2月1日(水)午後に京都府教育総合センター講堂棟で、2年生の人権学習をおこないました。今回の人権学習のテーマは『地球規模で人権を考える』で「グッドライ ~いちばん優しい嘘~」というアメリカに移住した難民を描いた映画を鑑賞するというものでした。
1月18日(水)6限に1年生対象の小論文講演会を実施しました。この講座では、小論文の考え方や書き方を講演していただき、学びます。講師は株式会社学研アソシエ・学力開発事業部の波多野 洋司 先生です。
講演のテーマは「小論文とは何か」(小論文の要点、要約の重要性、鳥の目・虫の目)です。
注)「鳥の目」とは、様々な現象、課題に対して広く全体を見渡した状況で考察するという視点で、それに対して「虫の目」とは同じ現象・課題に対して自分自身・家族・地域など局所的・現実的な立場で考察することです。
・小論文学習の意義
・小論文作成のための基礎知識
・小論文の書き方(受験に向けての導入)
の3点についてお話しいただきました。1年生はこの後、国語総合の授業で課題文要約を練習し、2月22日(水)に小論文模試を受けます。
1月10日(火)3学期始業式が実施されました。学校長のお話と、進路指導部長、生徒指導部長のお話がありました。
学校長のお話の概要は下記のとおりです。
1,2年生向け
先生は新しい年になるとなぜかわくわくしてきます。想像してみてください。平成29年が終わるときには皆さんは1学年上の学年に上がって新しいステージに進んでいます。それを考えるだけでわくわくしませんか。今日はそんな新しいステージを作り上げていくためのキーワードを紹介します。
桃山高校の卒業生が中心メンバーとなって立ち上げられたJR東日本のビューカードの爆発的成功の秘密は、JR東日本で培われた誠実さ、慎重さがあり、さらにはその根底にイノベーションの考え方があったからだということです。
「誠実、慎重、イノベーション」これが新しいステージに上がるためのキーワードです。さあ、新しい年になりました。ここにいる全ての皆さんで、素晴らしい、輝かしい一年に作り上げていきましょう。
3年生向け
先生は新しい年になるとなぜかわくわくしてきます。想像してみてください。平成29年が終わるときには、皆さんはこの学校を卒業し、それぞれ新しいステージを歩んでいます。今が1番不安でしんどい時期ですが、マイナスイメージを持つのではなく、見えてきたゴールの向こうにある新しいステージをイメージして前へ進んでください。
ここに長いすがあります。この長いすを歩いて渡るのは簡単ですが、これが200m以上の高さのビル2つをつなぐものであったら、失敗したときのイメージが脳に浮かぶと、脳が体に、動くと大変なことになる、という指令を発します。うまくいかないのでは、と思った瞬間に様々な能力が低下するのです。ですから、これからはゴールの瞬間の喜び、ゴールの向こうにあるステージ、そこに上がることの楽しみ、それをイメージして毎日を送ってください。この一年間ポジティブに物事を考えて、素晴らしい、輝かしい1年を作り上げていってくれることを願っています。
12月20日(火)2学期終業式が1,2年生と3年生に分けて実施されました。校長先生の式辞の概要は次の通りです。
1,2年向け
2学期の始業式で話したこと、「ワンランク上の文武両道」を目指した取組はどうでしたか。先生から見ると、皆さんが、部活動で、学習活動で、学校行事で真剣に頑張っている姿をたくさん見ることができ、とてもうれしく思います。1学期もほめましたが、2学期もさらに皆さんをほめたいと思います。
さて、そんな皆さんに、さらに成長していってもらうために、二つのことを話します。まず、一つ目は、挨拶のことです。1学期の始業式でも話をしましたが、お互いに目を見て、自分から、元気に挨拶できる人が、この桃山高校にもっと広がればいいですね、と話をしました。でも、2学期を見ていると、まだ物足りないなあ、残念だなあと思うときがあります。
皆さん、挨拶という漢字の意味を知っていますか?ちょっとこちらを見てください。書道の先生に書いてもらいました。挨拶の「挨」という字は、「心を開く」という意味があり、「拶」には「相手に近づく」という意味があります。つまり、この「挨拶」というのは「心を開いて、相手に近づいていく」という意味なのです。
皆さんは、いずれ社会に出て、様々な人間関係の中で、自らの人生を切り拓いていくことになります。その時に大切になってくるのは、やはり、自らの心を開き、相手に近づいていくこと、すなわち挨拶であると思います。
ぜひ、3学期は「挨拶」が桃山高校に満ちあふれることを期待します。
もう一つは、昨年の進路の手引きの冒頭に、前校長先生が紹介された言葉です。
それは、カーネギー・メロン大学の教授であった、ランディバウシュ先生の言葉です。
その言葉は、47歳で末期がんを患った先生が、「子供時代に抱いた夢の実現」と題して行った最後の授業の言葉です。
「レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
僕達の行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、
証明するチャンスを与えているのだ。」
何かにチャレンジしていくと、必ずそこに壁が現れます。でもその壁は、邪魔をするために現れてきているわけじゃない。本気で目指しているかどうかを試すために出てきている。そう先生は伝えてくれています。目の前に立ちはだかる壁は、私たちの覚悟を問うているのです。
ぜひこれからも、たとえ壁にぶつかっても、高い目標に向かって挑戦し続けてほしいと思います。そして、その中で、皆さんに感動を味わってほしい、いつの日か夢を実現してほしいと思っています。引き続き皆さんの頑張りに期待します。
3年生向け
2学期の始業式で、この学期は、進路実現に向けた最終コーナーにはいるところであり、そのコーナーをしっかりと周り、その後はゴールに向けた直線を走るだけという話をしました。先生から見ると皆さんは、その最終コーナーをしっかり回れたと思います。それは、文化祭、体育祭、部活動での皆さんのパフォーマンスを見ればわかります。でも、1番よくわかっているのは皆さん自身です。この2学期にそれぞれが取り組んだことは、これから皆さんが取り組むことに必ずつながります。取り組んだ自分に自信を持ってください。
さて、今日は、それぞれのゴールに向けて、最後の直線を走るに当たって、2つの立場から話しをします。
まずは、進路実現に向けて、今必死に走っている人。その人たちに話しをします。
今が一番しんどいときです。不安な時期です。センター試験まで、後25日、国公立の前期試験まで67日、中期を経て後期まで82日、そして、今年度の入試がある3月31日まで、101日。この日数を少ないと考えるか、もう時間が無いと考えるか、まだたまだ長いなあと考えるか、いずれにしても不安がつのりますね。
でも大切なことは、目標としているゴールまで、一つ一つ、歩を進めることです。一日一日、できることをやりきっていくことです。ただひたすらに、ひたすらに。そうすれば、その後の積み重ねは必ず力になります。自信を持って、前を見つめて歩んでください。
大丈夫です。皆さん皆さんには一緒に戦っている仲間がいます。支えてくれる先生がいます。そして見守ってくれる家族がいます。それは皆さんの強みです。その強みを支えに、最後まであきらめず、突き進んでください。
続いて、すでに進路を決定した人。その人たちに話しをします。先週配られた、進路だよりに、書いてあったことです。高校生活最後のこの時期を、「人間力」をつけるために使ってください。
そのためにも、自分の進路決定の背後には、多くの応援があったことに思いを馳せること、多くの友人が、進路実現に向けて、努力を続けている「今」を想像し、共有すること、そして自分の進む道に、何の力が必要かを考え、真摯に取り組むことが大切です。
それぞれの夢の実現に向けて、今何をなすべきかをしっかりと考えて、残り少ない高校生活を送ってください。
最後に、1学期の終業式で紹介した、イチローの言葉を、もう一度言います。
「夢を掴むことというのは、一気には出来ません。小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになっていきます。」
先生もそうでした。皆さんも、今の自分、これからの自分を信じて、歩んでください。
校長先生の式辞のあと、進路指導部部、生徒指導部の部長の先生からのお話があり、その後、部活動で2学期に獲得した賞の表彰式がありました。ずらりと並んだ生徒の数はすごかったです。文武両道を実践している桃山高校ならではの光景でした。