網野学舎

「最大限を尽くして挑む姿」ほど美しいものはない

 5月20日(土)に令和5年度両丹高等学校総体が各会場で開催されました。その中で大健闘の戦いをした2つのクラブの部長に話を聞きました。

ソフトテニス部女子 団体戦準優勝
女子キャプテン 田村 彩さん(3年1組・峰山中)
 私にとってこの両丹総体は高校最後の大会でした。ペアを組んできた後輩は息もぴったりで、互いを尊重し合い、苦しいときも励ましあってこれまで一緒に戦ってきました。今回の大会も試合中に何度もコミュニケーションをとり、相手に負けない大きな声を出して全力プレーで戦い、勝ち上がっていきました。
 私の高校最後の試合は強豪校との、しかも私にとっても「初の決勝戦」でした。結果は完敗でした。それでも二人で粘ってポイントをもぎ取った場面では、チームのみんなが一つになって喜んでくれました。私はその姿にチームの絆の強さを感じました。
 この3年間は、思うように部がまとまらず苦しいと思ったときもありました。しかし、メンバーは部活動はもちろん、地域の社会人との練習会を含め、いつも私と一緒に汗を流してくれました。メンバーとともに過ごした時間は私の大切な思い出です。3年間本当にありがとうございました。

サッカー部 伊佐津川会場 準優勝
キャプテン 渡利素晴さん(3年3組・峰山中)
 サッカー部は先輩後輩の垣根を越えて仲の良い雰囲気で練習をしています。時には熱くなって言い合いになることもありますが、そこはキャプテンとしてまとめ、みんなが気持ちよく練習に臨めるようにと普段から心掛けています。
 両丹総体の初戦は試合を終始優位に進めることができ、さらに自分自身も得点に絡むことができて快勝しました。そして決勝戦は実力のある格上のチームとの対戦となりました。試合では攻撃面・守備面ともに練習でやってきたことがある程度でき、相手ゴールに迫るシーンもありましたがあと一歩届かず、実力の差、練習量の差が出て惜敗し、準優勝に終わりました。
 今回の大会では反省点も見えました。これを高校最後の大会である秋の選手権大会予選に向けて修正し、部のみんなで掲げた目標の「府ベスト16」を賭けて最後まで頑張っていきます。

...今の自分が持てる最大限の力を出し切って戦おうと挑む姿や情熱ほど、貴く美しいものはない、と私は二人を取材して強く感じました。
              

(取材・文 安達卓能)

 
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