網野学舎

   挫折は「栄光」の母である

 6月6日から15日に中央アジア・キルギス共和国において開催された2023 U17アジアレスリング選手権大会に、フリースタイル男子80kg級の日本代表として出場し、堂々の5位に入賞をした水崎さんにインタビューをしました。

水崎竣介さん(2年1組・静岡市立城内中)
 私は地元静岡で4歳からレスリングを始めました。小中学校時代においても全国大会で結果を残してきましたが、もっと強くなりたいという思いから丹後緑風高校への進学を決めました。
 4月に行われたJOC杯で2位に入ったことから、今回のアジア選手権に出場することが決まりました。1位で世界選手権出場とはいかなかったので少し悔しかったですが、初めての海外遠征だったので嬉しかったです。選手権に向けては増量と筋トレを中心に体を鍛えました。対戦相手の情報もないので、相手に合わせずに自分のペースで攻めようと決め、メダル獲得を目標に開催地に乗り込みました。
 大会では1回戦を勝ち、手応えを掴むことが出来ました。しかし2回戦では序盤はリードしたものの、私にとっては初めてとなる大技を食らってしまい、動揺して自分の闘いに持ち込めず逆転されて負けてしまいました。3位決定戦も、大きくリードを奪い、勝利まであと一歩のところで相手に乗られてしまい、そこからずるずるとポイントを奪われて、最後はほんの僅かの差で大逆転負けを喫してしまいました。この時ばかりは悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした。
 次の目標は8月に行われるインターハイです。個人戦では決勝進出を、団体ではベスト8を賭けて練習に励んでいきます。そして、今年2位だった来年のJOC杯では絶対に優勝し、今度は世界選手権の舞台で戦うことを目標にさらに強くなっていきたいです。

...敗北も挫折も流した涙も、すべては歓喜と栄光と大勝利の「母」であると私は思います。この悔しさをバネに、さらなる高みを目指して登りゆけ!
           

   (取材・文 安達卓能)

 
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