網野学舎

一度しかない人生ならば「大好き」を究めよう

 5月23日から3週間、教育実習で母校に帰ってきた実習生の小坂さんに話を聞きました。

小坂絢彌さん(神戸大学理学部生物学科4回生)
 小学校時代に担任していただいた先生との出会いが、私が教員を目指そうと思ったきっかけでした。その先生とは今でも手紙のやりとりをし、多くの励ましを頂いています。
 実習初日、はじめて担当である3年1組のホームルームで挨拶に臨んだときは、人はこれほどまでに緊張をするものかと思ったくらい緊張したのを覚えています。今では男女問わず気軽に話しかけてくれ、充実した楽しい毎日を送らせていただいています。
 生物の授業では、大学で専門的に学んでいるものの、人前で教えることは全く初めての経験で、50分という限られた時間で生徒にわかりやすく内容を教えることがいかに難しいかを思い知りました。同時に、教科指導の先生の指導に対する考え方や情熱に触れ、毎日が本当に勉強でした。授業後のアンケートで生徒達から徐々にいいコメントをもらうようになると、それが明日への活力と自信につながっていきました。
 今の網野学舎生は一言で表すと「元気」です。勉強にも部活動にも本当に一生懸命で、こちらが心配するくらい頑張っていて、その姿に私はいつもパワーをもらっていました。また礼儀正しく、挨拶もしっかりと交わしてくれます。成績や勉強の量だけでは計れない人間性を持っているなと感じました。
 私の次の目標は大学院への進学です。一度しかない人生だと思うので、大好きな生物の道をさらに究めていきたいです。その上で、改めて次の進路に向かっていきたいです。
 生徒の皆さん。私は高校時代にチューターの先生の熱心なアドバイスがあったおかげで今の進路に進むことができました。皆さんも丹後緑風高校網野学舎の先生方の温かい指導や手厚いサポートを自分のために活用し、皆さんの良さである元気さを活かして自分の希望進路を実現していってください。短い間でしたが本当に充実したかけがえのない時間でした。ありがとうございました。

 一度しかない人生だから大好きなことをとことん究める。彼の姿そのものが生徒へのメッセージだと感じました。小坂さん、これからも頑張ってください!

※写真撮影時のみ、マスクを外しています。

              (取材・文 安達卓能)

 
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