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 2020年06月11日
 

 平素は、本校の教育に御支援、御協力をいただき厚くお礼申し上げます。
 また、学校再開に伴う本校の感染症予防の取組につきましても御理解、御協力をいただき厚く感謝申し上げます。
 さて、毎年9月に実施しておりました文化祭についてお知らせいたします。
 本校では長年、文化祭を2月に1、2年生だけで行っていましたが、3学年全員で取り組む地域開放型の行事に変更してから、年ごとに各学年の取組も充実し、来校される地域の方々からもよい評価を受けるまでになりました。
 高校1年生は地域コラボ企画に取り組み、1学期のうちから地域企業と打ち合わせを繰り返し、高校生らしい発想を商品化するまでの貴重な過程を体験していました。高校2年生の演劇は、台本作りから始まり、役者だけでなく裏方に至るまで全員が協力して一つのものを仕上げる達成感を味う活動となりました。高校3年生は高校生活最後の大きな行事として3年間に身に付けたことを存分に発揮してくれました。また、中学生は校内装飾や合唱に取り組み、新たな伝統をつくるべく真剣に取り組みました。最近の文化祭は、1学期から始まる準備期間も含めて、本校が目指す「堅楽しい」をまさに体現する行事に成長しています。
 このように地域の皆様に支えられた、教育効果の大変高い行事である「文化祭」を、今年度はどうすれば実施できるか、この間検討を重ねてまいりました。感染防止のための「新しい生活様式」を守ったうえでの実施を目指し、内容変更、規模縮小なども俎上に載せて議論いたしましたが、集団での演技・鑑賞においては「密集」が避けられないこと、練習等の際にも「密集」「密接」を避けることが難しいこと、大きな声や飲食が感染の危険性を高めてしまうこと等を勘案し、本年度につきましてはやむなく中止するという苦渋の結論に至りました。
 保護者の皆様、地域の皆様に、生徒たちの姿を御覧いただく貴重な機会がなくなり、残念の極みですが、御理解をお願いいたします。

 令和2年6月11日

京都府立南陽高等学校・附属中学校  
校長  宮島 勇二