網野学舎

「元気なあいさつ」は伝統と誇り
教育実習で帰ってきた2人の本校卒業生にインタビューをしました。

小石原広歩さん(佛教大学文学部日本文学科3回生)
 小学生の時に私を指導してくださった先生に出会えたことが、私が教師になろうと思ったきっかけでした。その先生は悪いことをするとしっかりと叱り、反面いいことをしたときにはとことん褒めてくれ、いつも私の『中身』を見てくれました。さらに、大学で古典文学の面白さに触れた私は、苦手だと思っている人に古典の本当の面白さを伝えることが出来ればと思い、高校の国語科教員になる夢が具体的になっていきました。
 実習に来て感じたことは、私の高校時代に比べて、生徒の皆さんはとても落ち着いているなと思った反面、当時からの伝統である『元気なあいさつ』がしっかりと受け継がれているなと感じました。実習では毎日様々な先生方の授業を拝見し、発問の工夫や授業展開の仕方などを学びながら自分の実習授業に取組んでいます。忙しくて大変だと思うこともあるのですが、明るい挨拶を交わしてくれる生徒の活き活きとした顔を見て、いつもこちらが元気をもらいました。
 生徒の皆さん、高校生活はあっという間に過ぎてしまいますが、振り返るととても濃い時間でした。この3年間でしか経験できないことがたくさんあるので、悔いなくどんどんいろいろなことにチャレンジしていってください。頑張ってください。

髙屋あかりさん(同志社大学社会学部社会福祉学科4回生)
 私は、教師をしている両親の後ろ姿を小さい頃からずっと見て育ちました。毎年生徒が入れ替わり、環境やカラーもそれぞれ違う学校という現場で、自分が身を置いて働くことに、やりがいや憧れのようなものを感じていました。
 今の高校生は、やんちゃだった私達の時と比べると本当におとなしい印象です。しかし生徒のことを知っていく中で、やるときはやるというメリハリだったり、一つのことを成し遂げようという団結力のかたさは素晴らしいなと感心しました。
 実習では、参観した先生方の授業がそれぞれ生徒達の興味や関心を引くものばかりで、毎日が勉強です。この実習期間を有意義なものにし、私も早く自分自身のスタイルを築いて実践できるようになっていきたいです。さらに、私の頑張る姿を通して、生徒が何かを感じてくれたら嬉しいです。
 生徒の皆さん、高校3年間は人生の中でもとても大切な時期です。この貴重な瞬間を悔いなく過ごせるよう、たくさんのことを見て、聞いて、体験してください。そして、自分自身に限界を決めずに、様々なことに挑戦していってください。

...「元気なあいさつ」と「団結力の強さ」は、今でも卒業生の誇りのようです。実習生のお2人もそれぞれの夢に向かって頑張ってください。応援しています!
(取材・文 安達卓能)
 
Copyright (C) 京都府立丹後緑風高等学校 All Rights Reserved.