網野学舎

  力と粘りで掴め「世界一」

 7月末からトルコ共和国のイスタンブールで開催される「2023U-17世界選手権大会」において、男子グレコローマンスタイル65kg級の日本代表として戦う江口さんに大会前の意気込みを聞きました。

江口 翼さん(1年3組・東京都大田区立蓮沼中学校)
 レスリングをはじめたのは3歳でした。小学生まではなかなか結果が出ず、「このままではだめだ、やるからには真剣にやってやろう」と思い直し、中学生からは筋力トレーニングを増やしていき、3年生で全国大会2位とようやく結果を出すことができました。
 当時から丹後緑風高校にはクラブチームの合宿で何度か来たことがありました。たとえ練習がきつくても、より厳しい環境に身を置きたいと思い入学を決めました。
 高校から始まったグレコローマンスタイルは、私のレスリングスタイルに非常に合っていました。高校入学後すぐに開催された4月のJOC杯では、このグレコローマンスタイルで、私にとっては初めての全国大会優勝を果たし、同時に世界選手権出場の権利を手にすることが出来ました。
 海外の選手とはまだ対戦の経験がありませんが、日本の選手と違い、パワーで押し切ってくる印象が強く、難敵ばかりだと感じています。私自身技術はまだまだ未熟ですが、これまでのトレーニングで鍛えた力なら負けないつもりです。「ポイントを取られたくない」と怖じ気づいて腰が引けるよりは、攻められても攻め返す中で相手より多くポイントを奪いにいく自分のスタイルを貫いて、どこまでも「世界一」を狙って戦っていきます。

...大切にしている言葉は「感謝」だと教えてくれた江口さん。恐れるモノは何もない。支えてくれたすべての人への感謝の思いを胸に、得意の「巻き技」と持ち前の「粘り腰」で世界にその名を響かせろ!
            

  (取材・文 安達卓能)


 
Copyright (C) 京都府立丹後緑風高等学校 All Rights Reserved.