網野学舎
緊張感、一体感、そして大きな達成感。
9月7日の文化祭2日目でダンスパフォーマンスを披露した3年生各クラスのダンスリーダーの代表に、最後の文化祭で踊り切った後の感想などを聞きました。
瀬戸美月さん(3年3組・峰山中)
このクラスの長所である個人個人の明るさや積極性を、ダンスという形で引き出したいと思って私はダンスリーダーに立候補しました。
しかし、個性を表すダンスや盛り上がりのポイントをどう表現すればいいのかとても悩み、創作は苦労しました。また、ダンスが苦手なメンバーに対しては、他のリーダーとも協力して付きっきりで教えたこともありました。取組終盤にかけてみんなのダンスが揃うようになり、特にみんなで声を上げて踊る場面ではクラスが一体になるのを感じました。
発表は私達がトップバッターでした。ものすごい緊張感の中、それでもメンバーはみんな笑顔で踊り切ることができました。会場の盛り上がりも含めて最高に楽しい、100点満点のステージになりました。優勝は叶いませんでしたが、終わった後のみんなの達成感あふれる表情を見て、ダンスリーダーとして役割を全うできたと感じました。
私は今回の取組を通して、人をまとめることの難しさを学びました。高校最後の体育祭ではもう一度みんなで一つになって全力を尽くしていきたいです。
伊東愛奏さん(3年2組・網野中)
私は、コロナ禍で昨年度できなかった演劇を今年のダンスに取り入れたいと考えました。しかし、6分間という時間に思いをすべて盛り込むことは難しく、また、みんな真剣だったからこそぶつかりあうこともありました。それでも、最高のダンスに仕上げたい、文化祭を成功させたいという思いから、最後はみんなの心が一つになっていきました。
ダンスのストーリーは男女の出会いと別れ、偶然の再会、そして告白という展開でした。観客の皆さんが拍手や掛け声でダンスを盛り上げてくださり、私達は最後まで笑顔で踊りきることができました。思いをすべて詰め込んだ6分間はあっという間の時間でした。
今回最優秀賞を獲ることができたのはみんなのおかげです。クラス全員で一つのことを成し遂げることができたことは良かったと思う反面、もうこれから卒業までにこんな思いになる大きな行事がなくなっていくと思うと少し寂しい気持ちです。
クラスみんなで頑張ることができるこの3年2組の雰囲気や良さを、これからはじまる受験にみんなでつなげていきたいです。
池田さやかさん(3年1組・網野中)
私はダンスリーダーとして、みんなのやる気を起こしたい、そのために今私は何をすべきかをいつも考え、時には一対一でお互い納得するまで話し合って、みんながすっきりした気持ちでダンスに臨めるようにと心を砕きました。
発表は最後の番でした。他のクラスのダンスや会場の盛り上がりがすごかったので、私達は大きなプレッシャーの中でステージに立ちました。ですが、いざ始まると、みんな自然と笑顔になって楽しく踊りきることができました。すべてが終わった後はみんなやり切ったいい表情でしたし、中には感極まって泣きそうになっていた子もいました。昨年まではコロナ禍で、ここまで密になって一つのモノをみんなで作り上げた経験がなかったので、この最後の文化祭は私達に大きな思い出を与えてくれました。
クラスメイトはこれから幅広い進路にそれぞれ進みます。中には早く決まってしまう人もいれば、卒業間際まで勉強し受験に臨む人もいます。最後まで戦う人を、みんなで一緒になって最後まで応援してあげられる、これからもそんな温かいクラスでありたいです。
...緊張の中、高校生活最高の大舞台で、仲間と一体となって堂々と踊りきった3年生の笑顔は、まさに達成感で溢れていました。本当にかっこよかったです。
(取材・文 安達卓能)