジェクトSX ~米粉で京丹後市にあふれる可能性の実現へ~」
川村姫菜乃さん(3年3組・大宮中)
 小学生の時、この生徒商研の全国大会で大勢の聴衆を前に発表をした姉の姿に憧れて、私も多くの人の前で発表できるようになりたいと思い企画経営科に入学しました。
 私は今回発表を担当しました。台詞や喋るタイミングを覚えることや、抑揚や身振り手振りを加えて発表をすることはとても難しかったのですが、先生やメンバーと助け合いながら楽しく練習をしました。
 本番はみんな緊張し、始まってすぐも焦って早口になったりしていましたが、中盤からは緊張もほぐれ、最後はこれまでで一番いい発表ができたと実感しました。
 最優秀賞はすごく嬉しかったです。練習期間が短かったのですが、その短い期間で6人みんなが一つになった証しとしてこのような賞を頂けたのだと思っています。
 8月末にある近畿大会ではスライドや話す内容もさらにグレードアップさせ、それでもいつも通りの明るく活発な私のままで全力で当たっていきます。

給田楓夏さん(3年3組・丹後中)
 単調になりがちだった発表の仕方を工夫するために、メンバー6人で過去の全国大会の発表動画を観て抑揚の付け方や効果的な動作を研究しながら練習しました。特にトップバッターである私が緊張で早口になってしまうと後に響いてしまうため、持ち時間の10分を意識しながら、私自身が落ち着いて喋ることを心掛けました。
 本番は練習通りやれば大丈夫だと自分に言い聞かせながら発表をしました。発表が終わると、緊張が解けて全身の力が抜けてしまいました。メンバーも緊張をしていたと思いますが、発表は詰まるところがほとんどなく、練習の成果が存分に出せたと思いました。
 最優秀賞だと知った時は、嬉しい気持ちとほっとした気持ちが強かったです。約1週間の練習期間でしたが、全員が最後まであきらめず練習に取り組んだ結果だと感じました。
 近畿大会では、京都大会よりもさらにレベルが上がると思うので、他の高校に負けないように自分たちも今まで以上にスキルアップをして発表に臨んでいきたいです。

体験発表の部 【最優秀賞】
企画経営科2年生 「ジオ育!!」 ~地域の観光資源 ジオパークをフィールドに~」
柴田羅菜さん(2年3組・網野中)
 私がメンバーに選ばれたのは、8月に開催されるジオパーク全国大会に出場をすることが決まっており、その前にこの大会で発表をしてみないかと先生に声を掛けていただいたからです。
 練習は、とにかく自分の台詞を覚えてから多くの先生に発表を見ていただき、頂いたアドバイスをもとに改善を加えることを繰り返しました。
 本番の発表は、今まで練習をしてきたことが全部出せ、審査員の方々に話しかけるような感覚で楽しく発表をすることができました。他のメンバーの頑張りも私に勇気を与えてくれました。最優秀賞が取れたのもこのメンバーだったからだと自負しています。
 このように人前で発表をすることは大人になっても必要になってくる力だと思うので、この先もこのような機会があれば積極的に挑戦をしていきたいです。

井元心唄さん(2年3組・網野中)
 私は、練習で話すときに緊張で暗い印象になってしまうことがあったので、声のトーンを上げるように意識をすることと、喋るタイミングとスライドの出るタイミングを揃えることを先生から指導していただき、何度も練習をして本番を迎えました。
 この発表は、改めて私達が取り組んできたこの1年の活動を振り返り発表する機会でもありました。ですから、これまでクラスで出されたアイデアや意見を、審査員の方を含め、たくさんの方に認めてもらいたい、との思いで本番の発表に臨みました。
私はまだ最優秀賞を頂いたという実感はありませんが、それでも本校の良さや魅力を少しでも発信できたのかなと思います。次はより多くの方に網野学舎の強みを知ってもらえるようなさらにいい発表をしていきたいです。

...本大会における2年連続両部門での最優秀賞受賞は網高以来初の快挙でした。この結果に驕ることなく、これからも自身のプレゼン力をますます磨いていってください。
              (取材・文 安達卓能)

 

 この度、本校ボランティア部が「京丹後市にどんな障害がある人も暮らすことができるグループホームを作る会」より、日頃の活動に対して感謝状をいただきました。この7月をもって部活動を引退する3年生の代表3名に、これまで印象に残った活動やボランティアを通して学んだこと、将来の夢などについて聞きました。

【部長】 田村希妃さん(3年2組・網野中)
 私は「人のために行動をする」ことが、人生にとって大きな経験になると思い、ボランティア部に入部しました。
 これまで様々なボランティアを通して多くの方々と交流をさせていただき、海洋ゴミの漂着物調査では、回収した大量のマイクロプラスチックを目の当たりにし、私自身環境問題への関心を強く持つようになりました。
 またボランティアで出会った方々からこれまで多くの感謝の言葉を頂きました。これらはいつも「次の活動も頑張ろう」という励みになりましたし、私自身どんな方に対してもどんなときであっても、気持ちよい挨拶やコミュニケーションを取ろうと心掛けるようになりました。これが私が一番成長したと感じるところです。
 私は将来、食事や栄養の面から高齢者の方などの福祉に携わる仕事に就きたいと考えています。活動で学んだことから、私は将来自分だけの利益や見返りを期待して働くのではなく、笑顔やありがとうの言葉をいただくために人に尽くせる大人になっていきたいです。

【副部長】 松浦侑愛さん(3年2組・網野中)
 私は人のためにもなり、自分の経験にもなると思い、ボランティア部への入部を決めました。
 私が特に印象に残った活動は、昨年度の「はだしのコンサート」でした。私達は、参加者の方から「入場券」となる海ゴミを回収し、そのゴミをボードに貼っていき、どれだけの海ゴミが集まったかをステージで発表しました。多くのゴミがあることを知ったと同時に、多くの人が回収に協力してくれたことを実感しました。
 私はこれまで様々なボランティアに参加をしてきました。地域の方々が最後まで全力で活動をされている姿や、活動をやり終えた後に掛けていただいた感謝や労いの言葉に、私は人に貢献することの素晴らしさや喜びを実感し、いつも心が温かくなりました。
 私は大学で心理学を学び、将来は様々な人を精神面で支えて多くの人を笑顔にできる仕事に就きたいと考えています。ここで学んだボランティア精神を、社会人になっても大切にしていきたいです。

【副部長】 田茂井伶奈さん(3年1組・網野中)
 私がボランティア部に入った理由は、入学後の体験入部で部の活動の内容を先輩から聞き、興味が湧いたことがきっかけでした。
 特に印象に残ったボランティアは、障害者の方とのふれあいでした。地元施設のイベントで、私はボランティアスタッフとして、利用者の方とペアになって屋台やステージを一緒に回らせていただきました。相手の方の状況に応じて自分が今何をサポートすればいいのかを考えながら楽しく交流することができ、私にとって良い経験となりました。
 これまで参加してきたすべてのボランティアで、多くの方から「ありがとう」と感謝の言葉を掛けていただき、私はその度に嬉しさややりがいを感じることができました。
 私は歯科衛生士の専門学校に進む予定です。進学しても積極的にボランティアに参加をし、社会貢献をする中で将来に必要なコミュニケーション力をさらに身につけていきたいです。

...「ありがとう」は目に見えないし手で触れることもできませんが、この世で一番温かくて一番強くて一番美しい言葉だと私は思います。人のため、社会のために無償で貢献するボランティアは、まさに「ありがとう」がたくさん詰まった宝石箱なのかもしれません。
              (取材・文 安達卓能)

 

京都府大会・近畿大会を勝ち上がり、8月5日から北九州市で開催されるインターハイに、男子団体競技としては2年連続25回目の出場を決めた体操部各学年の代表に、大会に向けた決意を話してもらいました。

今森駿さん(3年2組・丹後中)
 私は高校に入るまで新体操の経験はありませんでした。高校ではまったく新しい部活に挑戦したいと思っていたのと、体験入部のときに見た先輩方が披露したかっこいい技を私もやってみたいと思い、体操部への入部を決めました。
 インターハイ予選の京都大会では、全体として体調が万全ではなく、団体演技の後半はバテてしまい技が揃わない場面がありました。近畿大会ではその反省を踏まえて、最後まで皆で技を揃えることに集中し、準優勝でインターハイ本戦の権利を勝ち取りました。個人戦は近畿大会が最後の演技でしたが、自分らしい落ち着いた演技で終えることができました。
 8月のインターハイに向けて、動きを合わせていくことはもちろん、一つ一つの技の難易度を上げていかなければ全国では通用しないと感じています。そのためにも基礎となる筋力をさらにつけ、ミスが出やすくなるというリスクを伴ったとしてもさらにレベルの高い技に果敢に挑戦をし、ベスト8を目指して頑張っていきます。
 高校卒業後に体操から離れたとしても、部活動での経験を生かし、これからも様々な新しいことに積極的にチャレンジをしていきたいです。

多賀野悠太さん(2年2組・網野中)
 私は中学校で器械体操を始めました。その後新体操のジュニアチームの練習にも参加するようになり、高校に入っても先輩方と一緒に新体操を続けようと思いました。
 京都大会の団体戦では、私達後輩は先輩方のように万全な状態ではありませんでしたが、私達でもある程度やれるという感覚は掴むことができました。翌週の近畿大会では京都大会で見つかった課題をすぐに修正し、初めての個人戦はミスが出てしまったものの、団体戦ではしっかりと結果を出すことができました。
 来たるインターハイは全力で臨むことはもちろんですが、今年は自分達の得点にこだわって、昨年度の団体戦の結果よりも高い順位を目指したいです。大会までの練習期間は短いので、練習の質を高めて、その日に何か一つでも成長できるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
 来年度は私は最上級生になり、部を引っ張っていく立場になるので、後輩達の手本となるように技術も心もさらに磨いていきたいです。まずは8月の先輩方との最後のインターハイを戦いきり、来年度はその結果をさらに上回ることができるように頑張ります。

眞柴慈温さん(1年1組・網野中)
 私も中学校から器械体操を始め、頑張っていた先輩方の後を追うようにジュニアチーム、そして丹後緑風高校体操部と、体操をするための進路を選びました。
 6月の京都の大会は私にとって高校初めての大会でした。メンバーはベストコンディションではなく演技では失敗も出てしまいましたが、最小限のミスに抑えるなど何とか対応することができたと思います。近畿大会ではみんな調子を取り戻し、息も合って、私自身楽しく演技をすることができました。
 これら予選では、演技の後半で疲れが出てしまい、動きがみんなと揃わなくなったり、基本姿勢がおろそかになったりと、技の質も落ちていったことが課題だと感じました。本戦に向けて、タンブリングや下半身の強化など、基礎体力をさらにつけて、皆の足を引っ張らないように自分自身をもっと鍛えていきたいです。
 私は技術も体力も精神力もまだまだ先輩方には及びませんが、来年度後輩が入部したときに頼られる先輩でいられるよう、この一年で様々なことに意図を持って挑戦し、人間的にも成長をしていきたいです。

...「先輩の使命」とは、後輩を自分以上の人材に育てること。「後輩の使命」とは、育ててくれた先輩を感謝をもって追い越すことだと、体操部の姿を見て私は感じました。インターハイまで残り一ヶ月。それぞれ最高の準備で悔いなく戦いきってください。
              (取材・文 安達卓能)

 

 毎月1年生の代表にインタビューをしています。今回は久美浜中学校出身の二人に話を聞きました。

井蓋由唯さん(1年2組・久美浜中)
 本校に入学したいと思ったきっかけはオープンキャンパスでした。対応してくださった先輩方のキラキラした笑顔や、先生方が一人一人に対して丁寧に対応してくださる姿を見て、入学したら進学や将来のことについて親身に相談できると感じたからです。
 2組は明るく仲が良い一方、授業になると真剣な顔に切り替わり、球技大会などの行事になると一致団結して頑張ることができるメリハリのあるいいクラスだと感じています。
 授業では各教科の先生がわかりやすく優しく教えてくださいますし、また質問をしやすい雰囲気で、とても勉強がしやすい環境です。小テストも定期的にあるため、普段から勉強をする癖がつき、それが成績の向上につながっていると実感しています。
 私はボランティア部に所属しています。先日は地域の方と廃品回収に取り組みました。今後様々なイベントにも参加していきたいです。私は常々、人の役に立てる人間になりたいと思っていたので、活動を通じてこれからも地域に貢献をしていきたいです。
 私は優柔不断な性格で、将来の進路をどうしようかと迷っていますが、網野学舎は1年生の頃から定期的に相談する機会として担任が面談を設けてくれたり、友達同士で進路のことについて積極的に話したりして互いに刺激しあっています。後悔をしないようにしっかりと自分自身の進路を考えて、今後も勉強に全力で取り組んでいきたいです。
 私は将来、相手の話に耳を傾け、相手のことをしっかりと考えて行動できる大人になりたいです。そのためにも、この三年間でコミュニケーション力をさらに身につけていきたいです。

安達朋希さん(1年1組・久美浜中)
 私は網野学舎が部活動に力を入れているところや、ボランティア活動を通して地域とのつながりがとても強いところに魅力を感じました。
 1組は出身中学校がバラバラですがみんな元気で、球技大会では団結してドッジボールで優勝を勝ち取ることができ、クラスの仲がさらに深まったと感じています。これからも文化祭や体育祭などの行事を通して、より一層仲の良いクラスにしていきたいです。
 学習については、一部の教科はいくつかの科目に分かれ、また習熟度別にも分かれるため、自分にあったスピードや内容で学習を進めるところがいいところだと感じています。
 私は高校から新しく陸上競技部に入部し、短距離パートで毎日走っています。時には厳しい練習メニューもありますが、初心者の私を先輩方が優しくサポートしてくださるので、私は気持ちよく部活動に励むことができています。早く実力をつけ、1年生の間に100mのタイムを12秒台に乗せていきたいです。
 私は、やるべき事をしっかりやり切る中で周りから信頼され、困っている人を助けることができる大人になりたいです。ですから、高校では課題提出や委員会活動、ボランティア活動など、当たり前のことや自分がやると決めたこと、自分に与えられた仕事は率先して取り組んでいきたいです。将来の夢に向けて選択肢をたくさん増やせるように、1年生の今から勉強も部活動も頑張って、基礎となる学力や体力、精神力をつけていきたいです。

...井蓋さんは放送、安達さんは学芸と、二人はそれぞれ委員会活動にも積極的に参加するなど、ともに充実した学校生活を送っているようでした。進め、1年生!
              (取材・文 安達卓能)

 

 5月27日から教育自習で本校に帰ってきた原田さん、田辺さん、田村さんの三人に、実習で学んだことや生徒の皆さんへのメッセージを話してもらいました。

原田優奈さん(山口大学経済学部経営学科4年生)
 勉強が苦手だった私は企画経営科で商業に出会い、勉強の楽しさを知りました。先生方は私に1から商業を教えてくださり、挑戦を促し、できたときにはたくさん褒めてくれました。私もこんな風に生徒に何かきっかけを与えられる教師になりたいと思いました。
 生徒の皆さんは、現役生は私達の時よりも人数が少なくなっているにも関わらず、挨拶が元気で、どのクラスも男女関係なくとても仲が良いと感じました。
 実習を通して、私は先生方の授業計画や進め方に感銘を受けました。私は1時間の授業の準備に一日かかってしまうところを、先生方は一日に数時間受け持ち、かつ大変わかりやすい授業をされていて、どこで準備をされているのかと尊敬しました。まだまだ力不足だと感じる一方、教材研究にもっと力を入れていこうと決意することができました。
 私は将来、「誰かにとっていい影響になれる存在」になりたいと思っています。私が当時の先生から影響を受けたように、私自身の挨拶や振る舞い、頑張っている姿が生徒に元気や勇気、希望を与えていく...、そんな教師になりたいです。
 皆さん、「高校時代」はあっという間です。自分がしたいことを先生は全力でサポートしてくれます。失敗を恐れず、むしろ失敗から学ぶこともたくさんあるので、時には先生をも巻き込んで様々なことにチャレンジをしてください。成長を心から祈っています。

田辺潤平さん(国士舘大学体育学部スポーツ医科学科4年生)
 私は教師である父の姿に憧れて教員になりたいと思うようになりました。私が今大学で学んでいる知識を生かし、安全・安心な教育現場を預かる救急救命士の資格を持った保健体育科の教師になりたいと考えています。
 実習初日の自己紹介は、自分が何を言っているのかわからないくらい緊張しました。それでも、毎日のホームルームや休み時間に生徒の皆さんと話す機会が増えていく中で、徐々に距離を近づけることができたと思います。網野学舎の生徒は本当に明るくて人なつっこい印象を持ちました。生徒昇降口に立って登校した生徒に挨拶すると、一人残らず元気な挨拶を返してくれて、こちらも朝から気持ちよく一日を迎えることができました。
 この実習では、どうしたら生徒が授業内容に興味を持ってくれるかや、どのようにスライドを工夫すれば理解しやすいかなど、多くのことを学びました。また、特に体育の授業では、教師は常に生徒の安全管理に心を配らなければならないことを知りました。
 生徒の皆さん、私は教育実習で帰って来て、改めてこの丹後は自然に恵まれたいいところだと感じました。皆さんもこの素晴らしい環境で心身ともにのびのびと健康に過ごしてください。そしてAMIKO体操を頑張ってください。3週間ありがとうございました。

田村萌育さん(関西外国語大学外国語学部英米語学科4年生)
 元々私は将来英語を使う仕事に就きたいと考えていましたが、中学校で今でも尊敬する英語の先生に出会い、それがきっかけで英語の教師になりたいと思うようになりました。
 実習初授業も初ホームルームも緊張しすぎて、その修正の仕方もわからなくなるほどでしたが、実習を重ねるにつれ、少しずつ落ち着いて臨めるようになっていきました。現役生は一言で言うと本当に素直です。どのクラスも真剣に授業に向かっていました。また、挨拶がしっかりできていて、私達が高校生の頃からの伝統が今でもしっかり受け継がれていることに感動をしました。
 授業は初めは自信がなくて声も小さく、はっきりと指示を出せず単調なものになってしまいました。それでも、教科指導教員の先生から温かく指導を頂いて授業を改善していき、今は明確な指示を心掛け、当初に比べて大きく成長をすることができたと感じています。
 私は将来、普段は生徒一人一人と楽しくコミュニケーションが取れ、でもやるときはしっかりと切り替える「頼れる教師」になっていきたいです。
 皆さん、高校時代は人間関係や学習のこと、進路や将来のことなど悩みは尽きないと思います。しかし、こうして悩んだことは、将来必ず意味があるものになっていくはずです。高校時代という時間は、今後二度と訪れません。この三年間を精一杯楽しんで過ごしてください。短い期間でしたが、本当にありがとうございました。

...高校生当時にこの突撃リポートで紹介した彼らを、今度は教育実習生という立場でこうして再び紹介することに感慨深いものがありました。三人とも立派な教員になってください。心から応援しています。
              (取材・文 安達卓能)

 

 5月31日から6月2日にかけて、たけびしスタジアム京都で開催された第77回京都府高等学校陸上競技対抗選手権大会(京都インターハイ)において、自己ベストの記録を達成して引退をする陸上競技部・短距離パートの3年生3名に、大会での自身の走りや3年間の部活動生活、後輩へのメッセージを話してもらいました。

【副部長】
嶋田樹梨菜さん(3年2組・網野中)
 4×100mRでは攻めるバトンパスを試みるも失敗し、敗退してしまいました。リレーでの借りはリレーで返すしかないと心を決め、自分自身の200m走を棄権して、4人でもう一度今度は4×400mRでバトンをつなぎきろうと思いを一つにしました。その結果、予想もしていなかった準決勝進出を決めることができ、みんなで喜び合いました。
 その後気持ちを100m走に切り替え、リレーでの勢いそのままに走り抜き、陸上競技人生の目標であった12秒台を最後の最後で出し、大きな喜びの中で終えることができました。
 これまで、短距離パートの私達同期3人だけで練習したりと苦しい時期もありました。しかし、励まし合い、支え合い、互いに高め合った仲間は私の大きな財産です。
 後輩の皆さん。陸上部でしかできない経験や感動をたくさん味わって、大きく飛躍していってください。これからも皆さんの成長を陰で見守っています。

【短距離パート長】
和田祐夏さん(3年1組・網野中)
 この大会はリレーのみの出場だったので、特にバトンパスの練習に力を入れました。リレーは一人では走れません。自分一人の気持ちでなく、メンバーみんなの心を1つにするため、「この4人で最後を悔いなく頑張ろう」と互いに声を掛け合って臨みました。残念ながら4×100mRではミスが出てしまい悔しい結果となりました。このままじゃ終われないと、この悔しい思いを4×400mRにみんなでぶつけ、準決勝進出という思いもしなかった結果を出して、私は高校三年間の陸上競技人生を最高の形で終えることができました。
 どんな辛い時でも傍で寄り添い、支えてくださった顧問の先生方や後輩の皆さんには本当に感謝しています。後輩の皆さん、たとえ辛い練習であっったとしても、それを乗り越えた先の達成感を思い浮かべながら、チームのみんなと切磋琢磨して頑張ってください。努力は必ず報われます。

大下宗悟さん(3年1組・丹後中)
 大会には4×400mRと4×100mRにエントリーをしました。私は元々400mが専門だったので、特に4×400mRに全力を注ぎました。試合は序盤からいい走りができ、後半もスピードに乗ることができました。こうして私はベストのラップタイムを更新して高校最後の走りを終えました。走り終えた後は嬉しかったと同時に、この瞬間6年間の陸上競技人生が終わることにさみしい気持ちもありました。それでも、最後はやり切ったという清々しい達成感に溢れていました。
 三年間を振り返ると、中学時代と比べて記録が伸びず、悔しい思いも味わいました。しかし、最後にベストが出て、顧問の先生に褒めていただき、続けて本当に良かったです。
 後輩の皆さん。何事も恐れずに、自分がやりたい練習、今やるべき練習をとことん追究して、「0.1秒」や「1mm」を追い求めていってください。応援しています。

...派手でなくても、自分史上過去最高のタイムでそれぞれの集大成を見事に飾った短距離パートの3年生は、思いの詰まったバトンを後輩に託し、次の進路へと駆け出しました。
              (取材・文 安達卓能)

 

 6月5日(水)の球技大会において、各競技で優勝をしたチームのキャプテンに喜びの声を聞きました。

【ソフトボール】 優勝 「スシ太郎」(3年1組)
中地洋介さん(網野中)
 昨年度の球技大会は優勝を逃したので、今年こそはという思いで臨みました。当日の試合は全員が声を出し合って、最後までいい雰囲気でプレーをすることができました。野球経験者が的確なアドバイスを送ってくれたことも全勝で優勝することができた勝因かもしれません。この球技大会をきっかけにクラスの雰囲気がさらに良くなったと思うので、これからの学校行事も一丸となって楽しく進めていきたいです。

【ドッジボール(男子)】 優勝 「虎ー's」(1年1組)
岩尾 和さん(久美浜中)
 はじめての球技大会でしたが、たとえ相手が上級生であっても「絶対勝つぞ!」とメンバー全員がやる気にあふれてすごく盛り上がっていました。試合ではどのチームも強くて簡単ではありませんでしたが、逃げるのではなく積極的にボールを受けとめる姿勢で臨み、ストレートで優勝をすることができました。この大会で強めることができたクラスの仲の良さ・団結力を、これからの行事や勉強にもつなげていきたいです。

【ドッチボール(女子)】 優勝 「チームサザエさん」(3年3組)
梅田恵来さん(弥栄中)
 球技大会説明会の日からすでに優勝を目指して、男女関係なく頑張ろうとみんな燃えていました。当日は昼休みの時点で私達は1回しか負けていなかったので、「次も頑張ろう!」と互いに励まし合って後半の戦いに臨みました。試合が終わった男子もコートに詰めかけて応援をしてくれました。優勝がわかった時にはクラスの喜びが爆発しました。3年3組の団結力を生かして、学校祭や検定試験、そして入試へとしっかりつなげていきます。

【バレーボール】 優勝 「ラプラス」(3年2組)
田中朱莉さん(網野中)
 昨年に続き今年も優勝をかけて大会に挑みました。練習では経験者が率先して初心者のメンバーをサポートし、みんなで優勝しようと心が一つになっていくのを感じました。試合では強敵チームにも練習の成果を発揮し、最後の球技大会を2連覇という最高の結果で終えることができました。1つのボールをつないでいくバレーで、クラスもさらに1つになることができたと思います。残り少なくなった学校行事も全力で楽しんでいきたいです。

...学校に「学校行事」がある理由。それは、行事を通して仲間と親睦を深め、仲間とつながり、仲間とともに何かを成し遂げるという経験を積むためにある、と私は思います。この球技大会から、最大の学校行事である9月の学校祭に向けて、いよいよ前進開始です。
              (取材・文 安達卓能)

 

今年度入学した1年生の代表に毎月インタビューをしています。今回は丹後中学校出身の二人に取材をしました。

秋尾優也さん(1年1組・丹後中)
 私は小学1年生からバスケットボールをしてきました。高校は府大会にも出場している丹後緑風高校でさらに力を磨きたいと思い入学を決めました。
 1組は個性的なメンバーばかりですが、出身校に関係なくみんなで協力して学校生活を楽しく送っています。私達にしか出せない色で溢れている、そんな最高のクラスです。
 勉強は中学校と比べて難しくなったと感じています。それでも、先生や友達に聞いてわからないところをなくしていったり、勉強法を工夫したりして頑張っています。
 バスケットボール部は普段はとても仲がいいですが、時には激しいメニューに取り組んで互いに技術を高めあいながら毎日充実して練習をしています。先輩方や同級生の声掛けもあって、苦しい練習にもついていけるようになりました。先輩方のリーダーシップのある頼れる姿に、自分もそういう選手になりたいと思いました。
 私は部活動をさらに頑張っていき、自分の好きなこのバスケットボールをもっと上達させたいです。さらなる技術の向上はもちろんのこと、「楽しんでやる」というモットーを忘れずに、自分がやれる限り全力でプレーをしていきます。そして、私達の代でも府大会出場という目標を果たしていきたいです。
 将来の夢はまだ明確ではありませんが、部活動はもちろん、勉強もしっかり取り組んでいけば将来の道も広がると思うので、勉強と部活動の両立にも挑戦していきたいです。

大下真生さん(1年3組・丹後中)
 私は普通科では学べない商業科目という新しい分野に挑戦し、資格や検定をたくさん取ってみたいと思い企画経営科に入学しました。
 3組はとても明るいクラスです。人数が少ない分、クラスメイトとじっくり話す機会があり、気が付いたことがあればみんなで声を掛け合うところが3組の良さです。
 授業のペースは中学の時よりも早いと感じていますが、友達同士や先生に積極的に質問をして理解しようと努めています。また、授業内で発表する機会がたくさんあり、自分の考えを発信できるのはいいと思いました。テストの点数につながると自信にもなります。
 私は中学ではソフトボール部に所属していましたが、高校ではサッカー部のマネージャーになりました。先輩方は丁寧にわかりやすく仕事を教えてくださり、またたくさん話しかけてくださるので、とても嬉しく心強いです。中学時代はいろいろな人に支えられて競技を続けることができたので、今度は自分が選手を陰でサポートする側に回ろうと思いました。マネージャーの仕事は忙しいと感じる時もありますが、毎日充実しています。
 将来私がどんな進路に進んだとしても、高校生活で学んだことをフルに生かせるよう、今は一つ一つの勉強にしっかり取り組んで、「自分は頑張った」と胸を張って言える経験を積み重ねていきたいです。この高校時代にしかできないことや学べないことにしっかりと取り組んで、自分の夢の実現につなげていきたいです。

...入学して早2か月。今回取材をした二人はもちろん、1年生はすでに丹後緑風高校の中核として勉強に、部活動に、学校行事に真剣に励んでいます。頑張れ1年生!
              (取材・文 安達卓能)


 

5月18日(土)に各会場で開催された両丹高校総合体育大会において、大健闘の戦いを見せた3つの部活動のキャプテンに話を聞きました。

【サッカー部】 伊佐津川会場 準優勝
中地洋介さん(3年1組・網野中)
 私は幼稚園の頃から続けてきたサッカーを、高校ではよりレベルの高い環境でやりたいと思い、この丹後緑風高校に入学を決めました。
 今年度は新入生がたくさん入部してくれました。チームの力や士気を上げるために、練習の段階から実践の感覚でメンバーと声を掛け合い、コミュニケーションを密に取ることを意識しました。また、「ボールを止めて蹴る」という基本を部員と共有しました。
 初戦の相手は実力が拮抗していましたが、私自身ゴールを決めて勝つことができました。しかし、決勝戦は完敗で、相手のレベルの高さを痛感しました。今後は個人もチームもさらにレベルを上げて、強豪チームに対しても真っ向から勝負をしていきたいです。
 私たちの戦いは夏から冬にかけて行われる選手権大会まで続きます。昨年度の成績である府ベスト16を越えることを目標にこれからも頑張っていきます。
 高校卒業後、私は大学に進学してサッカーを続けていきたいです。そのために、今は基礎の土台をしっかり固めて、将来活躍をしていきたいです。

【卓球部】 第3位
梅田太一さん(3年2組・網野中)
 この両丹総体に向けて新しく入部したメンバーと一緒に、それぞれが自分の力を発揮できるように地道に練習に励みました。私が参加できない日も、後輩たちでしっかりと練習に取り組んでくれていました。試合が近づくにつれ、それぞれがレベルアップをしていく姿を見て、部長として頼もしく思いました。
 また、私たち三年生にとって、5人が揃う高校最初で最後の団体戦でもありました。惜しくも3回戦で敗退してしまいましたが、2回戦ではシングルスもダブルスも個人として勝つことができました。鍛えてきたスマッシュやサーブを決めることができ、練習の成果を出せて嬉しかったです。後輩たちも生き生きと輝いてプレーをしていました。全員が役割をきっちり全うすることができたと思います。後輩にはこれからも練習試合などの実践経験をたくさん積んで強くなっていってほしいです。
 私はこれで引退です。部員が少なく苦しい時期もありましたが、最後にこうして両丹総体を笑顔で終えることができ、これまで支えてくれたすべての人に感謝をしたいです。
 私の次の目標は大学進学です。ここまで部活動をやり抜いた経験を生かし、勉強を継続し、努力し、進路実現という夢を成就させたいです。

【バスケットボール部】 男子上級の部 第3位
松下南智さん(3年2組・網野中)
 今年度、新しく1年生が加わり、練習は毎日活気に溢れています。
 この両丹総体は3年生を中心とした上級の部と、下級生を中心とした下級の部に分かれて出場しました。私たち上級の部は普段通りの戦いができて勝ち上がり、最終的には準決勝まで進みました。最後の対戦相手は強豪で、勝つことは難しいとわかっていましたが、2年生の後輩が光るプレーを見せてくれたり、全員がやれることをやろうと必死で食らいつきました。下級の部も大健闘の戦いをしてくれたと聞いて、私が引退した後の新チームが今から楽しみです。
 入部当時は部員が少なく、顧問の先生も輪に入って一緒に練習に付き合ってくださり、とても感謝しています。また、徐々に部員も増え、はじめての経験で不安でいっぱいだった部長の私を支えてくれ、こうして最後の試合で嬉しい結果を掴ませてくれたメンバーにも感謝しています。
 私はこの先進学をしても、バスケットボールというチームスポーツで培った協調性やリーダーシップを、どんな集団の中であっても発揮していきたいです。

...かつては部の存続すら危ぶまれた苦しい時期を、一人のキャプテンが立ち上がり、それにメンバーが続き乗り越えた結果、たとえ小さくても、こうして立派な成績を掴むことができました。後輩の皆さん、先輩が拓いてくれた道を、今度はさらに踏み固めていってください。
              (取材・文 安達卓能)

 


 今年度入学した1年生の代表に毎月インタビューをしていきます。今回は網野中学校出身の二人に、入学した理由やクラスの雰囲気、頑張っていることやこれからの決意などを話してもらいました。

野村謙心さん(1年2組・網野中)
 私は幼稚園の頃から始めた大好きなサッカーを、高校でも高いレベルで続けていきたいと思っていました。小中の時代からクラブチームで一緒だった昨年度の先輩方の活躍を知り、網野学舎でプレーしたいと強い憧れをずっと持っていました。
 私のいる2組はとても明るく、出身中学校の違いに関係なく休み時間は楽しく盛り上がっています。それでも、授業になるとクラス全員が集中して受けているので、メリハリのきいたとてもいいクラスだと感じています。助け合うところもこのクラスの良さです。
 勉強については、中学校の時に比べて進むスピードが速く、はじめは慣れるのに必死でした。網野学舎は各教科、個性的な先生方がたくさんいて、毎日授業を楽しく受けています。もうすぐ中間テストですので、それに向けて頑張っていきます。
 大好きな部活には毎日充実して臨んでいます。体力的に厳しい練習もありますが、マネージャーを含めた17名で、リーグ残留と府ベスト16という目標に向けて頑張っています。
 私は将来どんな進路に進んだとしても、ずっとサッカーを続けていきたいです。そのために、高校ではより高いレベルを目指して1日1日の練習を大切にしていきます。そして、頑張る姿を見せることで、周りを勇気づけ、やる気を引き出す人になっていきたいです。

嶋田愛華さん(1年3組・網野中)
 私は中学時代、体育祭や合唱祭などの行事で積極的に前に出て、メンバーを引っ張ってきました。地域の方々や企業の方々など多くの方と交流する機会がたくさんあるこの企画経営科で、自分の強みをさらに伸ばしたいと思い、入学を決めました。
 私達3組は少人数ですが、みんな気さくでにぎやかなので、学校生活が毎日楽しいです。これから難しい課題や悩みにぶつかったとしても、三年間クラスが変わらないという強い結束力で、「このクラスならやれる」と強く信じて頑張っていきます。
 企画経営科では、簿記や情報処理などの商業科目が登場してきました。新しい世界に毎日触れることができ、いつもわくわくしながら新鮮な気持ちで授業に臨んでいます。
 私は新たな挑戦として書道部に入部しました。これから、様々な書体でいろいろな作品に挑戦し、笑顔溢れる最高に楽しい部員の皆さんとたくさんの思い出を作りたいです。
 数年後、社会に出たら様々な人と出会います。それを当然のことだと捉えるのではなく、一つ一つの出会いを真剣に、そして大切にしていきたいと思っています。入学して間もないですが、自分自身の将来の夢を早く見つけ、それを実現し、企画経営科での学びや経験を通して身につけた力を社会で活用し、社会に貢献していきたいです。

...二人とも学校生活の様子や将来の目標を生き生きと語ってくれました。これからもこの丹後緑風網野学舎の一員としてますます活躍していってください。

(取材・文 安達卓能)

 
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