網野学舎

   「書」や「絵」や「所作」で「心」を表現

 9月30日・10月1日に網野体育センターで開催された丹後文化祭典に出品をした文化系部活動の代表の3名に話を聞きました。

書道部 中江恋歌さん(1年2組・丹後中)
 私は中国の書家・張瑞図の書を2×8のサイズに臨書しました。はじめての古典の草書作品だったので、書の特徴をしっかり真似て書くことを意識しました。特に、字の大小や墨の濃淡、流れや勢いをつけるところに苦労をしましたが、練習を重ねていくうちに表現の幅を広げることができました。当日はたくさんの方々に私達の作品を見ていただきました。批評会では先生方から良かったところや今後改善を加えた方がいい点、例えば一番目立つ中央の箇所は鋭く書くなど「見せ場」をつくるとさらに良いと助言をいただきました。次に控える京都総合文化祭典ではさらに改善を加えてもう一度同じ書で出品を目指します。

茶道部 松田百花さん(2年1組・峰山中)
 茶道部は呈茶でおもてなしをしました。今回私は水屋と半東というお点前をサポートする役割に回りました。水屋としてはお茶を点てるときに立つ泡をいかに美味しく見せるかに心を砕き、半東としては台詞を予め覚えてお客様にお茶やお菓子、生け花などの説明をしました。私以外の立礼(りゅうれい)の点前に当たった部員は作法を何度も練習して覚えてこの日を迎えました。当日は本当に多くの方にお茶とお菓子を召し上がっていただきました。来てくれた友達が「美味しかったよ」と声を掛けてくれて本当に嬉しかったです。これからも、来ていただいた方にくつろぎと憩いの時間を過ごしていただける呈茶を目指します。

美術部 中山優輝さん(3年2組・峰山中)
 美術部は油絵とアクリル画映像作品を出展しました。今回の私の油絵作品のコンセプトは「中途半端」でした。気持ちを受験に切り替えていかなければならない憂鬱感や、部活動引退を前にした悲しみで何もかもなかなか手に付かない心の「負」の部分を表現しました。他校の生徒の作品などと比べて、私はもう少し細かいところも丁寧に描かなければいけなかったなと最後に反省しました。しかし、先生方の講評を真剣にメモを取って聞いている後輩達の頼もしい姿を見て、私は彼女たちに安心して部を任せられると心から感じました。

...「書」や「絵」や「所作」を通して自分の「心」を表現するのが芸術です。文化系部活動の皆さん、技術と心をますます磨いて、これからも素晴らしい作品を生み出していってください。
            

  (取材・文 安達卓能)


 
Copyright (C) 京都府立丹後緑風高等学校 All Rights Reserved.