サイエンスリサーチ科ではサイエンスの取り組みを定期的に「Science News」にて発信していく予定です。pdfファイルをダウンロードできますので、ぜひ、ご覧ください。
◆2年生薬物乱用防止教室<10月18日(水)6限>
「薬物乱用の実体と正しい意思決定・行動選択」
京都府山城南保健所 中村昌子氏
薬に関する正しい知識と薬物乱用の危険についての基本事項を講義いただきました。
また、薬物の乱用を誘われた際、どのように断れば良いかをお話しいただきました。
◆3年生薬物乱用防止教室<11月1日(水)6限>
「薬物乱用者の心と実態」
木津川ダルク代表 加藤武士氏
「DARC」とは薬物依存症からの回復と社会復帰を目的とする民間施設のことで、薬物依存を経験された当事者の方で作られています。
加藤先生には、自らのご経験を交え、お話しいただきました。
心理学の研究によると、人生が満たされた状態では、人は依存症には陥らないのだそうです。
「addiction(依存)の反対は正常ではなくconnection(つながり)である」。
「薬物に手を出してしまうのはその人の弱さではなく、社会の問題も大きい」ということを教えていただきました。
平成29年10月13日(金)に高校生伝統文化事業華道体験が行われました。
専慶流家元 西阪専慶氏を講師に迎え、20名の生徒がいけばなに挑みました。
スライドを使って生け花の歴史、四季の生け花や伝統行事に合った生け花の紹介、そして現代生け花として、京都花灯路や嵐山花灯路、神戸ビエンナーレに代表される野外いけばなの紹介もありました。
はさみの持ち方や水切りの仕方、基本の形の説明を受けた後、洋花を使った盛り花に挑戦しました。
慣れない手つきで一生懸命に花を生け、出来上がった自分の作品に誰もが笑みを浮かべていました。
今後の国際交流で訪韓する生徒は、日本の伝統文化の一つである華道を是非紹介したいと話していました。また12月にはオーストラリアから来校する高校生との交流には、生け花体験をして楽しみたいと語っていました。よい機会になったと思います。
平成29年10月19日(木)、南陽高校生徒会本部は、木津川市役所職員の方と山城青年会議所の方を交えて、木津川市の現状についてのディスカッションを行いました。
この取り組みは、11月10日(金)に行われる、山城青年会議所とのコラボ企画「若者から発信する地域創生」プロジェクトに向けて実施したものです。山城青年会議所と南陽高校生徒会合同で木津川市に対する提言書を作成するという本プロジェクトを進めるにあたって、木津川市役所の方にお話を聞く機会を設け、意見交換を行いました。
まず、地域創生・地域観光・地域防災の3つの観点で、まちの課題について、木津川市役所職員の方3名からそれぞれレクチャーをいただきました。
その後、3つのパートに分かれてディスカッション。
普段の生活の中で感じるさまざまな課題や、SNSでの情報発信のあり方など、高校生の視点で行政に関わる方とお話ができ、白熱した意見交流を行うことができました。
これからも、学校と地域をつなげる取り組みを、生徒会本部は積極的に行っていきたいと思っています。
今回のディスカッションを、今後の取り組みにも生かしていく予定です。
11月10日(金)に行われる、山城青年会議所との地方創生プロジェクトのチラシは下記から。
興味がある方は、是非ご参加ください!
平成29年10月2日(月)5,6限、サイエンスリサーチ科の1年生を対象にサイエンスプログラムを行いました。
演題 「グループ研究の手法を学ぶ」
講師 京都大学 国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター
木村 里子 氏
サイエンスリサーチ科1年生は夏季実習を終え、いよいよ二年次のサイエンスⅡでの探究活動に向け、取り組みを始めます。サイエンスⅡでは、3~5人のグループにおいて独自に研究テーマを設定し、1年間、活動を行います。これに先立ち、木村先生には、「研究とはどのようなものなのか」、「どのようなことに留意して進めていけばよいのか」など、ご自身の経験を踏まえ、丁寧にご説明いただきました。
「わかっていること」が書いてある教科書での勉強と異なり、「わかっていないこと」を調べ、明らかにすることは大変だけれども、とても楽しい。ぜひ、研究の楽しさを味わってほしい、とのエールをいただきました。
10月3日(火)にオーストラリアクィーンズランド州教育省国際部門局長のBiggs氏による表敬訪問を受けました。
南陽高校では、サイエンスリサーチ科のケアンズ研修旅行、京都府サテライト校事業オーストラリアクィーンズランド州立高校への中期留学、オーストラリアクィーンズランド州STEM研修生徒との学校交流・ホストファミリー受け入れを通じて、オーストラリアクィーンズランド州とのつながりを深めてきました。
これまで活動を振り返りながら、今後もより一層相互の生徒が交流を深めていけるように連携していくことを約束しました。校内見学中には、クィーンズランド州立高校に中期留学した生徒と偶然出会い、短時間ですが南陽高校の生徒と直接話していただくことができました。
平成29年9月19日にサイエンスリサーチ科の1年生が夏季実習プログラムの内容について、ポスター発表を行いました。演題は以下の通りです。
① 超伝導体の磁化率測定
② ヤブミョウガからみえてくること
③ 底質と底生生物の関係
④ シロイヌナズナの花の突然変異体の観察と遺伝子の同定
⑤ JICAとごみ問題
⑥ 将来を見据えた理想的なマイホームの設計
⑦ 三浦梅園の命題を解釈 「人道を以て人と為る。天道に順って人と成る。」
生徒からは、「聞き手の立場に立ち、説明を行うことの難しさを感じた」、「プレゼンテーション能力や質疑応答の力をもっと伸ばしたい」との感想が数多く述べられました。今後、第2回京都サイエンスフェスタなどでの発表も予定されており、今回の経験を生かしていきたいと思います。
夏季実習プログラム「超伝導実習」として、サイエンスリサーチ科1年の10名が、前回に引き続き、京都大学で実験・発表を行いました。
7月28日に、2班に分かれ、超伝導体の抵抗測定と磁化率測定を行いました。実験に用いる試料の準備やコイルの作製等、大学院生にご指導いただきながら、自分達で実験を行いました。実験が始まってからは、超伝導体が冷えていくのをみんなで見守りながら、超伝導になる瞬間を観察しました。
また、8月8日には、実験結果をまとめ、考察を行った内容を発表しました。初めての発表に、緊張しながらも、10分間の発表および質疑応答を終えることができました。研究室の先生方からは、考察に関する新たな視点や発表に対するコメントをいただき、今後の課題が見つかりました。
3日間、熱心にご指導いただいた、京都大学理学研究科固体量子物性研究室の先生方、大学院生のみなさんには、この場を借りて熱く御礼申し上げます。ありがとうございました。