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2022/03/01
 

【卒業生追跡調査の概要】

 ※ 詳細は上記PDFファイルを参照してください。

 

 SSH3期2年目の取組として、これまで卒業した桃山高校SSHの対象生徒全員に、卒業生追跡調査を実施した。設問の内容はJSTが実施している卒業生追跡調査を参考にした。今回の調査結果から、桃山高校のSSHが「国際的に活躍し得る科学技術系人材の育成」という点で有効であることを確認した。

 

1.対象: SSH1期、SSH2期のSSH対象卒業生全員(計1,840名)

  ※ 比較対象としてSSH以前の自然科学科生徒(計320名)も調査対象とした。

 

2.調査方法:

  依頼文: 封書郵送

  回答方法: WEBアンケート

  ※ 依頼文にMicrosoft Formsで作成したWEBアンケートのQRコードを記載。

  ※ 依頼文に該当学年の担任団の写真を掲載し、先生方へのメッセージを募ることで回収率の向上を図った。

 

3.実施日: 依頼文の郵送: 令和3年8月7日

  回答期間: 令和3年8月7日~9月30日

  ※ 卒業生の住所は桃山高校同窓会の協力を得た。

  ※ 依頼文はお盆帰省の時期に合わせて卒業生の実家に郵送した。

 

4.回答数: 有効回答数 n = 380(回答率 17.6%)

 

5.検証: 対象卒業生を下記①~⑤の「指定期・学科別」に分類し、比較検証を行った。

  ① SSH以前 自然科学科(平成20年度~平成23年度卒業)4年間計320名

  ② SSH1期 自然科学科(平成24年度~平成28年度卒業)5年間計400名

  ③ SSH2期 自然科学科(平成29年度~令和2年度卒業) 4年間計320名

  ④ SSH2期 普通科理系(平成29年度~令和2年度卒業) 4年間計680名

  ⑤ SSH2期 普通科文系(平成29年度~令和2年度卒業) 4年間計440名

  また、本校SSHが力を入れているグローバルサイエンス部(科学部)の効果を把握するために「科学部への所属別」に

 ついて比較検証を行った。さらに、理系分野における女性の活躍について傾向を把握するために「理系卒業の男女別」に

 ついても比較検証を行った。

 

6.結果:

【成果】

 以下の結果から、本校SSHの有効性を確認した。

  ・SSH実施前と比較して、SSH実施後に「大学院への進学率」「推薦入試の合格者数」

   「企業の研究者・技術者への就職」が向上している。

  ・SSH校での経験は、卒業後の進路選択に大きな影響を与えている。

  ・SSH校での在学中、科学に対する興味関心が大きく向上している。

  ・SSH校での在学中、科学技術に関する資質能力が大きく向上している。

  ・科学部所属者のSSHに対する評価が高く、科学部は効果的である。

  ・理系卒業男女別のSSHに対する評価に差は無く、男女同様に効果的である。

【課題】

  ・SSH対象者の規模拡大に伴い、SSH事業の質の低下が一部で見られた。

  ・国際性の評価が他項目と比較して低い。

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2022/02/24
 
 

 2月22日(火)に普通科2年生GS探究Ⅱの代表班発表会を京都府総合教育センターで実施しました。GS探究Ⅱは桃山高校のスーパーサイエンスハイスクール事業において中核となる授業です。普通科7クラス270名の生徒と延べ28名の教員がテーマ毎に分かれ、1年近くかけて毎週2時間のグループ研究(課題研究)を行いました。1月の講座別発表会では全班がパワーポイントで口頭発表を行いました。さらに各講座から選ばれた代表7班が今回の大舞台で発表しました。コロナ禍ということもあり、発表全体を文系発表1時間、理系発表1時間の2つに分け、参加者を入れ替えて実施しました。代表班の発表内容は英語、地理歴史、国語、理科、芸術、保健体育分野と多岐にわたり、いずれも素晴らしい発表でした。今後、生徒達は課題研究の内容を個人で研究論文にまとめます。1年間に及ぶグループ研究では上手くいかないこともたくさんあったと思いますが、全員が最後まで粘り強くやり遂げてくれました。このGS探究Ⅱで身につけた主体性と探究力を活かして、今後の希望進路実現につなげてほしいと思います。

 今年度の代表班の発表タイトルは下記の通りです。

 

文系発表

 発表1 脱カタカナ英語!!【英語】

 発表2 個食のグルメ 完結編【地理歴史】

 発表3 聴覚でつながるために【国語】

 

理系発表

 発表1 土以外で植物を育てよう【理科】

 発表2 モバイルロッカー【芸術】

 発表3 LENS AND REFRACTION【理科】

 発表4 最高に集中できる環境作り【保健体育】

 
 
2022/02/08
 
 

2月5日(土)に自然科学科2年生がGS探究Ⅱの授業で取り組んだ成果を発表する「令和3年度自然科学科SSH課題研究発表会」を京都府総合教育センター講堂棟で実施しました。

 昨年度に引き続き新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑み、会場への入場は自然科学科生徒、本校SSH関係者のみで実施しました。

 GS探究Ⅱは桃山高校のスーパーサイエンスハイスクール事業において中核となる探究型授業です。生徒は自分達で研究テーマを設定し、先生方と共に1年かけて探究活動を行いました。

 近年、このSSH課題研究発表会で奨励賞を受賞した研究が、SSHの全国大会であるSSH生徒研究発表会で素晴らしい発表を行っています。今年度も本発表会から大きく飛躍する研究が現れることを期待しています。

 今回の発表会では、生徒は16班に分かれてパワーポイントによる口頭発表を行いました。いずれの発表も生徒達の一生懸命さが伝わる素晴らしい発表でした。また、発表会の最後に、SSHの先進校である高知県立高知小津高校より、オンラインでの研究発表をしていただきました。

 発表会には自然科学科の1年生も参加し、活発な質疑応答を行いました。先輩達の発表を目の当たりにすることで、来年度のGS探究Ⅱに向けた気持ちが大いに高まったと思います。今後、生徒達は課題研究の内容を全員が研究論文にまとめます。高校生時代に熱心に取り組んだ研究論文は一生の宝物になるでしょう。

 

今年度の発表タイトルと奨励賞は下記の通りです。

 

 1 アユの鏡像認知【奨励賞】
 2 植物のエチレン応答~単子葉類と双子葉類の比較~
 3 翼の角度と揚力の関係
 4 無機決結晶を用いた火成岩の生成・風化モデル実験
 5 ダニエル電池の最適化
 6 衝撃吸収に関する実験

 7 我々は火星に住むことができるのか
 8 我々は宇宙で孤独な存在なのか【奨励賞】

 9 燃焼の過程に着目した線香花火の解明
10 毛髪とダメージの関係
11 ナンバーウォーカーの夜明け【奨励賞】

12 粒形と液状化現象の関係

13 21世紀を担う蓄電方法の開発
14 傘の差し方に関する数学的考察【奨励賞】
15 クモの糸の可能性
16 放射線の軌跡で円を作ろう

招待発表(オンライン)

 高知県立 高知小津高校 植物の老化抑制についての研究

 
 
2022/02/03
 
 

1月26日(水)にSSH講座として大阪府立大学の大西利和先生(大学院理学系研究科 教授)をお招きして講演会を行いました。講演のタイトルは「電波観測で探る星の誕生と銀河の形成」です。1年生を対象に、「GS自然科学」という授業にリンクさせて行いました。この科目は地学をベースに物理・化学・生物のエッセンスを取り入れており、「自然科学」として総合的に学ぶことを目標としています。今回の講演も宇宙分野は地学の教科書に載っているが、大学では物理になるということを出発点に、目に見える光(可視光線)と目に見えない光(赤外線など)でどのように宇宙を観測するのか学びました。講演会場の様子は各HRへ配信され、1年生全クラスが参加することができました。放課後には、GS部を対象によりディープな宇宙研究のお話を聞きました。

 
 
2022/02/03
 
 

2月3日に1年生8組、9組を対象に、「科学的に考えるとは?」と題してSSH高大連携講座が行われました。講師は京都教育大学教授の谷口和成先生です。

GS探究Ⅰの授業では「科学的に探究するための基礎的なスキル」を学んできました。今回の講座では科学的に「観察する」とはどういうことか、「推測する」ことと何がどう違うのか、観察から生まれた「仮説」を検証するにはどうすればよいのかについて、2つの興味深い痕跡と現象をとり上げて学習が行われました。生徒達は班に1台のダブレットを使用して、その成果を教室前の大画面に投影しながら、班毎の考えの比較検討とディスカッションを通して考察を深めるアクティブラーニングに取り組みました。

生徒は、この授業での学びを活かして、2年生の課題研究での活動に取り組みます。

 
 
2022/01/14

 本校は平成22年度から文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受け、研究開発事業に取り組んでおります。つきましては、本校自然科学科2年生が取り組んできた課題研究の成果を発表する「令和3年度 自然科学科SSH課題研究発表会」を下記のとおり開催いたします。今年度も新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑み、誠に勝手ながら会場への入場は自然科学科生徒、審査員および本校教職員のみとさせていただきます。何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

1 目的

  桃山高校SSH3期目標「次世代社会を創造し牽引するグローバルサイエンス人材の育成」に向けて、下記を目的として

 実施する。
 (1) GS探究Ⅱで行った探究活動の内容を発表することで成果を共有し、プレゼンテーション能力を育成する。
 (2) 優れた課題研究の発表を聞くことで、科学的に探究する能力と態度を育て、創造的な思考力を養う。

 
2 内容

  自然科学科2年生全員がグローバルサイエンス探究Ⅱの授業で行った探究活動の内容について日本語で口頭発表を行う。

 また、自然科学科1年生全員が発表を見学し、次年度の参考にする。

 
3 日時

  令和4年2月5日(土) 9:00~12:40

 
4 会場

  京都府総合教育センター 講堂棟(桃山高校西隣)

 

5 スケジュール(予定)

  9:00~ 9:15 開会行事
  9:15~10:15 口頭発表(6班)
 10:15~10:25 休憩
 10:25~11:25 口頭発表(6班)
 11:25~11:35 休憩
 11:35~12:25 口頭発表(4班+招待校(オンライン))

 12:25~12:40 閉会行事

 

6 その他

  後日、発表会の様子を限定で録画配信する予定です。是非、ご覧ください。

 
 
2021/12/22
 
 

 普通科1年生の宿泊研修として、サイエンスイングリッシュキャンプをホテル平安の森京都で実施しました。今年度はコロナ禍での実施であり、感染対策に十分留意して、12月9~10日に1、2、7組、16~17日に3、4、5、6組と2団に分かれて実施しました。

 本取組は探究活動の基礎を学ぶ授業「GS探究Ⅰ」の成果発表会です。生徒たちはGS探究Ⅰの授業の中で科学的な考え方・情報・英語を融合的に学び、探究活動に必要な基礎を身に付けました。10月から生徒は班ごとに身近な課題を設定し、アンケートで検証するミニ課題研究を行いました。検証方法はアンケートに限定しましたが、結果が数値化されるので分析することが可能になります。生徒は自分達の立てた仮説を検証する過程を通して、科学的な考え方を学びました。その後、取り組んだ内容をまとめ、パワーポイントを用いたスライドをすべて英語で作成しました。迎えたサイエンスイングリッシュキャンプでは、英会話学校のネイティブの先生方から発音やプレゼンテーション方法を指導していただきました。発表会は普通科全員が英語で発表し、ネイティブの先生からの質問にも英語で応答しました。

 英語漬けの宿泊研修で生徒は大変だったと思いますが、英語で話すことに対して大きな自信を得ることができました。GS探究Ⅰで学んだ内容を活かして、2年生のGS探究Ⅱで行う課題研究が素晴らしい内容になることを期待しています。

 

コンテスト結果

○1組(前班)、2組

 First Prize   Group 2G "Impact of private cars and public transportation on the environment" 

 Second Prize Group 1A "RealandIdealof the Hydrogen cars"

 Second Prize Group 2C "Smartphone Effects"

 

○1組(後班)、7組

 First Prize   Group 7B "The relationship between studying and music" 

 First Prize   Group 7H "Defining Harassment"

 Third Prize  Group 7C "Plastic and environmental issues"

 

○3組、4組

 First Prize   Group 3E "Garbages and Marine Problems" 

 Second Prize Group 4H "Difficulies of traveling and migrating through space"

 Third Prize  Group 4D "The study of frostbite"

 

○5組、6組

 First Prize   Group 6E "How much sleep do we need to learn?"

 Second Prize Group 5B "Can you see them?"

 Third Prize  Group 6F "Let's become smarter!"

 
 
2021/12/22
 
 

 自然科学科1年生の宿泊研修として、12月9~10日にサイエンスイングリッシュキャンプをホテルルビノ京都堀川で実施しました。今年度も感染対策に十分留意して実施しました。

 本取組は探究活動の基礎を学ぶ授業「GS探究Ⅰ」の成果発表会です。生徒たちはGS探究Ⅰの授業の中で理科・数学・情報・英語を融合的に学び、探究活動に必要な基礎を身に付けました。10月から生徒は班ごとに下記の課題から1つ選び、短期間のミニ課題研究を行いました。その後、研究結果について内容をまとめ、パワーポイントを用いたスライドをすべて英語で作成しました。迎えたサイエンスイングリッシュキャンプでは英会話学校のネイティブの先生方から発音やプレゼンテーション方法を指導していただきました。発表会は自然科学科全員が英語で発表し、ネイティブの先生からの鋭い質問にも英語で立派に応答しました。

 英語漬けの宿泊研修で生徒は大変だったと思いますが、英語で話すことに対して大きな自信を得ることができました。GS探究Ⅰで学んだ内容を活かして、2年生のGS探究Ⅱで行う課題研究が素晴らしい内容になることを期待しています。

 

○課題一覧

【課題A】目的に応じた救命ボートを設計せよ。

自分たちで都市が水害に遭ったときに人命を救助する救命ボートを設計することになった。どのような場面で活躍するボートか、それに必要な機能や形状はどのようなものか決めていこう。具体的な数値で性能を示し、モデルを作成して検証してみよう。

 

【課題B】アイスクリーマーを設計せよ。

氷と塩で冷却してアイスクリームを作る装置「アイスクリーマー」を設計しよう。使う場面や用途を定め、それに適したアイスクリーマーを作成すること。具体的な数値で性能を示し、モデルを作成して検証してみよう。

 

【課題C】葉の変色メカニズムの利用方法を提案せよ。

植物の葉は、熱を加えるとその温度や時間によって変色のしかたが変わる。これには、葉の中に含まれる酵素の熱変性が関わっている。この性質を応用して生活に役立てる方法を提案してみよう。

 

【課題D】太陽光による温度上昇を制御せよ。

太陽光による水球の温度上昇にはどのような気象条件が関わっているだろうか。その要因の変化と温度上昇の関係を調べてみよう。場面や用途を定め、太陽光による温度上昇を制御する工夫を考え、その工夫の効果を数値的に検証してみよう。

 

○コンテスト結果

 First Prize    Chemistry D  "We want to eat ice cream !! "

 Second Prize  Physics C  "Let's make Lifeboats"

 Third Prize   Biology B  "Changing leave's Color"

 Third Prize   Earth-Science A  "Let's make the heated pool!!"

 
 
2021/11/22
 
 

 11 20 日(土)に「卒業生による特別講演会」を京都府総合教育センターで実施しました。

講師は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授 田中 智 先生です。

田中先生は本校の卒業生であり、小惑星 「リュウグウ」への着陸およびサンプルリターンを行った「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーを務められました。

 講演のタイトルは「「はやぶさ2」が観測した小惑星Ryugu の素顔と回収したサンプルにかける夢 ~搭載赤外カメラ(TIR)を中心として~」です。

 講演には自然科学科1年生と希望生徒の約100人が参加しました。

「宇宙研究の実際「はやぶさ2プロジェクトの裏側」など、貴重なお話しをしていただき、生徒は大きな刺激を受けていました。また、桃山高校時代の思い出や仕事に対する思いについてもお話いただき、生徒は今後の進路について深く考えるきっかけになったと思います。約2時間の講演はあっという間に終わり、講演後も生徒との質疑応答で大いに盛り上がりました。

田中 智 先生 ありがとうございました。

 
 
2021/11/17
 
 

 6月18日より、京都府主催で、日本で気候変動に関する第一人者の方々の講演により、最先端の知見に触れる機会を提供する企画「高校生による気候変動学習プログラム」が行われてきました。

本校では、2年6組の松本 ゆりあさん、2年7組の長谷川 実紀さん、松本 えりあさんが本プログラムに参加し、3回のオンライン勉強会や、立命館宇治高等学校との協働で気候変動に関する英語スピーチ作成に取り組みました。

また、長谷川さんは、11月15日に行われた「京都環境文化学術フォーラム」国際シンポジウムにおいて、京都エコエネルギー学院学院長、株式会社システム技術研究所所長の槌屋 治紀 氏とのトークセッションに参加する5名の高校生の内の1人に選ばれました。

トークセッションで、長谷川さんは「気候変動はすぐそこに迫っている問題で、社会システムに大きな変化が必要だとわかりましたが、そのような変化がなかなか進まないように感じています。気候変動対策をすることによって何か政府や企業にデメリットがありますか?」という質問を槌屋氏に投げかけました。

この質問は参加した企業の方の話でも取り上げられるなど、参加者全員に大きな印象を残しました。

長谷川さんの発表の様子は、「KYOTO地球環境の殿堂」HPで見ることができます。

 
 
 

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