(1)勉強と部活動の両立について
僕はバレーボール部に所属していました。バレーボールが好きだったので、一生懸命取り組みたいと思う一方、クラブを言い訳に勉強がおろそかになるのは絶対に避けたかったので勉強にもしっかりと取り組みました。そんな高校生活の中で意識していたことは2つあります。まず1つ目は、日頃の授業を大切にするということです。クラブはほとんど毎日練習があり、家に帰ると疲れており十分な勉強時間がなかなか確保できませんでした。そのため授業中に理解することが大切になります。僕は絶対に宿題や小テストの勉強をしてから授業を受けるということを徹底していました。そうすることで授業内容の理解がしやすくなり復習の時間を少なく済ませることができました。次に、2つ目は勉強時間を作ることです。家に帰ってからは勉強をほとんどできなかったので僕は朝授業が始まる1時間ほど前に学校に着き数学の勉強をしていました。また昼休みなども、ときどき勉強したりなどほかの人よりも勉強時間が足りてない部分を補えるように努力していました。勉強時間は作ろうとしたら思ったより作れるので隙間時間を探して見てください。
(2)進路決定について
3年生の夏ごろまでは理科が好きだったのと教職に興味があったので京都教育大学に行きたいと何となく考えていました。しかし秋ごろからいわゆる理系の研究に興味を持ちどこの大学にするのか自分の進路に悩むことになりました。9月には国公立大学の推薦選考が始まるのですが、京都教育大に応募するか悩みました。自分なりにいろいろ考え、親や先生などにも相談しました。最終的には「大学で理系の研究をしてみたい」という気持ちを優先し、教育系ではなく理工系の大学を目指すことにしました。この時期に悩んだことで、志望大学への強い気持ちを持つことができ、受験勉強にも前向きに取り組むことが出来ました。僕の進路決定の経験から伝えたいことは、自分がしたいことは何なのか、そのためにはどこの大学に行くのがいいのか、しっかりと悩み考え自分が後悔しないと思えるような決断を出来るだけ早いうちにすることです。自分で悩んで決めた志望先へは受験勉強もやる気がおきるので早いうちの大学調べや志望校決定をおすすめします。
(3)受験勉強について
<国語>国語の勉強法はよくわからなかったので日頃の授業の予習や小テストを大切にしていました。特に小テストは意識して取り組みました。直前の休み時間だけで勉強をすましている人が多い中、僕はすぐに忘れてしまうため前日と当日の朝、直前休みの3回は目を通すようにしていました。また2年生の頃は先生に模試の過去問を何度も何度ももらいそれを日ごろの国語の勉強としていました。そのおかげで模試では理系の中ではいい点数をとることが出来ました。
<数学>主に学校でもらったプリント、模試の問題、赤本を用いて勉強していました。一度目にした問題を確実に自分のものにしていくことが重要だと考えていたため、ある程度の量に加えて質を意識していました。解けなかった問題は答えをよく読みその日の最後にもう一度、次の日にもう一度解きなおし確実に理解できるようにしました。また赤本を10年分ほど解きどの単元がよく出るのか確認し直前期はその類題を解きました。
<英語>夏休みごろまでは共通テストレベルの問題を中心に勉強しました。1、2年生のころにあまり単語をしっかりと覚えてこなかったのでとても苦労しました。秋ごろからは過去問の対策を始めました。過去間を見ると英作文が出ていたので先生に添削をしてもらい練習しました。指定語数を書ききることになれるまでに時間がかかったので早めの対策を持ておいてよかったと思います。
<物理>2年生の頃はリードα、3年生の夏休みは重問を繰り返し解いていました。秋ごろまで全部の単元が終わらないと聞いていたので授業で習ったところはその日のうちに例題を解き入試レベルのものが解けるように復習しました。二次試験直前は担当の先生が過去間を10年分したらその大学には確実に受かるようになると言っていたのでそのことばを信じて10年分の過去問とその類題を解いていました。そのおかげで傾向をつかみ本番に落ち着いて挑むことが出来ました。
<化学>3年になると暗記事項が増えて復習する時間が確保しにくくなると聞いていたので2年生の春休みにそれまでの単元の重要問題集を2周ほどやり基礎を固めました。3年になると新しいことを覚えるのに精いっぱいで復習の時間が取れませんでしたが春休みにしっかりと基礎が出来ていたのでそれほど苦労はしませんでした。3年の単元は暗記事項が多いので自学で理解できることも多いので早め早めの予習をお勧めします。
<地理>地理は一度基礎を固めるとある程度安定した点数をとることが出来るので基礎を早めに定着させようと2年生の後半から3年の夏休みまで毎日参考書を30分読んでいました。おかげで後は授業中に資料集を確認する程度で安定して点数をとることが出来ました。また授業終わりに友達と出てきたデータや地名などについて話し合ったり、しょうもないことでも先生に質問に行ったりすることで知識をその話と結び付けて覚えることが出来るので実践してみてください。
<全体>夏休みまでに最低限2年生までに習ったことの内容は理解できるようにしておいてください。2学期になると演習ばかりになります、それまでに基礎ができてないと解ける問題が少なくなるのでしっかりと基礎を固めておいてください。またモチベーションを保つためにあの人には負けたくないという友達を作ってください。自分が勉強をサボった時などもその人が頑張っている姿を想像すると自然とやる気が出てきます。想像上の相手は全然サボってくれないので勉強のやる気が起きないときはおすすめです。
(4) その他
受験勉強を通して伝えたいことは自分の努力を信じることです。僕は何度も、勉強しているのに成長が感じられないと焦っていました。しかしそんなときは小さなことでもいいので昨日よりできたことを見つけて自分の努カしたことを認めて勉強に取り組みました。また受験は団体戦などよく聞きますが試験が始まると頼れるのはこれまで頑張ってきた自分だけです。試験に自分はこれだけやったのだから大丈夫だ、と自信をもって挑めるように、これからの受験勉強頑張ってください。