このプログラムは、日本の近代を切り拓いた知識人、夏目漱石、福澤諭吉、寺田寅彦を題材に議論することを通して、日本の未来のあり方について深く哲学し、「独立自尊の志」をもって次代を担おうとする人材を養成するものです。
全国から集まった18人の高校生は、佐伯啓思先生(京都大学名誉教授・京都大学こころの未来研究センター特任教授)、猪木武徳先生(青山学院大学大学院国際政治経済学研究科特任教授、大阪大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授)、池内了先生(総合研究大学院大学名誉教授)の講義に学び、京都大学、京都府立医科大学、京都大学大学院の学生チューターの助言を受けながら、計6時間を越えるディスカッションを行いました。
セミナーを終えて、角山さんは、「寺田寅彦の先見性を支える、独特の発想力と疑問をすぐに探究しようとする姿勢にひかれました。自分にはまだ何かを調べようにも調べる手段としての知識がありません。自分の研究に邁進できる強さとともに、これからの高校生活で身につけていきたいと思いました。」と語りました。
大塚君は、「日常の高校生活では出会えない人々と話をしたいと思い、このプログラムに参加しました。このプログラムで出会えた個性的ですばらしい仲間との、何かをともに生み出すための議論を通して、多角的なものの見方ができるようになりました。」と語りました。
3月18日(金)3学期終業式が行われました。3年生が卒業し、1・2年生だけが集まった体育館は広く感じられ、少し寂しく、1・2年生にとっては進級が目の前に迫っていることを感じながらの終業式となりました。
校長先生から、「羊を盗んだ父を訴えた子どもは正直か否か」という孔子の論語の紹介とともに、これからの時代における正義とは、悪とは、というテーマのお話を聞き、価値の転換について考えました。自分の悩みを別の視点で考えることが周りの人の悩みや社会に貢献できる、社会の出来事を自分と照らして考えよう。また、3学期の終わりという節目にあたって、節を一つ一つ乗り越えてほしいとお話を聞きました。
教務部長からは、これから入学する新入生を迎えるにあたって、南陽の先輩として、後輩を迎え入れ、大きく優しく包んであげようと話がありました。
生徒指導部長から、鍵付きロッカーの設置にあたっての仕様のルールについて諸注意とともに、私的空間ではなく府の財産であり、借用しているだけだとの認識をもつよう指示がありました。
進路指導部長から、先日行われた卒業生の講演会において、目標を達成した3年生に共通していたのは「構え」である。限られた中で、与えられたもので、時間を有効に使って頭を鍛えて、構えがあれば成し遂げられるとの話がありました。
最後に、表彰式・壮行会が行われました。京都府高校生短歌コンクール、美術部、書道部 で活躍した生徒たちの表彰が行われ、全国大会へ出場するなぎなた部の壮行会がありました。代表の生徒が、選ばれなかった部員の思いも受け止めて支えてくれた仲間を想い、大会に臨みたいと話しました。
30周年を迎えた南陽高校ですが、設備などの老朽化に伴い、現在少しずつメンテナンスが進められています。
保護者の方々や生徒さんたちに記入していただいた学校アンケートでは、トイレの臭いが気になるとのコメントが多数寄せられました。このため、現在は専門の清掃業者の協力を仰ぎ、全校舎のトイレをクリーニングしているところです。
さらに、クーラーやヒーターの室温のむらをできるだけなくすため、各教室の天井には2つのシーリングファンが導入されました。
ちなみに、この教室の外を眺めてみると、山焼きで有名な若草山や奈良大文字送り火の高円山が見られ、眺望のよい学習環境が整っているのではないかと思われました。高の原駅前の大型ショッピングモールも見られます。
そして本日、学校生活がさらに充実するようにと生徒用昇降口には暗証番号付きのロッカーが設置されました。このA4サイズのロッカーはシューズボックスにもなっており、自分の持ち物を管理できるスペースもしっかりと確保されています。生徒のみなさんには三年間大切に使っていただきたいものです。
平成28年3月20日~21日に、兵庫県の伊丹市で
第11回全国高等学校なぎなた選抜大会が実施されました。
たくさんの応援、ありがとうございました。
結果は以下の通りです。
男子個人試合 優勝 早川克利(2年)
2回戦 2ー0 香川誠陵
3回戦 2ー0 会津学鳳
4回戦 2ー0 埼玉栄
準決勝 1ー0 奈良育英
決勝 1ー0 汎愛
南陽高校に入ってからなぎなたを始めた彼が勢いに乗り、小学生の頃からの経験者である強敵を次々と撃破!
見事、全国優勝しました!!
団体試合は1回戦 大垣商業高校に2ー0で勝利したものの、2回戦で牛津高校に0ー1で惜敗、
女子個人試合もベスト16に終わりました。
夏のインターハイでは優勝します!
これからも応援よろしくお願い致します。
2月10日に図書委員整備マイスター班6名が絵本の修理ボランティアをしていた「いけたに保育所」を訪れ、子どもたちに修理が終わった本を返却しました。委員たちは寸劇「行け!図書整備隊ナオスンジャー」のほか、修理した本から読み聞かせやクイズを行い、子どもたちに本を大切に扱おうと呼びかけました。子どもたちは元気いっぱい満面の笑顔で、お礼のことばとともに私たちのメッセージを受け取ってくれました。
寸劇の台本と修理前の本
このような表紙の外れた本を元通りにしました!
3月1日(火)第28回卒業式が執り行われました。サイエンスリサーチ科75名、普通科274名、計349名の生徒が本校を巣立っていきました。
校長式辞において、巣立ちゆく卒業生に3つの教えがありました。
①18歳以上の選挙参加について
教育をはじめとするあらゆる国家社会への決定へ参画するにあたり、AかBの二分論ではなく、多様な判断能力を身に付けてほしい。平成の時代においても、明治期の若者の新しい時代を切り開く姿勢に学んでほしい
②新しいものの考え方・見方について
古きを否定するのでも、模倣するのでもなく、その精神を学び新しい思想を作り上げていくこと。理系、文系という狭い見方ではなく、科学と文化の融合の地であるこの学研都市での学びを生かし具体的な行動に移してほしい
③「4つのあり」
陽明学者であり、昭和史の黒幕と言われた安岡正篤の座右の銘「六中観」より、4つの観を紹介しました。「忙中に閑あり」「苦中に楽あり」「意中に人あり」「腹中に書あり」。忙しさの中に心をなくすのではなく暇を見つけて己を高め、苦しみの中にも楽しみを見つけ、常に心の中に師をもち、頭で得る知識ではなく自分の哲学を腹に据えよ
との話がありました。
PTA会長から、これからの若者の前途には、多様な問題、課題が存在するが、周囲の人と一緒になって解決していくことを、力強く、前を向いて歩いてほしいとお話がありました。
在校生代表は、何事にも一生懸命だった卒業生との行事の思い出を語りました。そして先輩から、受け継いだ伝統を守り抜くことと、先輩方のこれからの人生の挑戦に負けぬよう、新たな学校づくりへの挑戦をしていくことを約束しました。
卒業生代表より、あっという間だった密度の濃い3年間を、卒業の期待と不安の中でひとつひとつ丁寧に振り返りました。先が見えずにしんどくて、悩んだこと、一人でどうにもならなかったこと、仲間となら乗り越えられたということ。すべてが貴重な青春で、何かに一生懸命でマイナスに捉えていたことも今になってはじめてそれも青春の一部と捉えられるようになったこと。当たり前のように過ごした時間が今となっては奇跡だったことを話しました。育ててくれた家族と先生への感謝の気持ちと、一人前になるまでもう少し見守ってほしいと話しました。
学級担任に先導されて、吹奏楽部の後輩によるMr.children「GIFT」の演奏とともに成長への道を一歩一歩踏みしめて、先生、後輩、保護者、御来賓の皆様に見守られながら退場していきました。
「京都府高校生短歌コンクール」
~オリンピック・パラリンピック讃歌~
(主催:京都府教育委員会、筑波大学オリンピック・パラリンピック・ムーブメント推進プロジェクト)
に、本校から4名の生徒が入賞しました。
このコンクールは、「2020年、オリンピック・パラリンピック東京大会の成功へ向けた気運を、京都府から醸成し、スポーツと文化を融合させた先駆的な取組として全国に発信するため」に開催されました。応募作品全2415首中の入賞作15首が、2月11日に実施された金剛能楽堂での表彰式にて表彰されました。
◆優秀賞 1年 日隈 大介 君
全国へ二人で決めたその日からスパイクはもう十一足目
◆佳作 2年 松浦 孝明 君
あと一秒、あと一センチ、あと一点、そのあと一を越えていこう
◆佳作 1年 弘原海 潮 さん
誰しもが「たった」と思うコンマの差選手にとっては天と地の差
◆佳作 1年 奈良 尚音 君
息をのみ床を響かせ宙を舞う体ひねりあげ一瞬のうちに棒となる
2016年1月31日(日)、第28回近畿高等学校なぎなた選手権大会が精華町のむくの木センターで開催されました。
地元開催の近畿大会ということもあり、たくさんの方の応援をいただきました。ありがとうございました。
結果は以下の通りです。
〈団体の部〉
優勝(12年ぶり2度目)
1回戦 兵庫1位校 近畿大学付属豊岡高校に1-0、2回戦 関西福祉科学大学高校(大阪)に3-0、
準決勝 大阪1位校 清教学園高校に2-1で勝ち、決勝戦は奈良育英高校と戦いました。
奈良育英高校には、午前中に実施された個人の部での優勝者も所属しています。
一勝一敗で迎えた大将戦、本校の大嶺選手が渾身の一本を決めて勝利をつかみ、見事優勝に輝きました。
試合後は大きな感動と達成感で涙する選手も見られました。
【登録選手】
中野 優希
中熊 麻衣
大嶺 遥
浅見 瑞穂
北西 由香里
浦井 美紀子
小澤 恵里華
〈個人の部〉
惜しくも優勝は逃しましたが、日々の練習の成果を大いに発揮することができました。
2位 中熊 麻衣
近畿大会優勝を果たし、次は3月に兵庫県で開催される全国選抜大会に臨みます。
これからも応援よろしくお願い致します。
二日目は、生徒の熱気にも負けない若手教員による活気溢れるバンド発表から文化祭がスタートしました。
また、二日目は京阪奈学研地区の特色を生かした地域とのコラボレーションによるイベントがありました。お菓子の工房「がとぅぎゃらりぃ(gateaux galerie)」さんのお菓子の販売では、南陽高校のマスコットキャラクターを模った「くまなんクッキー」や「ココアのマドレーヌ」、「メープル&クルミのパウンドケーキ」がありました。
「NPO法人加茂女」さんの地元の食材を使った折詰弁当「トリコロール弁当」も既にお昼前には完売するほどの人気ぶりでした。山城産の上質な竹で作った弁当箱は教職員、生徒、スタッフの方々が実際に竹を伐採して丁寧に作り上げたものでした。三種類のおにぎりがとてもおいしかったという感想が聞かれました。
午後からは木津川市加茂プラネタリウム館のイベントがありました。
書道部の展示や生け花のアート作品も飾られていました。
1年生は20分間の小劇場、2年生は35分間の演劇をテーマにクラスごとに発表しました。
またマジック部のパフォーマンスも見応えのあるものでした。有志発表では「シンデレラ睡眠」のバンドが話題を呼びました。
これまで2月に実施されてきた南陽祭ですが、来年度の文化祭は9月に開催されます。寒い中、多くの保護者のみなさまに参観していただき、誠にありがとうございました。
文化祭「南陽祭」が始まりました。
今年度のテーマは「WA」、スローガンは「おもてなし」です。
今年は京阪奈学研地区の特色を生かした地域とのコラボレーションが目玉となっています。例えば、南陽生に馴染み深いお菓子の工房「がとぅぎゃらりぃ(gateaux galerie)」さんにご協力いただき、生徒たちがクッキー作りに挑戦しました。また、NPO法人加茂女(http://www.npo-kamome.com/)さんには山城産の上質な竹で作った弁当箱に、地元の食材を使った折詰弁当「トリコロール弁当」をご提供していただきました。当日はこうしたクッキーやお弁当の販売があったり、加茂プラネタリウム館のご協力を得て天体観測や工作活動などがあったりします。
二日間の文化祭ですが、保護者の皆様にはご来場をお待ちしております。
南陽高校の音楽室がウェブ・ムービーのロケに使われました!
「 音楽のある就活 」
~ LINE MUSIC × リクナビ 2017 ~
出 演 : 岡野真也(ソニー・ミュージックアーティスツ所属)
ロケ地 : 南陽高校音楽室 他
時 間 : 3分23秒
URL : https://www.youtube.com/watch?v=JFCuwP256To
1月8日(金)、3学期の始業式を行いました。平成28年初めの式、おめでとうございますの挨拶からはじまり、校長の式辞では、申年の「申」の字に込められた、成長、実り、繁栄の意味についてお話を聞きました。また、選挙権が18歳からになったことを受けて、主体的な社会参加をすること、そもそも主体的であることの意味を、自主的、積極的、能動的の言葉と対比しながら考えました。
教務部長から、目標達成のために最も重要なことは「3点固定」すなわち起床時間、就寝時間、学習開始時間を固定すること、そして3学期の授業をきっちり取り組むことのお話がありました。
生徒指導部長からは、4点の注意がありました。①防犯意識を高めるため、貴重品を持ってこない、身に付ける、預けることの3原則の徹底を、外部の人への挨拶をすること、②SNS、ラインをはじめ、いじめの禁止、何よりも思いやりをもって安全に行動すること、③自転車事故の注意、自転車も車両であることの意識を持つこと、被害者にも加害者にもならないでとのお願い、④薬物乱用について、身近に迫った問題であるとの危機意識を持ち、教員に相談することとの、注意がありました。
進路指導部長からは、3年生に向けて来週に迫るセンター試験に向けて、最後の追い込み、チャレンジを、1・2年生に向けて、3学期は自ら学ぶ時期、そのことが何よりも力をつける方法である、行事等で授業が少ない分、自ら学ぶチャンスであるとお話がありました。
伝達表彰を行い、最後に生徒会役員から、12月19日(土)に行われた京大との地域連携コラボの報告と、制服について、文化祭では地域の方も来校されるので、正しい着こなしを習慣づけてほしいとのお願いがありました。
平成27年12月19日(土)、けいはんなプラザにて
「Winter Collaboration 京大×南陽 ~まちづくりをあなたと~」と題して、まちづくりに関するフォーラムを行いました。
このイベントは南陽高校の生徒会と京都大学の学生が中心となって運営し、この日のために、skypeによるweb会議を通して様々な準備をしてきました。
プログラムは以下の通りでした。
プログラム:
13:30 開会
13:35 基調講演『地域力再生の今後』京都府副知事 山下晃正氏
14:15 実践発表『高校生によるまちづくり「Meet the World PROJECT」』
(南陽高等学校サイエンスリサーチ科 地域政策実習生)
14:45 ワールドカフェ テーマ:「私たちにできること~人とつながる地域づくり~」
16:50 閉会
司会は生徒会の1年生、三森君、村田さんが担当しました!
山下京都府副知事による講演では、『地域力再生の今後 ~けいはんな学研都市の将来構想と地域の活性化~」』と題して、貴重なお話を頂きました。「まちづくりは1年2年ではできない。長い時間をかけて作っていくべきなんだ」という言葉が印象に残るお話で、参加者からの質問にも丁寧に答えてくださり、とても勉強になる講演だったと思います。
南陽高校サイエンスリサーチ科1年生の実践発表では、『高校生によるまちづくり「Meet the World PROJECT」』と題して、木津川市の外国人向けハザードマップを作るにあたって、どのような取り組みをしてきたかが発表されました。地域政策実習生はこれまでに、木津川市役所を訪問して、ワークショップを実施したり、防災訓練へ参加したりしました。
ワールドカフェ(参加者が4~5人の少人数に分かれたテーブルで、カフェにいるようなリラックスした雰囲気の中、自由に対話を行い、ときどき他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら話し合いを発展させていくワークショップの1つ)では、自分が感じる地域の課題と、それに対する解決策としてどのような協働・コラボが可能かを、参加者全員でディスカッションしました。またこのワールドカフェでは、生徒会副会長、辻本さんが進行役を務めました!
最後に生徒会長、近本君のあいさつをもって閉会としました!
初の試みであった京大とのコラボレーションでしたが、たくさんの方々のご協力もあり無事に成功させることができました。
生徒会としても、今後も引き続き地域との連携に努め、学校行事にも反映させていきたいと思います。