11月に本番を迎えるペンキプロジェクト。住民の方とのワークショップを経て全体のコンセプトが決まり、いよいよ具体的なデザイン作成に取りかかりました。遊具や壁面の縮小図面に実際に絵を描き込んだり色を乗せていく作業を通して全体のイメージをつかんでいきます。デザイン指導の吉田マリモさんからブラシの使い方や色の置き方・見せ方などのアドバイスをいただきつつメンバーも楽しみながら作業を進めていきます。もう少し内容を詰めて、10月には現地での下地塗りに入ります。団地に住む大人も子供も楽しくなるような"作品"に仕上がるよう頑張ります!!
KyotoEconomicCultureFestivalの一環で「50年前のニュータウン開発から未来のまちづくりを考えてみる」をテーマに、洛西フィールドワークツアーが開催され3年生1名が参加しました。
ナビゲイター役は京都工芸繊維大学大学院の3名のメンバーからなる「studioDANN/団」。建築学の視点からニュータウン、及びまちづくりを考えるグループです。アドバイザーとして洛西ニュータンの開発当時から現在に至る歴史を見つめてきた中田氏、村下氏、奥村氏を迎えニュータウンのど真ん中、洛西バスターミナルをスタート地点に、のどかな田園風景が広がる大原野のOHARANO Studio Galleryまで3時間かけて歩きます。
開発時に描いたニュータウンの姿と現在の姿の違い、その違いが図らずも今の時代にマッチしてくるのではないか、人口減少、高齢化が必ずしもマイナスとはならないのではないか、参加メンバーは自由にディスカッションを続けます。参加した高校生もこのグループに自然に溶け込み、普段の学校生活では絶対に体験することのない世界に触れることで大きな刺激を受けたようでした。いま地元が面白い。
先週に続き陸さんの藍畑で二番刈り収穫のお手伝い。前日はオープン文化祭で朝から晩までフル回転だったにもかかわらず、2名のメンバーが参加し活躍してくれました。
今回は来年から洛西に移住し本格的に藍染めに取り組む予定のマサさん(現在大学4年生、男前)の指導の下、遠くは三重県から通うHさんご夫妻をはじめ6名の大人と高校生プラス幼稚園児1名で活動し、見事二番刈りが完了しました!!皆さんお疲れさまでした!
UR境谷東団地の皆さんが中心となって主催する『竹ナイトカフェ』。そのイベントをライトアップする竹灯籠づくりに参加しました。
この活動には昨年も参加しており二度目の参加となるメンバーについては電動ドリルの扱いもお手の物で次から次へと竹灯籠を仕上げていきます。初参加となった1年生ははじめは力の加減が分からずおっかなびっくりの手つきでしたが、作業に慣れるにつれ動きもスムーズになり余裕も出てきました。ひたすら繰り返すことで形が身についていく、このことは何事にも通じることだなと感心しながら見てました。
現場には『よさこい』に取り組む大学生の団体もいて竹製の鳴子(カスタネットのような楽器)を作っていました。竹を通して高校生が違う年代、違う立場の人々と交流できる。何より得がたい体験だと今日も感謝でした。
9月17日(火)、19日(木)にオーガニックnicoさんにご協力いただき、農業体験をさせていただきました。参加生徒は、17日は2名、19日は5名の参加がありました。少しずつLinks活動の裾野が広がってきているのか、洛再Links同好会以外の生徒の参加が徐々に増えてきていることをとてもうれしく感じています。
今回は、ハウス内の空心菜の撤収と、万願寺唐辛子の収穫をさせていただきました。
生徒にとって、自分たちが食べるものがどのように育ち、どれだけの苦労があるのかを知る良い機会になりました。
学校だけではできない体験をいつもさせていただき、大変感謝しております。
9月14日(土) オープン文化祭で洛再Links同好会が活動をしました。
今年の文化祭では、3つの大きな取り組みを行いました。
一つ目は、イオンホール内での洋服のリユース活動です。6月頃から「まだ着られるのに捨てるにはもったいない服」を「次に使う人がそのままでも着用できる状態」でということを条件に、校内の2カ所で回収しました。約三か月間で、194kg(682着)を回収し、イオンホールで一般のお客様向けに無料で配布しました。約250着ほどをお持ち帰りいただくことができました。今回の活動では全面的に「ヒューマンフォーラムの岩崎様」にご尽力いただき、無事に終えることができました。
二つ目は、月の広場での展示です。書道部や写真部とともに洛再Linksの活動を知っていただくために、写真とコメントを展示しました。様々な方に見ていただく中で、「とても良い活動ですね」と、お声掛けをいただくこともできました。今年度に入り、活動の種類も増え、バラエティーに富んだ活動を行っています。ぜひLinksのインスタや学校のHPで今後の活動も見てほしいと思います。
三つ目が、竹の広場での子ども向けのワークショップです。昨年は、NPO法人竹流域ネットの吉田様のお力をお借りし、竹笛作りを行いました。今年も吉田様のお力をお借りしながら、竹のビュンビュンゴマづくりを行いました。試作品段階では麻ひもでもコマが回っていたのですが、当日はなぜかなかなか回らず、途中から急遽たこヒモに変更するというトラブルが起こりながらも、何とか子どもたちに楽しんでもらえました。100個準備していたコマがほぼすべて配布することができました。生徒たちは本当に上手に子どもたちに接していました。さすがLinksと言いたくなるほどに、子どもたちと一緒に笑い合い、お互いに楽しんで活動をすることができていました。
たくさんの方々のお力をお借りしながら無事に終了することができました。ありがとうございました。そして、これからもまた一緒に活動させていただけますようよろしくお願いいたします。
『HELP!!』といってもBeatlesではありません。地元大原野からJapanBlueを発信する京藍染め師の陸さんのお手伝いです。諸々の事情で急遽刈り取り作業に出動となりました。4月の苗の定植から参加し雑草抜きを経て、7月には一番刈りにも参加しました。休日&急な招集であったにもかかわらず8名のメンバーが参加し、お弟子さんの清水さんの指導で収穫作業を進めていきます。残暑というかそのまま続く猛暑の中、こまめな休憩を挟みつつ当初予定の倍近い刈り取りができました。それにしてもビニールハウス内の暑さといったら、何度経験しても強烈です。なんか有効利用できないかな?
作業後に清水さんが仰った「好きなことをするのがいいんです。」というフレーズが生徒たちに刺さっていました。
これから発酵、蒅(すくも)づくり、抽出、染色と続きます。生徒たちには自分たちが関わった地道な一つ一つの行動が形になっていく過程を、しっかりと経験し感じてほしいと思います。(つづく)
9月6日(金)7日(土)の2日間で2024版『えっ今ごろひまわり大原野!?』プロジェクト、前半の山場の種まき作業を、地元農家さん、ボランティア、洛西支所、農振センターの皆さんと行いました。
イベント10年目にして始めて11月開花にチェレンジします。背景には昨今の温暖化の影響による殺人的な猛暑があります。そこを逆手に取り誰も見たことのない11月の満開のひまわり畑を大原野に出現させます!
学校でもタイミングを合わせて苗作りを始めました。一年生全員が参加するGate Linksで定植します。
うまく開花すれば地域の新しいシンボルにもなりそうなこのプロジェクト、Linksとしても全力で取り組みます。応援宜しくお願いします!!
京都市松井市長を迎えて地域の現状や課題、そして将来について話し合う市民対話に洛再Links同好会の佐々木壮太君と顧問の2名で参加しLinks活動の発表を行いました。さまざまな課題が指摘される洛西地域ですが、課題をピンチではなくチャンスと捉えて『まちづくり』に取り組む5団体の中の1団体として洛西高校が選ばれての発表となりました。
Links活動を通して感じることは、高校生にまちづくりはできないけれど、まちのお世話になることはできるし、お世話をしてくださる地域のプレイヤーがめちゃめちゃ多い、そこで生まれる繋がりが本当のまちづくりになるのでないかということです。そのあたりの話を顧問の方からした後、佐々木君がLinks活動を通しての気づきや自分自身の変化について、ちゃんと笑いも取りつつたいへん熱く語ってくれました。
終了後、松井市長と話す機会がありその中で佐々木君を中心に進めるLinks活動について評価と激励をいただきました。佐々木君も学校では絶対に聞けない話をたくさん聞けた上に、市長に直接進路相談に乗ってもらうという貴重な体験ができました。『高校生×まちづくり』、まだまだ面白い展開が生まれそうです!!
11月開催予定のペンキプロジェクト@北福西&東竹の里市営住宅児童公園に向けてデザインワークショップを行いました。
今回もアドバイザーとして『暮らしランプ』の吉田マリモさんら3名のスタッフ、京都市都市計画局から2名の方が来校されいろいろなヒントやご指摘をいただきました。7月末に行った住民の方との公園デザインについてのディスカッションワークの内容を受け、コンセプトの確認、メインカラーの決定、具体的な塗装内容等を詰めていく中で次第に活動の具体的な形が見えてきました。北福西、東竹の里それぞれ異なるコンセプトですが、どちらも子ども達が遊びに来たくなるようなワクワク感のある仕上がりになりそうです。
また、イベント当日はペンキ作業だけでなく参加者みんなで楽しめるような企画も高校生が考えています。『芋づるプロジェクト』でいただく予定のサツマイモも一役買ってくれそうです。
この後も事前下塗り作業やペイント講習会などプロジェクトは続きます。地域が抱える課題を学びながら高校生がまちづくりに関わっていくこの取組、成功目指して頑張ります!!
8月23日(金) 京都大学上賀茂演習林にて、10月6日(日) に実施予定のイオンチアーズクラブの子どもたちへ向けたワークショップの事前打ち合わせを行いました。
昨年、大好評のものとに終了したこの企画!!最後には、参加してくれた小学生が高校生との別れを惜しみ涙する姿がありました。今年はそれ以上の企画にしようと、上賀茂演習林の技術職員の紺野さん、パースペクティブの本吉さん、子ども向けのワークショップ作りに精通した梁川さん、冒険の森の小林さん、他にも多数の大人の方々の協力を得て、企画を考えることになりました。まずは、紺野さんの案内のもと山の中を散策しました。ところどころ植物の前で立ち止まり、紺野さんから植物の説明をしていただきました。学校では習わないような話もたくさんあり、生徒たちもとても勉強になりました。下見のはずが、気が付けば、生徒たちは山を歩き、木や草、そして緑豊かな景色を見ることを楽しんでしまっていました。
一通り山歩きを終えると、セミナールームへ戻り、打ち合わせを行いました。生徒たち自身で全体を運営し、周りの協力してくださる大人たちが生徒の意見や想いを上手く引き出してくださいました。昨年以上に活発な議論が行われ、全員がホワイトボードに向かって前のめりに話し合いに参加していました。
時間も限られているため残りの議論は学校で行うことになりましたが、来てくれる子どもたちを楽しませるため、必死にアイディアをまとめている高校生たちの姿に頼もしさを感じました。残り約一ヶ月、どんな企画になるか楽しみです。
今年度から月1回の交流をはじめたニチイケアセンター京都洛西さんで夏祭りが行われました。
交流メンバー4名がスタッフさんに交じって的あてやボール投げ、魚釣りなどの手作り感満載のアトラクションの運営や、おやつの配膳、案内誘導などの裏方作業に取り組みました。
はじめは慣れない様子でしたが次第に声かけも増えて行き、それぞれの持ち場をスタッフさんなしで切り盛りできるようになりました。おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔もたくさん見られました。
夏祭りということもありスタッフさんも総出で慌ただしく動かれる中、高校生も指示を待つのではなく周りを見て行動できたのではないかと思います。少したくましさも感じた1日でした。
8月23日(金),25日(日),26日(月) PlusLinksで農業体験を行いました。
今回は学校からすぐ近くのオーガニックnicoさんにご協力いただき、農業体験をさせていただきました。
8月23日(金)は、生徒3名が参加し、オクラに追肥をやる作業と、万願寺唐辛子の収穫を体験させていただきました。
8月25日(日)は、生徒5名が参加し、オクラの収穫体験と、ハウス内のミニトマトの撤去作業の体験をさせていただきました。
8月26日(月)は、生徒1名のみの参加でした。昨日に引き続き、ハウス内のミニトマトの撤去作業と万願寺唐辛子の収穫を体験させていただきました。
活動をしながら、お話をお聞きしていると、カルシウムやリンの話などが登場し、農業をするためには化学の知識が大きく活きるという気づきや、ハウス内の活動ではサウナのような暑さの中での活動となり農家さんの苦労を生徒たちは実感していました。農家さんの人手不足がいかに大変なことか、野菜は安く買いたいと思っていたけれど本当にそれでよいのかなど、様々なことを考えるきっかけをいただくことができました。
京エコロジーセンターのみなさん、オーガニックnicoのみなさん、ありがとうございました。
今回も京都大学の先生方、学生の皆さん、里山オープンラボに参加の方々と一緒に活動を行いました。
この日のメインはなんとたで藍のたたき染めです。
まずは山の中を散策し、以前植樹した場所の状況の確認に行きました。植樹した木々の周りにはすごい数のシダ植物が植生していて驚きました。先月刈ったにも関わらず、あっという間にシダ植物で埋め尽くされていました。
次は、以前に畑に植えた藍の収穫を行いました。自分の気に入った形の葉っぱを収穫しました。それだけでなく、横に植えたバジルや紫蘇をみんなで収穫しました。自分たちが植えたものがちゃんと食べられる状態になっていることに喜びを感じていました。
収穫後はセミナー室へ戻り、各自持参した布に、自分のとってきた藍の葉を好きな形に押し当て、テープで固定後、トンカチで上からたたいて色素を布へ移す作業を行いました。全員が無心でひたすらトンカチでたたき続けていました。こういうときの生徒たちの集中力にはいつも驚かされます。また、数名の小さい子どもたちも参加していたのですが、さすがLinksメンバーといったところでしょうか。何の指示もなくとも高校生がちゃんと面倒を見、作業のサポートをしていました。一つ一つの体験がしっかりと高校生たちを成長させてくれているんだなと感じました。高校の中だけではできない活動の大切さを改めて実感しました。
(記:洛再Links同好会顧問)
長岡京市農林振興課の方と一緒に、午前中は間伐体験、午後からは参加した小学生のワークショップの補助を行いました。
長岡京市内の小学生及び保護者の方々と作業を行いました。
午前中は、小学生及び保護者チームと高校生チームに分かれて、別々の場所で木の伐採を行いました。高校生にとっては自分で木を切り倒すのも初めての経験でした。ただのこぎりで切るのではなく、倒す方向を決め、そちらへ倒すためにはどのように切っていけば良いのかなども教えて頂きました。なかなかできない体験で、生徒たちは意気揚々と取り組んでいました。さらに自分が切り倒した木から、コースターにするための自分のほしいサイズの木を切り出しました。薄く切る難しさ、まっすぐ切ることの難しさも体験できました。
お昼をはさみ午後からは小学生と保護者の方々が、木を用いて棚や椅子を作るためのお手伝いをさせて頂きました。高校生たちがどれくらい手伝うことができるのか未知数の部分もありましたが、自分から積極的に子どもたちに関わりに行き、子どもの補助をしたり、子どもたちができない部分は高校生が代わりに行うなど、上手に子どもや保護者の方々とコミュニケ-ションをとっていました。市役所の方からも高校生の動きにお褒めの言葉もいただきました。
どちらも普段なかなかできない貴重な体験をさせてもらえた一日でした。こういう体験をした生徒たちは自分の中に疑問や気づきを生み出します。
Links活動では、聞いて得た情報だけでなく、体験して得た情報を大切にしていきたいと考えています。
(記:洛再Links顧問)
今回は滋賀県守山市まで足をのばし、ラトナファームさんの畑でサツマイモの蔓きりを体験しました。サツマイモがどのように育つのかを見るのも初めての生徒が多く、蔓を切らないといけないことや、どのようにして蔓を切るのかなど、今回も初めてづくしの体験をすることができました。さらに切った蔓は持ち帰らせて頂き、各家庭で調理し、きんぴらなどにして食べました。昔はよく食べられていたサツマイモの蔓も、今はなかなか食べる機会もありません。これも生徒にとっては初体験でした。
最後には、長なすの収穫体験までさせていただき、さらにお土産に長なすを各生徒にいただきました。見たこともない立派な長なすに生徒からは歓声が上がっていました。
午前中のみの作業でしたが、あっという間に暑くなり、生徒たちにとって、自分たちが普段口にしている野菜などが、どのような苦労のもとに育てられているのかを知る良い機会にもなりました。
次は、11月頃にサツマイモの収穫です!!自分が手を加えたものがどのように育つのかとても楽しみです。
(記:洛再Links同好会顧問)
令和6年7月11日(木)・16日(火)・17日(水)
今年もLinks広場生まれのカブトムシを地元のちびっ子たちに届けることができました。11日は大原野幼稚園、16日は竹の里小学校、そして17日はさかいだに幼稚園へとカブトムシたちが旅立っていきました。
持っていくまでに生徒たちは、受け入れ先に電話をかけ、活動の内容や趣旨を説明し、受け渡し日時を調整します。面識のない大人にいきなり電話をする緊張感、日頃の学校生活ではなかなか味わえないものです。そういったこともあり訪問先の子ども達が満面の笑みで迎えてくれた時には、届けに来てほんとに良かった~っと嬉しさを噛みしめているようでした。今年初めてお届けした竹の里小学校では6年生の男子生徒さんがわざわざ放課後まで残って受け取ってくれました。さかいだに幼稚園では園児たちがお礼の絵を事前に準備してくれており、めちゃめちゃかわいい絵に心がさらに和みました。
自分の卒園した幼稚園に行った生徒もおり、お世話になった先生と久々の再会を果たすというワンシーンもあり、いろいろな繋がりを感じる楽しい訪問となりました。受け取ってくださった皆さん、ありがとうございました。
洛西支所を会場に開催されたタウンミーティングに高校を代表してLinks同好会の佐々木君と担当の教員河本の2名で参加してきました。これは京都市が推進する『洛西SAIKOプロジェクト』の一環で、これからの「洛西のまち」をどんなふうにしていきたいか、そのためにどんなことをどんな人とやっていきたいか、具体的には10年先の洛西の絵を参加者みんなで描いてみようという集まりでした。
第1部のクロストークのコーナーでは『(株)DELICE京都』の西田さん、『子育て支援団体まーぶりんぐ』の尾田さんとLinksの三者で、それぞれの活動の紹介やこれからの夢についてパネルディスカッションを行いました。100名を超える参加者の前で堂々と(ジョークも交えて)、洛西地域の魅力や高校生として普段感じていることを話す佐々木君が頼もしかったです。
第2部では小グループに分かれてのワークショップ。どのグループも楽しみつつ、しかも激アツなトークで盛り上がりました。佐々木君も初対面の大人達に交じって奮闘していました。
勉強の宿題レポートではなく、考えたことをリアルの世界で試すことができ、まちづくりに高校生も参加できる、そんな土壌がこの地域にはあり、いろんな「ひと、もの、社会」と繋がるLinks活動がそのまままちづくりにも繋がっていることを実感しました。何より地域のみなさんが洛西高校の生徒達をめちゃくちゃ応援してくれ、かつ期待してくれていることがびしびし伝わってきて有り難いなぁと感じた1日でした。
令和6年6月16日(日) 京藍染めプロジェクト
4月に苗植えをした京藍染め師松﨑陸さんの藍畑のメンテナンスに参加してきました。
一つ一つの藍草がしっかりと根を張り葉っぱもワサワサと茂ってきています。7月には1番刈りを行う予定。藍が生長する分、雑草も生長します。マルチシートのあいだからちょこちょこと顔を出す雑草取りが本日のミッション。三重県から駆けつけたご夫婦とLinksメンバー11人で作業を始めると1時間程で作業終了。普段は松崎さん含め3、4名で取り組む時間のかかる作業とのことでしたが、元気いっぱいの高校生11名のパワーはさすがであっという間にきれいになりました。
その後、陸さんの工房のある大原野スタジオギャラリーに移動し、京藍染めに関するお話を伺いました。1300年経っても全く色あせない正倉院の藍染めの布のこと、蕉門十哲の服部嵐雪の句から分かる京藍染めの歴史(直筆の句も見せてもらいました!)......陸さん曰く、「現在のどんな技術を用いても過去の藍染めに敵わない。僕は歴史の職人達に挑戦しているんです。」生徒達も歴史のロマンを感じつつ今日の草取りが持つ意味を感じていたようです。
この後も収穫、発酵、抽出、染色と1年をかけた藍染めのサイクルを学んでいきます。
令和6年6月8日(土)~6月9日(日)
京都大学農学部ILASセミナー主催の飛騨研修に一泊二日の行程で洛再Links同好会を中心に2、3年生7名の生徒が参加しました。
研修1日目
土曜日、朝8時に京大時計台前を出発し、一路飛騨古川町を目指します。車内には京都大学1回生ILASセミナーの学生、農学部の修士課程の大学院生、そして『里山おーぷんらぼ』でもお世話になっている京大の德地先生、張先生、そして少し緊張気気味のLinksの面々が揃います。
お昼過ぎ、予定通り飛騨古川町の『Fab Cafe HIDA』に到着。見上げると立派な梁が縦横に通る古民家を改修した建築で、今回の研修の拠点になります。ここでパナソニックのマニュファクチャリングイノベーション本部の中田さん、和田さんが合流。
研修テーマは『持続可能なもづくり』。"木工の郷"飛騨の地の現状や課題を通して、今までの、そしてこれからの「ものづくり」のあり方を考えます。目的やプログラムについて德地先生、ナビゲイター役のヒダクマのアヤさんからの説明を受けた後、工房を備えた宿泊施設FabCafe HIDAを一回りし、通称"岡田さんの森"へバス移動。そこでは飛騨地方の森の特徴や歴史、そして現状について学びます。広葉樹の比率が7割と高く冬季にはまとまった積雪がある飛騨ならではの植生に生徒達も興味津々。何よりも見た瞬間に樹木の説明をしてくれるグーグルレンズ要らずの大学院生の存在感に圧倒されます。
里に戻り西野製材所、柳木材製材所を見学。飛騨と木材の歴史、受け継がれる職人の技、日本そして飛騨の林業の現状、後継者問題、循環型社会へのアプローチ等、質・量ともに深いレクチャーに生徒達もなんとか食らいつきます。
FabCafeに戻り全員で1日目の振り返りを行います。案内役は農水省政策研究所の法理さん。東京から駆けつけてくれました。和やかな場を演出しつつ学生達を深い学びのゾーンへ導いてくださいます。
体と頭をフル稼働した後は夕食タイム。FabCafe関係者からMotherと慕われる小倉さんが腕を振るった地元産の食材を使った郷土料理が参加者の疲れを癒やしていきます。
夕食後のフリータイムでは、高大連携かくあるべしといえるような交流が生まれました。数学のテストを週明けに控えた3年生などは勉強のしかたを聞いたり、予想問題を出してもらったり。勉強だけでなくいろんな話ができたようです。
研修2日目
生徒達は8時の朝食までに早起きしてまちを散策。朝食はMotherの作る人気のベーグルを中心としたヘルシー料理。1日のエネルギーを充填します。
2日目のメインはFabCafeから川沿いの道を歩いて7分の『飛騨職人生活』を営む堅田さんの工房での木工体験。指導は飛騨生まれ飛騨育ちの若き木工職人、浅岡さん。学生達は飛騨産の広葉樹を使ったイスづくり、またはマグカップ、カッティングボードづくりにチャレンジします。それぞれ工夫を凝らし素材と格闘すること3時間余り。一生ものになりそうなMyチェア、Myカップ、Myカッティングボード(言いにくい!)ができあがります!
木工体験を終えFabCafeに戻り研修の振り返りを行います。
高校生、学部生、大学院生、大人の順番で木工体験の振り返りと2日間のまとめを発表していきます。それぞれの年代、経験、環境、立場からの視点や感じ方を肩肘張らず率直に話します。たった2日間ではありましたが参加者全員(高校生はもとより大人も含めて)に成長が感じられる発表でした。
最後のまとめとして德地先生のお話の中にあった「樹齢80年の木で作ったモノを、あなたはこの先何年使うのですか?」という問いかけが心に響きました。森と人、森と社会、モノとヒト、人と人、、、飛騨の地で体験を通してさまざまな関係を学びながら今回の研修テーマ『持続可能なものづくり』について、それぞれが深い学びを得たと思います。
お世話くださったすべての方々に感謝!!