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2019/03/08

 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

高校とは人生の中で最もわくわくする時、場所であります。将来を、生き抜くための知識を育み、大きな夢や人生をともに語り合う友との新たな出会い、夢ある世界です。皆さんにとって、この桃山高校での高校生活は、どんな世界だったのでしょうか。
入学式の式辞の中で、皆さんに3つの力をつけてほしい、と話をしたことを覚えているでしょうか。

 

一つ目は、高い志、夢と希望を持って、自分の未来を展望する力

二つ目は、自然や歴史、あらゆる人・ものを敬い、愛する心を持って、それらとつながる力

三つ目は、自らの目標を実現し、自らの未来を切り拓いていくため、失敗を恐れず、挑戦し続ける力

 

 皆さんは、ワンランク上の文武両道を実現すべく、その両立に苦しみながらも、日夜勉学・練習に励みました。「自主自律」の校是のもと、文化祭や体育祭、SSHの取組など、いくつもの学校行事に、全力で取り組んで着実に、3つの力を伸ばしてきました。

そして同時に、それら一つ一つの活動を乗り越えてきたことにより、たくましい心と、エネルギーにあふれた人間力を、身に付けてきたことと思います。そこで発揮した皆さんの力と汗は、これからの人生に、必ず生かされるものと確信しています。

 

 平成という元号も後2ヶ月です。新しい元号のもとで創り上げられていく、これからの社会は、私たちの予測をはるかに超えたスピードで、変化していくと言われています。しかし、このような時代だからこそ、未来の創り手となる皆さんには、その変化を前向きに受け止め、社会や人生、生活を、人間ならではの感性を働かせて、より豊かなものにしてほしいと願っています。桃山高校が大切にしてきた「知と感性のバランス」を備えた皆さんなら、それができると信じています。

 

 さて、皆さんには、この3年間、始業式や終業式、様々な行事で、話しをしてきました。

 「高い目標に向けて挑戦し続けていってほしい。」 
 「豊かな人間関係を作っていくためにも、挨拶ができるようになってほしい。」
 「誠実、慎重、そしてイノベーション。これが、新しいステージに上がるためのキーワード。」
 色々話しをしましたが、最後にはやはり、次の言葉を贈りたいと思います。
 卒業生の皆さん、皆さんにはぜひ、桃山高校の卒業生として、「矜持」を持って、これからの人生を、歩んでいってください。この桃山高校で送った3年間に、自信と誇りを持って、皆さんの夢の実現に向けて、歩んでいってください。

皆さんにはそれができます。誇り高き皆さんだからこそ、それができると信じています。

 

 それでは、卒業生の皆さんが、桃山高校の生徒であったことを誇りとし、それぞれの目標に向かって精進、努力され、やがて花を咲かせ、実を結ぶことをこころより念願しています。
 卒業生の皆さんの前途に、幸(さち)、多かれ!
  

平成三十一年三月一日

京都府立桃山高等学校  校長 畑 利 忠

 
 
 

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