名前:石村愛莉
留学先:オーストラリア・アデレード
私はこの語学研修への参加をとても迷っていました。なぜなら、自分の英語はまだ拙いため、ホームステイをしたり現地の学校に通ったりするのが不安だったからです。しかし勇気を出して参加を決意し、留学を終えた今思うことは、「参加して本当によかった」ということです。
オーストラリアでは、日本にいては絶対にできない素晴らしい体験をたくさんしました。例えば、日本にいるときは、人との対話や生活の中では、相手の思っている事や言いたい事を察して声をかけてあげたり、行動してあげたりすることが大切で、当然しなければならないことだと思っていました。しかしオーストラリアでは、思っていることやしてほしいことは、全て自分から言わないと伝わりません。英語で相手に伝えるということはとても難しかったですが、私も聞きたいことや言いたいことがたくさんあったので、出来るだけ自分から多くのことを話すように心がけていました。初めは全然伝わらず、自分に苛立ったり無力感を感じたりしていましたが、だんだんと伝えたい事がきちんと相手に伝わっていることを実感し、英語で話すことが面白く思えるようになりました。ただ、言いたいことが伝わるようになったからといって、私の英語がとても上手になったわけではありません。私の英語がゆっくりでも拙くても、注意深く聞いてくれる相手や、伝えようとする態度によって、はじめて伝わるのだと思いました。
この経験から、これからの生活の中で、自主的に人に「伝える」ということを意識していきたいと思いました。
カナダに留学中の2年4組柳原咲月さんより、メッセージが届きました。柳原さんは8月27日~12月27日の約4か月の中期留学にチャレンジしています。
〈柳原さんからのメッセージ〉
カナダに留学して一ヶ月が経ちましたが、今までで一番印象に残っていることは、社交的な人が多いということです。
私のホストマザーは、お店の店員や店内で出会ったら知らない人に話しかけることが多々あります。声をかけられた側も、彼女のことは知らないはずなのにとても明るく応えて、楽しそうに会話していました。
また学校でも、話したこともなくクラスも違うのに、廊下で見かけた際にわざわざ声をかけにきてくれたり、教室が分からず困っているところを助けてくれたりすることが多々ありました。私が留学生だからというのも多少あるとは思いますが、基本的に誰に対してもそのような感じで、日本ではあまりこういう体験をしたことがないため非常に驚きました。
また同様に印象に残っていることは、お礼や謝罪をしっかりとするということです。
例えば、日常生活の中で、後ろの人の為に開けたドアを支えておくといった行動をよく目にします。日本だと会釈で済ませることが多いと思いますが、こちらでは毎回しっかりとお礼を言い、言われた側もきちんと応えるのが当たり前のようでした。謝罪も同様で、それがとても新鮮に感じました。
大変に感じたことは、やはり授業です。
どの先生も話すスピードが速く、聞き取れないことが多々ありました。
またカナダではフランス語も公用語として使われているため、フランス語の授業がかなりの頻度であります。しかしフランス語に少しも触れたことがないので授業が全く理解できず、大変でした。
数学や物理学などでは、日本で習った方法と異なる教え方をしていたり、やっていることは簡単なのに問題文が読めず苦労したりしました。
しかし先生は皆親切で、親身になって助けてくださったため今では少しだけ慣れてきたかな、と感じています。
まだまだ英語での生活は難しいですが、残りの貴重な期間も頑張っていきたいと思います。
9月27日(水)に香港のシャーチンカレッジホンコンより、中学1年生~高校1年生計21名が来校しました。
1限目は1・3年生希望者による歓迎レセプションと校内ツアーを行いました。校内ツアーは一対一のバディーを組んで各自で考えた案内コースを回り、普段の授業の様子や図書館や体育館などの施設を見学してもらいました。最初は緊張した面持ちの生徒たちでしたが、校内を案内しているうちに会話もはずみ、40分という非常に短い時間だったにもかかわらず、お別れのときには抱き合って別れを惜しむグループもいました。
2限目は2年生のLHRで文化交流を行いました。ジェスチャーゲームやフルーツバスケットなどの日本のゲームや盆踊りをしながら楽しく交流していました。LHR後、"So fun!"とはしゃいで控室に戻る香港生徒の姿が印象的でした。
交流時間は約2時間という非常に短い時間でしたが、お互いにとって実りのある時間となりました。
〈校内ツアー参加者の感想〉
何をする教室かを説明することに特に苦労しました。それでも、ジェスチャーなどをしながら説明をして、香港の生徒に自分の話を理解してもらったときは、とても嬉しかったです。短い間でしたが、香港の生徒との交流が深まり、思い出に残る時間になりました。(1年男子)
私が担当した子は12歳で、元気で明るく積極的に話しかけてくれて、とても楽しむことができました。はじめ隣に座ったときも、声をかけるとすごく喜んでくれてすぐに打ち解けることができました。校内を回る時も色んなことを質問してくれて、私がそのスピードについていけないくらいでした。でも、クリスティーの明るさと元気のよさで何度も笑わせてくれました。短い時間だったけれど、クリスティーと話した時間は本当に宝物です。こういった素敵な経験ができるという面で、この高校に来て良かったなと思います。(3年女子)
7月14日(金)の昼休みに、今年度海外での研修に参加する生徒と昨年度の経験者が一緒に昼食を食べ、情報交換を行いました。現地での生活のこと、学校のこと、長時間のフライトのことなど、様々なことについて話をしました。
校長先生からは、『今は海外が身近に感じられる時代になったけれども、実際に行かないと感じることのできない「におい」をしっかり体感してきてほしい』と激励の言葉がありました。
現在決定している留学等の海外研修に参加する生徒数は以下の通りです。
・エディンバラ語学研修 2名
・オーストラリア語学研修 7名
・海外短期チャレンジ語学研修 3名
・府立高校海外サテライト校事業 カナダ中期留学 1名
・トビタテ!留学JAPAN 国際ボランティア ベリーズ 1名
・アジアサイエンスワークショップinシンガポール(サイエンスリサーチ科) 2名
名前 : 横山 怜
留学先 : アイルランド
期間 : 平成28年8月~平成29年6月(約10カ月)
留学の主な目的は、アイルランドという英語圏を選んだこともあり、英語の習熟でした。しかし約10ヶ月ですが、こちらとは全く違う環境で日々を過ごして得たものは、英語のスキルだけではなかったと確信しています。それは異文化の理解や新しい体験をしたことです。その中でも、文化が違うからこそ日本人とは確かに違う考え方を持った人々と触れ合えたことが、一際僕に影響を及ぼした経験だったと思います。僕がそういう体験をできたのは、寮生活をしていたからです。寮生活という見知らぬ人々と暮らす生活は、最初の頃は非常に緊張しましたが、共に暮らすおかげでお互いについてより深く理解出来るようになりました。寮にはドイツやスペインなど他の国から留学に来た生徒が多く、話していると国ごとの生徒達の考え方、感じ方の違いがよくわかりました。僕自身、彼らと触れて少なからず影響を受け、きっと相手にも何か影響を与えたと思います。やはり留学の意義の一つには、根底的に違う考え方を理解し、よく知るということがあるのではないでしょうか。
日本にはない授業を経験する機会にも恵まれました。様々なコンピューターソフトの習熟や、プレゼンテーション、職場体験などです。中でも僕が最も面白いと感じたのは、Dance for Life という癌患者の療養施設のための基金集めを目的とした企画です。この企画では、僕ら生徒が主体的に立案し実行しました。例えば、アイルランドの国全体のイベントで、癌に関する問題について発表したり、ペアでダンスを習い、公演したりすることで基金を集めました。生徒が主体的に動く点は文化祭などと同じですが、癌患者のため、他の誰かのために協力して主体的に動くという意味で、本当に良い経験になりました。
留学期間中、日本の勉強が抜けてしまうのは心配なことですが、それに見合う価値を見つけることはできると思います。
平成29年4月19日(水) 15:50から視聴覚室で、平成29年度「留学フェア」が開催され、100名を超える生徒が参加しました。
「世界中の仲間とつながることができるから、ぜひとも積極的に参加してほしい。」
全体説明会は、越野校長のメッセージから始まりました。
その後、企画研究部 国際担当の田中康平先生から、留学の概要や補助事業などについて説明がありました。
さらに、昨年度本校から留学した生徒のうち、3名が代表でミニプレゼンを実施しました。それぞれ現地での体験を交えながら、「ぜひ、留学にチャレンジしてほしい」という想いを伝えていました。
また全体会終了後には、留学経験者による個別相談会も実施され、それぞれの参加者が留学への想いを高めていく機会となりました。