網野学舎
駆け抜けた君の後ろに「道」はできる
5月21日(土)に各会場において令和4年度両丹高等学校総合体育大会が行われました。コロナ禍の影響で実に三年ぶりの開催となった本大会でしたが、その中でも特に健闘をした2つの部活動のキャプテンに話を聞きました。
サッカーの部・準優勝(宮津会場)
部長 芦田幸祐さん(3年3組・網野中)
私はキャプテンとして、どんな不利な状況でもみんなで声を出し合って粘り強くボールに向かっていけるチームを目指しています。そのために、まずは私自身が諦めない心を強くもって、センターバックのポジションからみんなに声をかけています。
今回の1回戦では自分達の思うプレーができたものの、最後の試合では力及ばずに敗退してしまいました。それでも、全員で最後まで粘り強く戦いきることができ、準優勝という結果を残すことが出来ました。
今後はリーグ戦などを戦った後、夏からはじまる全国選手権大会が私達3年生の最後の試合となります。そこに向けてもう一度チーム全体の総合力を上げ、さらに強いチームになるための土台を築いて後輩に道を作っていきたいです。
陸上競技 女子上級の部・総合3位
女子キャプテン 東瑠渚さん(3年2組・丹後中)
両丹総体は1年生にとっては初めての試合であると同時に、2・3年生にとっては6月の京都インターハイへの通過点となる大会でした。私は長距離選手として毎日10km近く走り込む一方、キャプテンとしてみんなが頑張れる雰囲気を作ることに努めました。
大会には総合入賞を目指してチーム一丸となって臨み、私を含めメンバーが自己ベストや個人目標をかけて戦い、女子上級の部で3位に入ることが出来ました。
高校入学以来ずっと制限がある中で、記録をなかなか伸ばせず苦しい時期が続きましたが、それでも女子のキャプテンになってチームで新たに目標を立て直し、徐々に再開された競技会に出場をして少しずつ自信をつけることができました。インターハイと京都高校駅伝大会が高校最後の戦いになりますが、私自身最後まで悔いが残らない走りをしていきたいです。将来の夢は栄養学の面からアスリートを支援するような職業に就くことです。そのために、これからは勉強も部活動もやり尽くす思いで頑張っていきます。
...部活動にも勉強にも真剣に打ち込む先輩の後ろ姿を見て後輩は育ちます。3年生の皆さん、自身の勝利のため、後輩に道を拓くため、最後まで悔いなく完全燃焼してください。
(取材・文 安達卓能)
青年よ、未来を信じ 使命に生き抜け!
入学して1箇月になる新1年生の3名にこれからの抱負を聞きました。
竹元紫凛さん(普通科・広島市立翠町中)
私にとってこの丹後は慣れない土地だったので、はじめはいろいろと不安がありましたが、クラスの雰囲気も良くみんな仲良くしてくれています。私はレスリング部に所属していて朝は練習、昼は授業、そして午後はまた練習と、忙しい毎日を送っています。部活で疲れて帰ってからも自分一人でしなければならないことも多いため、これらをしっかりと両立させることが今の私の目標です。「人と同じことをしていても強くはなれない」というのが私の信条です。高校時代にたくさん鍛えて、もっと強くなって、将来は先輩方のように「世界」で戦える選手になっていきたいです。
石崎奨さん(普通科・峰山中)
私は入学後から出身中学校の違うクラスメイトにも積極的に声をかけていきました。コミュニケーションをとる中でお互いの個性や趣味などがわかってくると、すぐにクラスもうち解けていきました。学業では、中学校に比べて内容も難しく授業数も増えたのでついていくのが大変ですが、先生方がわかりやすく教えてくださるので理解することができています。また私は陸上競技部に入部をしました。高校時代にしっかりと走り込んでよりいいタイムを出したいです。高校でたくさん勉強して将来の夢である看護師になって、先輩方や先生方、そしていつも傍で私を応援し支えてくれている親に恩返しをしたいです。
今井喬大さん(企画経営科・網野中)
はじめはみんな遠慮がちでとてもおとなしい雰囲気でしたが、一箇月近く経った今はとても楽しい仲の良いクラスだと感じています。初めての商業の科目についても、互いに教え合ってみんなで理解しようとする雰囲気があります。これからも「わからないことをなくしていく」ことを大事にしたいです。私は経験のあるソフトテニス部に入りました。大きな大会で勝利をすることはもちろん目標ですが、それ以上に「自分自身どれだけ上達できるか」を突き詰めていきたいです。検定試験も始まります。勉強と部活という毎日の生活リズムをしっかりとつけて、3年間の高校生活を悔いのないものにしていきます。
...生徒信条に「青年は 未来を信じ 使命に生きる」とあります。1年生の皆さん、それぞれの立場でそれぞれの夢に向かってそれぞれの使命に生き抜いてください!
(取材・文 安達卓能)
期待に応え 夢引き寄せる 「タイピング」
4月16日(土)に開催された全国高等学校ワープロ競技大会京都府予選会で輝かしい成績を修めた企画経営科の4名にインタビューをしました。この4名は団体競技で5月の近畿大会に出場を、さらに山中さんについては、7月の全国大会に出場することが決定しました。京都府予選会個人競技優勝は網高時代にさかのぼっても初の快挙だということです。
<個人競技 優勝>
山中莉彩さん(3年3組・丹後中)
昨年出場を果たした全国大会は、全国の壁の高さをただ痛感するだけの悔しいものでした。そこからすぐに今年の全国大会を見据えて一年かけてタイピングの練習をスタートさせました。
京都大会は少し気負いすぎていたせいか、練習よりも少ない記録しか出せず、おわった瞬間は入賞を逃してしまったと感じて落ち込んでしまいました。それだけに、結果発表で団体で準優勝、そして個人成績で1位と知り、メンバーや先生方の喜ぶ顔を見て、声を出すのは我慢したものの、嬉しすぎてもう泣きそうになってしまいました。
私は将来 警察事務の仕事に就きたいと考えています。近畿大会や全国大会で少しでも上位を目指して技術をさらに磨いて、自分の夢に一歩でも近づけるよう、そしていつも傍で支えてくださる先生方の期待に応えられるよう、これからも努力していきます。
<団体競技 準優勝>
福尾楓雅さん(3年3組・網野中)
団体メンバーに選ばれたのは大会一週間前でした。他のメンバーの役に少しでも立ちたいと思って頑張って練習をしました。本番では練習の80%ほどしか力を発揮できなかったので、準優勝と知って正直びっくりしました。5月の近畿大会では今度は100パーセントの力が出せるように練習を重ねていきます。そして、将来の夢である会計士を目指して大学に進学できるように、商業の勉強を中心にこれからも頑張っていきます。
人羅海留さん(3年3組・大宮中)
メンバーに選ばれて練習を開始しましたが、得点がなかなか伸びずかなりまずいと感じました。さらに大会本番は緊張でガチガチになってしまって実力を出し切れず、終わってからはみんなに申し訳ない気持ちでずっと俯いていたほどでした。なので、団体で2位に入ったと聞いて本当に救われました。近畿大会では、自分の過去最高を越えるスコアをたたき出せるように練習に励んでいきます。将来の夢であるゲームクリエーターになるために、プログラミングの基本であるタイピング技術をさらに身に付けていきたいです。
安田和奏さん(2年3組・丹後中)
メンバーに選ばれた以上、先輩方に迷惑をかけられないという思いで練習に打ち込みました。大会は集中して臨むことが出来ましたが、終了の合図が鳴ったときはもっと打ちたかったと、自分の実力不足を感じました。準優勝できたのはどこまでも先輩方の力のおかげです。次の大会ではもう少しチームに貢献できるように私自身がもっと努力しようと心に誓いました。これからもいろいろな資格やスキルを身に付けて、将来その力を地元のために発揮できるよう成長していきたいです。
競技時間は「10分間」。その僅かな時間に「青春」を賭ける彼らの努力のドラマは、彼ら自身の手によってこの先も打ち込まれていきます。
(取材・文 安達卓能)
卒業式前日に表彰を受けた企画経営科3年生の5名に喜びの声を聞きました。
■全商協会4種目1級合格(4冠)
【全商簿記実務検定 珠算・電卓実務検定 情報処理検定 商業経済検定】
給田江里菜さん(丹後中)
1年生から学び始めた商業の専門分野を3年間学んだ結果、卒業目前で検定1級を4種目も合格することができました。こんなにも力をつけることができたことに自分自身驚いていると同時に、企画経営科で学んできて本当に良かったと思っています。支えてくれた先生や友達に本当に感謝しています。
■全商協会4種目1級合格(4冠)
【全商簿記実務検定 ビジネス文書実務検定 情報処理検定 商業経済検定】
谷岡京香さん(網野中)
検定試験は学校の定期試験と日程が重なることもあったので、勉強するのが大変でしたが、今まで勉強をしてきた成果が最後に表彰されてすごく嬉しかったです。この3年間いろいろな人に支えてもらったから今の自分があるのだと思います。感謝の思いを忘れずに、これからも自分の夢に向かって勉強を頑張っていきます。
■全商協会3種目1級合格(3冠)
【簿記実務検定 情報処理検定 商業経済検定】
中谷翼さん(大宮中)
高校3年間は毎日が部活動と勉強の両立の挑戦でした。遅くまで野球に打ち込み、帰ってからは短い時間でも机に向かって検定勉強に励みました。周囲の応援のおかげもあって、野球部として初の「3冠」を獲ることができました。毎日おいしいお弁当を作り、いつも笑顔で送り出してくれた母には特に感謝しています。本当にありがとう。
■全商協会3種目1級合格(3冠)
【珠算・電卓実務検定 情報処理検定 商業経済検定】
鈴木南々香さん(網野中)
やるからには絶対に合格したいと臨んだ最後の検定試験で、1級が取得できて本当に嬉しかったです。部活から帰って疲れて寝てしまっても、「勉強しなくちゃ」と途中で起きて机に向かったことも少なくありませんでした。私の3年間の努力の結果が、こうして最後に「賞」という見える形で現れて本当に嬉しかったです。
■京都府教育長賞(16名)
坂根光和さん(峰山中)
先日のホームルームの時間に賞を頂けることを知りました。心の準備をまったくしていなかったので正直驚いてしまいました。3年間勉強は大変でしたが、先生も友達も私のわからない箇所を丁寧に教えてくれたので、楽しく進めることができたし、何より学校生活はとても充実していました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
...君達の築いた「栄冠」は、君達自身の「将来」をこれからも照らしゆくことでしょう。
(取材・文 安達卓能)
年度当初の4月に、網野町掛津の歴史をテーマに紙芝居を描いた海蔵寺の和尚さんから、より多くの人にこの紙芝居の内容を広めてほしいと本校に依頼を頂きました。そこで、企画経営科3年生のグループ7名が、課題研究の授業で紙芝居をもとに絵本や動画を作成し、地元地域に贈呈をしました。そして、1月14日の丹後活性化プレゼンテーション大会で、この取組を発表した3年生の二人に話を聞きました。
青木束爽さん(3年3組・網野中)
私達は子供達や丹後に住む海外の方など、あらゆる方々に紙芝居の内容を知ってもらいたいと思いました。絵本班と動画班に分かれて作成し、和尚さんの伝えたい思いを大切にしながら、よりわかりやすい表現を考えたり、英語訳にも挑戦しました。
作成中はそれぞれの役割を黙々とこなすという感覚でした。しかし、観光業界の方々への贈呈式で完成した絵本を贈呈したときに、多くの方々に期待していただいていたことを初めて知り、ようやく自分達のしてきたことの価値に気づき、胸が熱くなりました。この取組で、自分達の努力によって多くの人に感動や笑顔を与えることができただけでなく、自分自身も喜びや幸せを感じることができました。
松林美怜さん(3年3組・弥栄中)
和尚さんから受け取った紙芝居を初めて読んだとき、地元の私達でも知らなかった歴史や事実がたくさんありました。小学生や中学生にはもちろん、観光で訪れる旅行客の方々にも、もっと丹後のことを知ってほしいと思い、絵本や動画を作り始めました。多くの人に興味をもって見てもらうために、「わかりやすい・見やすい」作品づくりに一番こだわりました。
今回の作品は、自分達の力だけでなく、原作を作成された和尚さんや御支援いただいた観光公社様,製本に協力してくださった印刷業者の皆様、そして私達に大きな期待を寄せてくださった観光業界の方々のおかげで完成することができました。皆さんに本当に感謝しています。
...絵本や動画という新たな「形」に生まれ変わらせた彼女たちの取組が将来、和尚さんの「思い」と多くの人の心をつなぐ「架け橋」になることを祈っています。
(取材・文 安達卓能)
「税に関する高校生の作文」で入賞をした1年生の小路さんに喜びの声を聞きました。
【京丹後地区租税教育推進協議会会長賞】
小路実寛さん(1年1組・峰山中) 「税金の使い道」
私は新型コロナウイルス感染症の対策予算にも、税金が使われていることをニュースで知りました。私にとって税金といえば消費税しか実感はありませんが、その種類は様々であることを知り、暮らしにどのように役立っているのかもっと深く知りたいと思い、調べて書きました。調べていろいろなことがわかると勉強になることが多く、書いていてとても楽しかったです。
少子高齢化の影響で国の税収も減る傾向にあるかもしれませんが、税金の使われ方を知れば多くの人が納得してきちんと納めていくと思います。私自身これからも、もっと知りたいですし、将来子供達にも税のことを伝えられるような大人になっていきたいです。
...「税のことをもっと知り、それを伝えていきたい」という言葉がとても印象的でした。
(取材・文 安達卓能)
2学期の終業式後に承認式が行われ、令和4年度生徒会執行部新役員が正式に就任しました。早速生徒会長の川崎さんと副会長の山口さんに抱負を述べてもらいました。
生徒会長 川崎珀杜さん(2年3組・網野中)
生徒会長に立候補した理由は、いろいろなことに果敢に挑戦をして自分自身の力をもっと伸ばしたいと思ったからです。当選が決まった後、本当に自分で大丈夫なのかと不安もありましたが、校長先生から承認証を受け取り、改めて身が引き締まりました。
本校の良いところは、生徒みんなが元気や活気にあふれているところです。その良さを大切にしながら、新たな良いところを生徒会活動を通してみんなで作り上げていきたいです。私達生徒会新執行部一同は、学校のため、生徒の皆さんのために精一杯取組んでいきます。皆さん一人一人の力を合わせて、新たな伝統を一緒に築いていきましょう。
副会長 山口素子さん(2年2組・弥栄中)
私は生徒会執行部の方々の活躍するかっこいい姿に憧れを抱いていました。それに比べて今の私には何もないと感じ、何かを成し遂げたいという思いが強くなり、生徒会副会長をやろうと決めて挑戦しました。承認式を経て正式に生徒会執行部の一員に加わった今、その責任の重さをひしひしと感じています。
私は生徒会活動の運営にあたり、活動や行動制限の状況の中でも、できる範囲で学年の垣根を越えて仲間の輪をさらに広げられるような取組がしたいと考えています。生徒の皆さん、丹後緑風高校網野学舎をよりよい学校にしていくために全力を尽くしますので、ご協力をお願いします。
...新生徒会執行部を中心に全校生徒でさらなる連帯の輪を広げて、緑風の新たな伝統を築いていきましょう。
(取材・文 安達卓能)
12月5日(日)に行われた「自転車交通安全CMコンテスト」の表彰式において、協賛団体特別賞であるキョウテク賞を授与した企画経営科3年生のグループに、受賞の喜びや企画経営科に入学をして良かったことなどについてインタビューしました。
石田理咲子さん(峰山中)
今回のCM案は私が中心になって考えさせていただきました。子供達にも親しみやすくわかりやすい内容にしたいと思い、動物のキャラクターを使って自転車運転のマナーをクイズ形式にして15秒にまとめました。受賞の知らせを聞いた時は、すぐには信じられませんでした。このような賞を頂いたのは初めてだったので、すごく嬉しかったです。表彰式は立派な会場で行われましたし、たくさんの大人の方に囲まれて本当に緊張しました。表彰の時に、たくさんの方から拍手を頂いた時は、まるで夢の中にいるような気持ちでした。
将来は自分で作ったものを活かして、子供達に笑顔を届けることができる保育士になりたいです。企画経営科で、私はたくさんの力と自信をつけることができました。そして素晴らしい仲間と出会うことができました。私は本当に幸せ者だと、みんなに感謝しています。
鈴木南々香さん(網野中)
CMは商業デザインという授業の中で考え、みんなで役割を分担して作っていきました。100作を超える応募作品の中から賞に選ばれたなんて、私も信じられませんでした。表彰式は周りの雰囲気に圧倒されて緊張しました。しかし、人生初めての大きな会場で賞を授与され、ようやく本当に入賞したんだと実感することができました。卒業間近でこのような経験ができたことは、とても貴重な体験でした。この取組を通して、一人一人が自分の役割を担ってこそ、良い作品をつくることができるということを学びました。
私は将来、放射線技士の道に進みますが、患者さんを救う医療チームの一員として、私の与えられた役割を担えるように、これからも様々なことを学び続けていきたいです。企画経営科は、全員が始めて商業を学ぶので、スタートラインは一緒です。検定試験を数多く受けて合格できれば、それが3年生になった時に、希望進路の実現に大きく役立ちます。夢に近づけたという意味で、私は企画経営科に入学して本当に良かったです。
吉岡璃子さん(丹後中)
自転車の「ながら運転」はとても危険だということを、いくつかの例を示して正解か不正解かを子供達でもわかるように工夫しました。15秒という短い時間の中で、伝えたい内容をまとめることに苦労したので、入賞したと知ってびっくりしました。表彰式では、他の受賞作はどんな内容だろうかと興味津々でした。でも、私達の表彰で名前が呼ばれたときには、我に返って急に緊張しながら壇上に登りました。多くの人の前で堂々と発表できる人間になりたいと思い、一生懸命勉強して企画経営科に入学したことが私にとっての第一歩でした。専門的な勉強は難しくてとても大変でしたが、先生を含め、周りのみんなが本当に良い人ばかりで、私がわかるまで何度も親身になって教えてくれました。私にとって、このクラスは最高のチームであり最高の仲間達でした。中学生の皆さん、進学するならぜひ企画経営科をおすすめします。
卒業後は、小さい頃からの夢だった美容師の資格を取り、企画経営科で学んだ経営の知識やチームワークの大切さを活かして社会で活躍していきたいです。
...「企画経営科は最高です」と口を揃えて話してくれた彼女達。しかし、何よりも「最高」なのは、真剣に学び実践し、結果を出し、そして仲間と共に喜び合う、まさに彼女達の姿そのものだと私は思いました。
(取材・文 安達卓能)
10月30日(土)に開催された令和3年度京都府高等学校新体操新人選手権大会の個人競技において、本校では7年振りの優勝に輝いた男子体操部の谷口さんに、喜びと次なる大会への抱負を伺いました!
谷口央弥さん(1年2組・網野中)
小学校5年生の冬に体験入部したちびっこ体操で、体操の面白さ、演技を見てもらうことの嬉しさを感じたことが体操を本格的にやってみようと思ったきっかけでした。中学校2年生には、全国大会に出場するまでに上達することができました。
元々は個人競技が専門だったので、鏡の前で自分と向き合い、自分の技を確認しながら一人で練習をしてきました。しかし、高校入学後は先輩方と団体を組み、インターハイにまで連れていっていただきました。今までにない大変貴重な体験をする中で、さらに自信をつけることができました。
今回の京都選抜は、緊張はなかったつもりでしたが、第一種目の得意のスティック演技で、まさかと思うような初めてのミスをしてしまい、焦りからのスタートでした。それでも、自分の持ち味である「動き」や「表現」はしっかりと見せることができました。インターバルでは最後のクラブ演技に向けてベストを尽くせるように、技を確認しながら、「あとはやるだけだ」と、気持ちを切り替えて準備しました。失敗を恐れず、余計なことを考えず、持てる力を出し切ろうと本番では演技に集中しました。その結果、自分が求めていた「ノーミス」の演技で締めくくることができました。
結果は二種目とも1位で優勝することが出来ました。ホッとしたのはもちろん、私はこれでようやく「全国」へのスタートラインに立つことが出来た。いよいよこれからだと、すぐに気を引き締めました。
私の目標は、3月に行われる全国選抜大会で6位以内に入って、来年11月の全日本選手権の舞台で演技をすることです。今の私の力ではまだまだ厳しいと感じています。これからも練習を重ねて、「自分の良さ」をもっと出せるように、技術や技量をさらに高めていきます。
...謙虚の中に王者の風格さえ漂わせていた1年生の谷口さん。「心・技・体」をますます鍛えて、「全国」の舞台で舞いに舞え!
(取材・文 安達卓能)
9月18日(土)、京都アクアリーナで開催された第60回京都府高等学校水泳競技新人大会の女子50m自由形において、水泳同好会の沖野きらさんが見事8位に入賞!10月に行われる近畿大会への切符を手にしました!
沖野きらさん(1年1組・峰山中)
私は5歳で水泳を始めました。きついと思うことはこれまで何度もありましたが、それでもいいタイムが出せたときには嬉しくて、今も心から楽しんで水泳を続けています。
感染症対策を守りながら、練習はほぼこれまで通りの環境で行うことができていたので本当にありがたかったです。しかし昨年は特に、「大会」という自分の力を試す場が次々と中止になり、私は先の見えない不安の中で黙々と練習をしていました。それでも家族やコーチ、周囲の人が、いつも傍で私を支え、励ましてくれました。ですから、今回の大会が予定通り実施されることを聞いて本当に嬉しかったです。
大会には3種目にエントリーをしました。私は特に50m自由形に一番力を注ぎました。レースは実力者ばかりがそろった組でしたが、本番は緊張することなく、最後までリラックスして全力で泳ぎ切ることが出来ました。
タイムは自分の目標よりわずか0.06秒届きませんでしたが、それでも8位入賞で近畿大会進出を決められてホッとしました。何よりも、応援してくれていた家族やコーチ、引率していただいた先生にいい報告をすることが出来たので、それが一番嬉しかったです。
来月の近畿大会では、府大会で切ることができなかった目標タイムを突破して、「自分最高の泳ぎ」で自己ベストを更新できるようにさらに頑張っていきます。
...様々な人への「感謝の思い」を推進力に、次は「自分史上最高の泳ぎ」をぜひ見せてください!
(取材・文 安達卓能)
7月10日(土)、福知山公立大学にて開催された第21回京都府高等学校生徒商業研究発表大会において、本校生徒が各部門で優秀な成績を収めました!
★体験発表の部 最優秀賞 丹後緑風高校2年3組(7名)
人羅海留さん(2年3組・大宮中)
私は海岸清掃ボランティアに興味がありました。何故海洋ゴミが発生するのか、どうすれば削減できるのだろうかと前々から疑問を持っていました。それを調べて発表したらどうかと勧められ、7名のメンバーで取り組みました。
本番は、初っぱなで私自身が間違えるという失敗からのスタートでした。それでもその後は皆練習通りにいき、無事にやりきることができました。終えた後、客席にいた担任の先生が「よくやったぞ」という合図を私たちに送ってくれ、心が救われました。私たちは賞にすら引っかかることもないだろうと思っていたので、「最優秀賞」だと聞いた時には本当にうれしかったです。
私の将来の夢はゲームクリエイターになることです。自分の「経験値」を挙げていくためにも、今後もこのような大会に積極的に参加していきたいです。
★体験発表の部 優秀賞
尾瀨空さん(3年3組・丹後中)
私は体験発表の部に個人で出場しました。テーマは、この網高で学び、体験した三年間を振り返り、今後どう活動していこうかという将来の展望について発表をしました。個人での出場のため、資料の作成や操作、原稿覚えや練習はすべて一人で行いました。本番の発表では、審査員長の方と何度も目があってしまい大変緊張しました。それでも目をそらすことなく自分の思いを伝えるんだ、と一歩も退かず発表をやりきりました。
優秀賞の発表で自分の名前が挙がった時は、素直に嬉しかったですし、今回こうして挑戦して本当にいい経験が出来て良かったと思いました。
私は国公立大学に進学し、将来の夢である投資家を目指して、情報分野でプログラミングを本格的に学んでいきたいです。
★調査研究の部 優秀賞 網野高校3年3組(6名)
嶋津舞さん(3年3組・峰山中)
私達は課題研究の授業で取組んでいたテーマを発表しました。キズものや規格外のため商品にできない農作物を、加工して新たな付加価値をつけて商品化して販売し、売上利益を生産者に還元するという、生産者と企業と消費者をつなげる輪を網高が作るというものです。
発表では抑揚をつけて話す技術を試みましたが、習得するのは簡単ではありませんでした。しかしたくさん練習をしたおかげで、本番は緊張することもなく、いつも以上にいい出来でした。優秀賞に選ばれ、私は6月にあった簿記競技大会と合わせてダブルで賞を頂くことになり、とても嬉しかったです。さらに私達は、8月27日に近畿大会に出場することも決まりました。進路に向けて取組む時期と重なるので大変ですが、しっかり準備をして臨んでいきたいです。
谷岡京香さん(3年3組・網野中)
かねてから、このような大会に出場したいと思っていましたが、これまでチャンスやタイミングを逃してきました。高校生活も残り半年、悔いは残したくないと思い、今回積極的に手を挙げました。この大会は事前に提出する企画書の内容も評価の対象でした。作成に当たっては、どうすれば私達の企画の魅力を伝えることができるのかにも心を砕きました。
本番では言葉に詰まってしまう場面があり、採点にどこまで影響するのだろうかと不安いっぱいで審査を待ちました。優秀賞と聞いてほっとしたものの、最高の企画だったと自負していただけに、最優秀賞ではなかったので少し悔しいです。次の近畿大会では、発表するテーマをもう一つ増やす予定です。さらに企画を練って発表練習を重ねて、近畿大会を突破し全国大会に進めるように頑張っていきます。
...費やした努力は、賞となり経験値となり、やがて夢を実現する力となっていくはずです。
(取材・文 安達卓能)
6月17日(木)から20日(日)まで和歌山県にて開催された、第57回近畿高等学校レスリング選手権大会で、レスリング部は学校対抗戦でベスト8、個人対抗戦で4名が優勝を果たしました。今回はその個人戦で優勝を飾った4名にインタビューをしました。
細川周さん(2年1組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル65kg級 優勝】
私はキャプテンとして、近畿大会では団体戦優勝しか考えていませんでした。ですから、個人戦では優勝しても団体戦の悔しい結果に、キャプテンとしてもっとできたことはあったのに、と悔やむばかりでした。来たるインターハイでは、全国から強豪が集う中、団体戦で表彰台に立つことを目標に、チームの士気をさらに高めて毎日の練習に臨んでいきます。もちろん私個人としては優勝しか狙っていません。私が目指すのは、積極的に前に出てタックルを取りにいく「攻める」選手です。将来は大学、全日本、そして世界で活躍するレスラーになります。
松田來大さん(2年3組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル60kg級 優勝】
コロナ禍でいつ大会が延期や中止になるかわからない中、貴重なチャンスで優勝したいという思いで、近畿大会までの練習に取り組みました。近畿大会の団体戦では全国大会でのシード権を得るために戦いましたが、結果はベスト8でした。チーム勝利のために私自身もっと貢献できたのではと反省しています。インターハイでは個人戦優勝を目標に頑張ります。そのために、近畿大会で見つかったタックルの課題をしっかり修正していきます。将来は大学に進学し、アジア、そして世界へと、一つでも上のステージを目指して力をつけていきたいです。
伊藤大輝さん(2年1組・網野中)
【個人対抗戦 男子フリースタイル92kg級 優勝】
個人戦の結果次第で次の国体予選の階級が決まるため、私自身が優勝して出場枠を守るとの思いで、インターハイ予選後は団体戦に向けて「増量」をしながら自分の技を磨いていきました。今回私が出場したのは、ベスト体重よりも10kg以上重い階級で、相手は私よりも一回りも大きな選手ばかりでした。不安もありましたが、相手の隙を見てせめてポイントを重ねていき、私にとって初めての優勝を手にすることが出来ました。インターハイはさらに強い相手と当たるので、厳しい戦いになると思います。今よりももう一回り体を大きくし、パワーをつけて臨んでいきます。
坂根海琉子さん(1年1組・島根大学教育学部附属義務教育学校)
【個人対抗戦 女子フリースタイル53kg級 優勝】
女子にとっては、この近畿大会がインターハイ予選でした。4月に開催されたクイーンズカップでは2位に終わってしまったので、この大会に向けて、課題である「タックル後の次の動き」を修正しようと練習に励みました。今回の優勝は素直に嬉しかったです。しかし新たな課題も見つかりました。一ヶ月後のインターハイまでに課題を克服し、全国優勝を目指して頑張ります。私は将来、網野高校の諸先輩方のように、アジア大会、そして世界大会へと、自分で限界を決めずに行けるところまで挑戦をし続けていきたいです。
...「悔しさ」があるから、人は「強く」なれるのです。レスリング部の皆さん、士気を高めてさらに上のステージへ上りゆけ!
6月19日(日)に開催された「第37回全国高等学校簿記競技大会京都府大会」において、網野高校は団体競技の部で準優勝に輝きました。そこで、健闘した4名の企画経営科3年3組のメンバーに話を伺いました。
嶋津舞さん(峰山中)
大会に向けての勉強では、本番さながらボールペンを使って過去問演習にたくさん取り組みました。難しくて覚えることが大変でしたが、この4人で一緒に勉強できてとても楽しかったです。大会本番では、第一部は順調でしたが、第二部は例年と比べて出題内容がバラバラで作戦通りにいかず、終わった後は「失敗した」と少し落胆してしまいました。結果発表で私達が呼ばれたときには、嬉しい気持ちよりも、信じられない気持ちが強かったです。私は高校を卒業したらサービス業に従事したいと考えています。この大会での経験を生かして、接客だけでなく事務処理もできる、会社にとってなくてはならない人材になっていきたいです。
瀬﨑萌さん(網野中)
大会前の追い込みの時期に、私は勉強と他のこととの両立に悩むことがあり、みんなの足を引っ張っているのでは、と自分を情けなく思うこともありました。しかし最後は、私が出来る分野だけでもみんなに貢献しようと気持ちを切り替えました。本番の目標は、「解くべき問題をしっかりと解くこと」でした。正解だと確信があった解答もあり落ち着くことが出来ました。準優勝の発表を聞いたときには、他のメンバーの力が結果に出たと思い素直にすごいと思ったと同時に、無事に終わったことにホッとしました。私の将来の夢は、食品メーカーで商品企画をすることです。様々なことを両立し、挑戦していける人間に成長していきたいです。
給田江里菜さん(丹後中)
大会は、緊張と周りの気迫に押されそうで、これまでやってきたことが十分に発揮できるか不安でした。また、想定通りに行かず焦ってしまう場面もありましたが、それでも精一杯の力を出すことができたと感じました。授賞式で名前があがった時は喜びの前に驚きすぎて声も出ませんでした。個人総合4位で自分の名前があがったときも同じでした。私は7月18日の全国大会にも出場することが決まったので、全力でぶつかってきます。私の夢は栄養士になって将来企業に勤務することです。今回の大会で、努力をすればその分しっかり結果が返ってくると実感することができました。これからも何事にもあきらめずに最後まで努力を貫いて頑張っていきます。
谷岡京香さん(網野中)
勉強は過去問を中心に取り組みましたが、毎年出題傾向がバラバラで、対策を立てることが難しく、とても苦労しました。試験会場に入ると、他校の生徒がみんな賢く見えて初めから自信をなくしてしまいました。競技が始まっても、聞こえてくる電卓やペンの音に飲まれ、私は最後まで気後れしっぱなしでした。団体準優勝の結果を聞いた時にはすべてが報われたと思い嬉しかったです。両親も「頑張った甲斐があったね」と喜んでくれました。私は専門学科推薦を利用して国公立大学に進学し経営や経済を深く学びたいと考えています。将来は企業に入り商品の企画や開発に携わるような仕事に就けるよう、これからも努力していきます。
...勉強期間、オンラインを通してサポートをしてくださった前教諭の岩堀先生に対し、4人は皆感謝をしていました。苦楽を分かち合ったかけがえのない仲間との時間には、きっと「準優勝」以上の価値があるのかもしれません。
(取材・文 安達卓能)
6年振りの京都府予選優勝に続き、6月12日(土)・13日(日)に和歌山県立体育館で行われた第75回近畿高等学校新体操選手権大会で準優勝に輝いた体操部男子Aチームの二人に、8月の全国新体操選手権大会(北信越インターハイ)に向けた意気込みなどを聞きました!
★キャプテン 森勇太さん(3年2組・網野中)
私は高校入学を機に新しいことに挑戦しようと、未経験ながら新体操を始めました。今年度はコロナ禍で制限もあった中、『全員で勝とう』とメンバーと絶えず確認しあって内容の濃い練習を重ねていきました。ところが、京都府予選では何とか優勝をしたものの、近畿大会ではミスが多く不完全燃焼の演技となってしまいました。全国大会に向けて、もう一度初心に返ってコツコツ練習に励んでいきます。そしてこれまで支えてくださった方々と、大会を開催してくださった方々への感謝の思いを忘れずに、高校最後の大会で完全燃焼します。私は大学で理系分野に進むため現在部活と勉強の両立に挑戦しています。この3年間で学ばせて頂いた、たくさんの経験を武器にこれからも頑張っていきます。
★副キャプテン 山副太智さん(3年1組・網野中)
私達はインターハイ出場を最終目標に掲げ、府予選も近畿大会もどちらも1位突破を目指して日ごとに熱量を上げながら、短くても充実した練習を重ねていきました。しかし、京都も近畿も本番の演技は課題の残る内容でした。さらに真剣に練習をして、全国大会までにそれらの課題を一つ一つなくしていきます。また、京都府の代表として出場するからには、戦ったチームの思いも背負って悔いのない演技を見せたいです。こうして大舞台に立てるのは、両親や顧問の先生などたくさんの方々が支えてくれたおかげです。感謝の思いを忘れずに、自分達の全力を最後まで出し切っていきたいです。私の将来の夢は理学療法士です。今度は私が患者さんの社会復帰のためにお手伝いをし、心の支えになれるような立派な人間になっていきたいです。
...新体操部の「長くて暑い夏」は完全に燃え尽きるまで続いていきます!
取材・文 安達卓能
昨年度のソーシャルディスタンシングリポートから再びタイトル名を戻し、初心に帰って新たな気持ちで生徒の心に「突撃」してまいります!
さて、通算で64回目となる今回は、5月16日(日)に東京2020オリンピック聖火リレーのランナーとして地元島根を走った1年生の坂根さんにインタビューをしました。
坂根海琉子さん(1年1組・島根大学教育学部附属義務教育学校)
私は3歳の頃からレスリングを始め、小学生では全国大会で優勝をしました。ところが中学ではなかなか結果が出ず、悔しい思いをしていました。そんな時に聖火ランナー募集の話を聞きました。自分自身何かを変えたいという思いと家族の後押しもあって、私はその思いを作文にして応募し、採用されて今回走ることになりました。
私が走った区間は200mほど。ちょうど小雨も止み、私は聖火をトーチで引き継ぎました。これまでたくさんの人が思いをつないできた聖火の灯ったトーチには、重量以上の重みがあり、私は緊張しながら走り抜きました。あっという間の時間でしたが、私の人生にとって大きな経験になりました。
私はこの丹後緑風高校レスリング部でたくさん練習をし、全国や世界の強豪を相手に戦える実力をつけるために3年間頑張っていきます。
...聖火の如く赤々と燃える闘志を胸に、全国、そして世界を目指して強くなれ!
(取材・文 安達卓能)