9月9日(日)に滋賀大学大津キャンパスで「琵琶湖を探る」の実習をおこないました。
講師は滋賀大学教育学部准教授の石川 俊之 先生です。
8:45に学校に集合し、バスで滋賀大学大津キャンパスのオブザベトリに行きました。まずは石川先生から実習船乗船についての諸注意をしていただきました。その後、滋賀大の実習船「清流Ⅲ」に乗り込み、琵琶湖へ出発しました。瀬田川から琵琶湖に移動するときに電光掲示板で確認して琵琶湖の水位の記録をしました。琵琶湖と瀬田川の境目はどこかを教えていただきました。
南湖の観測地点に到着すると気象や水質の観測とプランクトン採集、湖底の泥の採集を行いました。湖底の泥をさわってみて、貝などの生物を探しました。はじめて見る観測装置や道具ばかりで楽しく学習しました。特にメッセンジャー(ロープを伝っておろすおもりで採泥器に衝撃を与えて泥を採取するもの)を使っての泥の採取は湖の調査ならではのものでした。
午後からオブザベトリに戻ってプランクトンの観察を行い、石川先生に観測結果のまとめと講演をしていただきました。たくさんのプランクトンに見入ったあと、お話をうかがって琵琶湖についての見識が深まりました。
8月8日(水)~9日(木)の2日間にわたり、平成30年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が神戸国際展示場で開催されました。本発表会は日本全国のSSH指定校から代表生徒や教員など約4000名が集結し、学校で取り組んでいる生徒研究の成果を発表するSSH最大のイベントです。開会式では、有名な数学者の秋山仁先生による基調講演も行われました。
1日目は全参加校によるポスター発表会が行われました。桃山高校は自然科学科3年生代表生徒による「アリスタルコスに挑む」を発表しました。アリスタルコスは古代ギリシャの天文学者であり、宇宙の中心は地球ではなく太陽であるという太陽中心説を最初に唱えた人物です。アリスタルコスはこの太陽中心説に基づいて「太陽と月の大きさ」と「太陽までの距離」を初めて算出しました。桃山高校の研究は、アリスタルコスと同じ手法を用いて「太陽までの距離」をより正確に測定しようという内容です。研究では太陽と月の角度を測る測定器を手作りし、今回の発表でも実際に演示しながら説明しました。とても高校生らしい発表であり、発表ブースに来られた多くの方に興味深く発表を聞いていただきました。質疑応答もとても楽しそうに受け答えしていました。
2日目は1日目のポスター発表から選出された代表6校による口頭発表がおこなわれました。代表発表はいずれも高校生らしい創意工夫と努力が満ち溢れる素晴らしい内容でした。閉会式では代表発表だけでなくポスター発表の表彰もありました。残念ながら桃山高校は受賞することはできませんでしたが、他校の発表から生徒も教員も大きな刺激を受け、とても充実した発表会でした。参加した生徒の満足そうな表情が忘れられません。
8月1日(水)に近隣の小学生を対象にした「第21回おもしろ理科実験教室」を開催しました。今年もたくさんの参加者があり、とても盛況に行われました。「おもしろ理科実験教室」の講師は学校教員が務めますが、小学生のサポートはグローバルサイエンス部の部員が務めます。部員は一生懸命に小学生をサポートし、小学生にとってとても頼もしいお兄さんお姉さんであったと思います。
今年も実験講座は2つ実施しました。「空気の力を知ろう」では空気の力について学んだあと、ゴムシートで机を持ち上げたり、空き缶つぶしなど、空気の力を体験するミニ実験を行いました。その後、サイホンの原理を応用した「欲張りカップ」をみんなで工作しました。「虹色の水」では濃度が異なる食塩水を絵の具で着色し、スポイトを使って試験管に虹色の水の層をつくりました。小学生には少し難しいかな?と思ったこの実験も、子供たちはすごい集中力できれいな虹色の層をつくっていました。理科実験の不思議さと楽しさを体験した子供たちが、少しでも理科好きになってくれることを願っています。
7月26日(木)から7月29日(日)にエネルギー教育支援事業及びSSH事業の一環として神岡宇宙素粒子施設(スーパーカミオカンデ、カグラ)、福浦発電所等の見学に行きました。グローバルサイエンス部1、2年生の36名が参加しました。
神岡宇宙素粒子施設では、ニュートリノや重力波の観測の仕組みを説明していただきながら見学をしました。難しい内容にもかかわらず質疑応答では多くの質問を行い、それに対してわかりやすく答えていただきました。生徒達は宇宙誕生の謎に迫る最先端の技術に興味津々でした。
福浦発電所では風力発電と太陽光発電の施設を見学しました。ひとつのエネルギー資源に頼るのではなく、各資源の特色を生かしたこれからのエネルギーのあり方について学習し、エネルギー資源への関心が深まりました。
また、平成最後の皆既月食の観測や、珪藻土の採掘・加工施設の見学も行いました。今回の見学を通して生徒達の科学に対する関心がより一層深まったことは間違いありません。
7月11日、12日に、ホテル ルビノ京都堀川で、1泊2日のGPキャンプを実施しました。対象は1年生GPコース108名です。初日の午前は、本校AETによるスピーキング活動とプレゼンテーション活動を行いました。プレゼンテーション活動では、グループ内で有名人や人気キャラクターを英語で説明し、みんなで当てるゲームを行いました。午後からは、日米英語学院ネイティブ講師の方に、9グループに分かれて、プレゼンテーション講習をしていただきました。発音やリズムなどの音声的な指導だけでなく、アイコンタクトやジェスチャーなどの非言語コミュニケーションの指導もしていただきました。2日目は、9グループによるプレゼンテーションコンテストを開催し、それぞれのグループがある国の親善大使になったつもりで、国の紹介をしました。2日間のALL ENGLISHの環境が英語好きな生徒をさらに増やしたのではないでしょうか。
本年度実施されたスーパーサイエンスハイスクール(平成27年度指定)の中間評価において、本校は最も高い評価を受けました。これもひとえに、運営指導委員の先生方をはじめ、多くの関係者の皆様のご指導とご支援の賜物と、深く感謝しております。
詳細は下記の文部科学省ホームページをご覧下さい。
//www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/1401964.htm