5月1日,2日、一年生自然科学科でスーパーサイエンスキャンプを実施しました。初日は北淡震災記念公園を訪れ、兵庫県南部地震の際に生じた野島断層を見学しました。明石海峡大橋を通過後は橋の科学館を訪れ、世界一のつり橋のしくみを学びました。夜は西はりま天文台公園で天体観測を実施しました。一般の人が覗ける望遠鏡としては世界最大級のサイズを誇るなゆた望遠鏡を使って、金星や火星の観測を行いました。希望者には、専門的な観測室の見学もさせていただきました。
2 日目に訪れた人と自然の博物館は『人と自然の共生』がテーマの自然史博物館です。学芸員の方による講義や展示見学を通して、幅広く自然科学の知見を得ることができました。教室での学びでは体験できない“ホンモノ”を見て、感じ、考えることのできた貴重な時間でした。
新入生へのメッセージ
(式辞より)
高校生活を始めるにあたり、皆さんに二つのことをお願いしたいと思います。
一つ目は、将来の夢や目標を抱いてほしい、ということです。桃山高校では、普通科・自然科学科のそれぞれの特色を活かして、生徒の皆さんの多様なニーズに応える幅広い分野の学習ができるカリキュラムを編成しています。また、発展的な授業や国公立大学入試に対応するハイレベルな授業を展開したりするなど、希望進路を実現する指導体制を整えています。先輩たちはこれらを活用して、日々の努力と将来の夢の実現とが、しっかりと繋がった進路実績を収めています。皆さんもこれに続いて欲しいと思います。
明治維新の精神的指導者として知られる吉田松陰は「夢なき者に成功なし」と言っています。夢を抱くだけで成功する訳ではありませんが、成功する人は鮮明に将来の夢を描いているものです。また、「夢」は自分を理想の状態に導くきっかけを与え、継続的に努力する原動力となり得るものです。皆さんもまずは将来の自分の姿をイメージし、桃山高校で過ごす3年間の目標を立ててください。目標を達成するためには、困難な問題や未経験のことなどにも対応していかなければならないこともあるでしょう。そういった場合にもどうぞ積極的に取り組んでください。困難な問題を乗り越えた時や新たな経験を積んだ時にしか得られない何かを皆さんは感じるはずです。
二つ目は、「やり抜く力」を培ってほしい、ということです。
物事は計画通りにはいかないことも多いですが、うまく成果が上がらない場合でも諦めずに努力を続けることが大切です。諦めて途中でやめなければ失敗にはなりません。「GRIT(やり抜く力)」を研究する第一人者であるペンシルベニア大学心理学教授、アンジェラ・ダックワース氏はその著書の中で「やり抜く力」について次のように述べています。どの分野であれ、人々が成功して偉業を達成するには、「才能」の優劣よりも努力の継続、つまり、「やり抜く力」が決定的な影響を及ぼす。この「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」という要素でできているらしい。自分にとって最も重要と定めた目標に対して不変の興味を抱きながら粘り強く取り組む「情熱」と、困難や挫折に負けずに努力を続ける「粘り強さ」がそろっていれば、誰もが目標を成し遂げられる。と説いています。さらに、「やり抜く力」が強いとは「一歩ずつでも前に進むこと。」「七回転んだら八回起き上がること。」だと述べています。
本当にやりたいことがすぐには見つからないかもしれませんが、桃山高校には、日々の授業をはじめ、多彩な学校行事や部活動、そして本校独自のプログラムなど、皆さんを成長させるためのさまざまな機会があります。それらを生かして「やり抜く力」を培ってほしいと思います。
令和五年四月十一日
京都府立桃山高等学校
校長 村田 勝彦
4月2日(日)
京都駅ビル駅前広場で開催された「京都タワーブルーライトアップイベント2023」に出演しました。
国連が4月2日を「世界自閉症啓発デー」として制定したことにちなみ、この日はシンボルカラーのブルーで彩られた様々なイベントが各地で行われています。京都府でも府民の方に発達障害や自閉症について考えるきっかけとしていただくために、毎年京都タワーをメインに開催されている行事です。
本校吹奏楽部も4年ぶりに出演し、新2、3年生55名で4曲演奏しました。
京都タワーが鮮やかなブルーにライトアップされる中、最後の「世界に一つだけの花」では、観客の皆さんからも手拍子をいただき、大いに盛り上がりました。