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2023/04/11
 
 

新入生へのメッセージ

(式辞より)
 高校生活を始めるにあたり、皆さんに二つのことをお願いしたいと思います。
 一つ目は、将来の夢や目標を抱いてほしい、ということです。桃山高校では、普通科・自然科学科のそれぞれの特色を活かして、生徒の皆さんの多様なニーズに応える幅広い分野の学習ができるカリキュラムを編成しています。また、発展的な授業や国公立大学入試に対応するハイレベルな授業を展開したりするなど、希望進路を実現する指導体制を整えています。先輩たちはこれらを活用して、日々の努力と将来の夢の実現とが、しっかりと繋がった進路実績を収めています。皆さんもこれに続いて欲しいと思います。
 明治維新の精神的指導者として知られる吉田松陰は「夢なき者に成功なし」と言っています。夢を抱くだけで成功する訳ではありませんが、成功する人は鮮明に将来の夢を描いているものです。また、「夢」は自分を理想の状態に導くきっかけを与え、継続的に努力する原動力となり得るものです。皆さんもまずは将来の自分の姿をイメージし、桃山高校で過ごす3年間の目標を立ててください。目標を達成するためには、困難な問題や未経験のことなどにも対応していかなければならないこともあるでしょう。そういった場合にもどうぞ積極的に取り組んでください。困難な問題を乗り越えた時や新たな経験を積んだ時にしか得られない何かを皆さんは感じるはずです。

 二つ目は、「やり抜く力」を培ってほしい、ということです。
 物事は計画通りにはいかないことも多いですが、うまく成果が上がらない場合でも諦めずに努力を続けることが大切です。諦めて途中でやめなければ失敗にはなりません。「GRIT(やり抜く力)」を研究する第一人者であるペンシルベニア大学心理学教授、アンジェラ・ダックワース氏はその著書の中で「やり抜く力」について次のように述べています。どの分野であれ、人々が成功して偉業を達成するには、「才能」の優劣よりも努力の継続、つまり、「やり抜く力」が決定的な影響を及ぼす。この「やり抜く力」は「情熱」と「粘り強さ」という要素でできているらしい。自分にとって最も重要と定めた目標に対して不変の興味を抱きながら粘り強く取り組む「情熱」と、困難や挫折に負けずに努力を続ける「粘り強さ」がそろっていれば、誰もが目標を成し遂げられる。と説いています。さらに、「やり抜く力」が強いとは「一歩ずつでも前に進むこと。」「七回転んだら八回起き上がること。」だと述べています。
 本当にやりたいことがすぐには見つからないかもしれませんが、桃山高校には、日々の授業をはじめ、多彩な学校行事や部活動、そして本校独自のプログラムなど、皆さんを成長させるためのさまざまな機会があります。それらを生かして「やり抜く力」を培ってほしいと思います。

令和五年四月十一日
京都府立桃山高等学校

 校長 村田 勝彦

 
 
 

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