「ニューヨークに行きたいか!」というセリフで知られる、高校生のクイズ番組がありました。桃山高校山岳部顧問は今回の山行で、「Don't take a bath!」「どうしてニューヨークしたいのか!」と叫んでしまいました。
さくっと滝谷山を登った後、陸地谷を下りました。小さな沢を何度も徒渉する楽しいコースです。足首まで濡れるかも知れないので、予備の靴と靴下をもってくるように伝えたのですが・・・・。腰までつかる。入浴する。想像以上の楽しみ方を部員たちは見つけていました。
そのため、大幅に予定時間をオーバーし、ゴール地点の大原に到着です。見ると、バス停にバスが!山岳部顧問は最後に叫びました。「Take a bus!」
蝉の声をまるでショウガのように効きながら、いえいえ、応援歌のように聞きながら、今回は如意ヶ嶽へと登山してきました。JR山科駅から毘沙門堂を越えて雨社へと尾根道を登ります。如意ヶ嶽山頂はフェンスで囲まれていて入れません。そのため、「これやこのフェンス!山頂に行くも帰るもできひん!」との声が部員たちから聞こえてきました。
如意ヶ嶽と別れて長等山、そして逢坂山へと向かいました。長等山からも逢坂山からも琵琶湖が一望できました。逢坂山からは地図上では登山道となっているものの、知っている人よりも知らない人が多いマイナーなコースで、「Oh!坂道すごい」と部員たちからの奇声があがるコースで下山しました。
最後は蝉丸神社でゴールです。
今年はコロナウイルス感染症対策のため、アルプスへの遠征が中止です。アルプスのお花畑はダメになりましたが、ここならばと伊吹山のお花畑を見に行くことにしました。伊吹山は月に頼らずとも美しい山ですが、日本でも有数のお花畑があります。
伊吹山へは上野登山口からの往復です。山頂は残念ながらガスっていて、琵琶湖や関ヶ原を遠望できませんでした。日本武尊の像が「そのような顔をしているなら、かくもだに、さしも草を」とがっくりしている部員たちに怒りだしました。すると、これに驚いた部員たちは、「山を愛する気持ちをさしもしらじな」と言い返していました。
山頂での休憩中にはトンボやお花畑を見ることができ、心地よい風に吹かれて下山しました。