網野学舎

「挑戦」に「得手不得手」は関係ない

 9月30日(土)に龍谷大学深草キャンパスにて開催された「2023年度全国高等学校ビブリオバトル京都府大会」に出場した2年生の二人に話を聞きました。

【準優勝】 
大垣柚斗さん(2年3組・弥栄中)
~背筋 著 「近畿地方のある場所について」
 紹介したのは、「友人が行方不明になったので、情報をお持ちの方は連絡ください。」という出だしで始まるホラーミステリーでした。ホラー好きな私でさえもこの作品は最高に怖かったですし、怖いもの見たさで皆さんにも興味を持ってもらえると思い選びました。
 校内でのビブリオバトルは昨年に続き二年連続で優勝をすることができました。もっと自分の力を試したいと思い、私は京都府大会にエントリーをしました。
 大会ではグループ予選を勝ち抜いたものの、決勝戦は想像以上にレベルが高く、まるで演劇を観ているのかと思うほど圧倒されました。最後の番だった私は少し焦りが出てしまい、結果は準優勝でした。嬉しかったですし自信が付いたと思う反面、優勝を逃してやはり悔しかったです。この経験を、今後の企画経営科の様々なプレゼンテーションに生かしていきたいです。

田茂井伶奈さん(2年1組・網野中)
~佐野徹夜 著 「君は月夜に光り輝く」
 紹介したのは切ない恋愛小説でした。素敵な表紙と内容の良さに惹かれ、みんなにもぜひ読んでもらいたいと思って選びました。
 私は人前で話すことは得意な方ではありません。ですからクラス予選や学年の決勝戦に向けては、予め書いた原稿を何度も練習をして発表に臨みました。決勝の後、先生から発表を褒めていただき、京都府大会への挑戦を勧められました。一度はためらいましたが、「こんなチャンスはなかなかないしチャレンジしてみては。」、と母に背中を押され、私は勇気を出して出場を決めました。
 残念ながら大会では緊張のあまり力を十分に出せず悔しさが残りました。それでも、多くの大人の方の前で自分なりに一生懸命発表をしたという経験は初めてでしたし、挑戦をしたことに悔いはありません。またこういう機会があれば、今度は自信を持って発表できるように頑張りたいです。

...「得手不得手」や「出来不出来」は関係ありません。自己を磨こうと果敢に「挑戦」しようとする人こそが、すでに人生における「勝者」なのではないでしょうか。
              

(取材・文 安達卓能)

 
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