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 本校では、全生徒(1学年360名 × 3 = 1080名)を対象に、課題研究等の探究活動を、3年間(1年次:4単位、2年次:2単位、3年次:1単位)を通して実施しております。これらの活動は、教育課程上の教科(科目)として位置付けられており、平常時の活動状況や成果物、発表会でのパフォーマンス等を評価対象として、評価・評定を決定しております。

 対象生徒は、普通科理系や普通科文系、自然科学科(理数関係専門学科)のいずれかに所属しており、その興味関心の対象は多岐に渡っております。よって、生徒の多種多様な興味関心(研究対象)に可能な限り応えるべく、その指導には、本校の全教科からなる教員が当たっております。

(平成29年度時点)

詳細は、こちらへ(PDFファイルが開きます)

 
 

(1)研究開発課題名

 探究力と創造力を備えた挑戦心あふれるグローバル人材の育成

(2)研究開発の目的・目標 

<目 的>

 科学技術系分野で必要とされる「探究力と創造力を備えた挑戦心あふれるグローバル人材を育成するため」の指導方法および評価方法の開発と実践を目的とする。なお、本研究開発における「探究力」および「創造力」を以下のように定義する。また、「グローバル人材」については、「グローバル人材育成推進会議(平成24年度6月4日)」から発表された考えを基本とする。

・探究力:自分の考えや真理を論理的に追究する能力

・創造力:新たな知や概念を創造する能力

・グローバル人材:以下の三つの要素を併せ持つような人材

要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力

要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

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<目 標>

 目的の達成に向けて以下の目標① ~ ③を設定、カリキュラムの開発、実践、改良、評価方法の確立および汎用性の確認を行う。なお、各目標は独立したものではなく相互に関連しており、補完しあいながら相乗効果を発揮するものと考える。

探究力を育成するための探究型融合教科『グローバルサイエンス』の開発

 第1期の成果である本校設定教科『グローバルサイエンス』(GS)をさらに進化させ、探究力を確実に育成するための指導方法を開発する。

(ⅰ)第1期に開発した融合科目「GSベーシック」を普通科でも実施し、その汎用性の確認と評価方法を開発する。

(ⅱ)物理・化学・生物・地学を融合した科目「GS自然科学」を設置し、その指導方法とテキストを開発する。

(ⅲ)「GS課題研究」を全生徒対象に実施し、汎用性を確認するとともに、効率的な指導体制と評価方法を開発する。

(ⅳ)オープンエンドな問いに対する議論力や知識の活用力、倫理観の育成を目的とした新科目「GS教養」を設置し、

  その指導方法を開発する。

(ⅴ)論理的な思考力と表現力の育成を目的とした新科目「GSロジック」を設置し、そのカリキュラムを開発する。

(ⅵ)知的好奇心を刺激し未来の学びを選択する仕掛けとして、高大産連携講座や合宿形式の講座、ワークショップ型の

  講座を実施し、桃山方式に基づいた効果的なカリキュラムを開発する。

(ⅶ)融合型教科で育成した資質が、大学や企業等で求められている資質であるかどうかを分析し、評価する方法を開発

  する。

科学部の活性化と創造力の育成方法の開発

 グローバルサイエンス部(科学部)を才能あふれる科学技術系人材の交流の場として位置づけ、新しいことやユニークな取組にチャレンジさせることにより、創造力と挑戦心(チャレンジ精神)あふれる人材を育成するための指導方法を開発する。また、地域に根差した研究活動や理数教育の普及活動を通して、研究心とコミュニケーション能力の向上、主体性や協調性の涵養を目指す。

(ⅰ)大学等と連携しながらユニークな研究に取り組み、学会発表や学術論文の発表を行うための指導方法を開発する。

(ⅱ)京都市伏見区の水環境と歴史を核とした「京伏きょうふ""がく」を提案し、地元の小中高等学校や大学、企業などと連携し

  研究活動や調査活動を行うための指導方法を開発する。

(ⅲ)スーパーサイエンスネットワーク京都校と連携して共同研究を行うための指導方法を開発する。

(ⅳ)小中高校生向けの電子研究投稿誌「Natural Sciences for Young Scientists(仮称)」を創刊する。

(ⅴ)科学の甲子園や科学オリンピック予選等に積極的に挑戦し、入賞をめざす。

(ⅵ)小中学校や地域に対して、理科・数学の普及活動を実施するための指導方法を開発する。

グローバル人材に求められる資質を育成するためのカリキュラム開発

 コミュニケーションツールおよびプレゼンテーションツールとしての英語に焦点をあて、英語による研究発表能力を確実に育成するための指導方法の開発および実践を行う。同時に、異文化に対する理解と自国に対する理解を育成するための指導方法を開発する。以下の方策を総合して、「グローバル人材育成プログラム」と称する。

(ⅰ)京都府独自の留学制度(「グローバルチャレンジ500事業」、「京都府海外サテライト校事業」)により、生徒を

  英語圏の中等教育機関に短期・中期・長期に派遣し、グローバル人材が併せ持つ3要素の育成方法を開発する。

(ⅱ)理科の授業を英語で行うとともに、英語の実験テキストを開発する。

(ⅲ)サイエンス・イングリッシュ・キャンプや英語による研究発表会、英語による研究論文作成を行うための指導方法を

  開発する。

(ⅳ)科学技術系英語論文等の輪読会「桃山サイエンスゼミ(MSS)」を実施し、専門的な論文から必要な情報を読み

  取るための指導方法を開発する。

(ⅴ)オーストラリアの姉妹校やシンガポール、台湾、アメリカの高校生と共同研究を行い、研究発表会等を開催すること

  で、コミュニケーション能力を高め異文化理解を深めるための指導方法を開発する。

(ⅵ)ネット上の英語サイトの有効活用方法や大学等の留学生との連携の方法を検討し経済的・効率的・利便性の高い英語

  運用能力育成のための指導方法を開発する。

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2015/03/31
 
 

京都府立桃山高等学校は、平成27年3月31日付けにて、スーパーサイエンスハイスクール2期目の指定決定が発表されました。平成27年度より平成31年度までの5年間の再指定を受け、新テーマ「探究力と創造力を備えた挑戦心あふれるグローバル人材の育成」を目指した魅力あふれる教育活動を全校生徒を対象に実施していきます。

 
 

ssh

桃山高校は、平成22年4月に文部科学省から5年間スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けました。

SSHは国の「科学技術基本計画」に位置づけられ、高等学校教育において、先進的な理数教育を実践することにより、将来の国際的な科学技術関係人材の育成を推進することを目的としています。

学校においては生徒一人ひとりの創造性や独創性を高めるため、先進的な理数教育のための指導方法・教材開発、大学等との連携を通じた共同研究、海外研修など国際性を育むための取組等を実施することになります。

特に本校は、高校の施設としては日本一の天体観測ドームを有する優れた理科教育施設を有し、古くは地学部を中心に、現在ではグローバルサイエンス部を中心にして、様々な優れた研究成果を発表してきました。

    

本校のSSHのテーマは

「The Dynamic Stage for Your Future」
   ~問いを見いだす知性がそこに~

                           です。

ssh

これは、自然科学の分野において「新たな知を創造」できる「探究心・独創性にあふれた国際的な人材」を育成するための教育課程の研究開発をおこなうことを意味するものです。

そして、このテーマのもとで次のように取組の柱を6つ設定しています。

    

1 自然科学科の特設教科・科目、大学・研究機関との連携や桃山自然科学ゼミを通して基礎基本の充実、および世界へ研究成果が発信できる論文作成能力、プレゼンテーション能力等の育成によって、探究心・独創性にあふれた人材の育成を行うための教育課程の研究開発。

この柱については、数学・理科・英語・情報・総学の融合を図った「グローバルサイエンス」を学校設定教科として創設し、日常の授業を核とすることは勿論として、これに加えて日英サイエンスキャンプ、サイエンスイングリッシュキャンプ、英語による課題研究成果のプレゼンテーション等の先進的でオリジナリティにあふれる教育活動を行っています。

    

2 最先端の研究に触れ自己への刺激とする機会を設けるとともに、その内容の検討から報告までを生徒自らの取り組みとすることによって、創造性にあふれ、自ら道を切り開いていける人材の育成を目指す研究。

3 「高大連携講座を有機的、効果的に配置すること」で、絶えず「問を見いだし」、「新たな知の創造」ができる人材の育成を行う研究。

これらの柱については、高大連携研究事業等を大学に全て任せるのではなく、計画段階から生徒が参画して共同研究を行う桃山高校の主体性(桃山方式)を全面に出したものにし、京大、兵庫天文台等との連携、京都賞受賞者の講演等の多くの取り組みをおこなっています。

    

4 課外活動として「グローバルサイエンス部」にSSH事業に取り組ませることによって、研究活動や広報活動を活性化させる研究、および課外活動において「桃山自然科学ゼミ」を立ち上げ、生徒が主体的に関わる科学講演会や科学の授業を実施しその効果を確かめる研究。

この柱については、評価の高い地学部をグローバルサイエンス部に改編し、自然科学全体を対象とした活動をおこなっています。また、桃山自然科学ゼミを開設し、その活動を理数全体の取組に拡大しています。さらに、数学・物理等のオリンピック、各種コンテスト、サイエンスサマーキャンプ等の多くの場で生徒がその成果を発表しています。

    

5 ① 本校の天文ドーム(口径40センチコンピュータ制御反射望遠鏡)を利用して月・木星・土星の衛星の観測を行い、その軌道解析やデータ処理を授業で行うことにより天文への興味・関心を高める研究。

5 ② 日本気象予報士会との連携で、ヒートアイランドなどについての気球観測を実施し、その軌道解析やデータ処理を授業で行うことにより理科と数学の融合を目指す研究。

この柱については、グローバルサイエンス部の生徒が中心となって継続的な課題研究活動を行い、その成果を課題研究発表会や気象学会等で発表しています。

    

6 科学系学会や研究会との連携により、最先端の知識や技術の取得を行うとともに、専門家から直接の指導・助言を受けることにより、自然科学の研究に対する視野を広げ、大学進学、特にAO入試に接続するための研究。

この柱については、理数系AO入試等への対応等を行い、多くの生徒が希望進路を実現しています。

    

そして、こうした取組は自然科学科だけでなく、桃山高校全体の取組として推進し、桃山高校に学ぶ全ての生徒が、知と感性溢れる未来の人材として育つことを目標にしています。

 
 
 

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