網野学舎

 1・2年生がそれぞれビブリオバトル学年決勝を行い、今年度のチャンプ本が決定しました。そこで各学年の優勝者にインタビューをしました。

2年生の部 優勝 額賀澪 著 「光が死んだ夏」
【2年1組・男子】
「この本は、現在も連載が続いている人気漫画が原作です。内容は、主人公と一度は山で行方不明になったものの、その後無事に帰還した友人の周りで奇妙な事件や事故が次々と起きていくというサスペンスです。ビブリオバトルのクラス予選はそれぞれが楽しく、賑やかに発表をしました。私は原稿なしのアドリブで臨みましたがクラスの代表に選ばれ、想像もしていなかった結果に驚きと嬉しさと不安がいっぺんに来た感じでした。くじの結果、学年決勝の発表は最後でした。大人数の前で発表する機会はこれまであまりありませんでしたが、発表のときはみんな集中をし、時には笑ってくれ、また終わったら大きな拍手をくれたりと、とてもいい雰囲気の中で発表をすることが出来ました。決勝では自分の言いたいことをしっかりと伝えたいと思い原稿を作って臨みました。優勝することができてとても嬉しかったです。自分の思いや考えをまとめ、人の前でプレゼンをしたという今回の経験を、来年の進路(試験)に生かしていきたいです。」

1年生の部 優勝 川崎美羽 著 「聲の形」
【1年2組・男子】
「私が今回紹介した本は、すでに小説化や映画化もされ話題となった漫画が原作です。本の内容は、耳の聞こえない転校生の女の子と、彼女をいじめたことで周囲から孤立を深め、罪悪感や後悔にさいなまれていった男の子が、大人になってから再会し、仲直りし成長を遂げていくという物語です。やるならみんなにしっかり伝わるようにしたいと思い、原稿を見て喋るのではなくみんなの目を見て、さらにはメリハリや抑揚を付けるなどの工夫をして、クラス予選会も学年決勝もプレゼンをしました。最後はすごく緊張してしまい、頭が真っ白になってしまう場面もありましたが、みんなに読んでほしいという強い思いで何とか乗り切りました。ダメかもしれないと思いましたが、チャンプ本に選ばれたと知った時はすごく嬉しかったです。今後プレゼンをする機会が増えてくると思うので、よりわかりやすく伝えることを意識して臨んでいきたいです。」

...本を読み知識を得、その内容や良さを表現し聴衆に伝えていく。ビブリオバトルは、まさに"インプットした知識をアウトプットする"という最高の言語活動だと、私は改めて感じました。
              (取材・文 安達卓能)

 
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